ディス・アストラナガン


「我が手に還れ、ディス・アストラナガン…!」

スーパーロボット大戦』シリーズに登場する機体。
初出は『α』シリーズの完結編である『第3次スーパーロボット大戦α』にて、
男性主人公の一人、クォヴレー・ゴードン(声:泰勇気)の後期搭乗機として登場。


+ 『第3次スーパーロボット大戦α』のネタバレ含む機体誕生の経緯

シナリオ中盤において、クォヴレーの初期搭乗機ベルグバウがバルマーに鹵獲されるイベントが発生。
そしてバルマー側の技術で分析後、その技術力と残されたアストラナガンのデータによって作られたパーツで、機体を強化改修された。
そうして誕生したのが、悪魔王の名前を冠した“銃神”ディス・アストラナガンである*2

この改造によって、まずベルグバウの動力炉「ディーン・レヴ」が、悪霊や怨霊などの集合体「負の無限力」を無尽蔵に吸収し、死霊が転生する際に発生する「死と生の狭間の力」を引き出す動力炉「ディス・レヴ」(ディスの心臓)へとバージョンアップされた。
さらに、アストラナガン搭載の特殊機関「ティプラー・シリンダー(後述)」も搭載していると思われる。

これら二つの機関を同時に搭載した事により、因果律にすら干渉する能力を持つアストラナガンやネオ・グランゾンと同等の力を秘めていると考えられ、
その力はクォヴレー自身にも制御しきれないという事態を起こしかねず、スパロボに登場するロボットの中でも特に危険な部類に入る。
その危険っぷりは、味方はもちろん、敵の大ボスクラスの相手にすらガチで恐れられている辺りからも伺える。

この機体とベルグバウ(と、ついでにラスボス「ケイサル・エフェス」)のデザインは、
『女神転生』シリーズのメインデザイナーである金子一馬氏が担当している。
だからなのか、初登場時に魔法陣から登場したり、必殺技発動時に魔法陣が展開するなどオカルトチックな演出が多く、
加えてその独特な悪魔的で有機的な外見デザインから、数あるスパロボオリジナルロボットの中でも飛び抜けて異彩を放つ。
そのせいかファンからの愛称にゴキトラナガンなんてものもある。
いやSD等身との相性が悪いだけで上の画像通りリアル頭身はかっこいいのよ…?

ちなみに、オリジナルのアストラナガンの頭部はギャオス、ディスの方はイリスがモチーフとなっているとの事。

主な武装は「ラアム・ショットガン」と、そのストック内に畳まれているゾル・オリハルコニウム製の鎌「Z・Oサイズ」、
背面に背骨のように並納されている六機の遠隔誘導兵器「ガン・スレイヴ」による遠隔オールレンジ攻撃
肩部にある砲身を前方に展開し、アキシオンエネルギーを発射する「メス・アッシャー」*3
そして、トンデモ武器・技が多数存在するスパロボ界でも飛び抜けて反則級の必殺技とされる
アイン・ソフ・オウル」を有する。

+ アイン・ソフ・オウルについて

ゲーム中の性能はとにかく反則級の強さと言う他ない。
元々クォヴレーがパイロットとして強い部類に入る上にm機体&全武器の宇宙適応S・高い機動性・そこそこの耐久力・超火力の必殺技と素のスペックの時点で恵まれており、
さらには無消費かつ広域バリアのディフレクトフィールド(バリアの一種)によるダメージ軽減に加え、HP・EN回復まで持っている、付け入る隙がほとんどない狂機体である。
最強武器に至っては、15段階改造する事で 主人公機唯一の基本攻撃力9000越え を叩き出すという、版権ものでも大台中の大台に達している。
誕生日設定によっては精神コマンドで魂を習得し、なおかつ小隊長能力により反撃にプラス補正が付くためダメージだけなら主人公最強となる。
ちなみにアイン・ソフ・オウルは単体攻撃でクォヴレーがデフォルトで援護攻撃を持っているため最強クラスの援護武器としても使える。

立ち回りの器用さでは主人公の一人・セレーナが駆るASアレグリアスにわずかに劣る。
あちらはMAP兵器、移動後使用可能な複数攻撃兵器、2人分の精神コマンド、と使い勝手の面で優秀な要素を沢山持っているので……。
もちろんそれらの要素はレアなので、これを持っていないから弱い、などと言う事は有り得ないが。
セレーナの場合、大概の誕生日で必中も直感も覚えないので感応してもらわないといざという時に限って外しまくるし

その為、この機体の真骨頂はむしろ、改造費が潤沢な周回プレイ時よりも、改造費用が十分でない1周目や、武器改造の出来ないEXハードなど、
手を加えるのが難しい状況でこそ発揮されると言える。そういった状況なら、本機に追随する機体はイデオンくらいなものだろう。
特にEXハードは他主人公と比べかなり難易度が低くなり、圧倒的な強さを実感できるだろう。

他に弱点を上げるとすれば移動後に攻撃可能な唯一の武器であるZ・Oサイズの攻撃力が低めな事くらいだが、
代わりにこの武器は相手のバリアを無視して攻撃でき、さらに CT補正+50% なので決定的な弱点にはならない。
しかも小隊長能力で反撃時は攻撃力が上がる。本当にコレが味方機体でよかった。
弱点というわけではないが、クォヴレーとディス・アストラナガンのみ他の主人公のシナリオにある戦力増強がなく、因果律の番人の使命を受け継ぐのみとなっている。
これ以上強くする必要がないとも最初から能力全開で暴れられると言えるが。

また、演出面でも恵まれており最弱武装を除いた全ての武装にトドメ演出が用意されている。

なお、もう一人の男主人公であるトウマ・カノウとその愛機・大雷鳳とは、
  • パイロット:複雑な因縁を持つダークヒーロー的なクォヴレーと、生粋の民間人にして王道主人公を地で行くトウマ
  • 機体:遠距離射撃戦を得意とするディス・アストラナガンと、クロスレンジでの格闘戦を得意とする大雷鳳
  • 必殺技:負の力と概念的な攻撃でもって敵を消滅させるアイン・ソフ・オウルと、己自身の鍛えた力と技と闘志で限界を超えた一撃を叩き込む神雷
……等々、様々な意味で対照的である。

+ 余談

原作の戦闘アニメーション 原作初登場シーン
没データもある(彼に限ったことではないが)。


MUGENにおけるディス・アストラナガン

猫飯氏による原作ドットを使ったものが公開されている。現在の完成度は80%半ばほどとのこと。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14445141

原作通りHPやENが自動回復し、アイン・ソフ・オウルの超火力も再現されている他、
第3次αで共演した前作の主人公機の一つビルトビルガーとそのパートナーのビルトファルケンをストライカーとして呼べる。
また原作通りの演出をするとやたら長くなるため、アイン・ソフ・オウルの演出は変更されている。
アニメ版OGの時はこんな演出だったので、そちら仕様なのだと思おう。

バグがあったらしく現在は簡易AIが削除されている。
最新の更新で原作のように必殺技に気力制限がつき、気力が170になるとアイン・ソフ・オウルの演出が原作チックになるようになった。
そして最新版に対応した、リュウセイ氏による外部AIも公開されている。
……なかなか奇妙な縁である。名前的に

出場大会



*1
『スーパーロボット大戦α』に登場したバンプレストオリジナルのロボット。
同作に登場する各勢力の技術を基に後の搭乗者であるイングラム・プリスケン自らが開発した。
搭乗者の念動力を機体のコントロールに転用するT-LINKシステムや装甲材のズフィルード・クリスタルによる
自己修復能力など、非常に高い性能の機体であるが、何より特筆すべきは副動力源であるティプラー・シリンダー。
他の次元や平行世界からエネルギーを取り出せるほか、空間転移・平行世界間の移動・時空間移動さえも可能にする
驚くべき代物である。結果としてアストラナガンは因果律にも干渉し得る化け物じみた機体となり、
「グランゾンとアストラナガンが戦えば宇宙が崩壊する」とさえ言われるほどになった。
そのアストラナガンが何故クロスゲートから登場するのかについては、凄まじく長くなるので割愛。
ある理由で壊され、パイロットであるイングラムは肉体を失ってしまったと言う認識があればここでは大丈夫だろう。

また、こちらも詳細は割愛するがディス・アストラナガンはベルグバウのルーツを考えると初代アストラナガンと同一の機体であるとも言え、
『第3次α』でのディス・アストラナガンの武装や戦闘BGMなどの演出は明らかに『α』のアストラナガンを意識したものになっている。

+ 比較用動画

両機を比較した場合、アストラナガンは分身とMAP兵器、ディス・アストラナガンはディス・レヴを持っている点が
それぞれの長所だと思われるが、なにぶんゲームで両機が同時に登場したことがないため、どちらが強いのかは分からない。

このパイロットのイングラム・プリスケン、ニコニコ動画内でやたらと「フフフ…」と言う怪しい笑いがネタにされているが、
彼自身は元々正義感の強い熱血漢で、技術者としてもパイロット養成の教官としても、かなり卓越した手腕を見せており、
(初出は『スーパーヒーロー作戦』なので)ウルトラマンことハヤタ隊員や宇宙刑事ギャバン達とも面識のある中々すごい人である。
この「フフフ…」のネタを嫌う人もいるので、使うにしてもやたらと使いまくるのはお勧め出来ない。

なお、バンプレストオリジナルのロボット・キャラクターによる独自の世界観を持つ『OG』シリーズでは
イングラムはアストラナガンの代わりにR-GUNリヴァーレという機体に乗っており、
アニメ『ディバイン・ウォーズ』の序盤と終盤に二つのアストラナガンが少しだけ登場するだけに留まっている。

しかしその初登場は…
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5316780
+ 余談

*2
ディス・アストラナガンの「ディス(Dis)」はローマ神話の冥府の神・プルートーをラテン語で表す際
「ディス・パテール(Dis Pater)」から来ており、それが略されてディス(Dis)=プルートになったと言う。
またキリスト教文学では元のプルートの立ち位置にルシファーが置かれている。つまり「悪魔王」である。
アストラナガンの名前もスペインの銃器メーカー「アストラ」と旧ソ連とベルギーの銃器メーカー「モシン・ナガン」の名前を
組み合わせた鞄語らしく、その意味は正に読んで字の如く「銃」の「神様」と言える。
アストラナガンに限らず、『スーパーロボット大戦α』シリーズに登場するキャラには
「キャリコ」「イングラム」など、実在の拳銃メーカーなどから名前を付けた物が多く、
クォヴレーの名前も、サブマシンガン「イングラムM-10」の設計、販売権を買い取った「コブレイ社」から来ており、
ゴードンもその設計者の名前である。

*3
「メス=meth」は「死」を意味するヘブライ語である。この武器は前身となったベルグバウの
「エメト・アッシャー」の強化版であり、「エメト=emeth」は「真理」を意味するヘブライ語である。
強化前はあくまで貫通力の高いビームを打ち込む演出であったが、
強化後は演出を見る限り、ベルグバウ時には胸部から撃ち出していた「アキシオン・バスター」を肩部ユニットから発射していると思われる。
「アキシオン・バスター」及びその前身と言える「アキシオン・キャノン」は、撃ち込んだ対象を超重力空間に送り込んで粉砕してしまう恐るべき武装である。
更にこれよりもっと凄まじい武装を持っているとはいえ、畏怖すべき力であることに変わりはない。
なお、ユダヤ教の伝承にはゴーレムの倒し方として、「ゴーレム制作の際に額に貼付けられる羊皮紙に書かれた
『emeth』から『e』を消して『meth』にする」というものがある。