モヒカン

  1. 18世紀半ばに滅びたアメリカ原住民の一部族、「モヒカン族」
  2. 頭部の左右を丸刈りあるいは剃髪し中央部分の髪だけを残して鶏の鶏冠のようにするヘアースタイル
    名前の由来は1だが、本来はモホーク族の髪型だったのをイギリス人がモヒカン族の髪型と勘違いしたままパンクファッションと共に日本に伝えたもので、
    アメリカではモホーク刈りと呼ばれている。
  3. 北斗の拳』に登場する雑魚敵の総称。由来は2の髪型をしているから。

本項では3について解説。

『北斗の拳』原作漫画におけるモヒカン


「ヒャッハー!!」

『北斗の拳』ほぼ全編にわたって登場する、世紀末となった世界における荒くれ者である。
サブカルチャーにおいて「モヒカン」と聞いて真っ先に挙がるのは間違いなく彼らの存在だろう。
銃火器などの文明の利器は絶えたため、などの原始的かつ粗暴なイメージの武器で武装し、徒党を組んで動いている奴等で
弱者に乱暴を働いているところにケンシロウが現れ、無謀にも立ち向かっていって秘孔を突かれてやられるザコ敵という役どころが主である。

彼らのモデルになったのは荒廃した近未来を舞台にしたバイオレンスアクション映画、
『マッドマックス』に登場する「近未来の暴走族」で、モヒカン刈りなどの奇抜な髪型に棍棒などの原始的な武器、
そして何故かあるバイクに跨り人々を襲うと、ほぼそのままのスタイルとなっている。

「しかし、人類は死滅していなかった!」
とのモノローグの最後に映し出されるシルエットが、まさにモヒカン達である。
つまり 最初の登場人物 でもあり、 世界観の代表的存在 なのだ。
登場後すぐに惨殺、略奪を始め、このときはケンシロウも現れず成功。旅人達から大量の荷物を奪うが、
トランク一杯の紙幣を「今じゃケツをふく紙(アニメでは『鼻紙』に変更)にもなりゃしねえ」と投げ捨て、
水を持っていたことに最も喜び、
世界観を明確にわかりやすく表現した。
色んな意味で「こうはなりたくない」と思わせたことであろう。
ただし少し勘違いされがちだが、彼らは必ずしも頭が悪い訳ではない。作中で仲間がテーレッテーされていくのを見ながら
なお自分の意思で突撃していく(「下がると拳王聖帝等の上司に殺される」といった状況限定での話ではない)
が言うところの「ノミの蛮勇」をよく見せてはいるものの、上記冒頭のシーンの後に目の前で爆死した死体を見て
「小型の時限爆弾でも打ち込まれたのか?」「バカな、今の時代にそんな精密な武器が残っているわけが…」
と最低でも武器やテクノロジーを判断し、またその推論を否定するだけの知性は持ち合わせている。

『北斗の拳』に登場する雑魚キャラは総じて「モヒカン」と呼ばれるが、実際にはこのモヒカン達にも様々な立場のものがおり、
少数のグループから構成され略奪を働いている者や強い者の下についている者(サウザーの部下など)などが存在している。
やはり大規模な組織のものほど、装飾や武装が豪華。
ちなみに彼らは前述のように元々暴走族で、彼らが乗っている改造バイク(中にはボウガンを取り付けたものまである)は
彼らが拾ってきたバイクをベースに改造して作っているという話が公式から出た書籍に掲載されていたりする。

『北斗の拳』ゲームにおけるモヒカン

ファミコン時代のアクションゲームやRPGの時期は、原作漫画での立場通り、
どこからでも沸いてきては一蹴される雑魚としての登場であった。
アクションゲームでは彼らの発する「あべし」の声をアイテムとして獲得しケンシロウがパワーアップするという
シュールなシステムがあり、変な断末魔をあげるのもモヒカンの大切な要素と見なされている事が分かる。
RPGでは「フィールドマップを歩いていると何の脈絡もなくモヒカンと遭遇し、会話になるでもなく戦闘に突入、
問答無用でケンシロウに殺される」というRPGのお約束的展開が北斗の世界観に完璧に合致し、
単なる作業的経験値稼ぎがモヒカン虐殺というだけで北斗世界の忠実な再現となる、見事な配役となった。

『北斗の拳Online』でもジードの手下や拳王軍など原作の数多くのモヒカン共が登場し、
プレイヤーが選択可能な職業に「悪党」が登場。
北斗神拳や南斗聖拳の修行者としてこの世の悪と戦うばかりではなく、
モヒカンとして世紀末の世を生き抜き 最後は変な悲鳴を上げて殺され たいという北斗ファンの願いが叶う事となったのだ。

大量の雑魚を蹴散らしていく『北斗無双』でももちろんやられ役として登場している。
さらに、「無法者」という名称で操作キャラクターとして登場
所謂作中のモヒカン達の技や原作ギャグの集大成キャラなのであるが…その…スタッフハジけすぎだろ。
…技をパクられた上に存在自体抹消されたその他モヒカン達の怨嗟の声が聞こえてきそうである。まぁ出てもしょうがないけど。

また、AC版北斗にも登場してはいるが、ハート様の「拳法殺し」の演出として棍棒を投げつけに現れるのと
リンの村の背景でジード一味が村人とにらみ合っていたり、聖帝十字陵の背景で火炎放射器を持っていたりしているのと
いずれもチョイ役である。


その他の用例

ネットミームにおいては彼らが発した「ヒャッハー!」という叫びが、
欲望のままに何かを行う際の代名詞として用いられていたり、
国際情勢がキナ臭くなってきたり文明滅亡の危機の可能性がある話題に対して
モヒカン頭にして肩パッド買ってくる 」と一種の定型として用いられることがある。
また一部のネットゲームなどでは「周りを省みない行動をすること」を「モヒる」「モヒってる」、
特に程度のひどいものを「モヒモヒ」と表現されることがあり、現在では「略奪行為や迷惑行為全般」を示すネットスラングとして定着している。

また、2006年頃に提唱された概念として「インターネット・モヒカン族」という言葉があり、
「所謂『祭り』状態になった場合に対象を執拗にバッシングする人」を『北斗の拳』に登場するモヒカン達に例えた言葉。
はてなダイアリーで提唱され、はてなダイアリーを中心に話題となったがいまひとつその外では拡大せず、
インターネット全体での認知度は非常に低いまま収束することとなった。

こんな風潮の為モヒカンといえば雑魚…とは言わせないキャラがたまにいるんです。


MUGENにおけるモヒカン

上述のように、 世紀末バスケ 対戦格闘ゲーム『北斗の拳』には単体キャラとして存在しないため
「北斗モヒカンのイメージで作られたキャラクター」が複数存在する。

+seki-rou氏製作 『GUARDIAN HEROINES FINAL』仕様
  • seki-rou氏製作 『GUARDIAN HEROINES FINAL』仕様
同人ゲーム『GUARDIAN HEROINES FINAL』に敵キャラとして登場するモヒカンを
カイザーナックル』のボスキャラで知られるseki-rou氏が制作している。

もとが格闘ゲームではないため結構小さく
各能力はLIFE800 ATK50 DEF80と安いうえにである。
技は手に持った刃物による斬撃が中心な他、1ゲージを消費する飛び道具(テキストファイルでは「魔法攻撃」と記されている)がある。
この飛び道具、連射が可能なのでゲジマユだと永久が成立してしまったりする。
また、2ゲージを消費する超必殺技の「イーヤッハー!」はフルヒットで5割を持っていくなど意外と侮れない部分も多い。
AIは未搭載なのでWatch戦で世紀末の拳士たちと戦わせようものなら即あべしされるのは想像に難くなく。
だが、上記の理由からプレイヤー操作なら低い能力に反して思いのほか戦える…かもしれない。

無限ろだにてAIが公開された(制作者は不明)。
魔法攻撃を盾にしつつコンボでガン攻めする戦法を取り、ちびキャラの特性もあって、
北斗南斗の超人達にも意外と善戦できてしまったり。「イーヤッハー!」でトドメを狙う魅せ要素も持っている。
モヒカンのくせに生意気だ
また、大きさを通常キャラ並に変えるファイルも同梱されている。
こちらは能力ももとの2倍になっており、とくにLIFEとDEFがそれぞ1600・160になるためかなり硬くなる。
そのせいで余計テーレッテーされやすくなってるが

『北斗』におけるイメージからストーリー動画のザコ悪役にピッタリ…なはずなのだが
そのイメージに反して、汎用性の高さからかそういう役は大抵カンフーマンにとられている。
他にはちびキャラ故に特定のキャラだと技が当たりにくいというのも災いしているのかもしれない…。

ちなみにseki-rou氏は他にゴンザレスなども制作しているのだが
ゴンザレスがボスキャラとしての名を轟かせているのに対し
このモヒカンは割と前から存在していたにもかかわらず長い間ページが無い状態が続いていた。
ボスキャラと雑魚キャラの存在感の違いというべきか…。

+@さる氏製作 『北斗の拳』仕様
  • @さる氏製作 『北斗の拳』仕様
@さる氏による、ラオウ改変の『北斗の拳』のモヒカンも存在する。ボイスもラオウのためモヒカンのくせに妙に威厳がある。
斧を投げたりモヒカンな仲間達を呼んだりとまさにモヒカンな技を持っており、10段階のAIもデフォルトで入っている。
またスタートボタンを押しながら選ぶとラオウの性能になるラオウモードが搭載されている。

+Redline氏製作 Hidebu
単独紹介ページができたのでこちらを参照。

出場大会

出演ストーリー




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