ゴールデンシルバー



 「ニンゲン ワタシニワ カテナイ。
  ナゼナラ ニンゲン ニワ ココロガ アルカラダ」

初期ステータス

  • ゴールデンシルバー
体力 知力 精神力 素早さ
10 5 10 10 10 8
  • プロトシルバー
体力 知力 精神力 素早さ
8 5 10 0 5 8
トレジャーのセガサターン用格闘RPG『ガーディアンヒーローズ』に登場するラスボスの内の一体。
担当声優は 加瀬康之 氏。
ステージ30「旅立ち」に分岐した場合戦闘になる。

魔導士カノンに従う魔導兵器で、カノンの死後も彼の計画を遂行するために行動を続行する。
また、「プロトシルバー」という廉価コンパチキャラも存在する。
黄金の鉄の塊のような、金なのか銀なのかはっきりしない名前の完成版と違い、こちらは名前にシルバーしか入ってないせいか、
ストーリーで登場するときは白と青を基調にしたカラーリングとなっている。
結局銀色じゃないのかよとは言わないであげて

      
元々は同社の処女作である『ガンスターヒーローズ』のラスボスで、外見もほぼ同じ。
そちらでは復活した古代の破壊神という設定であり、カノンの配下でしかない『ガーヒー』とは設定上特に繋がりは無い。
続編にしてリメイク作品である『ガンスタースーパーヒーローズ』にも引き続き登場しているが、後述の仕様がさらに極端化しており、
本体は画面中央に居座ったまま何もしないオプションが本体は流石にやりすぎじゃあるまいか
(一応、内部データにはパンチなどのモーションのグラフィックはあるのだが、何故か使用されなかった)。


原作での性能

前述の「プロトシルバー」にビットを付与し、攻撃、耐性などが変化したもので、ビット以外で出来る行動には変化が無い。
本体には雷属性の魔法以外の攻撃は一切効かず、ビットには魔法・物理両方が効く。HPは本体とビット全て合わせて1キャラ扱い。
が、付与されたビットが最大の難点だったりする
本体の頭上には、その赤・青・白・緑の4つのビットが飛び回っており、MPがある限り一つがそこから離れ、攻撃を仕掛けてくるのだが、
ビットは勝手に動く上に、喰らい判定付きの弱点となっているので、常に弱点が敵の元に飛んでいく事になる
所詮は単純な攻撃パターンしかなく、慣れれば落とされやすい上に、本体に付き従っているものもガードが出来ないため、
実質ガード出来るガード不能キャラとなっている
しかもこのゲームには回復魔法の範囲に入るか、気絶する事で体力が回復するが、
機械キャラは当然気絶せず、ビットは回復魔法の影響を受けないのでどうやっても体力が回復出来ない
なお、トドメの一撃はビットではなく本体にも攻撃を当てる必要がある。

ラスボスだけあって性能は良いのだが、ビットが常にMPを浪費してくれるためあっという間にMP切れになり、
あとはプレイヤーから袋叩きに遭うだけ……と、敵としても対戦で使っても、複数存在するボスの中でも最弱と言われている。
まともに対戦で使う場合は、本来廉価版であるはずの「プロトシルバー」を使った方がガードも出来て安全である。
ぶっちゃけビット邪魔

共通の本体側の攻撃では、ボタン一つで出る上にMP不要の広範囲飛び道具各種に、突進技、かなりディレイをかけて降り注ぐレーザーなど、
中々使いでのある攻撃手段が揃っており、『ガンスター』と同じ技も多数ある。
ただし、前述の通り機械系キャラのお約束として、ゴールデンシルバーであっても 雷属性 の技だけは本体が喰らった場合でもダメージが通り、削りもある。
本来はビットにダメージを与える前提のためか、喰らうダメージは3段階ある耐性レベルの内最も耐性が高く、と同程度のダメージしか喰らわない。
一方、本体に全てのダメージが通るプロトシルバーは雷属性の耐性レベルが最低なので、それはもう酷いダメージを食らう(ゴールデン版の4倍の被ダメージ)。

ちなみに『ガンスター』では、4つのビット(秘石)は破壊神の力の源という設定で、
本体には一切攻撃が効かず、秘石にのみダメージを与えられるようになっていた。
上記の性能はこれを元にしたものと思われるが……流石に乱闘系の格ゲーでその仕様は無謀すぎた。
しかしながら、この特徴のお陰で大雑把な攻撃を常時連発する奴等ではなく、
それなりに格闘戦も行う・もしくはほぼ肉弾戦がメインのキャラとのタイマン戦ならば、プロトシルバー以上に活躍出来る。

+ 各種技解説
  • テレポーテーションパンチシステム
前方へと高速で移動して相手を殴る。
弱攻撃で出すとただの移動攻撃だが、強攻撃で出す事によって相手の目の前にワープして攻撃する事が出来る。
弱は出の速さをいかして中距離での奇襲や通常攻撃をキャンセルしてコンボの〆に、強は飛び道具をすり抜けて接近するのに役立つ。

  • ダイナミッククラッシュシステム
斜め上へと突進を行う、所謂昇竜
攻撃判定が複数回発生する対空技。
技後の降下中にも行動する事が可能。

  • ショルダークラッシュシステム
ブースターを利用して小さく飛び上がりながら前方へと突進する技。
技の出始めに無防備になる溜め時間が存在するが、技後の隙は少なく、着地前に行動出来るので空中ダッシュで逃げたり、
空中小パン連打で固めたり、固めと思わせて投げたり、相手の無敵技を読んで空中ガードしておいたり等、対人戦なら意外と役立つ。

  • カウンターナイフシステム
腕部からブレードを出しながら高速で飛行して相手に突進する技。
空中で出す事も可能で上下に多少軌道を変えられ、隙も少ないため、空対空、空対地、地対地と幅広く使える。
また、カウンターナイフシステムもショルダークラッシュシステム同様、技後の降下中も行動出来るので、連続で出す事で縦横無尽に飛び回る事も可能。

  • バインディングアームシステム
地面からからアームを出現させて相手を攻撃する技。
ボタンによってアームの出現位置を調節でき、アームに捕まれた相手は少しの間固定される。
硬直が長いのでタイマンではあまり使えず、混戦時に離れた所から出してみる。

コマンド入力から一定時間後に、上空から発生保障のある炎属性のレーザーを降らせる技。
レーザーが着弾するのはコマンド入力した場所から1キャラ分ほど前方で固定である。
プロトシルバーの場合はこれでしかMPは使わないので、余裕のある時にばら撒いてみると良い。
画面端でこれを喰らうと凄まじいダメージになる。

  • 各種ビットによる自動攻撃
MPがある限り頭上のビットが自動で相手に攻撃を行う。
MPの消費量がかなり多く、自分で制御する事も出来ない。
しかし自分が攻撃を受けている最中やガードしている最中にも攻撃を行うため、上手く働いてくれると頼もしい存在。

○ 青ビット
相手の頭上まで移動して、下方にレーザーを一定時間照射する。
拘束時間が長く、相手の位置がずれても追跡し続ける。

○ 赤ビット
一定時間ビットの周囲に炎を撒き散らしながら相手に向かって移動する。
こちらは更に持続時間が長く、相手を追尾し続けるため強力な攻撃手段となる。
ただ、燃えた相手に触れて自爆する事があるのが玉に瑕。
相手がガードしてくれた方が都合が良い。

○ 緑ビット
相手の頭上から雷を落とす。
MP消費量は少ないが攻撃判定が一瞬なので、他のビットに比べると地味。
しかし、攻撃判定が画面の上にも一瞬で届くのは他のビットには無い長所。

○ 白ビット
一定時間相手に向かって突進し続ける。
攻撃判定を持ったビットが長時間相手の周囲を飛び回るため、撹乱としての性能は高い。
行動時間が長い分MPの消費量が多く、威力もあまり高くはないが、攻撃の感覚が断続的なので当て投げがし易く、
相手に当たった場合も小技連打やダッシュ(攻撃判定がある)やダイナミッククラッシュシステムを、
白ビットの攻撃と上手く併せてヒット数を稼ぐ事で大量のMP回収が狙える。


MUGENにおけるゴールデンシルバー

ガーヒーキャラに定評のあるcurze氏によるゴールデン(およびプロト)シルバーが存在していた。
ゴールデン・プロと共々調整のため公開停止となり、その後のYahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅したため、残念ながら現在は入手不可。

その見た目からナッシュとかアッシマーとか言われる事も多い。アッシマーが!
1~6Pでは調整性能(MP消費量10倍)、7P以降では原作仕様(MP消費量原作準拠)になる。
MPを消費する行動がほとんどないプロトシルバーはともかく、ビットにより大量のMPを消費し続けるゴールデンシルバーは、
6P以下でMP消費10倍制限があると1RでMPが尽きてしまう事も多いため、7P以上で使用するのが適していると思われる。
しかし大会などでは結局バランス調整次第なので、どちらを使うかはよく吟味しよう。
12Pカラーではビット無敵化や投げ無効などなど、かなり強化される。
なお、被ダメージ属性に関しては再現が不可能(&再現したら無理ゲー化する)のため、
「ビットが攻撃を食らったら本体に1/5のダメージ」という風にアレンジされている。
また、各種格ゲーやアクションゲーム等に存在する強力な仕様を多数搭載している。
具体的には、
  • 重量がかなり重いため浮かせてからの追撃が困難
  • ティッシュだが2段ジャンプ
  • 空中ダッシュ
  • 背面カウンター
  • 短時間無敵になる避け
  • ダウンからの復帰が速い
他にもやけに広い投げ間合い(ポチョムキンバスター並)、前後に高速移動可能なダッシュ、通常攻撃扱いでMPを消費しない高性能な飛び道具、
ゴールデンシルバーが食らい中やガード中でも行動するビットなどがあるが、全て原作再現だから仕方ない
5段階に調整可能なAIがデフォルトで搭載されており、高レベルでは凄まじい弾幕ゲーと化す。

+ 大会ネタバレ
作品別トーナメント2011でガーディアンヒーローズチーム副将として出場。
1回戦では不具合によりビットが動いていなかったが、2回戦から修正されたためそれ以降は大将クラスの強さを発揮して大暴れ。
AI殺しのビットの強さやコンボ殺しもあってガーディアンヒーローズチームの優勝に大きく貢献した。

また、Txpot氏によって『ガンスターヒーローズ』のゴールデンシルバーを再現した物も存在。
こちらは前述の被ダメージの仕様も再現されている。
DLは下記の動画から(※音量注意)

出場大会

【ゴールデンシルバー】
更新停止中
凍結
【プロトシルバー】


最終更新:2023年05月16日 12:26