ザクII


「我々は偵察が任務なんだぞ!貴様、命令違反を犯すつもりか!?
 やめろ、ジーン!」
「シャア少佐だって!戦場の戦いに勝って出世したんだ!
 へへへ、手柄さえ立てればこっちのもんよ」

アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツ(略してMS)と呼ばれる戦闘ロボット。
劇中での呼称は「ザク」。映像作品で「ザク・ツー」と呼ばれた事は殆ど無い。
これは、「ザクII」という名称自体が(以下に述べる設定も含めて)本放送時には無かった後付け設定のためである。

冒頭の台詞は第1話で搭乗し、ガンダムを襲撃した「ジーン」と「デニム」のやり取り。薄緑色の方がデニムで、もう片方がジーンの台詞。
ジーンの声優はTV版では 曽我部和行(現・曽我部和恭) 氏、劇場版『I』では 若本紀昭(現・若本規夫) 氏、『特別版』では森田順平氏。
デニムの声優はTV版と劇場版『I』では 緒方賢一 氏、『特別版』では 廣田行生 氏、『THE ORIGIN』では 大畑伸太郎 氏。

設定

ジオン公国軍は地球連邦軍との開戦に向けて本格的な軍事用MSの開発を行い、そして初の正式量産型としてMS-05「ザク」が完成した。
しかしMS-05は軍部の要求を満たすものではなく、再設計を行い完成したものがMS-06「ザクII」である。
そしてMS-06と区別するため、MS-05はザクIと呼ばれるようになった。
単純にザクと呼んだ場合ザクIIを指す事が多いため、ザクIは旧ザクとも呼ばれる。
一年戦争開戦時には既にザクIIが主力として配備されており、
戦争後期になっても旧ザクに搭乗していたのは、(後付け設定で)ザクII量産前から訓練を受けていたベテランパイロットだとされている。

「素人め!間合いが遠いわ!」

ただし、実際は補給部隊等の後方任務に廻されていた機体で、戦争後期に前線に駆り出されたのは、それだけジオン軍が火の車だったと言う事である。
一部外伝では、学徒兵の乗る最新型MSゲルググよりもベテランの乗るザクIIの方が強い、と言う話があるが、流石に旧ザクはほぼ出てこない。
これは「機体に慣れる前に撃墜されたらどうするんだよ」としてベテランパイロットが乗り換えを嫌がったからであり
(そもそもガンダムやガンキャノンの装甲が異常なだけで、それ以外の敵ならザクマシンガンでも倒せる)、
逆に言えば「新型機をいきなり乗りこなすシャア達エースパイロットは凄い」と言う話になっている
というか、シャア自身もザクII時代は機体をほとんど傷付けずに戦っていたが、乗り換え後は壊されることが明らかに増えている
(ザクIからザクIIへの乗り換えなら大した問題ではないが、ドム(リック・ドム)やゲルググはザクとはかなり違う。足の無いジオングに至っては完全に別物)。
他にも『機動戦士ガンダム MS IGLOO』では一年戦争開戦前にてザクの対抗馬としてツィマッド社よりヅダが提出され、
格闘性能や飛行性能においてザクよりも勝り「ヅダ勝利」の機運が高まっていたが、ツィマッド社が自慢のエンジン性能が災いし、
機体の強度がエンジンの加速に耐えきれずに空中分解事故を起こした事は人的資源にも乏しいジオンとしても無視出来ない問題で、
結局安全性や信頼性の高いザクが採用された。
連邦軍側における類似の話としては同軍所属の戦闘機乗り達は、戦闘攻撃機より3倍は強いと言われるMS(ジム)に乗り換えるよりも、
愛着のある戦闘攻撃機セイバーフィッシュや強化型のコアブースターなどに乗り続けたいと思う人間は少なくなかったという後付け設定が存在する。
ぶっちゃけ本編中でもジムやリック・ドムよりもGファイター(コアブースター)の方が(メインキャラ補正もあって)強かったし…

アニメ『機動戦士ガンダム』では第1話からほぼ全話にわたって登場。
基本的にやられ役だが、MSが本格的に配備される前の、戦車や戦闘機で戦っていた連邦軍にとっては脅威的な存在であった。
OVDシリーズ『MS IGLOO 2』では、歩兵用対MS兵器や戦車で必死にザクと戦う連邦兵の姿が見られる。
要は「雑魚相手には強いのだが、主人公相手だと雑魚」という敵戦闘員にはよくある設定である。
劇中での活躍や経緯もあってジオン公国軍においても象徴的存在として見られており、
『機動戦士Ζガンダム』の敵勢力にして、ジオンの残党狩りを目的とするティターンズが、
友軍の量産機をゴーグルアイ、敵軍の量産機をモノアイで統一し、敵味方を分かり易くするという制作サイドの都合によりハイザックを運用した事に憤慨、
アクシズの技術者達は同機をザクIIの後継機と認めずにザクIIIを開発。
しかし当のアクシズからガンダム系列の後継であるドーベン・ウルフに負けるという屈辱的なコンペ落ちを喰らった上に、
各ジオン系列の組織からはハイザックがウケるという形で大コケした
*1
それから後年の紛争により、ハマーン・カーンシャア・アズナブルといったカリスマ的存在を喪った事で低下した組織の求心力を回復するべく、
意図的に本機に意匠を似せたハイザックがベースのギラ・ドーガやギラ・ズールの開発といった事情に現れている。
ザクIII系列もザクIVという後継機が開発されているので、その点はザクIII開発者も報われたと言えるだろう。
ザクIII改やザクIVがザクIIに寄せたカラーリングや意匠になっているので、
ザクIII開発者もザクIIIの見た目がそもそもザクIIっぽくないという致命的な過ちに気付いた模様
また当然ながら宇宙世紀におけるモビルスーツという兵器の有用性そのものを示した最初の機体であるため、
そうした政治的な事情や個々人の感情的な問題を抜きにすれば、ザクII自体は後年でも歴史的な名機として評価される事が多い。

後年の『機動戦士ガンダムΖΖ』ではジュドーが状態の良いザクIIを見付け、
高く売れるからという理由で本来の任務を放り投げてこれを回収する、というエピソードで登場。
このザクは後に戦闘で頭部を失ったΖガンダムに応急処置として移植された。
その理由は敵にザクがいないからというもの。ネオジオンは後にザクIIIを生産するが、量産機に正式採用される事は無かった。
戦争終結直前を描いたOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』では、全面的に改修されたザクIIの最終生産型が登場。
新米兵士バーナード・ワイズマンの搭乗したザクII改がガンダムNT-1アレックスを命を懸けて相打ちとはいえ撃墜し、
「アニメにおいて、量産機でありながらガンダムを撃破した唯一の機体」として名を馳せている事は有名。*2
戦争3年後を描いたOVA『機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー』では、ザクIIの後期生産型が登場。
連邦軍に接収されオレンジ基調のカラーリングを施されて模擬戦の仮想敵機に使われていた他、ジオン残党も使用していた。
主人公のコウ・ウラキも序盤の僅かな間とはいえ模擬戦に使用している。
ちなみにコウはコミカライズ版『REBELLION』ではハイザックにも乗っており、ザクIIとハイザックの両方に乗ったパイロットになっている。

TVアニメ『∀ガンダム』では、アメリア大陸ルジャーナ領からザクIIによく似た機械人形が多数発掘。
ルジャーナ領を治めるボルジャーノ侯にちなみ「ボルジャーノン」と呼ばれ地球勢の主力として活躍した。
ぱっと見はそれほど違うようには見えないが、ザクのプラモを改造してボルジャーノンにしようと考えた人が、
いざ資料と突きあわせてみると相違点が多すぎて、ザクをベースにするより自作した方が早かったなんてエピソードもあるんだとか
(ただし外見に関しては「画風や演出の都合であり設定上はザクと同じ」とも言われる)。
性能自体も宇宙世紀のザクより向上しているように見られる描写があり、保存中にナノマシンによって改良が施されたか、
黒歴史時代の技術で造られたレプリカ機であろうと推測されている。
ザクIに似た機械人形も発掘され、こちらは(性能ではなくレア物だと言う理由だけで)隊長機として使われてた。
しかし、∀ガンダムとの力比べで損傷した後は式典襲撃の囮として使用、破棄された。

長谷川裕一氏の描くコミック『機動戦士クロスボーン・ガンダム ゴースト』にも登場。
ズム・シティの戦争博物館に動態保存され、毎年の終戦記念日にデモンストレーションとして、
お遊戯ダンスを踊らされていた機体が配備から70年の時を経て再び戦場に立つ事となり、
複雑な事情で木星帝国の特殊部隊「セルピエンテ・タコーン(蛇の足)」の身柄預かりとなった主人公フォント・ボーの機体となった。
さすがに目立った戦果は上げていないが、70年前とのMSの平均サイズの違いを利用した戦法で敵のエースを退けている。
70年前の機体という事で、もう一人の主役であるトビアカーティス・ロスコからはグランパ(おじいちゃん)とあだ名を付けられた。


主なバリエーション

アニメ本放映時の時点では、量産型とシャア専用機の2種類(+旧ザク)しかいなかったが、
放映後に作られたMSV(モビルスーツバリエーション)という企画で、
ガンキャノンのように背中にキャノンを付けたザクキャノンなどのバリエーションが数多く生まれ、
その中の幾つかは『機動戦士Ζガンダム』や『機動戦士ガンダムΖΖ』に登場した。
あまりにもバリエーションが多いので、代表例として前項で紹介したザクIIのみの紹介に留める。

F型、J型

  • 型式番号:MS-06
  • 頭頂高:17.5m
  • 本体重量:56.2t
  • ジェネレーター出力:976kw
  • 装甲材質:超硬スチール合金
  • 武装:ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホーク、3連装ミサイルポッド
(HGUC 1/144 ザクII 説明書より引用)

量産型ザクといえば、単純にF型かJ型のどちらかを示す。
それ以前にも核攻撃を前提としたC型が存在したのだが、戦時条約で核の使用が禁じられた事により、
C型から(核攻撃の余波から自分を守るための)耐核装備を外し軽量化したF型が主力となった。
また、F型には高い汎用性があり地上での運用も可能ではあったが十分対応できたとは言い難かったので、陸戦型へと仕様変更したものがJ型である。
逆にJ型は、密閉性こそ保たれているものの、軽量化のために無重力空間用の装備を削っている(例えば姿勢制御用バーニアの数が減らされている)ので、
宇宙空間ではまともに動く事ができない。

これらの設定は放映終了後に作られたものなので、基本的に劇中では外見上の差異は無い。
設定上は『機動戦士ガンダム』のプロローグのコロニー落としのシーンに登場したのがC型、
宇宙戦で登場したのがF型、地上戦で登場したのがF型かJ型という事になるはずである。
プラモデルなどでザクIIとしか表記していない場合は、型式番号はMS-06Fになっている事が多いようだ。
ゲームにおいてもF型とJ型を区別しているものとしていないものがある。
区別している場合、F型では地上での適正が低く(酷い時は旧ザク以下)、J型では宇宙で運用できないので、
本来ザクが持っているはずの汎用性が失われている事も多い。
OVA『MS IGLOO』ではオデッサから脱出したHLVが宇宙で連邦軍の攻撃を受け、
宇宙空間で溺れながらジムやボールに嬲り殺しにされるJ型が描かれていた。
地上戦メインの『戦場の絆』に登場しているザクIIがF型なのは禁句である。Ver.2の宇宙戦を見越してたんだよ、きっと!
この他、「ククルス・ドアンの島」に登場する作画崩壊した妙に面長でスマートなザクが「ドアン専用ザク」と冗談で言われる事も
(ほっそりしている事からドアン機を旧ザクと誤認している視聴者もいるが、パイプパーツで分かるようにIIの方である)。

……この冗談で言われていた「ドアン専用ザク」は、後に公式に「現地改修された機体」となるのだが、それはまた別のお話。
何せ令和でまさかの映画化したもんだから世の中分からないものである

主武装はザクマシンガンや280mmバズーカ、ヒートホークなど。他にも色々あるが大体この三つがよく使われる。
もっともマシンガンはガンダム相手には有効打とならず、シャアはガンダムを蹴ったりと色々と趣向を凝らす事になる。
前述のドアンのザクは脱走兵だったからか武装していなかったが、
「モビルスーツの格闘技というのを見せてやる。よーく見て覚えておけ!」と言い、
マシンガン装備のザク相手にタックルや飛び蹴り、正拳突きなどで勝利しており、ザクにとって格闘は有効な攻撃手段であると言えよう。
『Gジェネアドバンス』に至っては、特定ステージドモン・カッシュと共に出撃させてイベントを起こす事で、
ドアンザクがスーパーモードと化して金色に光る始末。
……ネタっぽく書いてるだけで内容は本当です。

「俺の倒すべき敵は……戦いの炎を広げる者だ!」


FS型

「私とてザビ家の男だ!無駄死にはしない!」

  • 型式番号:MS-06FS
  • 頭頂高:17.5m
  • 本体重量:56.2t
  • 装甲材質:超硬スチール合金
  • 武装:頭部30mm機関砲×4、ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホーク、マゼラ・トップ砲
(HGUC 1/144 ザク2(ガルマ専用機) 説明書より引用)

FS型以外で指揮官用カスタムタイプ・ザクIIカスタムなどで呼ばれる機体。
指揮官用にF型を改良した機体であり、基本性能もバランスがとれている。
武装は頭部に4門のバルカン砲を装備している事以外は基本的にはF型と変わりないが、ヒートホークは専用のものになっている。
S型が正式に量産されるまでは中隊長以上の兵が搭乗していた(S型を扱える技量のない指揮官が代用していたとの説も)。
この機体にはブレードアンテナが標準搭載されており、通信機能が強化されている。また、F型ではあるが、J型並の地上適正を有している。
この機体を茶を主体にカラーリングし、金のライン装飾が施された機体は「ガルマ専用ザク」と呼ばれる
(ガルマとは上記の台詞を発した人。ニコニコ的には「シャア!謀ったな、シャア!」が有名か)。

S型

「MSの性能の違いが戦力の決定的差ではないという事を…教えてやる!」

  • 型式番号:MS-06S
  • 頭頂高:17.5m
  • 本体重量:56.2t
  • 全備重量:74.5t
  • ジェネレーター出力:976kw
  • 装甲材質:超硬スチール合金
  • 武装:ザク・マシンガン、ザク・バズーカ、ヒート・ホーク
(HGUC 1/144 MS-06S シャア専用ザクII 説明書より引用)

赤い彗星ことシャア・アズナブルが操る角付きの赤いザクがこのS型である。…と言っても、機体カラーはシャアであるから赤く塗られているだけであり、
普通の中隊長以上が搭乗するS型はF、J型同様緑のカラーである。
角の正体は指揮官用に通信能力を強化するためのブレードアンテナであり、角が付いているF型やJ型、果ては旧ザクさえ存在する
(ただしシャア以外の角付きが登場したのは『機動戦士ガンダム』劇場版からで、TV版には登場しない)。
エースパイロット向けのS型は、更に一般パイロット用の補助装置を外すなどして推力が30%増しになっており、代わりに操縦が難しい上に燃費も悪い。

ジオン軍では敵への威嚇効果味方の士気高揚のためにエースパイロットは自機をパーソナルカラーで塗装する事が認められており(強要されていたとも)、
赤(制服の方は正真正銘の赤だが、MSの方は正確には赤紫とピンクのツートンカラー)はシャアのパーソナルカラーである。
なお後の『MSV』で登場した赤い稲妻ことジョニー・ライデンの機体は黒と赤のツートンカラーであり、連邦側からは混同されたと言う話も。

シャア専用ザクと言えば「通常の3倍の速度」というフレーズが浮かぶのだが、
推力が30%増加した程度ではこれだけの速度は出ない。
この解釈は『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の映像特典『宇宙世紀余話』にて、
「シャアは攻撃した戦艦をザクの脚で蹴る事によって、その反動で驚異的な加速力を得ていた」と説明がなされている。
当時の連邦の戦艦でも死角はあれど対空兵装が無かったわけではなく、撃破した艦籍が爆散する恐れもある中で、
このような加速を可能としたのはシャアの危機感知能力と判断力、そして卓越した技量あってこそと言える。
そうした恐るべき様子が、連邦兵にとっては「通常の三倍の速度で迫っている」ように見えたのだろう。
とはいえ、この『宇宙世紀余話』、マ・クベの「ジオンはあと10年は戦える」という有名な台詞を「ジオンは半年は戦える」と変えるなど、
トンデモ満載の内容で、信憑性にはかなり疑問があるため、上記の説も真面目に受け取らない方がよいかもしれない。
そもそもガンダム本編において、蹴るものなど無いのに「通常の3倍のスピード」で接近しているので……。
ついでに言えば、ホワイトベースのレーダーを見る限り、スレンダーのザクもシャアザクと同じスピードで近付いていたりする
無理やり解釈するなら、ホワイトベースが100kmで逃げていたとして、通常のザクは110kmで追跡。
出力3割増しのシャアザクは130kmで追跡したと考えれば、相対速度の関係でホワイトベースから見るとシャアザクは「通常の3倍」で動いていたと言えるが。
なお、TV版、劇場版において、この機体に乗っていた時のシャアは1度も被弾した事が無い。
いい所無く出番を終えたシャア専用ゲルググとはえらい違いである。
まぁザクの頃のアムロは初心者だったのに対し、ゲルググの頃のアムロは最強のニュータイプとして覚醒しちゃったしね。

なお冒頭の「MSの性能の違いが~」と言う台詞は痺れるほど恰好良かったのだが、
結局は「MSの性能差は腕前ではどうしようも無い」事を教えられて「ええい、連邦のMSは化け物か」と泣き言を漏らす羽目になってしまった
(戦闘自体はシャアザクが圧倒していたが、ガンダムは何をされても傷一つ付かないほど頑丈だった)。
後に当のシャア自身がMSの性能差で圧倒する事を良しとせずにアムロに塩を送る事になったりするのだが
なお、後のガンダム作品では多くのライバルキャラが「MSの性能差を腕前で覆す」事を試み、そして遂にはそれに成功した者達も現れている。

あと、この機体がガンダムにキックした場面が余程印象的だったためか、
『Gジェネ』ではキャスバル専用ガンダムにキックが実装されていたり、
『ガンダム無双』ではシャアザクは勿論百式の必殺技にも蹴り技が入ってたり、
『スパロボMX』ではフルアーマー百式改が炸裂ボルトで攻撃する際にキックしたりしている。

+ 色に関する余談
当時は赤紫とピンクで塗られていたシャア専用ザクだが、なんでパーソナルカラーがそうなったのかと言うと、
該当カラーの塗料がサンライズで余っていたからという大人の事情たっぷりな理由。
…と長らくの間思われていたが、書籍『グレートメカニックG 2016 WINTER』に掲載された関係者へのインタビューにおいて、
赤い彗星だけに「真っ赤なウソです」と否定された。
元々ザクは量産機が緑、シャア専用が赤と決められていたのだが、赤は既にシャアの軍服に使われているので重なると見栄えが悪い事、
更にはライバル機であるガンダムにも赤が使われていたので特別に色を調合したというのが真相である。

ちなみにこれと似たようなもので、続編の『機動戦士Ζガンダム』では赤い塗料が余っていて赤いMSを大量に登場させたために、
クワトロ(シャア)専用機である百式を金色にした、
という説も存在している模様(設定上はビームコーティング(蒸発する事でビームを減衰する)塗料の色と言う扱い)。
そのためか『Ζ』でクワトロが最初に乗っていたリック・ディアスは「赤い彗星」ではなく「赤い稲妻」の方のカラーリングだったりする。

なおシャアの「赤い彗星」と言う渾名は、第一次世界大戦のエースパイロット「赤い男爵」(やはり乗機が真っ赤)が元ネタだと、
ガンプラ漫画『プラモ狂四郎』で明かされている。

FZ型

「フッ、楽勝だな!こりゃ」

  • 型式番号:MS-06FZ
  • 頭頂高:17.5m
  • 本体重量:56.2t
  • 全備重量:74.5t
  • ジェネレーター出力:976kw
  • スラスター総推力:79,500kg
  • センサー有効半径:3,200m
  • 装甲材質:チタン・セラミック複合材
  • 武装:MMP-80 90mmマシンガン、ハンド・グレイネイド、ヒート・ホークほか
(RE/100 1/100 ザクII改 説明書より引用)

『0080』のザクII。
一年戦争末期、統合整備計画
壷の人マ・クベ大佐が提唱した計画で、乱暴な言い方をすれば「全てのモビルスーツを、ザクIIの生産設備で作る」事)
によって全面的に改修されたザクIIの最終生産型で、
通称「ザク改」「ザクII改」「FZ型」と呼ばれる。
改修によって最新鋭機ゲルググ並の機動性を得たが、プロペラントの増量は行われてないため稼働時間は従来のF型よりも短くなっている。
またメンテナンス性も向上しており、連邦軍のMSであるジムの部品を使って修理する事も可能であった。

当初は単にリデザインされたザクIIの予定だったが、商業展開の都合で名前が変えられ、改修型という設定になった。
後のウイングガンダムゼロカスタムと同じ理由である。あっちは設定上は同一機体であるが。
前述の通りOVA『0080』でバーニィが搭乗し、相打ちながら
「(量産型ではないワンオフの)ガンダムを単騎で撃破した唯一の量産型ザク」として有名な機体である。
この時ザクが携帯していた武装はヒートホーク一振りのみだったが、ハンドグレネードやアドバルーンをトラップとして森林に設置し、
それらを駆使してかく乱させた事もこの結果に結びついたといえよう。

余談になるが、当時発売されたプラモデルには肝心のヒートホークが付属していなかったため、
劇中の再現をしたい場合は他のキットからヒートホークを調達せねばならなかった。バーニィ涙目である。

F2型

「連邦に降ったか…その姿は忍びん」

  • 型式番号:MS-06F-2
  • 頭頂高:17.5m
  • 本体重量:49.9t
  • 全備重量:70.3t
  • ジェネレーター出力:986kw
  • 装甲材質:超硬スチール合金
  • 武装:MMP-78 120mmザク・マシンガン、MMP-80 90mmマシンガン、ヒート・ホーク、3連装ミサイルポッド、ハンド・グレネード
(HGUC 1/144 MS-06F-2 ザクII(ジオン軍仕様) 説明書より引用)

『0083』に登場したザクIIの後期生産タイプ。上述のFZ型の前身となる。
高い汎用性と素直な操縦性を維持したまま総合性能の底上げが図られているだけでなく、
生産機数も多かったために戦後のジオン残党軍は勿論、連邦軍でも鹵獲・接収した機体が運用されている。
連邦に使われるザクは見るに忍びんとはあるジオン兵の台詞。
(自分達は連邦の象徴たるガンダムを盗みに来たくせに図々しいと言うか何と言うか)
スパロボでは『第2次α』と『第3次α』に登場するザクが、参戦作品の都合上これである。
そんな経歴上、F2型は敵のザコメカでありながら、
序盤の僅かな間とはいえ『ガンダム』と『スパロボ』の主人公が乗った事があるレアなモビルスーツである。
尤も、『第4次』及び『F』の『スパロボ』の主人公はモビルスーツ全般に乗り換えできたが(Fはリアル系主人公のみ)。
『Gジェネ』では未登場で、F型かJ型に置き換えられている。

+ 物量作戦は自分たちのものだと思い込んでる連邦を前世紀の言葉でギャフンと言わせよう!!

サク

トニーたけざき氏のパロディ作品『トニーたけざきのガンダム漫画』に登場する、ギレン閣下考案による超量産型モビルスーツ…でいいんだろうかコレ
ザクIIをさらに量産に特化させたもので、前後に分割された楕円型の胴体に細い手足4本、
口吻上のダクトの全7パーツからなる手抜きシンプルな構造となっている。武器はサクマシンガン。
短時間且つ低コストでの大量生産を実現したため、作中では空を埋め尽くすほどの数が量産されジャブロー攻略に不法投棄投入された。
……が、肝心の戦闘能力がダメダメだったので対して戦果を挙げられなかった。
そしてこのサクに対し、連邦もよせばいいのにジムの超量産型モビルスーツ「サム」で対抗しており、グダグダな戦いを繰り広げた。
その結果アムロとシャアは大量のサクとサムに押し流されてしまい、ウッディ大尉も戦いのゴタゴタの内に事故死してしまった

元々はギャグマンガの一発ネタでしかなかったのだが、そのインパクトやゆるい外見からコアな人気があるようで
後に一部のゲーム作品に使用可能なキャラとして輸入されたり、近年でもガンプラアニメの『ビルドダイバーズRe:RISE』にチョイ役で出たりしている。

+ 別世界のザク

ザクウォーリア

『ガンダムSEED DESTINY』ではザクウォーリア及び指揮官機用のザクファントムというザクをモチーフにした機体が登場している。
前作『SEED』終了後の休戦協定によりMSの保有数が制限されたため、特化された専用MS(誰々専用とかではなく、格闘専用などの意味)ではなく、
ストライカーパックシルエットシステムに似たウィザードシステムと呼ばる武装パックを変更する事で各種の用途に対応するMSとなっており、
ウィザードを付けない汎用型の無印以外に、機動力強化型のブレイズ、砲撃力強化型のガナー、格闘力強化型のスラッシュに換装が可能
(尤も劇中では作画の都合パイロットの好みに任されていたのか、ウィザードを変更する事は無かったが)。
なお本作でのザクウォーリアシリーズは劇中序盤では『新型の量産機』で、『Ζ』におけるMk-IIやリックディアスみたいな扱い
(宇宙世紀に例えると、『SEED』が初代で『SEED DESTINY』が『Ζ』に相当するため)。

ゲームボーイアドバンスで発売された同作の格闘ゲームでは、ガナーザクウォーリア(ルナマリア専用機及びディアッカ搭乗の一般機)、
ブレイズザクファントム(レイ機)の三種が使用可能。
この内、ルナマリア専用ガナーザクウォーリアは『EXTREME VS』にも参戦。旦那インパルスを特攻させる謎の技で暴れた
(それ以前にルナマリアは「射撃が苦手」と言う設定なのにガナーを使っている事を視聴者から突っ込まれていたキャラ)。
また、ザクウォーリアには通称「ミーアザク」と呼ばれる、
「ライブ仕様ザクウォーリア」という全身ピンクの凄まじいインパクトを誇るザクが存在していたりする。
まぁ宇宙世紀でも百式は置いといて映像化こそされていないものの(故に非公式であるが)、
ドズル専用ザク」(緑に金のエングレービング(彫刻状の装飾))とか「ビギナ・ギナ・ベラ・ロナ・スペシャル」(赤に金のエングレービング)
なんて言う弩派手な「式典用MS」が存在するし。ドズルの弟であるガルマ専用のザクは何故か地味目だが。中将と大佐の違いか?

ザクアメイジング

ガンプラで戦うアニメ『ガンダムビルドファイターズ』では、
主人公達のライバルの一人「紅の彗星」ことユウキ・タツヤが制作したザクアメイジングがライバル機として登場。
赤いザクのため「シャア専用ザクの改造機」と思われがちだが、
実際は「高機動型ザクII」(と言う事はジョニー・ライデン機?)をベース機としているらしく、
鈍重そうな見た目に関わらず、ユウキ・タツヤの卓越した操縦技術も相まって高い機動力を誇る。
ロケットランチャーや実弾ライフルなどの実弾中心の射撃武器に、ヒートナタを装備し距離を問わずに戦う事が可能。
(ガンプラバトルではSEED系MSのPS装甲は再現されていないらしく、この装備でもフリーダムガンダムを撃墜する事が可能)
イオリ・セイ&レイジの主人公コンビが駆るビルドストライクガンダムと激闘を繰り広げた他、
上記のガナーザクウォーリア(のガンプラ)とも戦い、新旧ザク対決という珍しい一コマも。
なお「紅の彗星」とは高速機動時に機体周囲のプラフスキー粒子が圧縮されて紅く見えるからであって、機体の色を指しているわけではない。
態々二つ名になっていると言う事は、彼以外の製作者が作った機体、もしくは彼以外の操縦テクでは、
機体周囲が紅くなるほどの高速機動が出来ないと言う事なのだろう。

作中の上位ランカーには珍しくザクをベースとしているが、これはガンダムを駆る世界チャンプ、
イオリ・タケシのライバルたらんとする意気込みとして「赤いザク」を選んだ事や、
「相手の全力を引き出した上でそれを上回る」という理想のバトルを体現するため、といった考えから。
また、タツヤは中盤から「三代目メイジン・カワグチ」を襲名するのだが、
アメイジングという名前には「名人進行形」という意味が込められているのだそうな。

また、超巨大ザクII(劇中ではメガサイズ(1/48)とされているが、明らかにそれより大きい(1/12))も登場し、大暴れしている
(デザインは完全にメガサイズ。サイコガンダムなど、威圧感やプレッシャーで設定よりも大きく描かれるのはガンダム世界ではよくある事)。

続編の『ガンダムビルドファイターズトライ』では、
マツナガ・ケンショウの使用するシン・マツナガ専用高機動ザク改がベースの「ザク・マーナガルム」、
コシバ・ミノルの使用する高機動ザク改がベースの「ザク・アルヴァルディ」、
ウズキ・ヨシキの使用する高機動ザク改がベースの「ザク・クラーケン」のMSVザクベース3機のチーム「ホワイトウルフ」が登場した。

ザコソルジャー

『SDガンダムフォース』第一期の敵組織「ダークアクシズ」の一般兵。
本編終了後のおまけコーナー「ザコザコアワー」の司会を務めたりもする。
ダークアクシズの総統コマンダーサザビー直属のエリートとしてシャアザクの姿の1体も存在するが、その正体は……

立体物においても、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』と『名探偵コナン 緋色の弾丸』とのタイアップにあたり、
コラボ商品としてコナンの登場人物、赤井秀一専用機をイメージしたカラーリングのザクIIがリリース。
同商品は「ENTRY GRADE 江戸川コナン」も同梱されており、向こうはシャア専用カラーとなっている。

……とまぁ、一時期は新作アニメの度に新しいザクIIが登場したわけであるが、この他にも膨大な種類のザクの派生機体が生み出されている。
興味の湧いた方はWikipediaに網羅されているので、そちらを見ていただきたい。


ゲーム・漫画などの各種派生作品での扱い

一年戦争を代表するMSであり、一年戦争を題材にしたガンダム作品なら必ず登場するといっても良い。
ガンダムが登場しない作品はあっても、ザクが登場しない作品は有り得ないといっても過言ではない。
ゲームの場合、EXキャラクターとしてシャアザクが登場する事も多い。
昔のゲームだと容量の問題か、単に色違いで済ました角の無い赤ザクも珍しくは無かった。
逆に、『機動戦士SDガンダム』の対戦モードにおけるシャア専用ザクは2Pカラーが一般機カラーになるため、
通常機カラーのS型ザク(角付)などというレアなものを拝む事が出来た
(なお、シャア専用機の2Pが通常カラーなのはズゴックやゲルググも同じ)。

格闘ゲームにおけるザクII

アーケードゲーム『機動戦士ガンダム』、『同EX-REVUE』、そして『ガンダム・ザ・バトルマスター』シリーズ全てに登場。

『機動戦士ガンダム』、『EX-REVUE』では量産機にはジーン、シャア専用機には当然シャアが搭乗。
『EX-REVUE』ではジーンの名前がSOLDIER1に格下げされたうえ、ゲルググのパイロットも兼ねる事になった。何でよ。
(ただし、ジーンではなくジェイキューではないかという意見もある事を付け加えておく。どちらにせよザクのパイロットなのだが)。
おまけに、ザクが登場するステージのサブタイトルは「ククルス・ドアンの島」。
『機動戦士ガンダム』ではどちらも脚部ミサイルとクラッカーを使えたが、
『EX-REVUE』ではクラッカーが削除され、ミサイルも量産機のみ使用可能となった。
原作で脚部ミサイルとクラッカーを装備していたのはランバ・ラル隊のザクである事は気にしない事。

『ガンダム・ザ・バトルマスター』では、初代には角無しの通常型のみ、
『2』では対戦モード限定の隠しキャラとして赤い角付きのシャア専用ザクも登場している。
ただし原作キャラが登場しない作品なので、シャア専用とは呼ばれず、アナウンスもディスプレイネームも通常型と同じく"ZAKUII"。
ちなみに『1』でも2Pカラーでは赤色になるが、角は付いておらず性能も変化無し。

武器はヒートホークとマシンガン、そしてクラッカー。
『2』以降はマシンガンには弾数制限があり、ヒートホークはガード不可。そして超必殺技がクラッカー3回投げ。
原作でクラッカーを装備していたのはランバ・ラル隊のアコースのザクである事は(ry
まぁ、所詮ただの手持ち武器なので、「持ったから持ってる」で説明は十分かと。
『2』のシャアザクは、基本性能はそのままで機動力のみが大幅に強化されている他、
何故か「勝利ポーズでの腕の上げ方が中途半端になった」という微妙すぎる変化もある。
『ガンダム・THE・バトル』ではシャアザクが"ZAKUIIS"表記になった。性能は両者とも『2』と同じ。

+ THE CRIMINAL

「生死を賭した戦いをしたことはあるか?
 ……ないであろう。
 貴様の戦いぶりには氷のような気迫がこもっておらぬ!」

『バトルマスター』でのパイロットはロイド・ニコルスという60歳の男性。かつては「」と呼ばれたほどの英雄である。
一人娘のマリアを軍研究所に入れ、超感覚化ウイルスの実験体としたが、
マリアはそんな父に反発し、サイコガンダムMk-IIIを奪い逃亡してしまう。
ようやく自らの過ちに気付いたロイドは軍を辞め、娘の行方を追う。というのが『1』のストーリー。
エンディングでは力を使い果たして気絶したマリアを抱え、何処かへと姿を消した。

ストーリーに直接的な繋がりの無い『2』では、軍人でありながら娘の脱走を手伝ったと他のキャラから言われている。
そしてマリアが身を寄せていた科学者シメオンと接触し、彼の壮大な計画に魅せられた。
同時にそれが今のマリアの力を存分に生かしてやれる道だと確信し、シメオンの協力者として行動する事になる。

ちなみに、パイロットが原作のキャラに置き換えられた北米版では量産型にはデニム、S型にはシャアが搭乗している。

「……言い訳はせぬ! 父親としては最低であったな……。
 教えてくれ……まだ俺達は親子であろうか?」

+ 『ガンダムVS.』シリーズでの扱い
『連邦VS.ジオン』や『ガンダムVS.ガンダム』シリーズにも登場。

『連邦VS.ジオン』『連邦VS.ジオンDX』では旧ザク、ザク、シャア専用ザクが低コスト枠として登場。

旧ザクはコスト150とボールを除けば最低コストの機体。
「旧ザクのポーズと言ったら?」と聞かれたファンは十中八九ショルダータックルのポーズを挙げる事からか八極拳の使い手として登場した。
コスト相応の薄い装甲、悪い足回りであるが本機特有の5連コンボなどに魅せられてコアなファンを獲得。
MSが鉄山靠ショルダータックルや裏拳を駆使して闘うのは前代未聞であった。

ザクはコスト160とこちらも最低クラスのコスト機体として登場。
メイン武装をマシンガン+クラッカー、マシンガン+ミサイルポッド、バズーカ+クラッカー、
マゼラトップ砲+クラッカーの4種類から選択できる事が特徴だった。
この中でも追尾性能の良いミサイルポッドが一番の人気で空中で撃って着地で硬直キャンセルしながら
飛び回る光景がよく見られた。
他には0距離射撃が強くスナイプモードも可能なマゼラトップ砲も(ネタ的な意味で)人気が高くそれなりに目にする事があった。
シャアザク(S型)はコスト195とガンダム、シャア専用ゲルググと組めるコストでありジムと並んで
この2機とコンビを組んでいる事が多かった。
性能的には足回りは良いが装甲が多少薄い高機動機であり、メイン武装がマシンガンなのがジムとの大きな差となっている。
初期から中期にかけてはクロスビームの可能なジムの方が高コストの相方としては優れていると言われていたが
マシンガン2発撃ちによる柔軟性や格闘性能の高さが評価され、
最終的にはジムと同程度かシャアザクの方が上ではないかと言われるまでになった。

『ガンダムvsガンダム』と続編『~NEXT』にはシャア専用ザクと、『ポケ戦』のバーニィが乗ったザクII改が登場している。
両方ともコストは最低の1000。
シャア専用ザクは、一時的に機動力をアップさせる、その名も「通常の三倍」なる武器が搭載されているが、実際には3割増し程度のスピードアップ。
それでも1000コストとは思えない動きをする事が可能。
ザクII改の方は、多大なダメージを与える事が出来る格闘コンボに加え、命中補正が高いマシンガン、
性能が良いアシストのハイゴック召喚、敵のアシスト等を巻き添えに出来るリモコン式の爆弾等を使える。
総じて両方とも1000機体の中では性能は高い方であり、シャア専用ザクに至っては公式の大会でも良好な成績を残したほどである。
また、『NEXT』の家庭用版以降、CPU専用機としてザクII(やハイザック)が参戦している。

続編の『EXTREME VS.』にも、バーニィのザクII改が登場。
格闘、ハイゴック召喚、ザクマシンガン等の性能が低下したが、ハンドグレネイドの性能が、
速度、範囲、距離、威力、発生とすべてにおいて向上したため、全体の性能は落ちたが荒らし性能は格段に上がった。
覚醒中に爆弾を投げると3つ投げるので、ある距離から投げて起爆させれば回避はほぼ不可能という性能である。
このため1対1の戦闘は上位ともある程度戦えるが、味方への援護性能は落ちたため、
積極的に爆弾を投げて場を荒らす事が重要な機体に仕上がっている。

ザクII改は『EXVS.』初の公式大型大会「TGS」での優勝チームの一員であり、現在ではガチ最強候補という評価もあったりする。
初心者には向いていない玄人向けの機体だが、ゲームセンターや家庭版でもあまり評価は安定していない。
その最大の理由は相方の機体にあり、その相方で最も合うのが同じコスト1000の「ヒルドルブ」であり。
ヒルドルブの機体性能が極端すぎる程尖っているため、敵との相性が異常なまでに出てしまうのである。
特に苦手なデスサイズヘルやラファエルガンダムの対策が、相手のミスを祈るというどうしようもない状態であった。
しかしながら、そのヒルドルブの苦手な機体は当時の環境を支配した強機体とは相性が非常に悪く、固定のガチ戦や大会には出てこないので、
非常に安定した立ち回りから上位コストを荒らすトップメタの極みのコンビとして活躍していた。

続く『FULL BOOST』にも引き続き登場。
ハンドグレネイドが弱体化された事により、前作よりも厳しくなった。
覚醒中に投げると一発で弾切れになる仕様に変更され、前作の9連ボムも不可能になった。
しかし起き攻めのプレッシャーや高い自衛能力は健在で、基本的なポテンシャル自体は高い。
本作で追加されたバーストアタック(超必殺技)は「ハンドグレネイド【高火力】」。文字通り高火力のハンドグレネイドで、5回火柱が上がる。
また、前作最良の相方であったヒルドルブは完全な詰みの敵にシュピーゲルが追加され、デスサイズヘルが強機体に入り込み始めた事もあって厳しくなり、
コスト1000同士で互いの尖った部分のみを相手に刺すには力不足となったため、新たにコスト2500の相方を探す事になった。
しかしながら、FULLBOOT末期の環境は待ちゲーと言われるくらい停滞した戦場であったので、緑ロックから明確な攻撃手段を持つザク改には合っており、
コスト1000の中では3本の指に入る良好な地位を得た
(なお、家庭版ではDLCの追加でコスト1000はリガズィ>その他となり序列そのものが崩壊してしまった)。

また、『EXTREME VS.』の家庭用のDLCおよび『FULL BOOST』にはマシュマーの乗るザクIII改も参戦。こちらも低コスト枠。

そして『FULL BOOST』の家庭用のDLCとしてククルス・ドアン搭乗のザクIIがプレイアブル機体として参戦した。
コストは低コスト枠で、射撃では岩を投げ 、格闘は素手で殴るという非常に原始的な攻撃手段を用いる。
3種ある射撃は足が止まり射程も短めではあるが、回転率や火力は悪くなく良好な機動力もあって当てに行ける場面は意外と多い。
格闘は動作が全体的にもっさりしているものの、威力は凄まじいという典型的なパワーファイター。
覚醒技は「ドアン正拳突き」。原作にて敵のザクを葬ったパンチの再現で、
正拳突き(よろけ属性)を叩き込み、一瞬後に爆発と共に相手を遥か彼方へ吹き飛ばす。
突進中に被弾すると肩シールドが取れるおまけ付き。
実用的で〆に使えば射撃始動ですら300超ダメージを叩き出す。
原作ではガイアの声も担当している徳丸完氏がククルス・ドアンの声を担当していたが、徳丸氏が2011年3月に亡くなられたため、
本作では『グラップラー刃牙』(2001年)の範馬勇次郎や『ヴァルキリープロファイル』のブラッドヴェイン等を演じた乃村健次氏が担当している。

同じく『FULL BOOST』の家庭用のDLCとして高機動型ザクII後期型(ジョニー・ライデン機)、高機動型ザクII改(シン・マツナガ機)も参戦。
二機ともコスト2000。実は『MSV』自体が『VS.』シリーズ初参戦だったりする。
二機ともマシンガン・バズーカ・クラッカーを持つが、ジョニー・ライデン機は特殊移動を持ち格闘寄りで接近向け、
シン・マツナガ機はアシスト(ザクII呼出)を持ち射撃寄りで中距離向け。

『マキシブースト』ではザクII改とザクIII改が続投参戦。
本作では1000コストが全て1500コストへ変更された事により、二機ともコストが1500に上昇している。
そして、シャア専用ザクがなんとコスト2000に大幅上昇してのカムバック参戦となった。
新技として一時的にシャア専用ズゴックに乗り換える攻撃が追加されている。
なお、シャア専用ザクは家庭用『FULL BOOST』のDLC追加機体としても登場。

残念ながら家庭用『FULL BOOST』DLC追加機体は基本的に家庭用のみの参戦だったために『マキシブースト』へは参加できなかった。
…はずが、モバイル会員専用とはいえ条件付で参戦。
高機動型ザクII後期型(ジョニー・ライデン機)に続く形で高機動型ザクII改(シン・マツナガ機)が参戦し、遅れてククルス・ドアン搭乗のザクIIも参戦した。

+ ガンダムトライエイジ
トレーディングカードアーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』にも当然参戦。
『MSV』出身も合わせて数バージョンが登場している。
0弾「進化への序章」でザクII(量産型)とザクII(シャア専用機、0弾のみシャア・アズナブル専用機と表記)が参戦。量産型は恐らくF型。
量産型はレアカード、シャア専用機はマスターレアとして登場。ちなみに、量産型はカードが足りない場合の予備機体としても登場する。
量産型はギラ・ズール共々レアが最高ランクという少々不遇な扱いだった。同じ量産型でもGN-X(ジンクス)はマスターレアになれたというのに。
おまけにギラ・ズールは1弾での登場以降「ビルドMS 7弾」で復帰するまで2年8ヶ月もの間音沙汰ナシ
同時参戦のギルボア・サントに至ってはギラ・ズールに乗せても専用機扱いにならない上に0弾以降未だに音沙汰ナシ
と不遇極まりない扱いになってしまった。*3
地形適性は量産型がそつなく戦えるバランス型。ただし水中・砂漠は×なので注意。
量産型の必殺技は「ジオニック・タクティクス」。
ザクマシンガンを乱射した後にクラッカーを投げ炸裂させる。

シャア専用機は宇宙が◎、砂漠が△に向上している。水中が×なのは相変わらず。
シャア専用機の必殺技は「レッドコメット・アーツ」。
ショルダータックルをぶちかました後飛び上がり、「あの」キックで蹴り飛ばす。

1弾「新たなる救世主」でザクII(ガルマ専用機)が参戦。マスターレアでの登場。
本来は『MSV』出身だが、「ビルドMS 7弾」以前はTV版からの参戦扱いになっていた。パイロットの関係だろうか。
地形適性が地上◎と地上戦を重視したものに変更されている。特に砂漠が○なのは地味に大きい。
必殺技は「ノーブル・スターシャワー」。
頭部バルカンで掃射した後にクラッカーを投げ炸裂させる。

「ジオンの興亡 2弾」でザクII改が参戦。マスターレアでの登場。
地形適性は基本的には量産型と同じだが森林が最高ランクの★に強化されている。
必殺技は「デュエリング・FZ」。
MMP-80マシンガンを乱射しひるませた後ヒート・ホークを構え突貫、その勢いでショルダータックルをした後ヒート・ホークで切り払う。
ちなみに、ザクII改の裏面インタビューにはザクの種類が多すぎて判別が付きにくい事をネタにしたものも存在する。
+ 「『知らない』者からすれば……」(ジオンの興亡 3弾)
「お、ザクじゃん」
「違う、ザクIIだ。加えて言うならF型。お前もジオンの人間ならしっかりと呼称しろ」
「んん?後から同じザクII、えーっとF型が来たぞ」
「あれはザクIIのFZ型、通称ザクII改だ。
 まったく違う形状じゃないか……ふざけているのか?」
「同じにしか見えねえよ!」(両者ケンカにより中断)(サイド3の住民達)

「ジオンの興亡 3弾」で高機動型ザクII(ジョニー・ライデン専用機)が参戦。マスターレアでの登場。
地形適性はシャア専用機と同じ。
必殺技は「クリムゾン・サンダーボルト」。
基本的な演出はジオニック・タクティクスと同じ。

「ビルドMS 1弾」でザクII(ビルドモビルスーツ仕様)が参戦。
機体カラーがグレートーンになっているのが特徴。
最初に開発できる機体のひとつであり、ここから各種ジオン機体が開発できるのでお世話になった人は多いはず。
その点を差し引いても念願のプレイヤー専用機となるザクなので、愛をもって自分色に染め上げてみよう。
必殺技は「ジオニック・タクティクス」。

「ビルドMS 3弾」で高機動型ザクII(シン・マツナガ専用機)が参戦。レアカードでの登場。
地形適性はシャア専用機と同じ。
必殺技は「ソロモン・ホワイトウルフ」。
基本的な演出はジオニック・タクティクスと同じ。
後に「ビルドG 5弾」でマスターレアに昇格し再登場。

なお、ジョニー・ライデン専用機とシン・マツナガ専用機は、筐体排出よりも先にプロモーションカードでカード化されている。

「鉄血の1弾」では『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』よりシャア専用ザクIIが参戦。パーフェクトレアで登場。
対艦ライフルなどオリジン版の装備をしており、ザクII(シャア専用機)とは別物となっている。ちなみに格闘武器はキック。
地形適性はザクII(シャア専用機)と同じ。
必殺技は「レッドコメット・オリジン」。
弾幕の中を飛び回った後、対艦ライフルを構え相手に向けて一発放つ。

「鉄血の3弾」では『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』より高機動型ザクII(ガイア機)・高機動型ザクII(オルテガ機)・高機動型ザクII(マッシュ機)
の3機が参戦。
レアリティはいずれもキャンペーン。

「鉄血の5弾」では『機動戦士ガンダム サンダーボルト』よりサイコ・ザクが参戦。
レアリティはパーフェクトレア。

「OPERATION ACE 01」ではザクII(ククルス・ドアン機)が参戦。
レアリティはコモン。

関連機体として宇宙世紀からはTHE ORIGINよりザクI(シャア機)、Twilight AXISよりザクIII改が参戦。あとΖザク。
別世界からはザクアメイジングやザクウォーリア・ザクファントムシリーズが参戦している他、
コロコロコミックとの連動企画で『プラモダイバー キット&ビルト』のライバル機ザクエンペラーも参戦している。

また、オリジナル機体としてザクII(ゴールドコーティング仕様)も参戦している。
その名の通り全身金色の豪華仕様。
スペシャルミッションではジーンとデニムが搭乗していたが、多分叶姉妹が乗っていても違和感がない。
HPが低い、防御力が高い上に隊長機は受けるダメージ1/10、スピードが高い、経験値が多くもらえる、
とどこかで見た事のある特徴を持った機体になっている。
この機体と戦えるのはスペシャルミッションだけなので、出てきたらザクザク撃破してガッポリ経験値を頂こう。
必殺技は「ジオニック・タクティクス」。
基本的な演出は変わらないが、武器もしっかり金色だったりする。
初登場以来長らく敵専用機体として扱われていたが、『ガンダムトライエイジSP』の攻略本限定プロモカードとしてカード化された。
性能はマスターレア相当。一定以下のダメージを無効にするアビリティ「装甲」で高防御力が再現されている。
裏面インタビューは金色の機体に乗った人、という事でクワトロが担当している。
更にビルドMSとしても登場。第3回選抜戦でジム(ゴールドコーティング仕様)に勝利した際の限定配信。
「ビルドG 3弾」からはバトルパートナーにマシタ会長・ベイカー秘書を選択している時に一定確立で入手できる設定図を使う事でも使用可能になった。
(同条件でジム(ゴールドコーティング仕様)も入手可)
防御が全属性最高レベルで、HPも高い。ただし成長傾向は標準型。
アビリティは追加攻撃を行い、更に相手のスピードを下げる「電刃」。
チューンアップを重ねると撃墜を回避する「不沈」と上記の「装甲」も選択できるようになる。

長らく最高でもマスターレアで、パーフェクトレアのザクは1枚も出ていない。これは別世界のザク達にも言える。
特にザクII改はパーフェクトレアになれる数少ないチャンスだったにも拘らず、その座はガンダムNT-1とケンプファーに奪われてしまった。
出番だけならザクII改の方が圧倒的に多かった…というかケンプファーは出オチ同然にも拘らずこの有様だったのは、量産型というハンデ故だろうか。
確かにケンプファーもその機体設定や戦果、散り様あとパイロットのオッサン臭さから人気の高い機体なのだが。
寒い時代だと思わんか?

そんな長く続いたザクの冬の時代も上記の通り鉄血の1弾で終わりを迎えたのであった。


MUGENにおけるザクII

『ガンダム・ザ・バトルマスター』シリーズのグラフィックを使用したザクIIと、『EX-REVUE』のドットを使用したザクIIが存在する。

+ taurusac195氏製作
  • taurusac195氏製作
S型。『バトルマスター』のドットを使用。
エネルギーCAPとメガスペシャルストックの表示がなく、
マシンガンと超必殺技は標準のパワーゲージを消費して使用するようになっている。
スラスターゲージの表示もなく、スラスターモードは使用できないが、
『Battle Assault 2』(『ガンダム・THE・バトル』)仕様のスラスターが使用できる。
要するに空中ジャンプが最大3回まで使える。また、攻撃のキャンセルが一切できない。
以上は同氏のバトルマスターキャラの共通仕様である。
技の出が同氏のバトルマスターキャラと比べれば速いのが救いか。
離れている相手にマシンガンを撃つ程度の簡易AIは搭載されているようだが、
簡易的なものなので、Life2100もありながらLife1000の相手に勝つ事ができない。

+ Tommy-gun氏製作
  • Tommy-gun氏製作
『バトルマスター』の量産型。
エネルギーCAPとメガスペシャルストック、スラスターゲージの表示があり、スラスターモードも搭載している。
スラスターは『バトルマスター2』仕様になっているので、時限制かつ前後への移動が可能。
taurusac195氏のものとは違い、攻撃をヒットさせればキャンセルがかかる。
なお、エネルギーCAPは次ラウンドに移行すると全回復するが、メガスペシャルストックはラウンドを移行しても回復しない。
1P側ならロイド・ニコルスのグラフィックも表示される(2P側だとパトリシア・エステファン(アッガイのパイロット))。
効果音エフェクトは『バトルマスター』のものを使用していない事を除けば、原作再現は高いといえる。4P~6Pカラーならば。

1Pカラーは黒く、機体名がガンダムのプラモデルのパチもので有名な『ガンガル』シリーズの「ズク」になっている。
パイロットも1P・2P共に『堕落天使』のハリー・ネスになっているが、
オリジナルのコマンド投げとゲージ消費技が追加されている事を除けば、
基本的な仕様は原作に準拠している点は、同氏のSexx on wingsと同じである。
とはいえ、投げがないキャラにコマンド投げが追加されている事もあり、だいぶ印象が変わっている。
恐らくSexx on wingsは、特殊ゲージをもっている故に通常のゲージを使用する技が無いので、
ゲージ消費技を追加したと思われるが、ズクは意図的なアレンジだと思われる。
マシンガンの弾をリロードする追加技もあるが、弾を全て消費する乱舞技(ハリーの超必殺技が元ネタ)もあるので注意。
コマンド投げもハリーのものなので、ハリー風にアレンジされたザクと言った方が正しいかもしれない。
4P~6Pカラーは旧ズクという扱いで、オリジナルの追加技は使用できない。5Pカラーは一般的なザクと同じ緑色。
7P~9Pカラーが強化型ズクとなり、追加技に加え、スピードが30%アップする。
要するに、スピードがS型準拠になるという事である。実際にtaurusac195氏と同等と言った所。
7Pカラーが赤色で、1P側のパイロットが仮面を付けた男、2P側がサングラスをした男になるのも、シャアを意識しての事であろう。
ただし、ピエール・モンタリオMr.BIGであるが。ボイスはハリーのまま。
10P~12Pカラーは飛び道具が通じないIフィールド装備型。
パイロットは『交響詩篇エウレカセブン』のアネモネ(声:小清水亜美)。1P側が戦闘服で、2P側が私服。
スピードは強化型と同様だが必殺技が更に変更が加えられ、マシンガンが使えなくなり、タックルが追加されている。
アネモネの搭乗機ジ・エンドの代わりにストーリー動画で登場させてみます?
投げ付けて壁バウンドした相手に対空攻撃のコンボを行う程度の簡易AIは搭載されているようだが、
カラーにもよるがAIのないカンフーマンに負ける事がある。
現在はサイト移転に伴うファイルサイズ制限により公開停止中。

+ GM氏製作
  • GM氏製作
S型。『EX-REVUE』のドットを使っており、シャアのボイスも搭載している。
現在氏のサイトは閲覧できない状態にあるため、交差氏によって代理公開されている。
氏が作ったシャア専用ズゴックと似たようなアレンジが施されており、性能も高い。
強攻撃がリーチ、攻撃判定共にやたら強力で、振っているだけでもかなりの脅威になる。
また、ストライカーでジーンの量産型ザクがやってきて援護してくれるのだが、
一定確率(調整可能)で功を焦って暴走し、例の台詞を言いつつ勝手に動き回る事がある。
やめろジーン!こうなるとラウンド中は引っ込まなくなるが、専用のライフゲージを持っており、
五発殴られると爆死する。酷い時には出てきてすぐに多段技に直撃して爆死する。

+ 技解説
必殺技は0.5ゲージ消費で性能を強化したEX版を使用可能。
  • ザクマシンガン
    • マシンガンで撃つ飛び道具。パッと見弾が3つあるがヒットは1回のみ。EX版は2連射する。
  • ズームアタック
    • 飛び上がってショルダータックル。対空っぽいが実は無敵なし。EX版は2ヒット。
  • ダブルスピンキック
    • 飛び込んで回し蹴り2発。どっちも上段。EX版では飛び込み中にも攻撃判定が付き、最後の蹴りで打ち上げる。
      優秀な突進技になり、画面端では超必に繋げられるなど使い勝手が良くなる。
  • ショルダータックル
    • 画面後ろにライン移動してからタックル。移動中は喰らい判定なし。EX版はアッパーで追撃。
  • スパイラルアタック
    • 肘鉄で空中から急降下。EX版では速度が上がる。

  • レッドインパクト
    • 肘鉄で急降下してヒットするとロックし、何度もあらゆる方向から突進する。
      トゥエルヴのX.F.L.A.T.と同じようなものと思っていいかもしれない。
  • マシンガンアタック
    • 少しジャンプしながら前方へ突進しての乱舞技。壁に押し付けてからマシンガンで乱射したあと斬り付ける。
  • トリプルクラッカー
    • クラッカーを3つ放る。強弱で爆発する位置が変わる。対空にも便利。
  • 3倍
    • 一定時間、赤い残像が付加されてオリジナルコンボのようなキャンセル能力を得る。流石に3倍の速度にはならない。

ちなみに最終ラウンドで一部の超必殺技で止めを刺すと、案の定相手が誰だろうが爆散する
デフォカラーが原作とは異なり、ガンプラなどでも使われている「サーモンピンク+ワインレッド」になっている。
もちろん原作の1Pカラーも存在するのでファンも安心。
ズゴックの例に漏れず、カラー次第ではどっかで見た事がある配色になる。
程よい強さと魅せを兼ね備えたAIもデフォルトで搭載されている。
プレイヤー操作

2013年8月21日には、わにわに氏が自サイトにて「島田兵パッチ」なるものを公開した。
このパッチを当てると 池田秀一 ボイスから 島田敏 ボイスに変更され、大小ポトレも量産型カラーになる。
演出面もかなり変わるが、性能はそのまま。但しジーンの音声、カットインも変更になったため、
彼の専売特許「暴走」は発動しないので注意。
+ 島田兵とは
バンプレストの『スーパーロボット大戦』シリーズで頻繁に登場する名無しの敵ザコ兵士(当たり前だが声:島田敏)。
敵ザコ兵士の声は他の声優も演じているが、中でも島田兵は異様に甲高いトーンとめちゃくちゃテンパった台詞
「やってやる!やってやるぞ!」「うわぁぁ、や、やられちまう!」}等で強烈な印象をプレイヤーに与えたため、
格別に親しまれて?いる。

なお、このパッチは上書きタイプなので、思い切って「shimadahei's Zaku」でキャラ登録してしまえば、
シャア専用ザクとも共存が可能になる。

+ 日本破壊結社NHK氏製作
  • 日本破壊結社NHK氏製作
量産型。『EX-REVUE』のドットが使われている。仕様も原作に近い。
フリーティケットシアター終了によるリンク切れで長らく入手不可であったが、現在はMouser氏によって代理公開されている。

原作通りパイロットはSOLDIER1。またボイスも原作通りなので種類は少ない。
ゲージを消費する行動が全くない代わりに、相手に一切ゲージを与えないようになっている。
強攻撃の判定とリーチが凄まじく、遠距離からの牽制が非常に強い。
反面、地上技をガードさせた時の与硬直が極端に短いため、近距離で小技を使って固め続けるのはほぼ不可能。
+ 必殺技解説
  • ザクミサイル
    • 片膝立ちになり、膝のあたりからミサイルを発射する。弾道が低く飛び越えられやすいが下段判定。
  • ダブルスピンキック
    • 回し蹴りを2回叩き込む。ダメージは高め。1段目は下段判定。最初に小さく飛び上がるため打点の低い技をスカせるが、
      ガードされるとそれなりに隙があるのでぶっぱには向かない。また連ガにならないため、1段目をガードされると割り込まれる事も。
  • スパイククラッシュ
    • 上昇中完全無敵+着地硬直極小の対空技。とはいえ不利フレーム自体は長いので、対空からダメージを取れる相手にぶっぱなすと手痛い反撃を受ける。

AIは未搭載だが、5%オフ氏によるAIが公開されている。
一見ワンチャンスからの火力が高いように見えるが、相手のライフが2割以下になるとかなり厳しい逆根性値がかかる。
そのため、あと一息が遠いという事が起こりやすい。なおこの根性値は自分自身には適用されないので、相手から受けるダメージが減る事は無い。

+ STG氏製作 ザクIIキンバライト基地仕様
  • STG氏製作 ザクIIキンバライト基地仕様
『バトルマスター』のドットを使用。
パイロットは『0083スターダストメモリー』のノイエン・ビッター(CV: 池田勝 )。
パイロット変更に合わせてカラーもビッター専用機に変わっている。
技の無激が多くアーマーもついており、部下のザクをストライカーとして呼ぶ。
ランクは狂ランク全般&撃破挑戦。AIも搭載されている。

この他、アーケードゲーム『機動戦士ガンダム』のグラフィックを用いたザクIIやザクIIS型、
『SDガンダム Gジェネレーション』のグラフィックを用いたザクIIやザクII改もいたようだが、現在はDLできない。

出場大会

+ 一覧
+ ザクII
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
+ シャア専用ザクII
【シャア専用ザクII】
シングル
タッグ
チーム
その他
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出演ストーリー

Gガンダム cross in mugen ~ぼくらの非想天則~(taurusac195氏製の改変と思われる)
なのはと赤ザクの冒険SKY (主人公、taurusac195氏製をプレイヤー操作)

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(238キャラ目操作キャラ、GM氏製)


*1
ハイザックは一年戦争終結後、ジオンの各軍事基地より接収したザクを基にジム系列の技術を盛り込んだハイブリッド機であり、
生産等に関しては当時ジオン系の企業を買収し力をつけてきたアナハイム社が行った。
本機はザクとジムという規格の異なる駆動系を強引に同居させた事によるエネルギー経路の複雑化により、
ビームライフルとビームサーベルを同時に使用出来ないという欠陥もあったが、
それ以外…特に優れた生産性と素直な操縦性はザク譲りであるほか、高機動型ザクIIを参考にしたバックパックに加えて、
構造材の発展による軽量化もあって機動性も優れており、ティターンズの技術の粋を結集したフラッグシップ機ガンダムMk-IIはおろか、
グリプス戦役の新型機であるマラサイやバーザムよりもハイザックを好んだ将兵も少なからず存在した。
この辺りはまさに機種転換が必要な新型機よりも古参に好まれたザクIIと類似している点である。
そうした特徴から戦後の本機はホビー・ハイザックとして民間に払い下げられたほか、連邦軍の装備の刷新に伴い旧式化した本機は、
ジオン共和国に押し付けられた上にジオンカラーの塗装を禁じられたにも関わらず好評であり「ザクIIの正当な後継機」と言わしめた。

そもそもジオン共和国以外のジオン系勢力にハイザック系統が流出した理由はグリプス戦役の終戦において、
戦犯として裁かれる事を拒み、徹底抗戦の構えをとったティターンズ残党が彼らのもとに流れ着いたからであり、
電子戦仕様のアイザック(ではない)はネオ・ジオンやアフリカ解放戦線「青の部隊」などで運用されたほか、
火星圏では女系のジオン残党組織「レジオン」により運用され、連邦からザクを取り戻したというプロパガンダにも利用された。

*2
現在ではカオスガンダムが、名前有りキャラが乗っていたとはいえ量産機であるムラサメに撃墜されるなど、
量産機に撃墜されるガンダムというのはわりかし増えてきて入るのだが、
  1. ザクという本当にそれまで雑魚担当だったMSがガンダムという主役機体を撃墜したという感動的な事実。
  2. 量産機とはいえムラサメもガンダム顔であり、歴代量産機でも屈指の性能だと言う事。
    (『逆襲のシャア』に例えるとムラサメはジェガンではなくリ・ガズィ(量産型Ζガンダム)に相当する)
  3. また、ムラサメ3対カオス1と言う戦いだった事。エースならこれぐらいの数の差は余裕のはずだが
  4. 海上での戦いにおいて、宇宙空間での運用が前提のカオスは空に浮くのがやっとだったのに対して、
    大気圏内での運用が前提で飛行機にも変形出来るムラサメに地の利があった事
  5. カオスガンダムという機体がそもそも人気が無かった事
から基本的に上記の逸話はむしろカオス側が情けないという形で使われる事が多い。
最も上記のように、ザク改に撃墜されたNT-1アレックスも逆にザクに撃墜されたガンダムという、
心底不名誉な扱いをされる事が多いのだが…。

尤もアレックス自体はかなりの高性能機体とはいえ、乗っていたのがテストパイロットだったために本来の性能を出し切れず、
また補給もままならない状態で敵の策略に嵌った(市街地での戦闘を避けた結果だが)という踏んだり蹴ったりな状況だったのだが
(一応、その人物はバーニィの先輩格たる腕利きが乗った、ザクII改よりも高性能の強襲用MSを撃破はした)。
想定されていたパイロットであろうアムロ・レイ等が搭乗していた場合はまず負けなかったと思われる。

『ガンダムVS.』シリーズにおいては上記の通り性能を引き出せなかった原作を意識してか最低の1000コストになっている。
(設定ではアレックスより性能の劣るはずの初代ガンダムは2000コストである。
 尤もこれは所謂ゲーム補正なので仕方が無い。なにせ70年の技術格差があるはずのVガンダムも1000コストなのだから(V2は3000コスト)。
 そもそも初代ガンダム等の旧式機がホバーダッシュしている時点でおかしいし
『マキシブースト』では1000コストが全て1500コストへ変更した事でコスト1500に上昇している。

また、小説版『ジオニックフロント』(作品としては後発)の時系列上ではバーニィよりも以前に、
闇夜のフェンリル隊のゲラート・シュマイザー少佐が、
旧ザク(ただし音響センサーやバズーカを追加した現地改修機)でガンダム6号機マドロックの撃墜に成功している。
ゲラート少佐は開戦初期の戦いで視神経に障害を抱えており本来ならばモビルスーツのパイロットとしては戦えない身体だったが、
その戦法はバーニィと同じく限られた装備と状況を最大限に利用し、圧倒的な性能差をカバーする物だった。
そのおかげでマドロックは旧ザクに負けたガンダムという不名誉な烙印を押される結果に…。
しかし貴重な一年戦争時のガンダムという訳か外部作品に主人公であるフェンリル隊を差し置いて出るケースが多い。

まぁぶっちゃけ初代ガンダムもワッパ(ホバーバイク)に乗った生身の人間に負けそうな事があったりしたのだが…
(敵が使ったのが時限爆弾だったから助かった(爆発前に解除出来た)が、リモコン爆弾だったら終わってた。
 なお敵がリモコン爆弾を使わなかった理由は単純に「持ってなかった」から。
 と言うのも、補給もまともに受けられない部隊が「シャアでも倒せなかったガンダムを倒せば本国(サイド3)勤めになれるかも」
 と考えた奇策に過ぎなかったため。
 そんな部隊が持つ爆弾が爆発した所で、ザクマシンガンの直撃を食らっても無傷なガンダムに効くのか?と聞いてはいけない)。

*3
もっとも、量産機はそもそもカード化されないか、されても大抵コモンかレア止まりで登場回数も少ない。
ザクのライバルであるジムや後継機ギラ・ドーガも量産型ザクに近い扱いである。
上位技を持たない機体もあるので、一応上位技(地味だが)を持つギラ・ズールはまだいい方とも言える。
「ビルドMS 8弾」で登場したゾロとベルガ・ギロスに至ってはビルドモビルスーツ専用、
つまり筐体排出すらナシになってしまったのだからさもありなん。
ただ例外もあり、グフドム、GN-X、ジェガンなどは高レアカードが出ている。これはパイロットの差なのかもしれない。
と思っていたら同じ「ビルドMS 8弾」でジムがマスターレアになってしまった。…え、マジで?
その後、マスターレア性能プロモで量産型ザクも登場したため、面目は保ったと言えるだろうか。


最終更新:2024年02月06日 23:31