葛葉ライドウ


「我が刃は護るために振るう退魔の刃」

「自分は十四代目葛葉ライドウ」

「この帝都を守護する者だ」

アトラスから発売されたRPG『デビルサマナー葛葉ライドウ』シリーズに登場する主人公。
名字は「くずのは」と読む。
ゲーム本編での戦闘時では「はっ!」などという掛け声を発するが、ボイスが設定されていなかった。
ドラマCDでの担当声優は 杉田智和 氏。
幼い頃より葛葉の里で修行を積み、「十四代目葛葉ライドウ」の名を継いだデビルサマナーの少年。
日本の霊的守護を担う「超國家機関ヤタガラス」より帝都守護の任を命じられている。

時代は大正二十年、帝都(現東京)を脅かす悪魔に、悪魔召喚師(デビルサマナー)として立ち向かう。
ゲーム中で本人が喋る事は無く、相棒でもありお目付役の黒猫(に取り憑いた)ゴウトこと「業斗童子」が喋る事で会話が進む。
身に纏う外套の下には愛用の退魔刀「赤口葛葉(しゃっこうくずのは)」(鍔の部分がデビルサマナーのマークになっている)と、
リボルバー拳銃(コルトライトニング)、そして悪魔を収めるための封魔管を装備する。
銭湯や温泉でも脱がない学帽と、端から見える鋭いモミアゲが特徴。
「鳴海探偵社」で見習いとして働いており、帝都各地の様々な情報を入手し、悪魔絡みの事件があればデビルサマナーとしてその処理に当たる。

帝都にある「弓月の君高等師範学校」の生徒でもあるが、仕事の関係上、あまり出席できていないようである。
作中では死人驛使事件、超力兵団事件、アバドン王事件、隻眼化神事件、コドクノマレビト事件と数々の異変が起きており、
全て同じ 「大正二十年」内の出来事である という凄まじいイベント密度を誇っている。これでは学校に通う暇が無いのもむべなるかな。
ドラマCDでは連続欠席記録11日を達成してしまったとか。してしまわないか心配であるが、
WEBで連載されていた漫画作品『コドクノマレビト』ではしっかり学校に通う様子も見られ、
そこで学校にはヤタガラスが関与している事が明言されているため、多分大丈夫なのだろう。

“ライドウ”という名は、古より存在した葛葉一族において、
創始者と共に一族の礎を築いた「葛葉四天王」の一人の名に由来する。
葛葉一族の当代の実力者は歌舞伎などと同様に、四天王が用いた名を襲名されるのである。
そのため「葛葉ライドウ」とは本名ではなく、ゲーム開始時にプレイヤーが入力する名前が本名となる。
小説版では「錠平(じょうへい)」という本名が設定されていた。

公式ファンブックで身長175cm、体重65kg、血液型O型であり好物が大学芋である事。それら以外のプロフィールは特に設定されていない。
これはシリーズ第一作「葛葉ライドウ対超力兵団」の公式発表の際に訊ねられた質問に、
デザイナーでもあり監修も勤める金子一馬が即興で答えた内容で、
キャラクターとしての個性を引き立てる重要な役割として、二次創作などではよくネタにされている。
ちなみに何故即興なのかというと、金子氏もディレクターの山井氏も「ライドウが食事や排泄をする」という発想が無かったため、
そういった類の設定を全く考えていなかったかららしい。なんなんだこの開発者。
『アバドン王』本編では並行世界の自分に大学芋を所望したりしているので、公式でも本格採用された設定のようだ。
『コドクノマレビト』では 大学芋トースト という珍料理を食べていたりする。炭水化物取りすぎだ。

性格に関しても大抵は物静かで多くを語らない人物として描かれる。
……のだが、時として他のアトラス主人公よりも怖いキャラクター付けがされる場合が多い。
なにせ原作のゲームの中ですら、封の開けられていない酒瓶で実にいい笑顔を浮かべながら、相手の頭を思いっきりブン殴るという事をやらかしており
小説版では意見の相違から戦う事になった初代葛葉キョウジの頭の一部を銃で吹っ飛ばした挙句、やりすぎじゃないかと言うゴウトに対し、
「バカな事を考える脳を少しばかり減らした方がいいんじゃないかと」「ゴウトは以前、いちいち細かいことを気にするなと言った」「それなら腕にしよう」
と、キョウジの腕を平然と撃ち抜いている。
一応フォローを入れるのならば、前者は帝都を壊滅せしめる計画に関わっておきながら、女遊びに忙しいから協力したくないという輩で、
後者は黒幕の計画を潰すために生贄に集められた人々を皆殺しにしてしまおうと、かなり物騒な事を考えていたりする。
また、こうした情け容赦の無い人物である反面、仲魔や味方に対しては優しく、少しばかり甘い部分やお茶目な面もある。
人によって差異はされど、大抵はこうしたキャラクターとして捉えられているようだ。

また、白皙の美貌を誇る美少年でもあり、帝都の女学生から惚れられたり女悪魔から口説かれる事がある。
後輩のデビルサマナーとか学校のツンデレ委員長とか妖精女王のティターニアとか。ぐぬぬ……リア充爆発しろ。
ただし初心な性格のようで、『ソウルハッカーズ』で雷堂にメイド喫茶に誘われた時は動揺していた。

なお、作中世界の時代が架空の年である理由は、関東大震災が起こらなかったためとされている。
そのため作中での帝都は未だに江戸の名残が強く残る(ちなみに現実の大正は十五年まで)。
大正時代という事もあり、歴代のシリーズ主人公と違いCOMPのような電子機器的な悪魔召喚の手段を持たない。
代わりに契約したを収めた「封魔管」(中には悪魔を維持するためのマグネタイトが満ちている)を使い悪魔を使役する。
なお、ライドウのマグネタイトは常人に比べ大量かつ美味との事。大喰らいの邪神トウテツも絶賛である。

2008年にはダンテの代わりに『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクル・エディション』(略さないと長いタイトルである)に出演。
謎の老紳士の依頼で大正二十年の帝都から現代のトウキョウに訪れ、対象人物の人修羅に接触する。
仲魔イベントでは、ライドウが人修羅を仲魔に加えるという内容になっている。
いざ戦闘になるとライドウが仲魔として召喚されるのだが
その他、3DSでリメイクされた『デビルサマナー ソウルハッカーズ』では、
EXダンジョンで葛葉キョウジ(『デビルサマナー』の主人公の方)を倒すと、並行世界のライドウである葛葉雷堂と共に出現。三連戦となる。
本人は「磁霊龍牙突」などの物理攻撃と、冷静以外の仲魔をCOMPに戻す「脱帽」などを使う。
ダブルライドウを倒すと超力超神ヤソマガツ(来る途中の回廊で拾ったらしい)をW召喚し襲い掛かってくる。
後進への訓練って言った割に本気出し過ぎじゃないですかね、先輩方。


+ ニコニコでのライドウさんのご活躍


MUGENにおける葛葉ライドウ

2体のライドウが存在する。

+ 楠木あくと氏製作
  • 楠木あくと氏製作
手描きで製作されたライドウ。
製作開始からたった10日で悪魔召喚を揃えた弱・強の2ボタン式の未完成版まで整い、更新により技の追加や性能調整が行われていった。
最終版は2012年4月16更新のもので、銃撃、回避、仲魔攻撃が加わった5ボタン式。
2017年1月18日に艦これ2次創作フリーゲーム公開を以て公開休止。

ゴウトとモー・ショボーを連れており、前者は付いてくるだけだが後者は一部攻撃で風を起こして援護してくれる。
それとは別に必殺技を始めとした各種攻撃で悪魔を使役して戦う。
自前の剣による突きや乱れ斬りも使用可能。

+ 召喚する悪魔
  • モー・ショボー
仲魔ボタンで風を起こして援護攻撃する。
また、喰らい中に発動できる2ゲージ技「凶鳥ガーヂアン」が強力。

しゃがみ強で登場し、ヘッドスライディングで攻撃する。

前方に突撃して相手を斬り裂く。飛び道具判定。

  • ヒトコトヌシ
ライドウ自身がやや後退しながらヒトコトヌシが目の前に竜巻を起こし、上方を攻撃する対空技。
コレダーのように横幅がそれなりにあり、縦は全域カバーしている。

  • アズミ
冷気を吐いて攻撃する。

  • ウコバク
「紅蓮忠義斬」使用時に登場し、足下に火を付ける。

オンバシラを叩き付けて前方へ雷を飛ばす。
縦方向全域をカバーした雷が前方へ飛んでいくので制圧力が高い。

  • ハイピクシー
葛葉の一人である十八代目ゲイリンに召喚され、アギダインを撃つ。
「アーギーダーイーン!」

  • ツチグモ
ライドウを背に乗せて目の前の足元を2回突き、その後ライドウが兜割りを仕掛ける際の足場となる。

  • 伏ろわぬ神アマツミカボシ
全画面攻撃の後、地上全体に多数の衝撃波を起こす。

未完成版当時からAIがデフォルトで搭載されている。
2015年3月には、にまめ氏による外部AIも公開された。
デフォルトAIの挙動
にまめ氏AIの挙動(4:28~)

+ 運の香氏製作
  • 運の香氏製作
氏がKnuckleFighter-Xで製作したライドウを移植したもの。
こちらはD4対応ではないが、比較的枚数が多く、派手なモーションも多い。

楠木あくと氏製作のライドウと同じく、様々な悪魔を召喚できる。
異なる点は、ライドウの前後に2体まで「隠し身」させてから召喚するプロセスを経る事。
また、一部の悪魔はボイス付きで攻撃してくれる。
+ 召喚する悪魔
また、瀕死限定の3ゲージ技「百魔大忠義閃」ではこれら全員が力を合わせて巨大な剣で攻撃する

AIがデフォルトで搭載されており、各種悪魔を上手く使いこなしてくる。
また、MUGENについて語るスレ用小物ロダにて、
人修羅のAIも製作しているガラクタ集め氏のAIが公開されているが、最新版には対応していない。

後の更新で構えが『ソウルハッカーズ』ゲスト出演時のものに変更された。
当初はカラーによって声がフリーダムな杉田ボイスになるお遊び要素もあったのだが、2020年10月7日の更新で削除されている。


この他に、ルーネス氏が『アバドン王』でのラストバトルを再現したステージを公開している。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

プレイヤー操作

アルで昇華(part191、楠木あくと氏製)


最終更新:2023年10月16日 09:14