ストーム・フクロウル


「目標捕捉!5分以内に撃破する!」

CAPCOMのアクションゲーム『ロックマンX4』に登場する8大ボスの1体。
名前で分かるとおり、モチーフはフクロウ。「大空の参謀長」の二つ名を持つが、
後に『アニバーサリーコレクション』に収録された設定画集ではモチーフはミミズク、階級は少佐と書かれていた。
CVは『キン肉マン 王位争奪編』のバッファローマンや『機動武闘伝Gガンダム』のレイモンド・ビショップなどを演じる岡和男氏。
同作品では同じく8大ボスのフロスト・キバトドスと一人二役である。

レプリフォース参謀本部に所属する将校で、知略戦にかけてはレプリフォースでも随一。
プライドがとても高く、レプリフォースがイレギュラー扱いされたことに対して激しく怒っている。
今回の作戦ではレプリエアフォースの空中艦隊に出張し、指揮官として陽動作戦を展開しており、やってきたエックスゼロと戦うことになる。
倒すと、エックスなら「ダブルサイクロン」(スクリューを左右で出す奴ではない、むしろチャージ版がスクリューストレートに近い)を、
ゼロなら「天空覇」を入手出来る。

ステージに特筆する点はないが、フクロウルと戦うボス戦が厄介極まりない。
空を飛びながら移動してやたらと画面外に行くため、こちらと横軸を合わせたり接近したりすることも難しく、長期戦になりがち。
おまけに避けにくい攻撃パターンも多く、消耗戦になっていつの間にか負けていたというパターンもありがち。
ボス部屋の両サイドに壁が無く、中央の足場も判定が厳しく壁蹴りで上りづらいので、壁蹴りで回避行動を取りづらいのもキツイ所。
弱点武器となるエイミングレーザーは十字キーの上下で照準を動かしてレーザーを発射するという独特の操作性を強いられ、
発射には敵が照準に触れる必要があるので至近距離で当たらないという癖の強い性能のため、常に飛び回るフクロウルを狙って撃つのは難しい。
命中しても撃ち落とされずに画面外へと逃げてしまうため、連続してダメージを与えることが出来ない点も厄介さに拍車をかけている。

+ 主な攻撃
  • 風弾
エックスの「ダブルサイクロン」と同じ形状の風弾を放つ。単発版と4発版がある。
単発版はこちらにまっすぐ飛ばすだけなので避けやすい。

4発版は弾数が多い上にこちら目掛けて設置、収束するため避けにくい。
足場に上ってから収束をダッシュジャンプで避けるか、収束する直前に地上でジャンプして引き付けると良い。
設置時の引きつけ方が悪いと収束時に回避出来なくなるのでスペースに余裕を持つことが大事。
  • バリア
弱点、3段切り3段目、空円斬の先端ヒット以外の攻撃でダメージを受けると、身体の周りに風のバリアを一定時間張り、接触判定が少し大きくなる。
とはいえエックスは勿論、ゼロのゼットセイバーでさえもバリアの外から攻撃が届くので、極端に近付きすぎなければ問題ない。
  • レーザー
部屋の端から3方向にレーザーを連射する。
地上では避けにくいが、足場の上なら簡単に回避可能。風弾回避も兼ねて基本的に足場の上で戦うと良いだろう。
実は破壊可能なので、エックスならバスターで無力化するのもあり。
  • 鷲掴み
飛行中にこちらの頭上に来ると急降下し、足で掴んで地面に叩き落とす。
予備動作でバレバレなので、ダッシュで掻い潜って空振りを誘い、反撃を叩き込もう。
フクロウルと位置が近い(地上+低空、足場上+高空)と避けにくいので、割り切って逃げ回るのも一つの手。
即死の穴がないだけ有情かもしれない
  • 竜巻
地面に3つの風のエフェクトが出現後、画面外に達するほど縦に大きな竜巻を発生させる。
フクロウルが地上に居るときしか使用しない。注視していればダッシュで問題なく回避可能。
  • 奥の手
残りライフが3割以下程度になると使用する攻撃。
使用率が低いので運が良ければ使わない事も。
部屋の中央に移動して風のバリアを纏い、斜め4方向に風弾を連発、更に連発を維持したまま時計回りに180度回転させる。
(ここから更に反時計回りに180度回転させることもある)
この攻撃は地上の方が避けやすいので、予備動作で察したらこちらも画面右端の地上に移動しよう。
あとは風弾の動きに合わせて地上を移動するだけで避けられる。

『X4』はパターンさえ分かれば簡単なボスが多いが、フクロウルはパターン化しづらいので回避しづらさは作中トップクラス。
弱点を使用しない戦闘では『X4』の8ボス最強クラスであろう。

特にゼロは弱点の「落鳳破」に弾数制限がある*1上、攻撃力の都合上根元でしっかり当てなければ全部使っても倒せない。
弱点武器を持つサイバー・クジャッカーも倒しにくい相手なので、出来るだけ最後の方に回した方がいいだろう。
但し、ゼロの場合は3段切りの3段目だけ当てると与えるダメージが激増するので、使用制限のないこちらをメインに使って効率よく戦うことも出来る。
何故か、弱点ヒット直後にノヴァストライクを当てると大ダメージを与えられる。

『ロックマンX アニバーサリーコレクション』にも登場。
二体のボスと連戦する「エックスチャレンジ」ではストーム・イーグリードとタッグを組む。
イーグリードの「デスログマー」で戦うため、攻略法も原作と変わってくる。
エイミングレーザーを当ててフクロウルが怯んでいる間にダッシュして画面外にフクロウルを一時的に消し、戻るとフクロウルが逃げずにその場に留まっている。
ステージが広くなったことで過程を問わず「画面外に移動した」判定に出来るため、逃げられる心配とストレスを減らせるだろう。
但し、画面端が落とし穴になっている点には注意。

カードゲーム風のアプリゲーム『TEPPEN』にも参戦。
味方ユニットの体力が5以上の場合、ランダムな敵ユニット1体に2ダメージを2回与える効果がある。
アイルー燃え盛る故郷の効果でHPを増やし、ハプルボッカと組み合わせる事で高い殲滅力を発揮する。

携帯アプリ『ロックマンX Dive』では空中艦隊が実装されているが、
何者かにデータ(世界観)を書き換えられているという設定故か、都市ではなくをバックに雲海を飛んでいたり、
ボスがアイシー・ペンギーゴになっている等、大幅に変化している。
他プレイヤーと協力して攻略する「協力」モードではブーメル・クワンガーがボスを務めている。
因みに、フクロウル本人の出番は無く、ダイブカード(装備アイテム)として登場。

漫画版におけるフクロウル

コミックボンボンに連載されていた岩本佳浩氏による漫画版『ロックマンX4』では、
カーネルと並んでジェネラルに反乱を進言しており、地位の高さを窺わせる。
……が、その後はしばらく出番が無く、終盤にようやく姿を現した時には既に物言わぬ死体と化していた
これには連載当時、『コミックボンボン』誌内で大幅な路線変更が行われ、岩本氏の『X4』もその煽りを受けたために大半のボスが戦闘シーンをカットされ、
シグマとの最終決戦すら描かれないまま打ち切られてしまった、という悲しい経緯がある。

一応、復刻盤の単行本では新たに描き下ろされたシーンがあるのだが、やっぱり戦闘シーンはオールカット
その最期も悔し紛れにエックスを「お前こそがイレギュラーだ」と罵倒するも、言い終える前に止めを刺されるというちょっとあんまりなものであった。
同じ憂き目に遭っていたマグマード・ドラグーンは格好いい戦闘シーンを描き下ろしてもらえたというのに…。
まぁフォローが一切無かったみっともないビストレオよりかは、なんぼかマシであろう。


MUGENにおけるフクロウル

Snowwolf氏によるものが公開されている。
空は飛べないが、カマイタチや風の刃、さらには原作になかったレーザーで攻撃することが出来る。
ただ、全体的に軌道はかなり直線的で速度も速いため、若干力押しの印象も受ける。
性能も高いので、通常の大会で使うのは難しいだろう。
瀕死時のロマン技には何故か西行寺幽々子が出てくる。
また、この時の勝利演出は通常時と異なり、ラストには白玉楼(?)と魂魄妖夢も登場する。

この他にもgm氏がフクロウルを公開していたが、現在は入手不可。
こちらは攻撃手段が少ないものの、飛行が可能。


MUGENでの知名度は本人の出番が少ない所為もあってか、
フクロウル自身より、ぷにぷにしてる地獄鴉が登場シーンを真似している方が有名か。


「ヒヨッコめが……地面にへばりついていればいいものを……」

出場大会

出演ストーリー



*1
落鳳破自体は最大で4発までしか撃てないが、エックスの「ノヴァ・ストライク」に相当する技であるため、
ゼロがダメージを喰らうごとに技のエネルギーが少しずつ回復する仕様になっている。
しかし結局のところ、充分に引き付けてから撃つ方が効率良く倒せることに変わりはない。


最終更新:2023年09月19日 01:01