長所:骨身を惜しまない
短所:悪趣味
好きなもの:
ホラー映画
嫌いなもの:こだわり
「さあ、戦うぞ! 戦うぞ……」
CAPCOMのアクションゲーム『
ロックマン4 新たなる野望!!』に登場する8大ボスの一体。
石ノ森章太郎先生の作品と被っているが特に関連性はない。
戦うために作られた
純粋な戦闘用ロボットで、戦うこと以外は何も教えられていない。
知略に長けた、残忍な性格の持ち主。
形式番号は「DWN.032」。
元々の製作者はDr.コサックだが、ワイリーナンバーズ。
*1
特殊武器は、特殊エネルギーを一定軌道上で回転させて展開する「スカルバリアー」。
リーフシールドやスタークラッシュなどと違って飛ばすことは出来ない、純粋な防御技。
スカルマンが使う場合もスカルバリアー展開中は移動しないため、攻撃手段はむしろ腕に仕込まれたバスターと体当たりが中心。
弱点武器は
ダストマンから取得出来る「ダストクラッシャー」。
当時コミックボンボンで連載されていた池原しげと氏の漫画ではスカルバリアーを貫いていたが、
ゲームでは普通に弾かれるので注意。
騙された!
ちなみにロックマンの動きに合わせて行動するので、戦闘開始直後に限り、
ロックマンが何か行動する(正確には十字キー左右か攻撃ボタンを押す)までは何も行動を起こさない。
このため「Bを離すと発射するファラオショットをスカルマンを動かさず当て続ける」という行為が可能だが、
コサック(orワイリー)がそれを見逃すはずもなく、彼のみ
ファラオショットが完全無効である。
ゲームボーイの『ロックマンワールド3』にも後半4ステージのボスの一体として登場。
こちらでは何故か、ロックマンがチャージするとバスターを撃たなくなるという謎の特性があるため、
弱点武器無しでも比較的戦いやすくなっている。下手すると無い方が楽かもしれない。
そういうわけで、他のボスと比べると相対的に弱体化している。
ステージ自体の難易度もやや控えめ(むしろ他が鬼畜なのだが)のため、真っ先に倒す人が多いと思われる。
戦闘専用なのに……。
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今さら…今さら…今さら遅ぇんだよーーーー!! |
「仲間……オレにはそんなもんいねぇし……
いらねぇよ……」
有賀ヒトシ氏の漫画『ロックマンメガミックス』では、
『4』の後日談エピソードである『復活の死神』にメインキャラとして登場した。
『4』の戦いから数年が経ち、Dr.コサックと彼に作られた ロボット達も社会復帰し、
失った信用を徐々に取り戻しつつあったが、純粋な戦闘用ロボットであるスカルマンだけは封印されていた。
しかし、コサックの活躍を妬んだワイリーによって封印が解かれ、復讐のために行動を開始する……。
今作のスカルマンは四肢や股関節周りが人間の骨格に寄せたデザインにアレンジされており、腕部のみならず胸部装甲内にも多数の機関銃が搭載されている。
さらに、スカルバリアも骸骨型のビットを展開し、エネルギーを張り巡らすものに変更されている。
また、他のコサックナンバーズ(+ロックマン)をたった一体で圧倒するなど、
戦闘能力も凄まじいことになっている。流石は戦闘用ロボット。
また、初登場時にはマントと鎌を装備しいかにも 死神といった風貌だったのだが、結局この鎌は使わなかった。
……ちなみに、原作ではリングマンも戦闘用ロボットなのだが、
本作の設定ではリングを手錠に見立てたのか、 ポリスロボットとなっている。
おかげで『史上最大の敵』では ロールらによって大変な目に遭わされることになるのだが……。
一方、彼の存在は残されたコサックナンバーズにも思う所があったらしく、
ダイブマンとドリルマンはコピーロックマンにスカルマンの境遇を重ね、彼を見逃すように涙ながらに説得した。
……感動的ないい場面なのは間違いないのだが、『復活の死神』本編では一番スカルマンに躊躇無く攻撃していたダイブマンに、 正直お前が言うなと言いたいのは筆者だけだろうか。まあ、それを踏まえて芽生えた感情なのだろうが
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さあ、そろそろバトンタッチだ。あとは任せたぜ────兄弟!! |
『復活の死神』以降は再封印されたため、『史上最大の敵』など他のコサックナンバーズが登場した話にも登場しなかったが、
『ロックマンギガミックス』の最終話である『光る明日へ』において、ロックマンや シャドーマンと共に
スペースルーラーズ(『ワールド5』のボス達)と戦うために宇宙に上がったリングマンの元に幻影のような形で現れ、彼を叱咤激励した他、
彼と戦っていたプルートの前には前述の鎌を持った巨大な幻影の姿で現れ、ルーラーズである彼を恐怖させた。
その後、スカルマンを「化け物」と呼んだプルートに対しリングマンは激昂し、一撃の下に仕留めたのであった。
……幻影だけでルーラーズを怯えさせるって スカルマン強すぎではないだろうか。まあ、 だがそれがいい。
「スカルマンだ!!化け物なんかじゃない!! 私の……兄弟だ!!」
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「博士…お願いがある… オレみたいな奴はもう…作らないでくれ……」
「こんな思いすんのは…オレだけ…で…じゅう…ぶ…」
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余談だが、『4』のボスでは彼だけが欧米版アニメ『MEGAMAN』に出演していない。
またこの後『ロックマンエグゼ』シリーズにも登場しているが、デザインはより細身かつ高身長になり、
性格も好戦的だった原典とは違い、オペレーター同様思慮深くなったがどこか変わったようなタイプのナビになった。
また、漫画版では引っ込み思案で友達がいないという、元とはまるで真逆の性格として扱われているが、
戦闘能力は高く、ロックマンを一時的にとはいえデリート寸前まで追い詰めたこともある。
攻撃方法も自分の腕をブーメランとして振り回したり、自分の頭を相手めがけて落下させたりと、
奇抜どころではない攻撃を繰り出して来る。どうしてこうなったんだ。
彼のナビチップは単体を相手にすると最高クラスの攻撃力を持ち、さらにコードが使いやすいSコードであるため世話になった人も多いはず。
メインストーリーに関わることはなく、さらに続くシリーズにも再登場しなかったため、その奇抜なビジュアルとは相対的に影が薄くなってしまいがち。
余談だが、彼のオペレーターである「黒井みゆき」は占い師であり、骨董品屋を営む女性だが妙に人気がある。
やっぱりムサい男よりもロックマンお馴染みの美人女性キャラがいいんだろうか。
アニメではサロマ同様原作より出番が増えており、変なマスクをつけただけだが人知れずネットエージェントとして活動している。
また、ゲーム版でも『6』のエンディングで小学校を卒業する熱斗に祝電を送っている。
MUGENにおけるスカルマン
多くのロックマンキャラを製作しているEmiliano David Palleres氏による手描きキャラが存在する。
原作通りのスカルバリアーの他、ドクロ型の弾を発射するオリジナル技も搭載されている。
また、スカルバリアー展開中のみ使用可能な「craneo infinito」は、上記のドクロ型の弾を大量にバラ撒く技。
ある程度バラつきがあるが、上手く当てればダメージは200強と中々に強力……
……と思いきや、実は「中々」なんてレベルでは済まされない狂性能技である。
1発あたりのダメージが、ヒット時は3なのだが、ガード時は8のため、ダメージが約3倍に跳ね上がる。
持続がそこそこ長いため回避が難しく、ヒットしてもガードしても地獄。
どうにか全弾回避したとしても、ノーコストなので何度でも飛んでくる。恐ろしすぎる。
さらに、この技の強化版として「craneo infernal」という3ゲージ技もある。
至近距離で当てれば、ヒットで1000強、ガードで3000弱。
相手のサイズなどにも左右されるが、4000以上のダメージを叩き出す(削り出す?)こともある。
ついでに、ヒット時にはかなりの量のゲージを回収することが出来るというおまけ付き。
AIは搭載されていないようで、同氏の
ファラオマンと比べると安定はしないが、
技自体の数が少ないため上記のドクロバラ撒きが勝手に出る可能性もそこそこ高く、
出ないと勝てないが、出てしまえば結構勝てるという実に大味な戦いになる。
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ハリネズミってレベルじゃねえ |
ちなみに、同氏製作のニードルマン(『ロックマン3』のボス)も同タイプの技を持っており、1ヒット辺りのダメージは同じ。
しかし最終的なダメージはスカルマンよりさらに高く、至近距離から削れば5000~6000程度のダメージを平気で叩き出す。
弾の形状か、それとも発射位置か……原因は不明だが、まぁ、どうせ並キャラは即死するので誤差の範囲だろう。
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出場大会
プレイヤー操作
*1
漫画『ロックマンメガミックス』では「娘のカリンカを人質に取られ、無理矢理作らされた」という設定になっているが、
原作ゲームではその辺りは定かではない。
ただ、
「打倒ロックマン用ロボ」のリングマン(DWN.029)が普通にコサック作なのは間違いないものと思われる。
スカルマンの前に作ったのが「水中探査用ロボ」のダイブマン(DWN.31)なので。
最終更新:2022年11月04日 22:31