ギャリバン

     

変身せよ!宇宙戦士ギャリバン!

日本物産のアクションゲーム『コスモポリス ギャリバン』の主人公で、宇宙連邦警察所属のサイボーグコップ
元ネタは言うまでもなく宇宙刑事(メタルヒーロー)シリーズである。
なお、そのタイトル故非常に誤解されやすいのだが、
このゲームは元ネタの宇宙刑事シリーズとは一切関係の無いニチブツのオリジナル作品であるので注意が必要
(宇宙刑事モドキは他にもフェイスの『クロスワイバー』やタイトーの『SD刑事ブレイダー』等がある)。
尤もニチブツは何時もこんなノリである。特に「脱衣麻雀」に関してはあんなのこんなのその他諸々
一応ニチブツ完全オリジナルの『クレイジークライマー』ただしBGMは…や『ムーンクレスタ』等の名作もあるよ。念のため。

初めに発売されたのは1985年のアーケード版。ジャンルはアクションシューティングで、
宇宙犯罪組織「アクー」を壊滅させるため敵の基地に到着した宇宙戦士ギャリバンは、首領ゴースを倒すべく敵中へ突入する。
最初は生身の状態でパンチやキックを駆使してアクーの手先と対決していくが、
パワークリスタルを取得することでコズミックスーツを装着しギャリバンに変身、攻撃手段が遠距離攻撃のバスター銃に切り替わり、
さらにクリスタルを取得すると、ワイドビームを発射するレーザーブレード剣、拳から強力な光弾を放つコズミッククラッシュが使用可能になる。
しかし一定時間クリスタルを取得できないか、ダメージを受けすぎてしまうと変身が解除されてしまうという弱点もある。
ただ一度変身しなおせば体力は最大にまで回復し、進行方向を教えてくれる矢印もあるため、初心者でもプレイしやすい。
バリバリのニチブツサウンド
アクー基地に引きずり込め!

しかしレゲーファンにとってのギャリバンはやはり1988年に発売されたファミコン版であろう。
コスモ2010年、宇宙の完全支配目前にまで迫った暗黒組織マドー。
その首領マディウスを倒すべく宇宙連邦警察は次々とサイボーグ戦士を送り込んだものの尽く敗北を喫してしまう。
そして最後の希望としてコスモポリス・ギャリバンを、敵本拠地である惑星バデュールへと向かわせたのであった。
こちらはアクションRPGで、本作のギャリバンはビームガン撃ちまくりだったAC版とは一転、ブレードが主兵装となる。
謎解きやブレードレベル上げがやや面倒くさいものの、優れた操作性で快適にプレイができる他、
レベルアップに伴って攻略が容易になる点や変身要素など、先行の探索型作品との差別化も図られており、
マイナーながらも隠れた名作・良作としてひっそり人気がある。

広大なマドー秘密基地を探索しながらアイテムを発見して装備を整え、レベルを上げ、エネルギーを補充し、
GPメーターを満タンにする事でコズミックスーツを装着してギャリバンに変身、パワーアップして戦っていく。
しかしギャリバンのコズミックスーツは被ダメージによりGPメーターを消耗し、これが0になると変身が解除されてしまう弱点もある。
さらに各エリアに隠されたブレードでなければエリアボスは倒せず、LVAに到達したブレードを六本集めねばマドーを倒せるコスモブレードが完成しない。
そのためエリアボスと戦うためにはきちんと準備を整え、万全の状態でギャリバンへと変身してボスに挑む事が求められる。
ちなみに主人公ギャリバンの本名は銀河万丈
宇宙刑事シリーズには出演してなかったような……。『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン』で出たって?そうねえ……
詳細はこちらのプレイ動画を
FC版ニチブツサウンド

続編のSFC版『コスモポリス ギャリバンII Allow of Justice』は1993年発売。
といってもストーリー敵に繋がりはなく、本作のギャリバンは、宇宙シンジゲート・マーガの魔神グロゥヴスを倒すため戦う事になる。
今度は『ファイナルファイト』系のベルトアクションとなり、攻撃手段も素手メインに。
プレイヤーのコスモポリスに女宇宙刑事クィーンビーと流体金属のバトルクリーチャー・メタルホークが加わり、グラフィックが大型化した他、
上段・下段攻撃に必殺技やガードなどが搭載され、さりげなくVSモードもあるので格ゲーと言えなくもないが、操作性が悪く評価はイマイチであった。
またFC版などでは変身する意味もあったのだが、本作では常時コズミックスーツ着用のままとなっている。燃費が良くなったのかしら
ちなみに本作でギャリバンが使う格闘技は大宇宙冥王拳なる流派らしい。やっぱり銀河万丈だからなのかな……
今、新しい宇宙刑事が立ち上がる!

なお、アーケード版ギャリバンはPSおよびNintendo Switchのアーケードアーカイブスで絶賛配信中。
FC版およびSFC版ギャリバンはプロジェクトECGにて配信中のため、今日でもシリーズ全作を遊ぶ事ができる。
マイナーであったり評価やクオリティに波はあるものの、間違いなく多くの人にしっかりと愛された名ヒーローの一人と言えるだろう。

余談ながら、アニメ監督の越智一裕氏が『ザ・モーションコミック』に発表していた漫画『ひらきなおってマイヒーロー』では、
第二話から主人公が「宇宙戦士ギャリバン」に黒射(カーボンコーティング)して悪と対決するという物語が展開されているが、
これについては完全に全くの偶然、同名の別人ヒーローである。まあデザイン似てるけどパロディ元が同じだから仕方ないね
同作はその後OVA『学園特捜ヒカルオン』へと昇華されたので、二つのギャリバンを見比べて見るのも一興だろう。
裂空、学園特捜ヒカルオン!


MUGENにおけるギャリバン

とけい氏製作のギャリバンが存在。
基本のスプライトはSFC版だが、演出にはFC版の要素も取り入れられている。
特に登場デモはFC版とSFC版とが混在しており、髪型も色も違ったりするが気にしない。
またギャバンの蒸着ボイスを「ギャリバン」と聞こえるよう加工してあったりと芸が細かい。

基本動作は氏のアレンジが大幅に加わっており、ボタンは1つしか使用せず、
レバー方向によって攻撃が変わる特殊な操作となっている。

+ 必殺技解説
必殺技名は殆どがFC版のウェポンから取られている。
そちらではおおよそ飛び道具だったがMUGENではそうでもない。

  • ハイパーレイ(↓→+ボタン)
ストレートパンチ。出が早く隙が少なめなので取り敢えず出していける。 

  • スパークボール(→↓→+ボタン)
体当たり。出は早いが隙は大きい。スパキャンで「プリズムウェイブ」に繋ぎやすいのでそちらでフォローしたい。

  • コスモブーメラン(←↓←+ボタン)
飛び道具。しゃがまれると無力だが、嫌らしい高さで飛んでいくため遠距離対空になりやすい。
ハイデルンの「クロスカッター」感覚で。

  • カプセルボンバー(↓↓+ボタン、空中可)
サマソ系の回転キック。出がかりはそれなりに強いが隙が多い。
ダウンさせられないと反確なので、空中版を連打して暴れてみるのもアリかもしれない。

  • レーザーブレード(←↓+ボタン)
一応FC版にもあったブレード。下段狙いの突進技。ブレードを展開するため地上では連続技にはならないが、隙は少ない。
←ボタンで浮かせてからの追撃なら連続ヒットも狙えるが、威力は下がる。
ボイスがどう聞いてもシャリバンです。本当に(ry

  • プリズムウェイブ(1ゲージ以上ある時に↓→↓→+ボタン)
FC版ではボス攻略兼壁破壊用の威力の高い貫通飛び道具。こちらでも飛び道具となっている。
性能はヨハンのドラゴン・ナイトメア(コンタクトレンズ)と言えば分かりやすいか。
スパキャンで繋げられるのでゲージはこれに使っていきたい。

  • ギャリバンスラッシュ(2ゲージ以上ある時に←↓←↓+ボタン)
ギャリバン最大の必殺技。ボイスはシャリバンのシャリバンクラッシュを加工したもの。
コマンドが成立すると暗転してブレードを展開、数カウント後にブレードを振り回しつつ突進して斬り付ける。
もう一度ボタンを押せば即突進に移行。連続技にしたいなら連打しておけばいいが、威力は大幅に下がる。
生当てするには、突進距離の長さとスピードと当たりの強さを活かして相手のジャンプの下りを狙っていくのがいいかもしれない。
なお、使用するとレーザーブレードのテーマっぽいBGMもかかる。ていうか、かかりっぱなしになる
参考:レーザーブレードのテーマ

AIもデフォルトで搭載されており、コスモブーメランを盾に必殺技で押していく戦法を得意としている。
ただし隙をフォローするためか、中間距離でカプセルボンバーを連発する行動が目立つ。
攻撃力が控えめなこともあって、ハマれば強いが一進一退になりやすい、ほどよい強さである。

出場大会



最終更新:2023年12月10日 15:41