ローリング・ストーン(ズ)


「この『石』はぼくの心とは無関係に動く 子供の時からずっとそうだった………
 自分ではどうしようもない『力』(パワー)なんだ」

荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第5部『黄金の風』に登場したスタンドで、
第5部のエピローグ(ただし時系列的にはプロローグ)『眠れる奴隷』に登場する。
名前の由来はロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」であろう。
また、「ズ」がカッコで括られている独特な表記から、
同バンドの名前の由来となったマディ・ウォーターズの「ローリング・ストーン」も含まれていると思われる。

本体スコリッピという彫刻家の青年。冒頭の台詞も彼のものである。
頭に巻いているヘアバンドが茨のように見えたり両掌を撃ち抜かれたりと、イエス・キリストモチーフにしていることが窺える。
名前は「彫刻する」の意のイタリア語の「scolpì」からか。
CVは、ゲーム『黄金の旋風』ではTVアニメ版ホル・ホースを演じた 木内秀信 氏が担当。同作ではメローネなども兼役している。
……のだが、木内氏の演じたキャラは全て容量の関係上カットされており、ギャラリーモードでしか聞くことができない。彼が何をした
TVアニメでは遠野志貴などでもお馴染み 野島健児 氏が担当。何の因果か野島氏も『ASB』『EOH』でメローネを演じている
(また、第1部のゲームでディオ・ブランドーの幼少期も担当)。
しかもこちらのメローネもオプションモードなど限られた場所でしかセリフが聞けないだから彼が何をした

+ 能力解説
破壊力 - なし スピード - B 射程距離 - A
持続力 - A 精密動作性 - E 成長性 - なし
」と彫られた石球の姿をしたスタンド。
スタンドであるが物理的に破壊可能だったり、一般人にも見えて触れていた節があるので、
本体の職業から考えて本物の石と一体化している可能性もある。
自動操縦タイプであるため本体にも一切制御することはできない。そのエネルギーはどうすることもできない「運命」の力によるもの。
石には「近い将来死ぬ運命にある者」の姿が自動的に彫り込まれ、彫り込まれた人物が石に触れるとその人の望む形で安楽死させる。
そいつに触れることは死を意味するッ!
転がって対象を自動追跡する上、実体を持っていてもスタンドであるためかや床などもすり抜けて追跡してくる。
エネルギーが「運命」という誰にも逆らえないものであるためパワー自体も強大(追跡以外には一切用いないが)。
破壊は可能(かなり硬いが)なので、対象者以外の者が壊すことで安楽死は阻止できるが、
どの道その人物は近い将来死ぬという「運命」を変えることは不可能。
また、場合によっては死亡者が増えるなど、運命がより過酷な形に変化することもある。

本編ではブチャラティとジョルノが出会う前、
ブチャラティの元に「娘を殺害or自殺に追い込んだらしい青年(スコリッピ)を殺してほしい」という男が全財産を持ち込んで依頼。
しかし実は娘は「近い将来死ぬ運命にある者」で死んだだけであり、
このスタンドのルールを理解したミスタは次にブチャラティの像が現れたことで彼の死を何とかして先送りしようとするが、
攻撃して石をある程度破壊したものの、破片の一部から新たにアバッキオナランチャの顔が浮かび上がるというさらに恐ろしいことになった。

逆に言えばこのスタンドの近くにいても姿が彫られていない場合、その時点~近い将来は絶対に死なないということである。
ミスタがこれを利用して、石を抱きかかえながら身投げという普通なら死ぬレベルのかなりの無茶をして石の破壊に成功している。

ただ、本編を読み返すとスコリッピの言うように「ここでブチャラティは一番楽な形で死ねたのに運命を変えたことで過酷な目に遭う」というのも本当で、
ジョルノと遭遇前にブチャラティが死んでいれば、他のメンバーも暗殺チームとの戦いは恐らく無いか小規模で、
少なくともディアボロと対決することも無かった。
そして、ディアボロとの戦闘でアバッキオとナランチャは死んでいるので、ブチャラティがこれ以前に死んでいればもう少し長くは生きられたことになる
(ただしこっちのルートの場合、ディアボロは倒されないままマフィアの帝王として君臨し続けることになるが)。

逆に死の運命に無いミスタは、5部の道中でも普通なら死ぬようなダメージを何度も受けながら生存している
プロシュートによる頭部への射撃、ギアッチョに反射された十数発の弾丸、チームメンバー3人を即死させたボスの攻撃等)。
ぶっちゃけ死ななくても再起不能にならない辺り、素のタフネスっぷりが桁外れなだけの気もするが

+ フリーゲーム「ディアボロの大冒険」では
踏むと発動する罠の一つとして登場。
HPの半分のダメージを喰らう。セックス・ピストルズのDiscを装備していれば被害が半分で済む。
直接的にダメージを与えてくる罠だが、これ単体で死ぬことは無いので(HP1の場合でも死なない)、数ある罠の中では被害は軽い部類である。
むしろHPが1になるDIOの罠(隣接してる敵は即死)、アイテムを破壊するワムウの罠、食料を焦がしてしまうドジュウの罠などの方が遥かにきつい。

ところで、元ネタでは「触ったら死ぬ」なのに、何故か「絶対に死なない」ということになっている。
このゲームは「ボスが永遠に死に続ける」という状況の中なので、
さしものローリング・ストーンズと言えども「死」という結末に辿り着かせることはできないのだろうか
(発動したら即死するような罠があったらゲームとしてまずいだろうし)。


「われわれはみんな『運命の奴隷』なんだよ
 それがぼくの能力───『ローリングストーンズ』の意味なんだ」


MUGENにおけるローリング・ストーン(ズ)

       
リゾット・ネエロを製作したメタリカ氏の手描きのものが存在。
原作の能力の再現かスタンドのみが戦い、その攻撃は一部のキャラを除きほぼ全て即死になっている。
一言に即死といっても色んな即死が詰まっているが、どの道普通のキャラは死ぬ。
一見単なるネタキャラだが、きちんとスコリッピが背景にいたり、回り込みや挑発、勝利・敗北時演出やカットインまであるという凝りっぷり。
普通に撃破は可能なので、試しに相手してみて逃げ回る練習をしてもいいかもしれない。
でも、どうしても撃破できない人はミスタを使ってみるといい。
キャラ性能としては無駄にAIが搭載されており、原作通りひたすら迫ってくる。
リゾットと同じ場所にて公開中。

+ ローリング・ストーン(ズ)の攻撃集、相手は死ぬ
xボタン:ものすごいダメージを与える、相手は死ぬ(ジャンプ攻撃も同じ)。
yボタン:ものすごい落下ダメージを与える、相手は死ぬ(ジャンプ攻撃も同じ)。
zボタン:ものすごくライフを奪う投げ、相手は死ぬ(ジャンプ攻撃は落下ダメージ)。

7P以上は触れただけで死ぬ

でも神キャラとかは死なない。
…と思ったらジャンプ攻撃ならオニワルド12Pが倒せる(ただし死亡時のカウンターを食らってDKO)。
そして勝利の際、稀に安楽死の音楽が流れる。


2019年8月3日にはザガンフリーダム無頼などを製作した軟骨カレー氏による外部AIも公開された。何故作ったし
的確に技を使い、対応ランクは狂中位、7P以上で狂上位。


「無事を祈ってはやれないが 彼らが『眠れる奴隷』であることを祈ろう………
 目覚めることで…何か意味のあることを切り開いて行く『眠れる奴隷』であることを…」

出場大会



最終更新:2024年04月22日 20:03