アシュラ


「このドリルがあいてをきりきざむおとが、いまにもきこえるようだわい。」

任天堂がファミコンで発売したロボット格闘ゲームジョイメカファイト』に登場するロボット。
地味なムエタイ戦士の兄貴ではないし、スーパーロボットの敵でもない。
ステージ4の8体の敵キャラクターの内の1体として登場する。
倒しても仲間にはならないが、ハードモードをクリアするとSELECTボタンで対戦でも使えるようになる。

イーロボである「センジュ」のアッパーキャラ(アシュラに限らず、ステージ4のロボは全てイーロボの上位互換版)。
センジュと同じく両手のクローと頭上のドリル、テレビモニターのような顔が特徴的。
名前の元ネタは仏教の守護神阿修羅で、千手観音とは仏教と腕の数が多いという繋がりがある。
仏教では菩薩である千手観音の方が天部の阿修羅より格上なのだが。


原作での性能

防戦を得意とするロボで、ドリルとクローを駆使した攻撃は判定とリーチに長けている。
その上足も速いので、待ち型のキャラには重要な間合いの調整も容易である。
ステージ4に登場するロボットと言えば[[ホウオウ]]、カエンレオスカポカーンなどなどそうそうたるメンツ。
しかしアシュラは飛び道具を持たず、「これを出しておけば何とかなる」という技が無いので彼らより有情だったりする。
それでも全体で見ればちゃんとした上位キャラである。

必殺技

  • ビートドリル(A連打 10POW)
ドリルとクローによる突きの連打を浴びせる。早い話が百裂張り手
基本的に連続ヒットはしないが、空中の相手などに当てた場合は着地するまで当たり続けて大ダメージを与えられる。
削りダメージも高く、またリバーサルで使用すると起き上がりと同時に技が出るため、一部のハメ連携を抜けることができる。
ただし射程距離がかなり短いので、単発で出すと中々ヒットしてくれないので、少々もどかしい。

  • アシュラスロー(相手に接近して→+A 16POW)
センジュのものと全く同じモーションで相手を放り投げる。性能的にはごく普通の投げ技。
首が無いのにクビナゲはおかしいと思ったのか、技名がやたらと没個性なものになっている。

  • アシュラニードル(A+B 16POW)
ドリルとクローを上方に飛ばす対空技。フライングドリルの代わりに装備されたアシュラ唯一の固有技である。
やや斜め上からほぼ真上までカバーする攻撃範囲と、出てさえしまえば負けることはない攻撃判定を併せ持ち、
反応さえできればあらゆる攻撃を叩き落すことができる。すごく出も早い。
……が、不用意に出すと無防備の的になってしまうので気を付けよう。相手が飛んでいなかったらアウト。
技を発生させた時のSEが結構サイレントなので、意外と対人戦の方が機能する。
ただし『ジョイメカ』恒例の「AB同時押しコマンドは失敗しやすい」という法則があるので、慣れが必要である。

  • ドリルハリケーン(↓ためA 16POW。モーション中に十字キーで速度調整可能)
センジュのドリルアタックとほぼ同一の技。センジュのものより単純に性能がアップしている。
実はガードされても投げられる事は無い。ガードされたら反撃確定とはいえ、そこは注意。
これでセンジュと同様空中から出せたら、レオのようにめくり永パマスターとして肩を並べていたかもしれない。

こぼれ話として「センジュのドリルアタックは一度出すと一定時間出せない仕様ではないか?」という噂がある。
その噂の発端となったのは、コンパチのアシュラが出すドリルハリケーンはそこそこホイホイ出せるから。
公式に発表はされていないのだが、原作をプレイして違和感を覚えたあなた。大丈夫だ、問題ない。


ステージ4のロボだけに基本性能が高く、対空の切り札とも言えるアシュラニードルを装備していることもあって
センジュと同じ待ち・迎撃型のロボながら、強さランク的には天と地の差がある。
それでも相手が動かないかぎりダメージが取れないという欠点は受け継いでいるので、飛び道具持ちが相手だと厳しい。
反面ジョイメカで猛威を振るう各種ハメ連携の脱出手段を豊富に持っているため、やはり防戦に特化したキャラと言える。
双葉社の攻略本によれば防御力が高いらしい。
しかしジョイメカの必殺技は補正がかかる仕様ではないので、恐らくスタン値が高い(気絶しにくい)ということだろう。

そしてCPU戦のアシュラは地上戦主体なので注意。
全然ジャンプせずシャカシャカシャカと近付いてくる。足はかなり早い。
対策としてはこっちも地上戦で対応しよう。どうせ飛んでもアシュラニードルがあるので、むしろ暴発させるくらいで。
地道にひたすら投げてよし。後は一生→+Aの強パンチで牽制でよし。
あと、やたらドリルハリケーンをやたら出してくるので、飛び道具で封殺するのもよし。
このハリケーンのぶっぱが無かったら、もっと強敵になっていただろうという説もある。
アシュラの性能を考えれば飛ばないし、飛ぶ必要が無いのが当たり前なのだが……。

ちなみに下位互換のセンジュとは意外にいい勝負をする。性能では劣ってるのに。
サスケやワイのような空中戦メインの奴ならともかく、センジュはアシュラ相手ならば戦略的に飛ぶ必要が無い
どうせ飛んでもアシュラニードルでやられるし、それならいっそ地上戦に徹した方がいい。
技もコンパチなので最終的には強パンチVS強パンチのガチンコ刺し合い対決になる。

ホウオウと戦う時も足の速さを生かして当て投げするか、ひたすら強パンチを当てていくしかない。
しかし茨の道であることは言うまでもない。


MUGENにおけるアシュラ

卵寒天氏が製作したものが存在し、現在ははいうぇい氏によって代理公開されている。
なお、非常に分かりづらい所にあるので「ジョイメカ」でサイト内を検索することをお勧めする。

原作通りの技が搭載されているが、上下ガードや空中ガード、ダッシュやバックステップなど、
現在の格闘ゲームで標準装備されている要素も追加されている……が、
空中ガードやブロッキングのあるMUGENでは原作通りの迎撃戦法はやや厳しいか。
そこで卵寒天氏のアシュラには、MUGENならではのアレンジが施された。発生1Fも投げのみ。

まず通常技の立ちキック(ダメージ40&発生6フレーム)、そしてアシュラニードルが空中ガード不可に上方修正された。
ジョイメカには空中ガードが存在しないので、原作としてはこれが普通である。
この調整はむしろ「相手キャラを一時的にジョイメカ仕様にさせる」と言った方がよろしいか。
アシュラニードルはタメコマンドに変更されて出しやすさアップ。発生は2F、ダメージ80。
そして、ドリルハリケーンは無敵時間延長と発生開始の早期化がなされた。発生16F、ダメージ110。
いくらセンジュの技より性能が良いとはいえ、原作の他キャラの壊れた突進技に比べれば、
無敵時間と発生のネックは指摘されていたので温情修正と言った所か。
この他にも、ビートドリルの威力がアップしている。発生は5F、ダメージ90。
ただし、ビートドリルはガードしないと1ヒットで強制的に相手を吹っ飛ばすようになっている。

外部AIは乱入者氏(現在入手不可)及びIX氏によるものが確認されている。
乱入者氏のAIはLvが8段階まで調整可能となっているが、氏曰くMUGEN大会動画では「Lv7を推奨します」とのこと。
待ち戦法の鬼かと思いきや、ぴょんぴょん飛び回り空中ガードとめくり攻撃を狙ってくる。原作のCPUもこういう動きだったら……。
さらにあることをするとAIレベルをLv9に設定可能。ただし「LV9の動画での使用は許可制」となっているので注意。
また、このAIには発狂システムという3ラウンド制推奨のシステムがある。
これは原作の『ジョイメカ』に近く(3ラウンドになると急激に動きが強くなる)、チーム戦でも順番によって影響を受けるようだ。
なお、発狂度はあることをすると操作可能。無論やるなら自己責任で。

出場大会

凍結
削除済み


最終更新:2018年04月01日 11:57