魅魔


「私にはあんなちんけな神社なんてどうでもいいの。
 私の目的は全人類に復讐することなの」

『東方Project』の登場キャラクター。初出はPC-98時代の作品(通称『東方旧作』)『東方靈異伝』の地獄ルート10面ボスとして登場。
初登場時は「Mima」とローマ字表記で、公式では言及されていないものの魅魔との一致点が多く、ほぼ同一キャラといって差し支えない。
魅魔という漢字が付いたのは次作『東方封魔録』にてラスボスを務めた時。
東方夢時空』『東方怪綺談』では自機の一人も勤めている。
二つ名は、「Revengeful Ghost」(『靈異伝』)、「久遠の夢に運命を任せる精神」(『夢時空』)、「悪霊さん」(『怪綺談』)。
専用BGMは「天使伝説」(『靈異伝』魔界ルート10面ボスと共通)、「Complete Darkness」(『封魔録』)、
『Reincarnation』(夢時空)。

『靈異伝』時点での「Mima」という名前は「薨」の訓読みが由来であった可能性がある(「薨かる」と書いて「みまかる」と読み、貴人などが亡くなるの意)。
また、名前が中国語圏におけるバスを意味しており、某イラストサイトで名前単独で検索するとサキュバスのイラストがちょくちょく引っかかる。
googleの画像検索でも同様で、検索の際にはand検索が欠かせない。

+ 詳細な原作設定
博麗神社に怨みを持つ悪霊。
青いマントやローブを基調とした服装、月を意匠とした大きな杖、三角帽子等が特徴。
また太陽、月、星の3つを模様としてあしらっているものもある。
この3つは「三精」と呼ばれ、Windows版以降の東方では世界観に大きく関わっている部分がある。
また、『封魔録』初登場時や各種EDを見るに、普段は戦闘時と違い比較的普通の服を来ている様子。

『靈異伝』では後出作品とはかなり違う衣装(EDで「死」の字が書かれているのが分かる三角頭巾や両手にナイフ等)、
更に2つ名からして邪気がたっぷりで、
EDでは「あんたなんかに幽霊の気持ちがわかってたまるもんですか!」と怨み節も漏らしていたが、
『封魔録』では「長い時を生きて(?)いるうちに邪気もすっかり抜けてしまった」との事。
この頃には博麗の力を得て全人類に復讐するという目的もどうでもよくなり、靈夢に倒された後は、
彼女をからかいに行くのが日課となっている。
初登場は地獄ルート10面のボスであるが、第2作である『封魔録』以降は博麗神社の周辺にいる模様。
『夢時空』および『怪綺談』では博麗神社の神(祟り神)的な存在となっている。
人間界は自らのものであると思っている。そのため『怪綺談』では「魔界人のくせに、生意気だわ」と、
人間界にやって来た魔界人を懲らしめるために魔界に乗り込んでいる。

悪霊であるためか、月が出ていると力が沸くようで、『夢時空』で自機として選んだ際のEDでは月を沈まないようにしてもらった。
だが人間よりも人間的な性格をしており、魅魔自身は「悪霊」と言われた事に怒っていたりしている。
魅魔自身あまり物事を長く覚えてられないせいか、自分が悪霊である事を半分忘れかけていたりするが、
そのおかげで現在は比較的楽しく暮らしている様である。
ちなみに、魅魔は悪霊であるため足が無いのだが、やろうと思えば足を出す事が出来る模様。
実際『怪綺談』のボムのカットインでは足がある。
なお、『封魔録』は霧雨魔理沙のデビュー作でもあり、具体的な関係は不明だが、彼女からは「魅魔様」と呼ばれていた。
性格が全然違うように見える旧作から現在まで通しても、人に対して敬称を付ける魔理沙というのは非常に貴重。

+ 二次創作での扱い
ファンからの愛称は専ら「魅魔様」、他にはくだけた感じで「ミマ-」、「みまーん」等。
旧作絡みという事で霊夢や魔理沙との絡みが多い。彼女こそ「博麗神社に祭られる神」というネタも定番。
特に魔理沙との絡みは定番ともいえ、「師弟関係」や「親子のような関係」を描いた作品が多い。
「師弟関係」については、魔理沙が様付けで呼んでいる事や、
『夢時空』での魅魔の対魔理沙勝利台詞が「もっと修行しなさい、魔理沙」であるという点、
また、星弾幕やビットから展開される弾幕といった戦闘での共通点から生まれたものだと思われる。
ちなみにMUGENを含め「マスタースパーク」等のレーザーを魅魔が放つ描写もよく用いられるが、
原作では魅魔様がレーザーを撃つ場面はほとんど見られない。一種の逆輸入のようなものである。
「親子のような関係」というのは、魔理沙が家出娘であるという点からの解釈で、
親の愛を満足に受けられなかった魔理沙に母親のように接する魅魔様も見られる。
多分二人の馴れ初めはこんな感じ

また、自機になった絡みで幽香や、ラスボスだった神綺などとの絡みもある。
アリスはEDで無理矢理メイドにされたせいか、苦手意識を抱かれるような描写が多く用いられる。

たまに「さやかたさんトコのオリキャラ」呼ばわりされる事がある。
文字通り同人作家さやかた氏の東方二次創作にて魅魔が頻繁に登場するのだが、多くは出オチ担当である。
その上ほとんどのキャラに「誰だアンタ」扱いされており、そこから「オリキャラ」呼ばわりが広まったと思われる。
他にも某スレでの「よくわかりませんがここにエビフライ置いておきますね→魅魔がエビフライを食べてしまう」
というAAのやりとりから生まれたエビフライネタも時々見かける。特に掲示板関連ではよく見るネタである。

そして、魅魔のネタを語る上で外せないものの内の一つが出番ネタである。
どちらかというとマイナーな旧作キャラではあるが、シリーズ初期の大物でかつ霊夢に並ぶ最古参として人気があり、
ファンからはWin版への登場を期待されているのだが、現時点では一度も登場した事が無い。
アリスや幽香といった旧作から設定を変更して再登場するキャラが出る中、置いてけぼり状態の彼女だったが、
2007年末に発表された上海アリス幻樂団製作の音楽CD「幺樂団の歴史4」のジャケットには、なんと魅魔様の姿が!
この音楽CDは所謂PC-98時代の作品のサウンドトラックなので、旧作時代を代表する彼女が描かれたのだと思われる
(ちなみにこの魅魔と、同じく描かれている霊夢、魔理沙はぬいぐるみで、
 これは収録されている曲の元である『夢時空』のパッケージのセルフパロディとなっている)。
これにより近々魅魔様が復活するのではないか?という淡い期待を全魅魔様ファンが持ったのだが、
残念ながらそれ以来音沙汰無しである。
そんな訳で出番が無くて拗ねているといった扱いや、悲しみを背負った哀愁ある姿の魅魔様が描かれたり、
はたまた「もし新作に魅魔様が出たら」といった具合のネタが数多く存在する。
+ しかし……
ゲーム本編ではないものの、原作者執筆小説『東方香霖堂』にて、霊夢と魔理沙がそれらしい悪霊がいた事を話している。
それが下記の会話。
魔理沙「ところで、博麗神社の神様ってなんだっけ? 悪霊 ……は違うよな」
霊夢「余り記録が残ってないのよね。昔に 悪霊 に取り憑かれた事はあったけど……」

まあ、この悪霊が誰であるとはっきり言っているわけではないのだが、ファンの間では十中八九魅魔様であろうと言われている。

良く分かる魅魔様復活派の苦難

また、二次創作ではスペカルール発生以前に登場して以降出番をもらえていないため、その点をネタにしている作品も多い。
完全自動進行のブラウザローグライクゲーム『 魅魔の宮殿 』も作られた。

+ そしてもう一つのネタが…(カオス注意)
そしてもうひとつのネタが某したらばにあるスレ「おーい、誰か魅魔様の行方を知らんか?」である
(タイトルはLeaf・Key板の名物スレ、「おーい、誰か久弥の行方を知らんか?」のもじり)。
新作が発表されては復活を期待し、全容が明らかになっては落ち込みを繰り返した結果なのか、
キャラクターの本スレであるにも拘らず、現在ではAAネタのループをひたすら繰り返している有様である。
これが流れの 一部 。もはや魔窟である…。
ちなみに「クソガエル」呼ばわりについては、
『風神録』Extra選択時の「おや、遊ぶのかい?あんたも相当物好きだねぇ。」という一文が魅魔様の口調を思わせ
(『夢時空』以降はこんな感じだった)、
期待は最高潮に達したのだが、その正体は…という流れから。
今では蔑称としての意味合いは無く単なるネタだが、字面の事もあるので、
無関係な所ではこのネタはやめておいた方がいいだろう。

そしてもはや代名詞となっているのが、
初代スレ>>301に書き込まれた八頭身が発言した「でも魅魔様の搾乳ならちょっと見たいかも」である。
丁度乳ネタで盛り上がっていたとはいえ、突如投下された「搾乳」というキーワードにスレ内は困惑、
しかもしつこく「魅魔様の搾乳見たくね?」などと発言し徐々にスレ住人を洗脳。
搾乳ネタはスレと切り離せない関係にまでなってしまった。
よってスレ内で搾乳ネタが出た際にはその時の発言者と共に 八頭身が>>301を殴る というお約束が今なお続いている。
さらには殴るAAについても、杖で突いたり棒高跳び蹴りしたりダストアタックしたり、
果ては『封魔録』キャラを召喚して攻撃させたりと妙にバリエーションが増えている。
この件に関しては語り出すとやたらと長くなるので、是非 ニコニコ大百科 を見ていただきたい。

ただし、後期にはスレ内のネタの度合いが濃くなりすぎてしまい、
「今ひょっとしてマジレスした?」というネタはあれど一応真面目なレスをする時もあったはずが、
終いには「マジレスするな」を地で行くような空気に陥る場合もあり、
「普通に魅魔様について語りたい派」とのトラブルにまで発展してしまう。
最終的には普通のスレを新設して棲み分けという形で落ち着いた。
こういう経緯もあるので、掲示板等でこれらのネタを書き込む際には注意したい。

戦闘力についてはババア年齢が高いキャラが大きくないわけが無いというこの界隈では定番の理論により、
大きめに描かれる事が多い。搾乳出来るか?知らん。


「わたしゃここにいるよ…」

(以上、ニコニコ大百科より転載、改変)


MUGENにおける魅魔様

+ barai氏 & harudi氏製作 手描きドット
  • barai氏 & harudi氏製作 手描きドット
八雲藍などを製作しているbarai氏(ドット画像はharudi氏)によるもの。
魔理沙と繋がりがあるという設定のためか、マジックミサイルやレーザーなど、魔理沙も使う技を多く使用する。
超必殺技も極太レーザーを撃つ「ブラスタースパーク」、旧作魔理沙と共に撃つ「ミマリサ砲」、
体力30%以下の時のみ使用可能な、東方サッカーのカットインが入る大技「トワイライトスパーク」が搭載されている。
ブリスにも対応。もう何も怖くない
また、特撮めいた大技も習得している模様。
更新でポートレートやカットインがページ上部のものと同じ物に差し替えられた。

AIもデフォルトで搭載されており、中々良く動いてくれる。
外観・挙動はこんな感じ(非最新版)
デフォAIの挙動(14:42~)と解説(22:38~)

また2012年5月10日より、紅毛玉氏による外部AIも公開されており、今後の活躍が期待される。

+ RicePigeon氏製作
  • RicePigeon氏製作
上記のものを改変したもの。
氏の他キャラ同様格ゲー風にアレンジされており、オーレリーズっぽい技も搭載されている。
ベアトリーチェボイスも搭載されている…が、所々日本語が間違っているのはご愛嬌。
現在は新MUGEN専用のものが「Infinite Loli Factory」にて代理公開されている。

+ soruzin氏製作 『東方夢時空』仕様
  • soruzin氏製作 『東方夢時空』仕様
『東方夢時空』で自機キャラだった魅魔様をsoruzin氏がSTG仕様でMUGENキャラとして製作。
公開は2014年2月23日。現在はβ版0.10である。
STG仕様なので特殊な性能と独特の操作感覚となっており、普通の対戦格闘にはちょっと不向き。
撃破動画のターゲットとして挑んでみるのもいいだろう。

+ Felicity氏製作 魅魔アーンスランド
  • Felicity氏製作 魅魔アーンスランド
2016年2月に公開された、モリガン風の改変。
東方とは関係無いストライカー2名(弾幕仕様でないと一目で分かるようにするためだとか)が付いた、氏恒例の『MVC3』っぽい仕様。
飛行やホバーダッシュ、ベクタードレインやダークネスイリュージョンをしっかり搭載しつつも、
イントロで前述の>>301の搾乳AAをぶっ飛ばしたり、その時のドゴォが「>>301」という技名の特殊技として使えたり、
超必殺技でリリスカラーの魔理沙を地面から大量に打ち上げたりとネタ要素もばっちり。
AIはデフォルトで搭載されている。

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最終更新:2023年05月13日 23:22
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