ダース・モール


映画『スター・ウォーズ エピソード1~ファントム・メナス~』に登場する人物。
幼い頃にダース・シディアスに見出されダークサイドの訓練を受けていたシスの暗黒卿。
種族は頭部に十本ほどの短い角を持つエイリアン、ザブラクで、惑星ダソミアの出身者。
同族にジェダイ・マスターのイース・コスとエージェン・コーラー、あとは兄弟(後述)がいる。
顔が赤黒いのは全身に赤と黒の刺青をしている為であり彼独自のもの。
非常に無口。具体的には作中での台詞はシディアスとの直接的な会話程度であり、それ以外のシーンでは全く喋らない。
クワイ=ガン・ジン及びオビ=ワン・ケノービとの対決シーンも無言でライトセーバーで切り合うのみ。
その分恐ろしい雰囲気を醸し出しているので悪役としてはありなのかもしれない。

シディアスの指令で惑星ナブーを通商連合が侵略する際に封鎖線を突破して逃亡したナブーのアミダラ女王の捜索任務を与えられ、
惑星タトゥイーンで女王一行を発見して急襲するが、女王を警護していたジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンによって防がれ、
捕らえられずに終わる。
その後、首都惑星コルサントからナブーへ女王が引き返すと、再度シディアスに命じられ通商連合の救援に向かい、
再びクワイ=ガンとそのパダワン、オビ=ワンとナブーのシード王宮で対決し、宇宙船格納庫、
エネルギー発生室で激しく戦って、クワイ=ガンを倒すことに成功し、ライトセイバーを蹴落としてオビ=ワンをも追い詰める。
が、クワイ=ガンの形見となったライトセーバーを手にしたオビ=ワンによって胴を両断され、溶解孔に落ちていった。

普通ジェダイが用いるライトセーバーは光刃(通常の刀における刃にあたる、輝く棒状のエネルギー)が1本の物が通常であり、
シスの暗黒卿の場合でも光刃が1本しかない物を使うことが多い。
だが、彼の使用するダブルブレイドライトセーバーはグリップの両側から合計2本まで光刃を出すことが出来る。
これは古代のシスの暗黒卿エグザ・キューンが考案したものと言われており、使いこなすためには非常に高い技術を必要とする。
だが、あくまでこれは訓練の際に使用するものであるという説もある。すなわち、ジェダイよりも強大な力を得るためである。
自らを傷つけかねないようなこのライトセーバーで訓練を積むことが、シスの剣技の強さの秘密であると考えられる。
+ダブルブレイドライトセーバーについての余談
モールの武器が明らかになったとき日本のファンは
ゲルググの武器が逆輸入された!」(逆輸入と言うのは、ビームサーベルの元ネタがライトセーバーだったため)
「いやむしろスピルバンのツインブレードだ」などと冗談半分に噂したが、
実際の所はドラマ版『西遊記』の孫悟空の棒術を参考にしたものだそうである。

この剣術の他、彼はフォースによる物体操作を相手に直接作用させる戦法も得意とする。
この組み合わせにより、一対一ではクワイ=ガンや当時のオビ=ワンを凌駕する実力を発揮していた。
ただしシディアスや後のドゥークー伯爵が使っていたフォース・ライトニングの使用描写はない。*1

+その後
『エピソードII』と『III』の間を描いたコミック/アニメ『クローン・ウォーズ』でまさかの再登場を果たす。
この作品では結構彼に関する設定が変更されている。例を挙げると
  • 出身地:イリドニア→ダソミア(ジェダイやシスとは別系統のフォースの使い手が住む惑星)
  • シスとなった経緯:ザブラクの戦闘能力が高いため→ダソミアの魔女「ナイトシスター」に仕える「ナイトブラザー」出身のため
  • 刺青の意味:古代シス種族を模したもの→出身部族の戦士の印
などとなっている。

上述の通りオビ=ワンに倒されたのだが、下半身を失いながらもサイボーグ化して何とか生き延び、
弟のサヴァージ・オプレスや母のマザー・タルジンの助けにより復活。
闇社会の戦力を集め、オビ=ワンへの復讐心を胸に第3勢力としてクローン戦争に参戦することになる。
本作以降の彼はエピソードIの頃と比べると、オビ=ワンにやられた恨みからか良く喋るようになった。

ついでにダブルブレイドを使うジェダイも登場した(ダークサイドに傾いてたけど)。

戦争終盤、彼の勢力を無視できなくなったシディアスが
自ら討伐に赴いたことでサヴァージ、タルジンを初めとした
味方を続けざまに失ったモールは行方をくらます。

今度こそ退場かと思いきや、『エピソードIII』と『IV』の間を描くCGアニメ『反乱者たち』にも登場。
オビ=ワンが「オーダー66」を生き延びたことを知らなかったため、復讐の対象を
自分を使い捨て一族を滅ぼしたシディアスに変え、帝国に一矢報いる機を伺っていた。
シスではなくなったとして「ダース」の称号を捨てている。

同作主人公、エズラ・ブリッジャーを唆すことでシスの遺産である超兵器や古代の知識を手に入れようとするが、
エズラの仲間たちによっていずれも失敗。しかしその過程でオビ=ワンが
タトゥイーン(アナキンの故郷にして『エピソードIV』始まりの地)にいることを知り、追跡の末十数年越しに再会を果たす。
落ちぶれたかに見えたオビ=ワンがあえて隠遁している事とその理由を悟って挑発。最後の勝負に応じた彼に
かつてクワイ=ガンを倒した一撃を見切られ敗北。オビ=ワンが守る「選ばれし者」が我々一族の仇を討つだろう、
と言い残し、宿敵の腕の中で息絶えた。


+その他スピンオフ
『エピソードVII』公開に伴い正史から外されたスピンオフ(レジェンズ)では様々な形で登場。

彼が主役となるものには、マイケル・リーヴスによる『エピソードI』の前日譚の小説『ダース・モール 闇の狩人』等がある。

正史に一部要素が引き継がれた作品としてはアメコミ『Star Wars: Visionaries』の一編「Old Wounds」が挙げられる。
こちらでも機械の下半身を得てタトゥイーンまでやって来たが、オビ=ワンに敗れ、最期はルークの養父、
オーウェン・ラーズに射殺された。このことからオビ=ワンはルークの安全のため接触を絶った。
下半身のデザインは後の『クローン・ウォーズ』でも踏襲されたほか、『反乱者たち』でオビ=ワンはモールのことを
Old Wounds(古傷)と形容している。

映画版での演者はレイ・パーク氏。2010年には実写版KOFルガールを演じた。
氏は元々スタントマンとして作品に参加していたが、
カメラテストの為にダース・モールに扮した彼を見たジョージ・ルーカス監督らが、
その存在感を買って正式にモール役に起用したというエピソードがある。
当然、劇中の剣劇やスタントは全てパーク自身が演じている。
作中の存在感からなんとなく長身だったという印象を持っている人が多いが、実は身長175cmと小柄な方である。


MUGENにおけるダース・モール

海外のRMX氏が製作したキャラが存在。
服のシルエットが似ているKOFのゼロのスプライトを改変し、うまくそれらしい雰囲気のドットに仕立てているのだが・・・。
実際に動くと中身はゼロだこれ。
ストライカーとしてバトルドロイドを呼んでテュホンレイジを撃たせたり、
白羅滅精したらTIEファイターが吸い込まれてきたりと、わりとカオスな事になっている。
どうやら未完成のようで、付属のテキストファイルにコマンドが書かれていない。
技も改変元からだいぶ削られており、AIも無いため出番はほぼ無いと思われる。

また、キャラ名が「Death Maul」となっている(正確な綴りは「Darth Maul」)。
MUGENキャラクター辞典でも名前が「デスマウル」、出典が「オリジナル」となってしまっている。
これが原因か、週刊「載ってねぇ」において「デスマウル」と紹介されてしまった。

あと、かなり重要な点として…ライトセーバーをほとんど使わない。
ニュートラルモーションでもわざわざ目立つ位置に持ってるのに。
ビーム展開も基本的にしない状態で、一部ゲージ技で使うのみだが…使い方も映画のダイナミックな動きでの剣術と違いなんか地味である。
使えよセーバー。ここ、ツッコミどころです。

出場大会

その他



*1
使用描写のあるCMもある。

また、ゲーム版では普通に使ってくる。

もちろん公式ではないが。

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