ワドルディ


「わにゃわにゃ、わにゃわにゃ」

星のカービィ』シリーズに登場する敵キャラで、シリーズではお馴染みの存在。
カラーリングは赤色ないしオレンジ色が基本だが、ゲームによって黄色、緑色、紫色、赤茶色の個体が登場する場合もある。
英語表記は「Waddle Dee」。「Waddle」とは「よちよち歩く」という意味である。

至る所にいるザコ敵で、どんな攻撃でも倒せる。『スーパーマリオ』シリーズで言う所のクリボー
特にこれといった攻撃方法も無い。
ただし、ジャンプして飛び掛ってきたり、高速で走っているタイプがたまにいるので、気を抜くと体当たりをぶちかまされる場合もある。
トロッコを操作したり、ボートに乗ってオールを漕いだり、玉乗りをしたり、ヌラフ(イノシシ)に乗ってロデオをしていたり、
アニメ版以降のゲーム作品では槍を投げたりと、かなり器用な種族らしい。
を持った状態で空中から落下してくるタイプも存在する。
また、ワドルディに似た1つ目のワドルドゥもいる。こちらはビームを発射してくるが、後はワドルディと大差無い。

コピー能力の概念が登場した『夢の泉の物語』以降では、傘を持っているものを吸い込むとパラソルをコピーできる
(傘だけを吸い込んでもコピーは可能)。
開いて落下速度を緩めたり、傘で敵を叩いて攻撃するが、寧ろこのコピーの真骨頂はボタンを押し続ければ構えたままで盾にできたり、
普通に立ってるだけで真上からの攻撃を防げたりする所にある。
動かないボスには、傘が当たる位置に立てば、それだけでダメージを与えられる。

スーパーデラックス』ではパラソルワドルディがパラソルのとして呼び出せ、パートナーとしてのイメージも確立した。
カービィが吸い込むと「ビーム」能力を使えるワドルドゥや、厄介な砲台キャラ「シャッツォ」もパラソルを所持している場合がある。
同作では普通のワドルディの他、「メタナイトの逆襲」でメタナイトの部下である水兵帽を被ったワドルディが会話シーンにのみ登場する。
また、サブゲーム「かちわりメガトンパンチ」では青いバンダナを巻いたワドルディが1戦目の相手として、
そして「格闘王への道」では通常より体力と攻撃力の高いワドルディ(その場を動かない上、吸い込めば一撃で倒せるので結局弱いが)が参戦している。

リメイク版『ウルトラスーパーデラックス』では、上述の「バンダナワドルディ」の出番が増加。
「格闘王への道」では前述のワドルディの代わりにこのバンダナ姿のワドルディが登場し、
追加シナリオ「大王の逆襲」でもデデデ大王の部下として現れ、戦う事になる。
『SDX』版「格闘王の道」での性能をベースに前進してくるようになったのでより強化されてはいるが、
動きは遅いし、吸い込めば一発で倒せるのも変わらない。
このバンダナワドルディは水兵帽のワドルディと同様、言葉を喋るのが特徴。
+ 以下、「大王の逆襲」より
「大王さま!
 カービィがそこまで来てます!
 い、いかがいたしましょう!?」

「……………
 (不覚…だがやむをえまい)」

「……さ、さあ、
 つぎはおまえたちの番だ。」

「そ、そんなぁ~
 大王さまっ、ボクじゃムリです!」

「………しにぞこないめ。
 かってにするがよい。」

「行かないで~っ大王さま~!」

「(…………すまない)」

「大王さまぁ~~~っ」

デデデ大王への忠義の程と、デデデ大王が彼をどう思っていたかがよく分かるシーンである。
この後、バンダナワドルディはカービィに挑むのだが、結果はお察しください。

この他、アニメの影響かを持ったワドルディもステージ中に登場する。
なお、『USDX』では「ヘルパーマスターへの道」と言うヘルパー版「格闘王への道」が収録されており、
TAS動画ではパラソルを持った彼の活躍を見る事もできる。
こ、この動きは…ベルモンド一族!
尤も、こちらは移動目的ではなく本来の使い道である攻撃手段としてではあるが。

『64』では1-1でダーク・リムルに操られた状態でボスとして登場し、倒すと仲間になる。
見た目がワドルドゥと同じって言うな。一応あのキャラとは別人なんだぞ!
ヘルパーとは違い、デデデ大王やアドレーヌ等と同格なメインキャラ扱いであり、
カービィと一緒に筏やトロッコなどに乗って進んだり、穴を開けて進む道を作ったりと、シリーズのザコ敵とは思えない活躍を見せる。
ちなみに彼が仲間になった分、空いたスカキャラのポジションはエヌゼットが代理を務めた。

『参上!ドロッチェ団』ではゴースト能力で憑依して操る事も出来る…が、ジャンプ以外の能力は持っていない
さらに普通の2倍ぐらいあるデカワドルディまで出るが体力が変わっていない。でかいだけである。
さらに金ぴかのゴールデンワドルディなるものが登場する。
このワドルディは、『ドラゴンクエスト』のメタルスライム的な位置付けで、
動きが早く逃げ回るが、倒したり飲み込んだりすると宝箱が一つ手に入る。

『毛糸のカービィ』では毛糸姿になりながらも、うとうとしたり槍を投げたり吸い込まれそうになると怯えたりと、かなり可愛らしい仕草を見せる。
その可愛さはシリーズでもトップクラスに罪作りなのだが、この毛糸ワドルディ達、アミーボ・アモーレに作られた偽者なんだとか。
本物はちゃんとデデデ城で毛糸じゃない姿で働いているが…。

そして、Wii発売の『星のカービィWii』では遂にプレイアブルキャラクターの一人に昇格と相成った。
他のプレイアブルであるカービィ、デデデ大王、メタナイトとは違い、元が同じ外見が多数存在するキャラである事を考えると大出世と言えるだろう。
外見としては『ウルトラスーパーデラックス』の「格闘王への道」および「大王の逆襲」に登場したバンダナワドルディがベース。
槍を投げる個体に準じてか、本作で追加されたコピー能力の「スピアー」を使用する。あと、ジョコプターも使える
スピアーの能力が近接戦闘能力としては優秀なので道中での使い勝手がいいが、全体的な火力が低いのでボス戦には不向き。

3DSの『トリプルデラックス』でも登場。
多彩なメカを駆るものの、きせきの実を飲んでビックバンカービィと化したカービィに悉く蹴散らされたり吸い込まされたりする。
また、味方としてバンダナワドルディも登場。
プレイアブルではないものの、中ボス、ボス戦前にカービィに回復アイテムを渡す役回りとなっている。
すれ違い通信に対応しており、他のプレイヤーとすれ違っていた場合は回復量が多いものをくれたり、
コレクションアイテムであるキーホルダーをくれるようになる。
また、デデデでストーリー攻略する「デデデでゴー!」ではすれ違いには対応してないものの、地味にカービィより回復量が高いものをくれる。
このモードでは回復アイテムの配置量が少なめのため、とてつもなく頼りになる存在である。

『スターアライズ』ではパラソルとバンダナ双方が使用可能。
本作ではスピアーが存在しないため、事実上固有能力となり、またアップデートで無敵ダッシュ技の大地突きを習得した事で、使い勝手が大幅に向上した。
パラソルはフレンズハートをぶつける事で味方になるがバンダナはドリームしんでんで引き当てるドリームフレンズの一人として登場。
ちなみにバンダナの方は「のんきなパラソル持ちとは違う」と解説されているが、バンダナもパラソル持ちをしていた事がある。

『カービィファイターズ2』ではバンワドが操作キャラとして登場。またゲームの仕様上たまに敵としても出てくる。
また、本作はデデデとメタナイトがカービィに挑戦状を叩きつけてきた、といいストーリーなのだが、
レベル2でやたらへっぽこなデデデとメタナイトが登場する。
というのもこの時の二人は、ワドルディ2匹が変身した姿であり、へっぽこながらもある程度二人の技量を再現するという予想外の凄さを見せた。

『ディスカバリー』では救出対象として登場。救出する事で町が発展していく。
(一部インフラが生きているとはいえ)荒廃した世界で町を発展させるという適応力と産業力、
加えてとある個体に至っては、設計図と特定のアイテムさえあればカービィがコピー能力時に被る帽子を改造・強化できるほどの技術力を見せている。
ちなみに最初に作る施設はゲーム内ムービーを見れるシアター。理由としては「娯楽はとても大事」だからとの事。
また、バンダナワドルディも2Pキャラクターとして登場。能力はスピアだが、3D化に伴ってワドコプター中に槍を降らせるなどマイナーチェンジが為されている。
ただしCPUで連れ歩きが出来ず、1Pでの操作モードも無いというぼっちにあまり優しくない仕様である
こちらの空いたスカキャラのポジションは、彼らを攫ったビースト軍団の下っ端であるガルルフィが代理を務めた。
ちなみに、ゲーム作品では初めて彼らの声が「わにゃ」と定義されている(初出は後述のアニメ版)。

大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズではデデデ大王の登場時に輿を担いだり勝利画面で登場したりしている。
また、『X』のみ横必殺ワザで敵に投げ付けられたり最後の切りふだで大量発生したりと実際の戦闘でも活躍する他、
アドベンチャー「亜空の使者」ではただ歩いているだけでルイージがただビビっていただけを怯えさせたり、大勢でワリオを取り囲んだりといった活躍があった。

アニメでも無数に存在し、外見や団体行動、更には運勢まで全員全く同じ。そのため、当のワドルディ達にすら個体の識別ができないらしい。
槍を装備しておりデデデ大王の城で普通には喋れない(「わにゃわにゃ」と聞こえる)ながらも兵士や雑用係などとして働いている。
彼らとは違い喋る事ができ、帯剣しているワドルドゥを隊長として業務をこなしている。
口は見当たらないが食事はしており、口が何処にあるのか気になったデデデ大王から手渡された煎餅を、
口と思しき部分から吸収してバリバリと音を立てながら食べている描写がある事から、少なくとも歯は生えているようだ
(因みに、カービィには歯が生えていない)。
昔、海の向こうからプププランドに渡って来た種族らしいが詳細は不明。
デデデの城には一宿一飯の恩義として働いているため、食事を極端に減らされると暴動を起こす。
この時見せた怒りの形相は普段のワドルディのイメージからあまりにもかけ離れたものだったため、多くの視聴者に強烈な印象を残した。

+ 余談
スクウェア・エニックスとディズニーのコラボゲーム『KINGDOM HEARTS III』では、
キーブレード墓場でのデビルズウェーブ戦において、古のキーブレード使い達が使用していた大量のキーブレードが主人公のソラを援護する熱い展開があり、
ここで表示されるシチュエーションコマンドの1つ1つは、
『KINGDOM HEARTS Unchained χ』の「KHIIIにキミの名前を刻もう!」という企画に参加したユーザー名となっている。
……のだが、「ゲーム内に使用するため、プレイヤー名がゲームの世界観に合わないと当社が判断する場合、本キャンペーンの対象外となる場合があります」
という注意書きがあったにも拘らず、ユーザー名の中に「破壊神ワドルディ」という名前があったため、
「スクエニ的にはこの名前OKなの!?」とユーザーの間で話題になった。
無論、カービィ作品のワドルディがいたわけではないのだろうが。


MUGENにおけるワドルディ

MUGENでは4体のワドルディが確認されている。

+ 雷光氏製作
  • 雷光氏製作
ドットは『夢の泉デラックス』のもの。
現在はYahoo!ジオシティーズ終了に伴うサイト消滅により入手不可。

ふっ飛ばされた際の着地時に一時的に動きが止まって謎の無敵時間が付いたり、
KO時におかしな表示になったりと、残念ながらキャラとしての完成度は高くない。
また、何故かバズーカをぶっ放したりする他、空中からのパラソルを繰り返す事で永久に近い芸当も可能。
ニコロダにてAIが公開されていたが、同所の閉鎖に伴い入手不可。

+ Thousand氏製作 バンダナワドルディ
  • Thousand氏製作 バンダナワドルディ
『ウルトラスーパーデラックス』のドットを使用したもの。
かつてはju氏のサイトにて代理公開されていたが、現在はThousand氏のOneDriveへ公開の場を移している。

氏曰くハンマーカービィとパラソルワドルディ、マスクドデデデを足して4で割ったものらしい。
ハンマー4連たたきやワドルディトルネイド、さらにはずっこけなど、マスクドデデデを意識した技が多く、全ての技にダウン効果がある。
ただどの技も単発ヒット(4連たたき、ワドルディトルネイドも)なので、コンボは繋がらない。
……と思いきや、ブラッチー(ミサイル)、スライディング、ずっこけはダウン時の相手にも当たるため、
壁際ではこれらを繰り返すだけで無限ループが可能。

+ アフロン氏製作 槍持ちワドルディ
  • アフロン氏製作 槍持ちワドルディ
『ウルトラスーパーデラックス』のドットを使用したもの。
こちらは本来のヘルパーの持つパラソルではなく、槍を装備している。
操作感覚は原作に近く、ジャンプやガードもボタン操作で行う。
武器が変更された事で使用できる技も大幅に変更されているのだが、
何故か『魁!!男塾』の登場人物である伊達臣人、王大人と同じ技を使用する。
MUGENについて語るスレ用小物ロダにてAIが公開されている。

+ OHMSBY氏製作 バンダナワドルディ
  • OHMSBY氏製作 バンダナワドルディ
自作の3Dモデルで製作されたバンダナワドルディ。
MUGEN1.1専用だが、別途公開されているsffファイルで1.0にも対応可能。
氏恒例の各種アークゲーを参考にしたシステムで、ロマンキャンセルやネガティブペナルティが実装されている。
槍やパラソルといった原作で用いた武器で戦い、SEの再現度も高い。

AIは強上位相当のものがデフォルトで搭載されている他、ホルン氏による外部AIも公開中。
ホルン氏AIは恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、相手に投げ抜けをさせるか否かの設定が可能。
想定ランクは強~凶下位との事。
参考動画。お相手は同氏のメルカヴァ

出場大会

出演ストーリー



最終更新:2024年03月24日 02:58