来須蒼真


コナミのGBA用ソフト『キャッスルヴァニア 暁月の円舞曲』及び続編のDS用ソフト『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』の主人公。
「くるす そうま」と読む。年齢は前者は18歳、後者は19歳。
担当声優は 緑川光 氏。

白髪の青年で、何処となく威圧感や近寄りがたい雰囲気があるものの、
幼馴染みの白馬弥那をはじめとした親しい人達に対しては、普通の青年らしい打ち解けた様子を見せる。
……という設定になってはいるが、悪魔城の存在にちょっとビビったり、上っ面だけ丁寧な敵にコロッと騙されたり、
普通の気の良い兄ちゃんにしか見えなかったりもする。初対面の相手にも結構フレンドリーに話してるし。
また、使用する技によっては「必殺!」とか叫んでみたり、テンションが上がってくると熱くなる性格のようだ。

ちなみに海外版では「Soma Cruz」と名前はあまり変わっていないが、日本人ではなく留学生という設定になっている。
どう考えても日本人には見えないから仕方ないね

+ キャラクター設定
  • 『暁月の円舞曲』
2035年、蒼真は弥那と一緒に皆既日食を見ようと彼女の住居である白馬神社へ向かうも、
神社の鳥居を潜った所で突然悪魔城に飛ばされてしまう。
そこでの魔王を復活させようとする新興宗教教祖グラハムとの戦い、
ユリウス・ベルモンドアルカードとの出会いを経て、自分がドラキュラ伯爵の生まれ変わりである事を知る。
しかし、彼自身は普通の人間として生きる事を望み、魔王となる事を拒んで混沌を滅ぼし、悪魔城を崩壊させた。

  • 『蒼月の十字架』
2036年、平和に暮らしていた蒼真は突然街中で白昼堂々襲われる。
犯人のカルト教団教祖セリアは魔王の力を持つ蒼真を殺害し、その力を自身の選んだ魔王候補者に移そうとしていたのだ。
彼女の計画を阻むため、また周囲への被害を防ぐために蒼真は教団の本拠地である悪魔城を模した城へと乗り込み、
セリアらを倒して無事に帰還した。

上記のように、1999年にユリウス・ベルモンドによって滅ぼされたドラキュラ伯爵の転生体。
ただし魂が同一であるというだけで、彼自身にはドラキュラ伯爵の転生体だという自覚は無かった。
体も人間であり、ドラキュラ伯爵の記憶や魔力は持っていないものの、「支配の力」という力を持ち、倒した魔物の技や能力を使う事が出来る。
その他高い身体能力や数多くの武器(剣・槍・刀・バズーカ・陽電子砲など)を使いこなして戦い、
元はただの高校生ながらもベルモンド一族にも引けを取らない戦闘力を持つ。

自身がドラキュラの転生体であると自覚したあとも、アルカードら周囲の助けもあって普通に人間として生きているが、
混沌に負けたり強い負の衝動を覚えたりすると、魔王として覚醒してしまうようだ。
『蒼月の十字架』では、そんな「魔王になってしまった蒼真」をユリウスが倒すというおまけモードをプレイする事が出来る。

ちなみに、隠し武器としてエクスカリバーもあるのだが、抜けなかったため刺さっている岩ごと振り回して使い
分類上はハンマー系武器という、かなり斬新な逸品となっている。エクスカリバーである意味あんのか、それ
こんな使い方をするのは蒼真だけ……と、言いたい所だが、全く関係ない某作品においても 伝説の剣を全く同じ様に使っているヤツもいる。
それでいいのか、伝説の剣。

あとよく間違われるが蒼「魔」ではない。魔王の生まれ変わり設定があるので意外と間違えやすい。

+ 『悪魔城HD』では…
『悪魔城ドラキュラHD』では初期から使えるキャラの一人として登場。
アルカードと同じく豊富な武器を扱え、また蒼真独自のシステムとして前述の支配の力により魔物の技や能力も扱える。
この二つの組み合わせにより全てのキャラの中でも一番やれる事が多く、どれも高水準で纏まっているため
最終的には両手にヴァルマンウェを持ってブルドーザーのように敵を蹴散らすもよし、INT装備で炎を纏いながら巨大な魚の骨を投げても良し、
ボスと同じ攻撃をして仲間を惑わすも良し、血尿絵の具をバラ撒きながら女性キャラや一部のボスにペロペロしたり触手プレイをするも良しと、
ガチ方向にもネタ方向にも万能キャラとして仕上がる。万能すぎて一部割を食ってるキャラもいるが…
そこに到るまでには結構な時間をかけて武器・ソウルの収集をしないといけないが。

また、相手に骸骨を投げて攻撃するサッカーボーイのソウルに他のキャラにはない特徴があり、重要視されている。
単に飛び道具として見ると心もとないが、スライディングなどで蹴り飛ばして当てると大きなダメージを与えられる…という他に類を見ない特性がある。
この関係で自分や仲間の急降下キックの踏み台にでき、急降下キックは何かに当てた後に再度空中ジャンプが出せるという特性があるので、
通常の2段ジャンプでは届かないような場所へのショートカットとして使えるのだ。
また「ジャンプ→骸骨を投げる→空中ジャンプ→急降下キック→骸骨にヒットしたら新しく投げる→空中ジャンプ…」
の繰り返しでMPの続く限りどこまでも上昇していける
そして、有志達の変態研究によりその気になれば仲間全員をこれで運べる事も判明

その他にも投げた人形と自分との位置を入れ替えるパペットマスターのソウルを使う事で壁抜けも楽に出来る(誰でも簡単に出来るわけではないが)。
どこまで万能なんだこいつは。

+ もう一人の転生者
なおドラキュラの転生者だが、実は蒼真一人だけではない。
2017年生まれの蒼真に先駆けること170年前、1846年に生まれたマルスという少年がそれである。

1852年を舞台にした『悪魔城ドラキュラ黙示録』に登場する、ワラキアの村から誘拐された記憶喪失の6歳の少年で、
暮らしていた村が魔物に襲われ、両親は惨殺、友達も殺害された末、彼は悪魔城へと誘拐されてしまったという。
主人公であるラインハルト・シュナイダーあるいはキャリー・ヴェルナンデスとは悪魔城内で邂逅。
二人はドラキュラ討伐に加え、マルスの救助も目的の一つとして戦いを繰り広げていく事になるが、
何故か助け出したはずのマルスは悪魔城に舞い戻り、徐々にその言動も不穏なものに変化していく。

「ねえ、両親の敵をとってくれる? 友達や、町の人たちを救ってくれる?」

「……無理だね」
「なぜならおまえは、ここで魔物たちの手にかかって無残に死ぬからだ!」

しかしその正体こそは8年前、妹を助けにきた獣人族の戦士コーネルの力を奪って「転生の禁呪術」を行った、真のドラキュラであった。
現在悪魔城に君臨しているドラキュラは、転生後の力の残滓、ただの抜け殻、身代わりなのだが、
まだ若年で経験不足のラインハルトはもちろん、若干12歳の少女に過ぎないキャリーではあんな怪しげな言動してたのに正体に気付けず、
自称最強のバンパイアキラーであるビンセントのみがその正体を看破し、主人公達は最終決戦へと突入する事になる。
しかしビンセントは経験豊富でこそあるもののベルモンドおよびヴェルナンデスほどの戦闘能力は有していないため
(キャリー編だと志半ばで倒れたヴェルナンデスの女戦士もいるため、天守閣にたどり着けるだけビンセントも凄いのだが)、
主人公達の悪魔城天守閣到着が遅れると既にビンセントは敗北しており、ドラキュラの正体を暴く事もできず、バッドエンド。
そして正体を暴いた場合でもマルスを救う事はできず、異形の姿を曝け出したマルス=真ドラキュラを滅ぼすのがグッドエンドとなる。
蒼真と異なり、マルスは魔の力を抑えられなかったのだろうか……若干6歳では無理もないが。

とはいえラインハルトの戦いは、吸血鬼に変えられたため無惨な末路を辿った少女ローゼを救うためといった趣が強く、
特にマルスと関わるのはキャリーの方で、そしてそれはドラキュラの正体を暴けなかったバッドエンドで顕著なものとなる。
無事にドラキュラを滅ぼしたキャリーは、救助したマルスと共に村への家路につくのだが……。

「あ、あの……あのね……その、村に帰ったら……僕のお嫁さんに……なってほしいんだ」

「え!?」
「だって、そんな、急に言われても……」
「そうね、じゃあ、考えておくわね」

「ダメだよ! いま返事してよ! 大きくなったら、僕のお嫁さんになるって!」

「はいはい。わかったわ」
「じゃあ大人になったら、私はマルスのお嫁さんになります。これでいい? うふふふ」


「……うん、充分だよ。今ので契約は成立した……」

知らぬ間に魔王ドラキュラの花嫁となる契約を結んでしまったキャリー、その未来には残酷な最期が待っている……。
6歳と12歳でショタおね調教陵辱エンドが確定っていうそれなんてエロゲ?

+ 蒼真とカレー
『HD』では全キャラ共通の体力回復手段として「ステージに落ちている食べ物を取得する」という方法がある(というかこれが主流)のだが、
蒼真のみカレーを取得すると「ウマイッ!」と喋る。
また『蒼月の十字架』では「スケルトン・ボーイ」という敵がいるのだがこいつの攻撃方法が手にしたカレーを投げる(そして地味に痛い)。
そしてこいつのソウルを入手する事で彼も同様にカレーを投げる事が出来る。無論当てるとダメージを与えられる。
何故か火属性扱いだがきっと辛いんだろう。
しかもソウルを複数集めて強化(『蒼月』では同じ敵のソウルを複数集める事で一部を除き威力や範囲が強化される)する事で、
投げるカレーも豪華になり、最終的にはカレーライスからナンの付いた本格的なカレーセットに変化する。
……好物なんだろうか、カレー

余談ながら、『悪魔城ドラキュラ』シリーズには『ジョジョの奇妙な冒険』のパロディがよく含まれている事で有名だが、
作中でもそのまんまの「時間を止める」技を使えたり、「無駄無駄無駄ァ!」と叫んだりする。
しかも同作発売後、緑川光氏は第一部ゲーム&映画でディオの声を当てる事に……なんという偶然。

+ 支配の力の間違った使い方
『蒼月』では掃除機を出現させるプロセルピナのソウルを使うと、獲得元であるプロセルピナのスカートを吸い込む事が出来る。
また、スピンデビルによるスカートめくりも行える。プロセルピナ側のリアクションは同じだが。
それでいいのか魔王の生まれ変わり。
ユリウスもグランドクロスで同じ事が出来るのでどっこいなのかもしれないが
『HD』でも同じ事が出来る他、その状態をミリカンの石刀という武器で石化させて中を覗こうとしゃがんでガン見したり、
女性陣をチュパカブラ(舌を伸ばして攻撃)でペロペロしたり、デスサイズで耕してウネを撒いてモールドコープスで農薬散布と農民プレイしたり、
ウネ撒いた所へ他の鞭勢にL.聖水で焼畑されて「しまった」したり。全くお前らときたら…。

+ TAS動画における蒼真
悪魔城TASにおいても他の変態に負けず劣らずの変態っぷりを見せ付けている。
『暁月の円舞曲』ではHPが0の状態で動き回り、壁を突き抜け殆どのボスをすっ飛ばして裏面に突入するという凄まじい挙動を披露。
また全ソウル回収プレイの際には、各種ソウルを入手する事でバックダッシュ急降下キックによる高速移動を始め、様々な能力を獲得していく。
どこにでもいる少年が一流の変態へと変わっていく、その様は進化する変態と呼ばれ親しまれている。
最終的に最速になる移動法が衝撃波を纏っての突進と若干地味なのが残念。
死を超越する変態
全ソウル回収&解説付き
+ …と思われていたのだが
後年の更新にて、蝙蝠に変身するソウル「おおこうもり」を用いる事で、壁の隅からするっと壁抜けする新技を獲得。
挙動的にはホァイに近いが、予備動作がほぼ見えず開始時からトップスピードという事もあり、体感的には上回りうる。
またこの壁抜けを使用する場合、ソウル枠の関係上ブラックパンサーとの両立が不可能なため、通常移動での最高速はドゥエになる。やったね!
勝手知ったる我が家を壁抜けとテレポートで潜り抜けていく様は紛うことなき変態。
4:55付近から

更に『蒼月の十字架』では悪魔城にすら入らずゲームクリアするというとんでもない領域にまで至ってしまった。
あの変態ですら至らなかった、ゲームデータの書き換えという禁忌に触れてしまった結果である。
通称「悪魔城ドラキュラ」、またはエンディングにて他のキャラが並んで蒼真を待ち受けるため「悪魔城ドッキリ」とも。
エンディングだぞ、泣けよ


MUGENにおける来須蒼真

+ Hadoabuser氏製作 暁月ドット
  • Hadoabuser氏製作 暁月ドット
海外製作者のHadoabuser氏niyorumono。
『暁月の円舞曲』のドットを用いており、数々の武器や体術、召喚術を用いて戦う。
特にゲージ技は中々強力であり、ポーションで回復したり、3ゲージ消費でハイパーモードになったり、
2ゲージ技の「Chibi Maou Meshidasu(……多分「召喚」と言いたいのだと思われる)」で動けない相手をボコったりする事が出来る。
魔王に変身して突撃しちゃう技もあるが……まあ、ちゃんと元に戻ってるから大丈夫だろう、多分。
AIもデフォルトで搭載されているため、他『悪魔城』キャラ共々、今後の活躍に期待したい。

+ shadow099氏製作 蒼月ドット
  • shadow099氏製作 蒼月ドット
こちらは『蒼月の十字架』ドットの蒼真。
上記の蒼真よりも多くの武器や召喚術で戦う。若干ぶっぱぎみのAIもデフォルトで搭載されている。
性能面ではヒットすると蒼真が新たな攻撃を始めるまで動けないほどの長い硬直で、追尾性あり、
出す前に潰そうにも外してもニュートラルに戻るまで完全無敵でノーゲージの突進技や
(これは、氏の悪魔城キャラでは奪われた刻印のキャラであるシャノアアルバス以外には全員付いている)、
相手の体力がMAXでもそんな事はどうでもいいとばかりにあっさり十割持っていく全ゲージ消費技など、胡散臭い所も多い。

出場大会



最終更新:2024年03月08日 12:19
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