雪姫


「終わったよ、ペペ」

1995年にバンプレストが製作(開発はパンドラボックス)したアーケード用格闘ゲーム。
『隠忍 THE NINJA MASTER』(こっちのニンマスじゃないぞ!)のプレイヤーキャラ。
観世音菩薩を背神に持つ巫女。雪の精の生まれ変わりで、雪女に転身する事が出来る18歳。
般若大将軍に攫われて天下の大泥棒に助けられたりはしない。元祖ミニスカ着物…の方は雪子姫か。

連れているのはリスギツネのぺぺで、一緒に散歩するのが趣味。
スリーサイズは88・52・89。

転身するとかなり危うい格好である。
ただし、本作での転身は必殺技超必殺技の演出に過ぎないので元ネタを知らないと無くても良い存在だったりする
余談だが、転身以外でも必殺技の一つに「裸翔飛斬」と言うのがあり、技の使用中は名前の通り脱ぐ
いや、脱いだ着物を振り回す事で攻撃してるんですけよ。
ページ冒頭の画像の通り下着だか水着だかを着込んでいるからKENZENですよ。それ以前に最初からパンモロな服装だし。


隠忍 THE NINJA MASTERとは

隠忍と書いて「おに」と読む。
既にRPGが数作発売されていたパンドラボックスの『ONI』シリーズからの公式スピンオフ作品である。
(『月姫』と『MELTY BLOOD』の関係と同じ)。
+ 『ONI』シリーズとは
ONI』シリーズとは、主にGBを中心として発売されていたRPGシリーズ。
マイナーながら作品数は多く、後にSFCでも発表されたりアニメになったりもしている。
ゲームの特徴としては、珍しい和風RPGというジャンルである他、登場人物が鬼に姿を変えて戦うという変身ヒーロー的な世界観が挙げられる。
格ゲーの本作と違い転身状態を維持でき、転身中は能力が上昇し使える技も変化する(人間時は忍術、転身時は特殊能力)。
一作目では人間状態で忍術を使った方が強いのは内緒

ジャンルは「協力型対戦格闘ゲーム」。シリーズ展開の一環として制作された。
使用可能なキャラは天地丸(バランス形)、雪姫(スピード形)、海王丸(パワー形)の3人。
プレイヤーキャラ同士の対戦は存在せず、大型のボスと戦っていく形式になっていて、二人プレイの場合は協力してボスと戦う形式になる。*1

要は『究極戦隊ダダンダーン』と同じ仕様である。もしくは、二人協力プレイ可能で対戦モードが無い『ウォーザード』。
シリーズ伝統の転身(変身)システムは、上記の通りキャラクターが必殺技を放つ際の演出のみであって、転身状態を維持する事は出来ない。

ゲーム難易度は高く、一人プレイでのクリアは初心者にはまず無理なレベル。
更には良くも悪くもアクションゲームな仕様なので判定勝ちは存在せず、時間切れ=敗北。そして雪姫は火力が低い
恐らく協力プレイを前提にして難易度設定をしたのだと思われる。
逆にアクションゲーム仕様な事から、復活時(残機制)やコンティニューした時でも敵の体力は減ったままである
(『ダダンダーン』も同じ仕様。『ウォーザード』だと対戦型格闘ゲーム仕様(基本二本先取制)なので敵の体力が全快する)。
ラスボスは覚えてしまえばパターンで嵌める事が可能だが、まともに戦うと無理ゲーなレベル。
前述の通りコンティニューしても敵の体力が回復しないので、コンティニューでのゴリ押しは可能だが(『ダダンダーン』も可。逆に『ウォーザード』は不可)
ちなみに現在に至るまで家庭用ゲーム機には移植されておらず、プレイする事が難しい作品となってしまっている。

余談だが、1996年に放送されたメタルヒーロー作品『ビーファイターカブト』では、
ビーファイターテントウに変身する鮎川蘭がゲーセンで『鉄拳』や『セーラームーン』等と共にこのゲームをプレイしている場面がある。
まぁスポンサー特権だろう(バンダイとナムコが合併するより前の作品なので『鉄拳』については不明だが)。
直後対戦相手を負かしたような演出だが、このゲームに対戦モードないはずじゃ?


MUGENにおける雪姫

サクラカ氏による雪姫が存在する。
基本的には原作再現だが、原作では最大1本だったゲージが最大3本に変更され、
1ゲージ消費の超必殺技2つを追加し、原作のゲージ消費技「転身」は3ゲージ技となっている。
また、原作では足元をウロチョロするだけだったペペだが、こちらは攻撃技を身に付けている(ダメージは微量だが)。
AIもデフォルトで搭載されている。

余談だが、キャラが製作されたのは2005年とかなり前で、いくつかの大会に出場している。
……が、 原作のゲームがマイナー過ぎる ためか、動画に出演していても何のゲームのキャラか分からないという人も多い。
そもそもこのページ自体、製作者は有名なのに何年も作られなかったくらいだし……。







「この力 正義のために」

出場大会



*1
尤も、プレイヤーキャラがベルトスクロールアクション並みのサイズしかなかったので
大型ボスと言っても精々センチネルハウザー程度であり、アポカリプスギャラクタスほどの大きさはない。
そのため本作が発表された時代では既に大型ボスと言うインパクトは無かった。


最終更新:2023年01月21日 17:39