フラジール



「プランD、所謂ピンチですね。」
アスピナ機関のテストパイロット。
主にデータ収集を目的とし、様々な実戦に投入される
乗機フラジールは、空力特性を突き詰めた高速機であり
極端な制御負荷から、多くのリンクスを潰してきた。

『ARMORED CORE for Answer』(以下ACfA)に登場するネクストAC。
搭乗するリンクス(ACfAにおけるパイロットの通称。旧作で言う『レイヴン』)は「CUBE」、
ネクストの操縦システムの根幹を成す「AMS(アレゴリー・マニュピレイト・システム)」を研究する「アスピナ機関」に所属する、実戦データ収集のためのテスト個体の一人。
カラードランクは17*1。AC3に登場するレイヴン「フラジャイル」や、ACNXに登場するレイヴン「フラージル」とは意味は同じだが関係は無い。

CUBEについて

「行けるな、フラジール」
「はい、そのつもりです。敗率はほとんどありません」

作中特に重要な役割を担うキャラクターではないが、後述する名台詞の数々やその奇抜すぎる機体フォルムから人気が高い。
フラジールという名称はあくまでも「搭乗する機体の名前」であり、パイロット…つまりリンクスの名前は「CUBE」である。
しかし作中でも 水没王子 オッツダルヴァが先述したとおり機体名で呼んでいるため、多くのプレイヤーが機体名で記憶していると思われる。
そして、極端な外見と独特のセリフ、非常に印象に残る断末魔と、次第にネタ方面での印象が強くなり、今ではACfAのネタ要員の一人として愛されている。

ACという作品の例に漏れず、彼についても作中で大きく素性などが語られることはない(せいぜい性別と、大まかなプロフィール程度)。
しかし、劇中での抑揚のない台詞や「試験機のパイロット」という立場から、多くのレイヴン・リンクスは「強化人間」のような存在なのでは、と考えているようだ。
外国版ACfAのCUBEのランカー説明にはサイボーグと言う表記がある。

劇中でプレイヤーの敵、そして僚機として数回登場するため台詞数はなかなか多め。
その台詞のひとつひとつがかなり特徴的で、後述する「AMSから〜」や、記事冒頭の「プランD」以外にもクスリと来る台詞が多い。
敵として出現し、僚機が大破し一機になった際も「所謂ピンチですね」というセリフで状況を淡々と言い表し、
僚機として雇い、撃破された際にも「弱点は把握した」と冷静に敗因を分析するなど、感情というものがおおよそ欠落したかのような印象を与える。
職業傭兵では無いため必ずしも有力リンクスとは言い難いが、フラジールを正確に操るだけの適性・技量は有している模様。

敵として登場した「ラインアーク防衛」にてオッツダルヴァのステイシスと共に登場、主人公に撃破される。
このミッションでは僚機であるホワイト・グリントが撃破されるまでフラジールは撃破できないため、最初は放置してステイシスを撃破した方が良い。
尚、ハードではホワイト・グリントがすぐ死ぬので2対1を強いられる。
その際の断末魔「AMSから、光が逆流する…!」は今やACfAを象徴する迷台詞になっている。
おそらくは、この手のサイバーパンクのお約束で「接続していた機械に逆に脳を焼かれた」りしたのだろう。
機体を操るのに要したかなりの負荷の高さから、そのフィードバックも想像を絶するものであっただろうことは想像に難くない。合掌。
尚、ファンからはその断末魔から 逆流王子 と呼ばれている。

フラジール(X-SOBRERO、アスピナマン)

アスピナ機関製のネクスト「X-SOBRERO」。リンクス向けに一般販売されている他社のネクストと違い、実戦テスト用の完全な試作機。
武器として両手に非常に癖の強いマシンガン、両肩に4連チェインガンを装備している。
おそらく名前の由来は、ニトログリセリンを開発した化学者、アスカニオ・ソブレロから来ているものと思われる。

機体全ての部品をアスピナで補っているわけではなく、深い協力関係にあるオーメル社のパーツが多くの内装に採用されている。
ゲーム中で「空力特性を突き詰めた高速機であり極端な制御負荷から、多くのリンクスを潰してきた」とある様に、
外見から機体の性能まで全てが速度に特化した機体である。
尚、ここでの「リンクスを潰してきた」とは、相手のリンクスではなく「フラジールに乗った」リンクスの事である。

機体特性はほぼスピードに特化しており、この手のゲームのお約束として装甲は致命的に薄い。
機体名の「フラジール(脆い)」も、その装甲の薄さに由来するものであろう。
全てのパーツに共通して実弾防御、安定性が低く、EN防御・プライマルアーマー(所謂バリア)整波性能が高い。
癖が強いどころか癖の塊と言っても過言ではなく、内装からフレームパーツまで他社に見られない奇抜なアイディアから構成されている。

+奇抜すぎる各種パーツ
  • XHD-SOBRERO(頭部)
例によって特異な形状をしているが、脚部に並んで比較的普通な外見を持つ。
フラジールのイメージに反してあまり低くない防御力に軽量級では高めのAPを持つが、安定性が低い。
そして意外な事に更に軽い頭部が存在する。
このパーツのみ、CUBE以外に採用しているリンクスがいる。

  • XCR-SOBRERO(コア)
この機体の核でありフラジールをフラジールたらしめるパーツの一つ。
そのT字型のフォルムはAC史上最初で最後であろう奇抜なシルエットを形作っており、
どんなヒロイックな主役っぽい機体であろうと、コアをこれに変えるだけでただの変態ネクストに様変わりしてしまう。
「空力」という速度に関連する隠しパラメータと、プライマルアーマー関連の性能に秀でており、
「重量は軽くPA関連の性能も高いが消費ENやAP、実弾防御力はズタボロ(EN防御力はそこまで低くはない)」という外見通りの一癖ある性能を持つ。
このため、バリアを貫通し辛い武装に対しては強いが、バリアを貫通できるスナイパーライフルなどの武装には非常に弱く、見た目通りの脆さは他フレームで補う必要がある。
対戦に耐えうるアセンブルに候補として上がってくることは少なく、「外見的におかしくなる」「速過ぎる」などの理由で敬遠されることが多い。
その特異な形状からパイロットや各種部品がどのようにして収まっているのかが多々リンクスたちの議論の種になっていたが、
後年になって発売された設定資料本によって、パイロットに関しては所謂「体育座り」のような姿勢で、
膝を抱えてコア内部に収まっているということが判明している。

  • XAM-SOBRERO(腕部)
「腕」と呼んでいいかも疑わしい各種機能を犠牲に軽量化を果たした腕部パーツ。
その外見は小さく薄い肩パーツに細い棒のような腕がくっついているという衝撃的なもの。
もはや「武器を保持する」という機能を有しているだけで、武装の反動吸収や運動性能など、攻守ともに性能は最低クラス。背中武器しか使わないスタイルのための「腕を捨てるための腕」である。
引き換えに得た軽さは凄まじいものだが(SOBREROの次に軽い腕の約1/5の重量しか無い)、ゲーム中メインとなる腕武器の性能が著しく落ちるため、ガチアセンではほとんど採用されない。
ちなみに、この腕でブレードを使おうとすると腕が短すぎて相手に届かない場合がある。
射突型ブレード(通称とっつき)やドーザーなど、相手を追尾しないタイプのブレードは実質使用不能に等しい。

  • XLG-SOBRERO(脚部)
フラジールにしてはまともな外見で、むしろその鋭角的なデザインからリンクスからの人気も高いのだが、
その実態は軽量脚の中でも尖りに尖りまくった変態性能を持つ癖の強い脚部である。
上記の腕部パーツと同じく低負荷・かつ軽量なのが売りだが引き換えに多くの性能を捨てており、装備すれば非常に高い機動力が得られるものの、
最低クラスの防御性能・軽量級のくせに重量並の旋回性能・低い積載量と安定性と、明らかにメリットにデメリットが釣り合っていない。
その性能からいやでもリンクスにヒット&アウェイの戦術を強い、数少ない使い手からは「一発も被弾しない覚悟が必要」と評される。

  • KRB-SOBRERO(オーバードブースト)
ネクストには機体を瞬間的に加速させる大型ブースター「オーバードブースト」が搭載されているのだが、本機にデフォルトで搭載されているのがこれ。
その実態は、前述したプライマルアーマーに使用するコジマ粒子を周囲に展開し攻撃手段として用いる「アサルトアーマー」の使用に特化したものとなっており、
AAの威力は絶大だが、反面推進器としての性能は絶望的に低下していて、
「OBのおまけであるAA」という本来の関係から逆転して「OBがAAのおまけ」とでも言うべき調整がなされている。
AAを搭載したOBパーツはレギュレーション更新の度に推力が低下して来たが、AAを持たないOBパーツと大きな差がなかった1.0ですら他が推力7万~8万である中で唯一6万を割る程に低い。
更に、肝心のAAも威力こそは高いものの、フラジールのジェネレーターが
「軽さとEN出力に特化し、EN容量が最低クラス、プライマルアーマー出力はワースト1」という実はこのパーツとかなり相性が悪い性質を持っており、
うかつにAAをぶっ放すただでさえ薄い紙装甲がPA消滅で更に薄くなり、ガス欠に怯えながら回避に全神経を注ぎ込むハメになる。
何故こんなミスマッチな内装を選んだ、アスピナ機関…。
つまり、AAを使う際は一撃必殺を心がけねばならないということ。スミ(ry
尚、同程度の重量でコジマ出力に特化した真逆の性能を持つジェネレーターもあるが、こちらはEN容量はソブレロより多いもののEN出力が低いために、今度は得意である空中戦をやりづらくなるジレンマを抱える事になる。

ゲーム中でも凄まじい速度でプレイヤーを翻弄してくるが、射撃武器が貧相なのできちんと距離を取って戦えば強敵ではない。
また、正面から見たシルエットが「漢字の『穴』に見える」というあるリンクスの発言から、
「穴」はリンクスの間ではこの機体を表すスラングになっている。

ちなみに「」「」など、今までもACの一部を漢字に見立てたスラングは存在したが、
機体のシルエットそのものを漢字に例えて表現されたのは本機が初めてである。
この機体の異形さを物語るエピソードと言える。

あまりの人気故か、同じ作中の人気キャラである「先生」ことローディーの愛機・フィードバックに次いでプラモ化された。ネクスト機では通算13機めの立体化となる。
その変態的なフォルムがあますことなく再現されており、飛行ポーズを補助するスタンドも付属している。
ACシリーズでMUGEN入りしている中では、セラフNX版オラクルfA版ホワイト・グリントに続いて4機目となる。
また、後にオーメルの新標準機LAHIRE(ライール)と本機のパーツを使ってアセンブルされたVIシリーズオリジナル機体「プロジェクト・マグヌス」も発売されている。

MUGENにおけるフラジール

現在2体のキャラが製作されている。

+パートマン先任軍曹氏作
氏の製作した首輪付きけもの同様に、シューティング魔理沙のスプライトを書き換えたものになっている。
なんというか元ネタが元ネタだけにカオスな出来に仕上がっており、やたらうるさい。
盛大な出落ちを含んでいるので初見注意。
+delta氏作
普通の(?)格ゲー風なフラジール。
ほぼ立ち絵一枚だけだがフラジールなのであまり問題ない。
主武装のマシンガンは、ボタンを押しているだけでずっと連射され続けるので、一方的に相手をハメ倒すことも可能。
クイックブーストや全体攻撃のプライマルアーマーも使用可能である。

11p、12pカラーからはライフ回復が装備され、
11pカラーでは動くたびにフラジールが分裂しまくり、数の暴力で相手に襲いかかる。

12pカラーでは常に飛行状態になり、STGキャラ状態になる。
画面内を自由に動ける他、水没(土遁バグか?)も可能である。

「AMSから、光が逆流する…! ギャァァァァァッ!」

登場大会

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*1 カラード(Collared)とは、前作「AC4」以降に設立された、リンクスたちを束ねる組織のこと。
ひとつの企業がリンクスを独占することを抑止する目的で設立された。ACfAの時代では、リンクスはカラードを通して共同管理されている。
…はずなのだが、実際はすでに形骸化しており、多くのリンクスが特定の企業専属のような状態にある。
ここに所属するリンクスはその強さをランクで表され、強さや信頼度の目安とされている。
が、そのランクでさえも各企業間の思惑が介入しており、必ずしも上位のリンクスが下位のリンクスに対して実力で勝るとは限らない。
上述の通り、作中でランク1と2人がかりで葬ろうとしたホワイト・グリント(9位)はその代表である。



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