多々良小傘


「うらめしや~」

『東方Project』の登場キャラクター。初登場は『東方星蓮船』での2面ボスとしての登場。
名前は「たたら こがさ」と読む。二つ名は「愉快な忘れ傘」「不憫な不法投棄物」。
「人間を驚かす程度の能力」を持つ。種族はからかさお化け。専用BGMは「万年置き傘にご注意を」。

+ 詳細な原作設定
元々は単なる忘れ物の傘だったが、不人気な配色が原因で誰にも拾われることなく雨風に飛ばされているうちに妖怪(付喪神)となった化け傘。
あくまで最初は忘れ物だったのだが、小傘自身はデザインの悪さから人間に捨てられたと思っており、
人間を見返すために単なる道具から妖怪となった。

妖怪として人々を驚かすが、基本的に人を驚かすことだけが目的なので実害は少ない。
自称「私は人間を驚かす事を生き甲斐とする愉快な妖怪」。
また、驚きの心を食べるようで曰く「貴方達人間が驚いてくれないと私はひもじい」とのこと。
ある意味で「人食い」ではある。

しかし最近は傘が動いて喋るだけでは驚いてくれる人間が少なく、暇を持て余している。
弾幕も驚かせるための一手段であり、ルートによっては「ぶつかれば驚いてくれるのね?」と当たって砕けてきたり、
こんにゃくを用意することを思い付いたり、傘で雨風を防ぐという原点回帰をすれば驚いてもらえるのではないかと考えたりと、
人間の驚かせ方を試行錯誤中。

妖怪としての存在意義さえ最近は薄れているため、「今日から私、普通の傘に戻ろうかな」など気弱な発言もある。
また、上記の発言の後風祝に「そんな古くて茄子みたいな傘誰もささないと思いますけど」
と傘としての存在意義も否定されたことで、デザインで捨てられたという心の傷を抉られていた。

また、別ルートでも「(下記の台詞に対して)そのキャラ作ってるでしょ?」「作ってなくても化け傘は時代遅れ」
「大体、その傘なんなのよ 茄子みたいな色してさぁ」とボロクソに言われてしまい
(「わちき」という一人称を使ったことについては実際下記の台詞のただ一回でそれ以外は「私」で統一されているのだが)、
ショックで落ち込み「こうして妖怪は寂しく消えていくの」と嘆いている所を、
「私が友達からそんな傘を渡されたら断って雨に濡れて帰るかな~なんて」と(多分悪気は無いのだが)追い討ちをかけられてしまった。
基本的には好戦的な性格ではないのだが、その追い打ちをかけられた時は、
「道具(ようかい)の気持ちが判らない人間なんて 酸性雨にうたれて溶けてしまえ」!と早苗に対してキレている。
そりゃ仕方ないね。

手に持った化け傘とオッドアイが大きな特徴。
オッドアイは左眼が赤色、右眼が水色(青色?)である。髪や服装は右眼の色に近い。
全体で左眼だけが目立つ色合いになっていることで一つ目のようになっている。
傘は一つ目に大きな口、長い舌、下駄履きという、正に化け傘といった外見である。
ただし、軸柄(イラストで掴んでる部分)は人の脚の形ではなく棒状になっている。
弾幕はこの傘をぶん回して放つ他、スペルカードにおいてはこれとは別に傘そのものが弾幕になる場合も。
ちなみに傘と同じく小傘自身も下駄を履いている。
立ち絵では唐傘お化けを意識してか、片足立ちで右眼を閉じ、舌を出す仕草をすることも。

なお、2面ボスらしく星蓮船の騒動とは何も関係無い、ただの通りすがりの妖怪である。
EXでも中ボスとして登場するが、これも「夜のほうが人間が驚いてくれる」と思って飛び出した所で出くわしただけ。
というか星蓮船ではストーリーに全く関係ない、正真正銘の通りすがりの妖怪は彼女だけである。

そしてこの夜になってはしゃいでる中ボス小傘、異常に強い。
とか調子のいい魔法使いとかより普通に強い。体力もやけに高い。
星EXのボスは小傘とも言われる(あと道中)。

『東方神霊廟 ~ Ten Desires.』では3面の中ボスとして登場。3面の舞台である命蓮寺の墓場に居着いていた。
というのも、街中では驚かない人間もお墓参りの時なら簡単に驚いてくれるのだ。やったね。凄いね(おまけtxt原文ママ)。
ある時見たこともない妖怪が我が物顔で墓場に誰も近寄らせないようにし始めた。
接触を試みても会話にならず、危険を感じて追い出そうと攻撃しても手応えが感じられず逃げ帰った。
お寺の連中に助けてもらおうかと逡巡している所に人間が現れ、「あの妖怪を退治しに来たんだ」と思い、
思い切ってお願いすることにした。それがこのざまである(原文ママ)。

というか初対面の妖夢には退治の腕前を見るために自分から挑んだのでともかく、
自身が妖怪であるのに彼女らに妖怪退治を頼むなんてどうなるか眼に見えるだろうに……。
「時間切れで倒せない」のだそうだが、時間切れなら攻め側の小傘の勝ちのような気がしないでもない。
もしくは小傘のスペルカードルールが時間切れで破られた、ということかもしれない。

『東方求聞口授』によれば、多々良という名字は一本ダタラにあやかった自称らしい。
しかしその素性は野良妖怪の癖に「危険度低・人間友好度高」だったり、
命蓮寺の住人でもないのに寺に入り浸っていたり、対策が「そもそも驚かしが子供騙しレベルなので大丈夫」、
「落ち込んだ姿の方が鬱陶しいので、わざと驚いた振りをして喜ばせた方がいい」だったりと、
ダメ妖怪街道まっしぐらである。
だが明るく人懐っこいおかげで子供には人気があり、驚かしでベビーシッターを引き受けたりもしている。
白蓮には有耶無耶の内にうちの子認定されていた。この時点で『星蓮船』初登場キャラクターは全員が命蓮寺勢力に付いたことになる。
そして同時に、本心ではやはり人間に道具として役立ててもらいたい気持ちが強く残っているらしいことも窺わせている。

(以上、ニコニコ大百科より転載・改変)

『東方茨歌仙』では、鍛冶を得意としている事が明らかになった。
一本ダタラは一つ目の鍛冶神、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の零落した姿であるという説や、
たたら吹き(日本独自の製鋼法。「もののけ姫」でもお馴染み)という言葉もあるので、意外でありつつも納得というか。
一年分遊ぶお金のための営業とあって、霊夢も驚く程の品質の針を拵えるその腕は本物らしい。
上記のベビーシッターの件といい、驚かせる事以外で本領を発揮しているのが涙を誘う。
そしてデフォルメに定評のある『茨歌仙』中でも一際表情豊かで、とてもあざとい。(>▽<)/
不憫っぷりも健在で、一話の中で霊夢に3回もボコられている(内一回は針の試し打ち。製作者に対してこの仕打ちである)。

+ 二次創作での扱い
原作での他人を驚かせる事に生きがいを感じているという設定のせいか、全体的に幼い風に書かれる事がある。
尤も、主人公勢と同じくらいの年齢に書かれる事もそれなりに多い。
絡みとしては作品つながりということでを驚かそうとしたり、EX繋がりでぬえと絡んでいることが多い。
また、霊夢ルートにて撃破後に
「あんたが倒されたがってたんじゃないの。そういうのってなんて言ったっけ?」
「さあ、さでずむ?」
と真逆の答えをした(霊夢にも突っ込まれていた)。このため、小傘をいぢめて楽しむことは「さでずむ」と呼ばれている。
ただ、その相手は霊夢よりも彼女へのツッコミが目立った早苗の方が多いような…。
その他、傘を持っており、頭部に帽子やリボンなどの装飾がみられない、という点が風見幽香と共通しているため、その絡みもある。
こちらもドSの幽香に対していぢめられるという関係が多い。基本いじめられ属性なのかもしれない。
そんなイメージのせいか、誰それ構わずに驚かそうとして逆に返り討ちに遭う、といった展開がよく見られる。

なお、その出自のせいか傘が本体では?と疑われる部分もある。
『求聞口授』によれば、実際には傘と人型の体の両方が等しく本体で、どっちかの独立は不可とのこと。

戦闘力については並~ぺったんこが多い。が、豊満な谷間で傘の柄を挟んでいるイラスト等もちらほら見受けられる。


「なんと、わちきが時代遅れともうすか」


MUGENにおける多々良小傘

+ minoo氏製作
  • minoo氏製作
東方キャラを大量に製作している氏によるもの。
氏の東方キャラの例に漏れず、射撃にパワーゲージを使い霊撃でパワーが1000回復する。
動きは遅いが傘を使った攻撃のリーチが長く、壁バウンドがついた攻撃の多いパワーキャラとのこと。
研究によっては壁を使った強力なコンボが発見できるかもしれない。
またジャンプもティッシュなのだが、空中ダッシュがムチャクチャ早く移動距離も長い。
このため低空ダッシュで見え辛いめくりを仕掛けることもできる。

外部AIはおまけの人氏、Felicity氏(現在入手不可)、hatya氏(現在入手不可)によるものが存在。
おまけの人氏のAIはガン攻めタイプ。突進力を活かしてガリガリ削ってくるが、搦手で責められると脆い。
Felicity氏のパッチをあてると霊力ゲージ、新技、特殊カラーが追加され、タッグチームシステムにも対応するようになる。
こちらのAIは色んな技をまんべんなく使うタイプで、ぶっぱ気味。

+ 混沌の理氏製作 大雨
  • 混沌の理氏製作 大雨
minoo氏の小傘改変。
「当たり判定のある雨」が上から降ってくるのが特徴。

+ Felicity氏製作 小傘イクロップス
  • Felicity氏製作 小傘イクロップス
minoo氏の小傘のAI兼改変パッチも手掛けた氏による改変で、2016年5月に公開された。
MUGEN界最強の武器に加えて、サイクロップスビーム脳まで手に入れた小傘。
いやまあサイクロプスにも鍛冶を手掛けたという伝承はあるが。
東方に無関係なアシスト2名とマイルドなXファクターを搭載した、氏恒例の『MVC3』っぽい仕様。
各種オプティックブラストを傘の目玉から放つ様は妖怪というよりミュータント。
AIがデフォルトで搭載されている。


上記の他にも、「Amduscias」「PlasticMind」「天気雨」という3体の神キャラが作られていたりする。やったね。凄いね。
天気雨紹介動画

MUGENではやはりと言うべきか、とか彼女と関連付けられている様子。

出場大会

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出演ストーリー

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最終更新:2023年05月13日 23:17