播磨灘

「相撲に品位もクソもあるかい!!

 強い者が勝つ。それだけや!!」


かつて「モーニング」誌で連載されていた、さだやす圭の漫画『ああ播磨灘』の主人公。
はりまなだ 」と読む。本名は「山形勲(やまがた・いさお)」。
原作中では本名の下の名前も含めた「播磨灘勲(はりまなだ・いさお)」の名で呼ばれる事もあった。
アニメ版の声優はソリッド・スネークアナベル・ガトーなどで有名な大塚明夫氏。
ちなみに漫画版の正式タイトルは『読むと強くなる横綱漫画 ああ播磨灘』、
アニメ版の正式タイトルは『見ると強くなる 痛快!横綱アニメ ああ播磨灘』となっている。
中学生の頃の播磨灘を描いた前日談『ああ播磨灘外伝ISAO』も、同作者によって「イブニング」誌に連載された。

番付は第1話で初登場した時点から既に 横綱
性格は非常に破天荒で、 仮面を被って土俵入り したり、負かした相手を罵倒するなどは日常茶飯事(圧勝・辛勝問わず)。
そのため相撲協会や他の幕内力士達からは完全に敵視されている。
しかし逆に言えば、 そんな彼でも横綱に昇進させざるを得ないほどに、その強さは圧倒的だった *1
第1話で新横綱として登場した際に「双葉山の69連勝を越える」、
さらに 「たとえどんな汚い手、セコい手であろうが一敗でもしたらその日限りに引退する」 と宣言した。
そしてその言葉通り、ただの一度も敗れることなく最終話まで駆け抜けた。
+さて、最終回間際はというと
最後まで圧倒的な強さを見せ続けた播磨だったが、実はそれ故の虚しさや孤独も感じていたらしく、
連載最後の一戦(64連勝目)となった大関・北道山との「播磨十番勝負」最終戦では、
彼を頭上に高々と持ち上げる という常識外れな力を見せつけつつも目に涙を浮かべ、「日下開山、播磨灘ぞ」と絶叫した。
この時点で相撲協会は播磨灘に対する完全敗北を認め、1年間の興業休止を決定している。

最終回のラストは「ひとり巡業」中にある少年との立ち会いで敗れた播磨灘が、
まるで新しい目標が出来たかのような爽やかな表情で「もう一番、願おうか」と申し入れる場面で終わっている。

「絶対に負けない主人公」という設定を逆手に取り、
物語の展開においてライバルとなる相手力士や協会関係者らの描写に重点が置かれたエピソードが多く、
転じて興行や伝統に縛り付けられた日本の角界へのアンチテーゼと思われる描写も数多く見られる。
(この辺りは『ゴルゴ13』と通じる部分が多い)

得意技は「呼び戻し」。
四つ身に組んだとき、強引に相手の差し手を引っ張り込み、一旦呼び込んで反動をつけ、
相手の体が浮き上がったところを素早く差し手を返して、突き出しながら引っ張り込んだ方へひねり倒すという技。
相撲の決まり手の中でも最も豪快な技の一つと言われており、現実的には滅多に決まらない「幻の決まり手」と言われている。

無茶苦茶すぎる言動や行動のせいで原作をあまり知らない人には時々誤解されるが
播磨灘の土俵の上での戦い方は至極真っ当なもの で、豪快で荒っぽくはあるがあくまで現実的な範疇である。
土俵上の力士として優れているからこそ、作中でも好きな人と嫌いな人の評価の差が非常に大きくなっているとも言える。

メガドライブ版? 何それ知らん。
+ぼけっ! そんな体操知るかい!
…と、気になる人のための解説を。
この『ああ播磨灘』、実は 三度も ゲーム化されている。
1993年7月2日にゲームギアで、7月23日にゲームボーイ、そして9月3日にメガドライブと、 僅か2ヶ月の間に
その中で恐らく一番有名なのが、ここで紹介するメガドライブ版。
一応ジャンルとしては相撲ゲームになるのだが、もっと解りやすく言うと「対戦格闘相撲ゲーム」と言ったほうが正しいだろう。
どういう事かというと、相撲の形態は取りつつ、試合内容は対戦格闘そのものという伝統もへったくれもない内容である。
まず力士が普通に 跳ぶ 。相手の頭上なんか軽々 跳び越すくらい跳ぶ
そしてコマンドを入力して必殺技を繰り出し、通常技で牽制する。 基本はこのやりとり。
体力をゼロにするか、土俵から叩き出すと勝利。
一応まわしを取ったり、投げると体力が残ってても一発逆転という相撲の基本ルールは守ってはいるのだが…。
必殺技の中には 時空念動波(超ねこだまし) なんてものもあり、
相手が離れていようがガードしていようが気絶させることができる という狂った必殺技である。
勿論相撲らしくないのだが、恐ろしいのはこの技が 力士全員が使える ということであろう。

まあ、百聞は一見にしかず。

相撲の様で対戦格闘でもあるという、実に色々と混ざった内容である。

そしてもう一つが上の「播磨体操第一」である。
パスワード入力画面で「たいそうしようよ」と入力すると、いきなり見られる。
MADの類ではなく ちゃんと製品ROMに入ってる公式のネタである
CPUが平然とハメ技を多用する鬼畜難易度のために知る者は少ないようだが、
実はこれは ハードモードをクリアした際に見られるれっきとしたエンディング だったりする。
どこまでもカオスな、まさにメガドライブを代表する(?)怪作である。

現在の「ゲーマガ」の前身であるソフトバンクパブリッシングの
「BEEP!メガドライブ」の1コーナー「BEメガ読者レース」では、
『ソード・オブ・ソダン』『おそ松くん はちゃめちゃ劇場』『惑星ウッドストック~ファンキーホラーバンド~』と並んで
メガドラクソゲー四天王 の「横綱」の称号で、熾烈な最下位争いを展開していた。

なお、MD版の陰に隠れて知名度はかなり低いが、
青龍激破掌 だの 朱雀飛翔撃 といった世界観ぶち壊しの必殺技を放つゲームギア版に、
リアル志向ではあるが単調で、何百連勝しようが延々と続くゲームボーイ版と、
先だって発売された二本もそれはそれで大概な出来であった。……まぁ、ゲームボーイ版の方は割とまともだが。


MUGENにおける播磨灘

ですからー氏の製作した播磨灘が存在する。
建前上は『バトルクロード』に登場した「播磨王」ということになっているのだが、 明らかに顔が違う
ボイス大ポトレも、完全に疑う余地が無い程に播磨灘。て言うか イントロではっきり言っちゃってる し。
性能的にも殆ど原形は残っていない(というか 『バトルクロード』の相撲が間違いすぎ )ため、
「播磨王をベースに作った播磨灘」と言ってしまっても問題は無いと思われる。
また、エドモンド本田をベースに描き換えたと思われる画像も多く追加されている。
ベースのドットと違和感なくしっかりと丁寧に顔のドットを書き換えてあるのが特徴である。
+播磨王について

格闘技:相撲
出身国:ブラジル(日系三世)
身長:183cm
体重:121kg
生年月日:1955年2月9日
年齢:39歳
血液型:B
好きな物:強い奴
嫌いな物:弱い奴
現役最年長にして最強の大横綱。
横綱在位から10年たった今日でもその強さは衰えず、彼の人気は国民的英雄にまで高まっている。
相撲界に敵無しの今、格闘界に好敵手を求めて“K-ROAD”予選に出場する。
モデルはおそらく千代の富士であると思われるが、何故か 日系ブラジル人三世 という設定。
ん、ブラジル出身でハリマオ…?


……誰だよ、このゲームがリアルを追究してるとか言ったのは……

性能面の特徴としては、まず 力士なのでジャンプしない
コマンド投げ当て身は立ち・しゃがみ・空中と、相手の状態によって使い分ける必要がある。
また、a、b、cの1ボタンで「立合い」という突進攻撃が出せ、ボタンによって上段・中段・投げに分かれている。
溜め押しが可能で、溜めた時間によって移動距離と速度が変わり、溜めている間はスーパーアーマーが付く。
コマンド投げは強弱でそれぞれ立ち、しゃがみ、対空専用投げとなっている。
得意技である呼び戻しはレバー一回転の超必殺技となっているが、 上を入力してもジャンプしないため出すのが非常に容易
範囲、威力も申し分ないのだが、掴み損ねると 1秒強 という非常に大きな隙を晒してしまうため、
使うタイミングを間違えると手痛い反撃を受けることになる。
また、ニュートラル状態でしゃがむだけで相手の投げを食らわなくなる。流石は力士といったところか。
さりげなく挑発の四股で攻撃できる。

ですからー氏のキャラでは定番となった我慢補正(元は『ブレイカーズ』のシステム)が搭載されており、
攻撃を当てずにいると攻撃力が最大で1.9倍にまで上がる。
この状態で呼び戻しを使うとKFM相手に最大 8割以上 持って行くことが可能、と一発逆転を狙えるものとなっている。
11段階のAIも標準搭載されている。

ちなみに、「土俵で寝るような情けない奴は横綱の風上にも置けない」といった本人の信条を反映してか、 ダウンモーションがない。
正確にはあることはあるのだが、立合いのタメ動作と全く同じ物。具体的には片手を付いて相手を睨みつけているポーズ。
当然KOしてもこのまま。対戦相手も勝った気がしないだろう。…それにしてもすごい力士だ。
人操作での挑戦動画(2:23~)

出場大会

プレイヤー対戦



*1
相撲界はただ強いだけで昇進できるところではなく、心技体や品格が備わって初めて横綱となれる。朝青龍?知らんな
例としてエドモンド本田が土俵外の行動が問題視され、大関止まりにされているという設定がある。