早乙女乱馬

「今度こそ、このふざけた体質とおさらばしてやるぜ!」

かつて週刊少年サンデーで連載されていた高橋留美子の漫画『らんま1/2』の主人公。
アニメ版での声優は、男版を犬夜叉でお馴染みの山口勝平氏、女版を林原めぐみ氏が演じている。 新一が灰原に!

父・早乙女玄馬の創始した実戦格闘技「無差別格闘早乙女流」の二代目。
幼い頃から父に連れられ、修行と称して世界中を飛び回っていたため、その腕前は達人級。
自身の格闘センスやその実力に高い自負がある。
性格は極めて負けず嫌いであり、同時にやや傲慢な面がある。
負けた相手をこき下ろすシーンも多く、この辺りが実に親父似だったりする。
また割といい加減な性格でこれも親父似・・・やはり育った環境が悪かったのだろうか・・・。

中国の「呪泉郷」で修行した際、かつて若い娘が溺れ死んだという悲劇的伝説のある泉「娘溺泉(ニャンニーチュアン)」に落ちてしまい、
それ以来水を被ると女に変化し、お湯を被ると元に戻るという特異体質になってしまった。
アニメやゲームなどで男版と女版を区別する際は、男版を漢字で「乱馬」、女版を平仮名で「 らんま 」と表記することが多い。
彼自身はこの変身体質を嫌っており、「真っ当な男に戻りたい」と常々思っており、
「オカマ」、「男女」、「変態」などといった言葉には過剰に反応して怒り出す。
その割にだんだん慣れたのか、女として行動しなければならない際に結構ノリノリで演じることもあったりする。
また本人の意思とは裏腹に、敵の攻撃やら何やらで男に戻れなくなるような展開も時々ある。
そして母親・のどかからは「乱馬が男の中の男に育たなければ、玄馬と乱馬を殺して自分も死ぬ」と宣言されていたので、
偶に来襲する母親に対して別人の女の子として接する事も良くあった(当然玄馬も協力)。

重要な要素として女になっても性格は男のままのため、胸を見られることに全く抵抗が無い
そのため、作中にサービスシーンもかなり多い。 ひゃっほう!尤も大人気作品だったにも関わらず再放送に恵まれない原因でもあるが。
むしろ八宝斎のようなスケベな相手に対しては、自分から乳を放り出して惑わすのが常套手段
画像のとおり、戦闘力はかなりのもの。実に感心しませんな!
物語開始当初に濡れた服の代わりにと天道あかねの服を借りた際に
らんま「胸がきつい」あかねの姉「腰は?」らんま「ぶかぶか」とやって、あかねにぶん殴られた事も。
原作漫画ではクラスメイトなどの一般人に対しては基本的に「よくできた女装」として誤魔化しており、
皆結構それで納得している模様。(右京、といってもこの人ではなくうっちゃんとの初対決でお好み焼きをバニーガール姿で売った時は見向きもされなかった一方、ムース戦で全裸にされかけた時はクラスメイトは喰い付きまくるというへんた…紳士的な態度だったりと時期により結構異なるが)
アニメ版では漫画版と違い、一般人に別人として見られていた期間が非常に長く、
このまま隠し通すのかと思いきや、そうなると展開できない漫画版の話をする際に、あっさりとばらされた。
しかし、中には同一人物だとばらしても気付かない(都合のいい勘違いをする)人物も少なからず存在し、一部の男子生徒に茜の男嫌いの理由が同性愛者(今でいう「ガチユリ」)だと誤解されてしまった。

運動神経が非常によく、また手先も器用なためスポーツは大抵得意。
その一方で考えていることが表情や態度に出やすいためギャンブルは苦手とする。
また幼少期の修行で大量の猫に襲われたことがトラウマになっており、猫が大の苦手。
なお猫への恐怖心が頂点に達すると恐怖心への逃避から「自分は猫だ」と思い込み猫になりきる。
この「猫拳」状態の乱馬は作中最強といえるほどの強さになる。

交友関係としては、ライバルとして響良牙などがいるが、勝手に、もしくは結果的に恨まれてしまうケースが非常に多い。
もっとも恨みを買う場合は乱馬の性格やら行動やらのせいも多かったりするので自業自得と言えるかもしれないが。
アドバイザー・師匠として父・東風先生・コロン、そして様々な流派のエキスパートなど、かなり恵まれている。
ラブコメ要素として、許婚が3人(天道あかねシャンプー久遠寺右京)おり、それなりに惚れられているが、付かず離れずで最終回を迎えた。
また「世界一かっこいい男」を自称するほどのナルシストかつ優柔不断な性格の為に、女性関係のトラブルも多い。

基本的にはバトル漫画(だと思うが断言は出来ない)であり、拳法の達人の為作中でも数多くの必殺技を披露している。
「火中天津甘栗拳」や「飛竜昇天破」のような真面目で実戦的な女傑族の奥義から、
「猛虎落地勢」(ただの土下座)や「魔犬慟哭破」(負け犬の遠吠え)のような一発ネタ的ギャグ技まで、そのラインナップは非常に多岐に渡る。
漫画自体が10年近く続いた長期連載のため本当に多いが、流石に書ききれないため詳しくはWikipedia辺りを参照。
早乙女流本来の奥義にはまともなものがほとんど無かったりするが、創始者があの親父なので致し方なし
一応基本形は「走・考・攻」とした早乙女流であるのだが……
また、男の際は無差別格闘で、女の際は相手の流派のルールに従って戦うことが多い。
流派といっても、まともな格闘スタイルに分類されるものはほぼなく格闘茶道、格闘ディナーなど
風雲拳ジムナスアーツを遥かに超えたギャグの領域に入っているものばかりで、バトル漫画と言い切りにくい*1この漫画を表している。

…とは言えバトル物らしく制作された格闘ゲームは数多く、『町内激闘篇』『爆烈乱闘篇』等、媒体全部を合わせれば6作品(SFCだけでも3作品)と結構な量になる。

それから10数年後、格闘ゲームではないものの『魔法使いと黒猫のウィズ』や『パズル&ドラゴンズ』といったソーシャルゲームでは他の高橋留美子作品の登場人物と同じく期間限定のガチャから入手できたり、
『妖怪ウォッチ』とのコラボに敵として現れるなどリアルタイムで見たことがない世代にも知れ渡ることとなった。


原作での性能

主人公なだけあって、大体のゲームにおいて男・女両バージョン用意されるのが通例となっている。

爆烈乱闘篇

  • 男乱馬
小学館発行オフィシャルブックによる総合評価は6段階で技のスピード5、移動速度5、ジャンプ5、耐久力4、攻撃力4、リーチ3とかなりバランスがいい。
2段ジャンプも使える。ところが有利キャラ、五分キャラが意外に少なく、ダイヤグラムでは13キャラ中6位。
苦手なキャラに対する戦法をしっかり立てないと、勝てそうで勝てない状況が続くだろう。
シャンプーや女らんまのような2段ジャンプ持ちキャラに飛竜昇天破のパなしは危険。
特に、猛虎高飛車を上回るリーチと弾幕と出の速い技を持つ久遠寺右京や、そもそも猛虎高飛車が当たらないチビキャラ八宝斎には7:3。

基本的にはしゃがみ大攻撃や火中天津甘栗拳(大)で牽制しつつ、
高い飛び込みは飛竜昇天破で、低い飛び込みは猛虎高飛車(大)で落とす戦法が有効。
ダウンさせたら間合いを詰めて再び牽制を繰り返し、相手を少しずつ画面端に追い込んでいく。
距離をとる相手に対しては、回転キック(小)(大)や2段ジャンプで接近しよう。
上手く相手を画面端に追い込めたらしめたもの。火中天津甘栗拳(大)⇒飛竜昇天破で追い詰めよう。
ゲームスピードの遅さと上手くマッチした飛竜昇天破の極悪性能を体感できる。
飛竜昇天破はコマンドがボタン同時押しで、入力判定がシビアなため、しっかり練習しておこう。

  • 女らんま
小学館発行のオフィシャルガイドブックによると、総合評価は6段階表記でジャンプ6、移動速度6、技のスピード5、攻撃力3、耐久力3、リーチ2。
圧倒的な機動力を以て、殆どのキャラに有利を取れる強キャラ。最強デバッグキャラの八宝斎に有利な数少ない2キャラのうちの1人でもある。
しかし攻撃力の低さと、見た目より性能が悪い必殺技の数々が足を引っ張り、ダイヤグラムではあかねと並んで2位タイ。
不利キャラの数はあかねの方が多いのだが、その分有利キャラのダイヤグラムの差が大きい。
逆にらんまは不利キャラは1人だけ(4:6)だが、5:5のダイヤグラムとなるキャラがあかねより多いので、結果的に肩を並べている。

前述のように、必殺技の性能は乱馬と比べて軒並み劣る。
特に飛竜昇天破と猛虎高飛車が顕著で、どちらも見た目より攻撃判定が小さく、出しどころを誤ると簡単に攻め込まれてしまう。
回転肘打ち(大)で一気に間合いを詰め、軌道変更可能な2段ジャンプで相手を翻弄し、通常技主体でちくちく攻め立てよう。
接近戦はなるべく避ける。回転肘打ち(大)は画面の端から端まで移動する技なのでボタンの押す時間はマスターしよう。

おもな戦法としては、2段ジャンプで相手の背後に着地して、投げ技や火中天津甘栗拳が有効だ。
甘栗拳はスピード以外は乱馬に劣るが、投げ技はリーチも威力もスピードも乱馬とまったく同じ性能なので大丈夫。
ジャンプ攻撃で飛び込むときは、攻撃時間が長い(小)攻撃ボタンのほうが、相手のけん制になる。

使えるテクニックは、飛竜昇天破をわざと発動させてすかさずボタン連打しておく。すると昇天破の終了後に火中天津甘栗拳が出る。
また、(大)ボタンを押しっぱなしにしながらジャンプし、もうひとつの(大)ボタンを使いジャンプ大キックでけん制しつつ、相手の懐へ。
着地と同時にタメたボタンを離すと、回転肘打ち(大)が発動し相手を逃がさず追い打ち接近が可能。
もしくはジャンプ小キックで相手に近づきながら、別の攻撃ボタンを連打しておくと、着地と同時に甘栗拳が出る。食らい投げ対策に使える。

超技乱舞編

  • 男乱馬
原作通り飛び道具(猛虎高飛車)、無敵対空(飛竜昇天波)、ボタン連打技(甘栗拳)、突進技(前転ミサイルキック)と一通りの技を揃えるスタンダードなキャラ。
似たタイプの良牙と比べると、無敵対空の性能が若干見劣りする(それでも画面上空まで届く相当強い技だが)代わりに飛び道具の性能がかなり優秀で、通常技の使いやすさもあって飛ばして落とす堅実な立ち回りが可能。

そしてゲーム的に見ても、高めの火力と気絶値、 ジャンプ攻撃からの気絶コンボで8~10割 中段をガードさせて間髪要れず下段を刺すガード不能連係 、端に追い詰めた際の自重しない飛び道具固めなど、とにかくこのゲームに存在する強い要素を全て詰め込んだという意味においてスタンダードな強キャラであるとも言える。

隠し技でもある最大奥義の「飛竜降臨弾」は、その名の通り昇天波のモーションで攻撃した後画面上空に消えて相手の上から強襲する技(ただこの技のみ説明書に書いてあるので「隠し」ではないが…)。
見た目は格好良いが初段の昇天波がヒットしていても連続で当たらず、奇襲技としてもモーションでバレバレの死に技。このゲームに良くある見た目は凝っているが使い物にならない最大奥義の一つである。

ちなみに、男乱馬は「全キャラ中防御力が最低クラス」というこの手のキャラには結構珍しい特徴がある。とはいえ上記のような自重しない性能とゲーム性から欠点になり得ていないのだが(逆に言えば開発時点で性能と釣り合いをとろうとしたのかもしれない)、あかねやシャンプーはおろか 自分の女バージョン よりも柔らかいというのはさすがにどうなんだろうか(ちなみに同じ防御力なのはよりにもよって 久能兄妹 である)。

  • 女らんま
技構成は男乱馬と同じスタンダードな品揃え。
ただし、技のコマンドが昇天波が下タメ上、高飛車が後ろタメ前という風にタメキャラ化しており、また一部の技も男のものとは違うものに変わっている。

最大の特徴はその機動力で、数少ない二段ジャンプ持ちで横にも縦にもスピードのある動きが可能。空中から下方向に急降下しながら攻撃する「頭上強襲脚」の存在もあってめくりを意識させた空中からの攻めが強力。
攻撃力・火力は低めだが、気絶コンボの存在や端での脱出困難なループ固めの存在から気にするほどではなく、豊富なガード崩しからワンチャンスで試合を引っくり返す事も可能。

飛び道具や対空技も相当な強性能なのだが咄嗟に出せない為堅実な立ち回りという点ではあまり向いておらず、その意味でも飛ばして落とす立ち回りと火力が信条の男乱馬に対し とにかくガン攻めで相手を封殺する のが信条の女らんま、といった個性付けがされているキャラであると言える。
そのあまりに万能過ぎる攻めの強さと、ゲームスピードの関係からどうしてもガン有利にならざるを得ない機動力の高さから、このゲーム屈指の強キャラとして男乱馬と同様に(時にはそれさえも凌ぐ一強キャラとして)数え上げられている。

隠し技である最大奥義の「飛龍降臨弾」は若干ダメージの違いがある以外は男乱馬のものと全く同じ。

MUGENにおける早乙女乱馬

  • 暗黒内藤氏製作・男乱馬
同氏の良牙と同じく、SFCの『超技乱舞篇』のドットが使用されている。
性能はかなりアレンジされており、良牙と同様にジャストディフェンスやアドバンシングガード、クイックアプローチなどが使用可能。
必殺技の一つである、強気に構えることで「強い気」を放つ「猛虎高飛車」は、その性質上ライフが減ると威力が下がるという原作再現が為されている。
この猛虎高飛車の仕様は更新され、相手との体力の差を参照するようになり、相手より体力が低いと弱気になって上記補正が働くようになる。
また、追加技の1つとして「海千拳」がある。この技は、攻撃判定の発生が39Fと遅いものの 移動めくり中段 という実質ガー不攻撃となっている。(更に移動中、攻撃判定の発生手前で当り判定が消える)
ちなみに、ボイスは基本的にPSの『バトルルネッサンス』のものが使われているが、
一部トビア・アロナクス範馬刃牙(どちらもゲームではCV:山口勝平)のものも混ざっている模様。

暗黒内藤氏の自作AIが搭載されており、良牙同様、AILV・JD率・AG率が設定出来る。
また、AI作成・改変・動画使用は自由とのこと。

  • にゃん☆鬼龍氏製作・女らんま
現在は氏のサイトがトクトクのサーバー障害復帰後に消滅した為、入手不可。
4ボタン式のKOF風アレンジ。ドット絵は『爆裂乱闘篇』のもの。
性能としては、爆裂乱闘編のままでは難しかったのか、かなりアレンジされている。
猛虎高飛車が普通の飛び道具のように飛んで行ったり、必殺技のコマンドが普通になったり、
前転、後転が追加されていたり、超必殺技がついていたりする、
AIは搭載されていないが、改変は自由。
つづら氏の外部AIが制作されていたが、本体が公開停止状態の時にAIを公開停止する方針に基き公開停止中。

  • Pneophen氏製作・乱馬
暗黒内藤氏同様、SFCの『超技乱舞篇』のドットが使用されている。
基本的には原作再現だが、超必殺技の追加などのアレンジがされている。
追加されているのが何故かバスターウルフだったりするが。
AIは搭載されていない模様。

他にも、EVILK999氏のものが確認されている。
MASA@DAS氏の町内激闘篇仕様のものと、DR.M氏のものはサイト閉鎖により入手できないようだ。

出場大会

早乙女乱馬
更新停止中
早乙女らんま

出演ストーリー

Mr.Kの挑戦状Dynamite(男、DR.M氏)

*1
一応補足するとジムナスアーツに近いものが”格闘新体操”として作中に登場したり、竜の血を引き空中から気の弾を放ってくる敵など格ゲ的な意味では特に異常でもないキャラも存在する。(攻撃方法は変則的だが)
火中天津甘栗拳なども生活の動作の中から身につけられたもので、作中のヘンな格闘術のある程度は一種極端な形の(つまりはデフォルメでありギャグだが)生活動作による戦闘スタイルと考えると分かり易い。

生活動作型バトルと考えればあすか120%などとノリは同じであり、個人の精神を超能力として個性化したタイプのバトル物とは別の方向性のバトル物であると考えればよいのかも知れない。
…もっとも、作中でそう(人体を家に見立てる拳法に「門=ガード」を開けよ、という格闘の基本が織り込まれている)と好意的に解釈された玄馬の海千拳山千拳の実態を思うとやはりギャグ漫画比率の方が高い感は否めないが。

ただ基本的なバトル漫画のツボは抑えており、その方針は後の犬夜叉にも継承されている。例えば作中よく使われる大技「飛竜昇天破」は相手を熱くさせ自分を冷静に置く事で熱の差を作り、上昇気流で相手を打ち上げる一種のカウンターアッパーである。(後半は気の持ちようでなく物理的な熱の差でも使えた)
犬夜叉の技の一つ、妖気を巻き込んで打ち返す爆流波に類似が見られるこの技は「相手のエネルギーを巻き込んで打ち返す」という点で打ち返し弾や飛び道具反射・倍返しのようなカウンター系の技と非常によく似ている。

また上記の竜の血を引く人は形意拳を発展させた考えとして、動物と交わり獣の血が入る事で子孫が更に力を高めると考える流派の長である。設定の関係上実際に「力」が使えるため、オカルトではなくファンタジーにおけるドラゴンハーフのようなものに近い。案外まともというか普通の設定もきちんとあるのだ。

…乱馬最大のライバル響良牙の使う獅子咆哮弾の原理は完全に日本語の洒落だけど。