キム・カッファン


      

「あなたのウワサは聞いている。
 是非、私と手合わせ願いたい!」
  • 格闘スタイル:テコンドー
  • 出身地:韓国
  • 誕生日:1964年12月21日
  • 身長:176cm
  • 体重:78kg
  • 血液型:A型
  • 趣味:カラオケ
  • 大切なもの:妻(ミョンサク)と2人の息子
  • 好きな食べ物:イカフェ*1、焼肉、キムチ
  • 嫌いなもの:悪
  • 特技:熱湯風呂でガマンすること
  • 得意スポーツ:体操
  • 好きな音楽:ムード歌謡曲(『KOF'97』時代の十八番は「矢切の渡し」)
  • 職業:テコンドー師範

+ KOF2000絵

+ NBC絵

+ 担当声優
橋本さとし
『餓狼2』~『KOF XI』
中村大樹
『バトルファイターズ 餓狼伝説2』『餓狼伝説 -THE MOTION PICTURE-』
磯部弘
『電撃CD文庫 餓狼伝説2』『電撃CD文庫 餓狼伝説SPECIAL』
長田和彦
『KOF XII』~『XIV』
河本邦弘
『THE KING OF FIGHTERS:DESTINY』『KOF ALLSTARS』『KOF XV』
江口拓也
『KOF for GIRLS』

橋本氏は俳優として、長田氏はDJとしても活動している。
河本氏は『北斗の拳』のパチスロ・パチンコなどでケンシロウを務める機会が多い。鳳凰脚でアタタタ叫んでたら本当にケンシロウになっちまったよ

餓狼伝説』シリーズに登場するテコンドー使いの韓国人。
THE KING OF FIGHTERS』シリーズにも皆勤な他、『CVS』や『SVC』、『ネオコロ』など幅広い作品に出演している。
漢字で書くと「金甲喚」
韓国企業ビッコム(現:UNOテクノロジー。『ファイトフィーバー』のメーカーである)の社長の名前に由来する
(2018年2月24日に逝去。現在は息子のキム・ジェイフン氏が社長を務めている)。
ただし、社長本人の方は一文字違いの「金甲」である。後述の「キム誕生の経緯」も参照。
SVC』や『KOF2003』以降のSNK作品では、同氏の肖像権の配慮から単に「キム」とだけ表記されていた(リメイク作『'94 RE-BOUT』など例外有り)。
2017年以降はそうした問題も解消されつつあるのか、3Dアニメ『THE KING OF FIGHTERS:DESTINY』や、
『クラッシュフィーバー』『パズドラ』『KOF ALLSTAR』『KOFクロニクル』『KOF for GIRLS』といったアプリゲームなどでフルネームの表記が復活し、
格ゲーでも『KOF XV』で再び使用されている。
なお、コンシューマハード向け作品では、任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』のスピリッツ(収集要素の一つ)にて、
SNK作品に先駆けてフルネーム表記が復活していたりする。

SNKの出世作となった『餓狼2』で彼の代名詞「鳳凰脚」を携え初登場。
龍虎の拳』で生み出された乱舞技だが、その知名度を格段に上げたのは彼の功績と言えるだろう。
正義を愛し、悪を断じて許さぬという生真面目な性格の持ち主で、テコンドーの素晴らしさを世界に示すために闘っている。
テコンドーという武道を通じて犯罪者の更生にも取り組む生粋の体育会系熱血漢で、
『KOF』では更生中の元犯罪者、チャン・コーハンチョイ・ボンゲを引き連れて参戦している。
同門にジョン・フーンホンフゥがおり、ジョンとはライバル関係。弟子にメイ・リーチェ・リム(MI)、
アリス・クライスラー(『餓狼3』の没キャラだが、『2002UM』の背景などに登場。パチスロ版や『XIV』に登場している…のは別人らしい)がいる。
また『XIV』ではついに師匠のガンイルが登場。彼の愛人女友達ルオンと3人でチームを組む事に。

趣味はカラオケ。好きな食べ物は焼肉とキムチ。『XI』で酒癖が悪い事が発覚した。
特技は熱湯風呂でガマンする事らしい。いつどこで何故そんな特技を身に付けたのか。


息子にドンファンジェイフンがおり、
『RB餓狼』辺りからキムが負けた時の演出で二人して登場し(どっちがどっちだかはわしにもわからん…)、
『餓狼MOW』ではキムと入れ替わる形でプレイアブルキャラクターとして参戦。
ドンファンで特殊KOを決めると勝利ポーズにて41歳になったキムが登場する
(この際、唐突に空から垂直に降って来て息子を一喝する。なんなんだアンタ)。
風雲スーパータッグバトル』には子孫のキム・スイルが登場する
(『KOF2000』ではアナザーストライカー、『2002』では背景で出演)。
さらに「月華→龍虎→餓狼→風雲の世界」とは完全に別々のはずの「侍魂の世界」にまで、
『サムライスピリッツ閃』においてキム姓で鳳凰脚を使うキム・ヘリョンというキャラが登場した*2
これについては「スタッフの認識不足からのミス説」、「設定変更で侍魂の世界も統合した説」、
「セルフパロディかスターシステムの類説」などが囁かれている。
なおこちらは明確にジョークだが、それ以前に『真サムライスピリッツ』でたまに飛脚の代わりに、
鳳凰脚の突進ポーズを取ったキムが通過するという形で、
キム本人に酷似した「キム・カッファン飛脚」としてゲスト出演を果たしてもいた。


キャラクター概要

初登場の『餓狼2』ではキャラ絵がパッとしない胴着キャラであった事と、
技の性能もあまり良くなかったためか使用率も非常に低く人気が無かった。
ゲーメストの『餓狼伝説SPECIAL』ムックにも、
前作(餓狼2)では初めはムズイ、使いづらい、飛び道具がない、と非常に弱いキャラと思われていた。
しかし時は否定した。半月斬の削りやガード無視の鳳凰脚など、実にテクニックを要する奥深いキャラであった。
と、控えめな評価で振り返られている。

続く『餓狼SP』でほぼ全ての技が大幅に強化された事により、異常な強キャラに大変身。
なんでもネオジオは韓国市場を強く意識していたため、韓国人キャラは優遇した方が何かと都合が良かったらしい。*3

+ キム誕生の経緯
創作において、「中国人」キャラクターや「中国拳法」キャラクター「カンフーマスター」なんかはよくある設定なのだが
「韓国人」キャラクターは…というと、驚くほどの少なさである。
ましてや「カッコイイ韓国人キャラ」や「強い韓国人キャラ」はかなり貴重。
当然韓国のプレイヤーからしてみればまた韓国人設定のキャラは無しか!という話に。
そのため韓国での展開を考えて、正義の味方な韓国人キャラクター、キム・カッファンが誕生した。
ちなみに当初は「キム・ハイフォン」という名前だったらしいが、当時居合わせた韓国の客人から
そんな名前の韓国人がいるか」とツッコミが入り、*4
せっかくだからと言ったのかは知らないが)ビッコムの社長の名前から取る事になったのだとか。
かなりの強キャラとなって以降韓国のプレイヤー間での使用率は非常に高くなり、
韓国での同社製品も知名度は一気に伸びた。韓国での事業展開は見事に成功したのである。AOE?CIV?聞こえんな。

前作では貧弱な性能だった飛燕斬、硬直が長すぎる半月斬がそれぞれ飛燕斬は完全無敵、
半月斬は弱で出せばほぼ隙は無し、さらに2回判定のある削りでゴリゴリ、
飛翔脚は低空から出せるようになり飛び道具見てから飛翔脚余裕でした、
鳳凰脚はガード不能で無くなったものの、完璧なタイミングで出せば鳳凰脚×nが可能でガードしてしまうと割り込み不能。
下手にキムを追い詰めるとかえって危ない。さらに通常技の判定・発生等も向上し連続技も自由自在と、
もはや前作のキムとは別人の強さとなった。ていうか、もうやり過ぎの域である
ゲーメストムックのダイヤグラムで6:4以上、十兵衛、ビッグ・ベア、アクセルには8:2を付けた。
まあ舞もキム以外のキャラに6:4以上付けてはいるし、最弱のタンも6:4付けられる相手がいるのだが……。

その凶悪な強さを以て「悪は許さん!」「今日から私が教育してやる」などと言いながら、
各地の対戦台を荒らし回る様は他キャラ使いから忌み嫌われる事となり、
過剰な正義漢ぶりはいつしか「偽善者」と呼ばれるようになった。
当時は右を向いても左を向いても「勝ちたいからキムを使う」プレイヤーが後を絶たず、
ゲーセンで連勝してる奴といえば「アタタタタタタ!」。同作で他のキャラを猛烈な勢いで駆逐。
稼働当初、「あのギース・ハワードが使える!」という事でギースを使う者もかなり多かったのだが、
稼働から日が経ちキムの超性能っぷりが次々と明らかになるにつれてあっという間にこのギースを駆逐。
ゲーセンは鳳凰脚の炎に包まれる事となり、
他のキャラを使うプレイヤーからしてみれば同作のキムは最早トラウマレベルの悪夢であったという。
往年のファンの中には未だにキムを見るとその悪夢がよみがえる者も居るほどで、その鬼畜ぶりが窺える。
参考資料として、ゲーメストムック『餓狼伝説SPECIAL』の167ページに掲載されている人気ランキング表のデータによると、
嫌いなキャラランキング
チン(130票)、十平衛(130票)、キム(115票)アクセル(106票)、ギース(88票)
好きなキャラランキング
ギース(182票)、テリー(176票)、キム(136票)ダック(126票)、ビリー(92票)
実はどっちも3位。


 このイメージは、キャラの性格を誇張したパラレルの『KOF』シリーズにて半オフィシャル化されるようになり、
 特に『KOF』では言動の端々に腹黒い一面を垣間見せ、その思想もより先鋭的かつ原理主義的になっていった。
 『CVS』シリーズではそんな様子をテリーに「布教」と突っ込まれている
 (『CVS2』ではキムとのタッグ時の勝利デモでの掛け合いにて「やれやれ、こんな親を持つと大変だな」とマイルドにシフトしている)。
 格ゲー界広しと言えど彼ほど爽やかに人を恫喝するのが似合うキャラはいないだろう
 公式ストーリーや小説でもよくそんなシーンが見られる。それが絶妙にマッチしているのがまたなんとも…

このようになった背景には『KOF』ではキム(韓国)チーム自体がお笑い担当の一つになった事も影響したと見られる。
同じキャラ改変でも山崎と違ってあまりなじられる事がないのは、
かつて行った大虐殺が餓狼プレイヤーの脳裏に深く刻まれているためであろう。
ちなみに上の画像は『KOF2001』の勝利画面のもので、この時は勝利セリフも色々とすごかった。

ちなみに、『KOF'97』でキムはTV出演の依頼を引き受けているのだが、その条件はノーギャラだった。
TVに出る事も彼にとっては慈善事業に過ぎないようだ……とムックに書かれている。
このように、初期はまださほどキャラの変化はなかった模様。

その一方で本家の『餓狼』シリーズでは腹黒い様子は見られず、
『餓狼2』ではエンディングでラスボスクラウザーを改心させ、
『餓狼SPECIAL』のエンディングでは家族と仲良く一緒にトレーニングをし、
『RB』では勝利ポーズで息子と笑いあったり、
EDで同じ飛行機に乗り合わせたホンフゥをおちょくったりと、かなりお茶目な面を見せている。
またまだ幼い息子二人を危険な町、サウスタウンに連れて行って大丈夫だったのかという疑問はあるが、
なに、気にすることはない。ちなみに二人はパオパオ・カフェに預けられていた模様。

ギースには「貴様も所詮偽善者ではないのか」とはっきり言われてしまっているが、
これ自体は正義感の強いキャラと悪役キャラのお約束のやり取りともいえる。
だが、この直前のキムのセリフは「よしっ! 本番のスタートだ!!」であり、
『餓狼』シリーズにおいても密かにその気がないでもないような…。

そんな彼だがチャンやチョイがなんだかんだで更生してきており、また息子達が真っ当に育っているため
(ドンファンは不真面目っぽいものの)ネタ抜きの公式では腹黒キャラではないのだろう、恐らく。
オロチ編ラストの会話などは文句無しの格好良さである。

「わからぬものだ……1800年前もそうだった。何をあがく?お前達には確実に滅びの日が来るというのに……なぜだ?」
「たとえそうだとしても、我々人類が選択した道だ」

『KOF XII』では今までのKOFでの腹黒い一面は無く、昔の正義感溢れるキムに戻っている様子。
シェン・ライデン・マチュアを「この胴着に着替えなさい!」と弟子入りさせようとしてもいるが。
マチュアに対しては生着替えを所望しているのか

そして『XIII』ではライデンホア・ジャイと共に「新生キムチーム」を結成。
更正中コンビ「キムを自分達よりも凶悪な悪人とチームを組ませればKOFに出なくて済む」という企みにより、
サウンドビーチに彼らを呼び出し「私と一緒にKOFに出てもらう」と宣言、
ライデン達のこれにかこつけて名を売ろうという思惑もありチームを組む事となった。汚いなさすが元犯罪者きたない
ちなみに出会い頭喧嘩寸前になろうとしたライデンとホアを何故か防波堤の上から呼び止めたり、
そこから彼らの所へ向かう途中全くスキを見せずに歩いたり、
ひそひそ話をする二人に気付かずに正義論(とついでにテコンドーの素晴らしさ)を延々と語る等、色々突っ込み所の多い事をしている。
とりあえず防波堤から鳳凰脚のポーズで飛んできたりはしなくてよかった
ちなみにライデンは悪役(ヒール)、ホアは原作でジョーに敗北した後の動揺からチンピラを殺してしまった事はあるが悪人ではない。
また、ライデンはマスクを脱いで正統派レスラー(ただし火は吐く)のビッグ・ベアとしても活躍している。

また同じく『XIII』で鎮元斎に今のキムの信じる正義について意見をされ、それを実直に聞き入れ自らの未熟さを知る場面がある。
自身の信条を妄信せず自らが未熟である事を知ろうとする姿は、指導者としての己を高めようと切磋している事の表れである。
それは清廉の人と呼ぶに相応しい姿と言えるだろう。
ギャグパートのキムさんがアレすぎて、そんな人間性は普段全く見えないけどな!
『XIII』の中だけ見てもシリアスとギャグの時の差が激しすぎである。

ちなみに家庭版のストーリーモードにおける八神チームとの対戦時にまたもテコンドーの胴着を着せようとした。
しかも自分のチームと八神チーム全員分用意していた。
これにはその場にいた全員ドン引き、バイスは渇いた笑い声を上げ、マチュアは溜息をつき、
庵に至っては「貴様ら纏めてここで朽ち果てろ!」と素でマジギレていた。気持ちはよく分かる。
しかしキムチーム視点のストーリーである以上、この後の庵達の運命はお察し

『XIV』では師であるガンイルとその愛人ルオンとチームを組んで出場。
チャンとチョイが「地底王」と恐れられているザナドゥと「悪人チーム」を組んで出場する事を知らされ、
2人を連れ戻して更生させるために参加したのだが、キム以上に人の話を聞かないガンイルにペースを乱されがちであった。

『餓狼3』で欠場するが、噂ではお隣の国から猛抗議を受けたらしく、すぐに『RB』で復活した。
ちなみに『餓狼SP』ではとある条件を満たすと空を飛ぶ
『KOF'94』でも空中で鳳凰脚を出せるバグが発見され、『'96』以降では仕様として空中で出せるようになった事から、
彼が自らの意思で空中を水平移動できる事は疑う余地のない事実となった。キムは空を飛べる。これ常識。
『餓狼伝説SPECIAL』ムックによると、実は鳳凰脚は……
テコンドーには構えの状態から片足を上げ相手をけん制し、一気に間合いを詰める独特の飛び方があるのです。
常人では数十歩とかからの間合いもキムはその強靭な足腰により、数メートルの間合いを僅か一歩でつめることができるのです。
つまり一歩、歩いているだけです。(デザイン担当 O氏)


またこの人ほどでは無いが普段から道着でいる事が多く、
アニメではポロシャツの下に道着を着ていた事もある。
上記の酒癖が悪い事が発覚した際も、やっぱり一人だけ道着で飲んでいた。
ちなみに彼の着ている道着は元々半袖で、試合時に腕をまくっている事がKOFで確認できる。
『RB』では微妙にデザインが変わり、黒いアンダーシャツにノースリーブ・背中に韓国国旗の柄の入った道着になった。
何気に『餓狼MOW』での息子二人の道着はこちらのタイプの色違いである(国旗は無し)。
そしてドンファンの勝利デモで登場の際は、今度は長袖を着ている。
ただ『餓狼伝説 WILD AMBITION』では初代『餓狼伝説』のリメイクにもかかわらず『RB』の道着&性能で登場したため、
本作がパラレルワールドなのか否かを混乱させる一因になっている。

『CVS』ではダルシムがCAPCOM側のライバルとされている。
確かに妻子持ち、人格者、(登場当時)知名度が低かった格闘技
(というかヨガは格闘技では無いのだが)使いと共通点は多いのだが、こうもキャラが違うとは……。
ちなみにデジキューブ刊の『CVSPROビギナーズガイドブック』では、
キャラクター相関図でお互い誰からも矢印を引かれていないという酷い扱いを受けた
(これ以外にモリガンナコルルもそれぞれ独立しているが、
 『ヴァンパイア』や『サムスピ』からの参戦者が他にいないので事情が異なる)。

+ 「悪は許さん!」と言い続けた結果がこれだよ!

ただ明確にライバル関係が設定されているわけではないので、元祖サマソ使いでこれまた妻子持ちのガイルや、
タメ技&国技繋がりで本田がライバルと見れなくもない。
実際対戦後の勝利メッセージではガイルの蹴りの鋭さと本田の押しの精神を賞賛しており、意識されている節はある。

+ あなたはわたしに指一本ふれることさえできない
ボンボン餓狼では『2』に登場。やり方はどうあれ正義の人だった原作とは違い、
邪悪な笑みを浮かべ策を弄して戦う純粋な悪人である。
クラウザーの部下としてクローン人間を操っていたが、実は裏ではクラウザーすら利用対象でしかなく、
その目的は、クラウザーによって集められた格闘家達を自らの手で倒す事で、
テコンドーこそが世界最強の武道である事を証明する事であった。
また、作中ではキム自身のクローンも登場しているが、何故か似ていない
とはいえ、そのクローンすらジョーを倒し、テリーを苦戦させるほどの腕なのだが。
本物のキムの実力自体はまぎれもなく強力であり、負けず嫌いのテリーすら認めるほどの
技の見切り能力とキレを持っている。
しかし、意味不明な強化をされたジョーによって……。

余談だが、ボンガロキムは無茶な発言も多い中で割と正論を言う事も多く、
道場の前で無駄に暴れまわるテリーを「まるで知性を感じませんよ」と一喝し、
クローンを作るのに必要な自分達の血をどうやって集めたと聞くテリーに
「あなたのように闘うたびに血をながしていてはそのチャンスはいくらでもありますよ」と丁寧に教えてくれた。
確かにこの漫画は簡単に流血しすぎである。

「あらゆる武道がテコンドーにひれふす!!
   テコンドーがこの世の武道の頂点に君臨するのです!!!」

またサニーパンチ等の例に漏れず、「飛燕返し」という技を作中で使う。
どう見ても天昇斬なのだが、テリーのパワーウエーブアラウンドラウンドウェイブ同様『RB』で追加された天昇斬が、
『2』~『SP』の時期に連載されていたこの漫画に出るはずがない。ま…、まさかぁー!!

+ その一方で…
同じ細井雄二氏作の漫画版『KOF'95』では原作同様、正義の人となっている。
チョイとチャンに対する態度などは寧ろ原作より穏やかなくらいである。
挨拶の途中でいきなり踵落としを仕掛けてくるが、細井作品ではこの程度は割とみんなやっている
ボンガロと同じく一発も当たらない見切り能力で京を追い詰めるが、空振りパンチで空気中の塵を燃やすという目晦ましにかかり、闇払い一撃で沈んだ。
どうも細井キムは当たらない代わりに凄まじいのようだ(現実のテコンドーもそのルールから実戦では打たれ弱いのではと言われてはいるが)。
…細井先生は結局彼をどうしたかったのだろうか?

+ 他の漫画では
鷹岬諒氏作の『KOF'94外伝』では、キム凶悪ネタを4コマでさんざんやっていたコミックゲーメストとは思えぬ真っ当な正義の人として描かれている。
まだキムの凶悪キャラが確立されておらず凶悪犯としての印象が強かったチャンとチョイを引き連れて現れた時には、
韓国の観衆達からもブーイングを浴び、人が変わってしまったのかと疑問視されるが、
チャン・チョイの戦闘シーンの間に回想が挿入されて、やはり正義の人だったと誤解が解けていく
(この回想シーンの内容から、どうも『KOF'94外伝』では『餓狼2』でクラウザーを倒したのはキムだったらしい)。
チャンとチョイがユリに敗れ、二人が改心する様子を見せると、これ以上の戦闘の必要はないと大会を棄権。
「厳しさのみで二人を支配し、更生へと導こうとしたが、君は戦いを通して彼らに健全な悦びを教えてくれた」とユリに感謝の言葉をかけていった。

連載当時キムと言えば凶悪ネタで楽しんでいた読者達には寂しがられる反面、
「凶悪ネタで遊んでいるのはあくまでファンの4コマで、公式の正しいキムはこうなのだ」と安心もできる描かれ方であった。
この当時は、まさか公式が凶悪ネタをやってくるとは夢にも思わなかったのである


『KOF'96』の時期を描いた続編『KOF G(ギガ)』では試合の場面は描かれずに話が進む。
大会会場にゲーニッツが現れると、会場にいた者達が強大な悪意に包み込まれてしまい、
紅丸が京に目潰しを行ったり、ビッグがクラウザーに襲い掛かって一蹴されたり、
ロバートがリョウに襲い掛かろうとしたが寸前で踏み止まったりしているなどの阿鼻叫喚の中、
チャンとチョイも洗脳にかかり、
「立派なお題目をかかげちゃいるが、その実オレ達を苛めて楽しんでいるだけじゃねえか!?」
「この偽善者を殺さない限り自由にはなれないでやんす!!」
とキムを背後から襲撃しようとするが……。


……と、物凄い形相で二人を振り返る。
あまりの恐怖で悲鳴すら出ないチャン&チョイを叩きのめした後、「私はいったい何を……?」と我に返るお約束の展開に。
「この漫画では凶悪キムは見られないんだなあ」と少し残念に思った読者を大いに満足させ、
なおかつ「ゲーニッツに洗脳されていたから」とフォローも忘れない(しかも叩きのめした後とは言え自分から我に返っている)、
素晴らしい一幕であった。

そんなキムだが、『XIV』においてはキム以上にフリーダムで「できれば会いたくない」師匠・ガンイルと彼の愛人女友達ルオンに振り回され、
エンディングで2人を巡業の旅に送り出そうとするも居座られて共に山籠りをする羽目になるという、これまでのカウンターのような境遇になった。
…そして続編『XV』ではそれにより、デフォルトキャラとしての皆勤出場を逃す憂き目に遭ってしまい、
シーズン2でエディット専用のDLCキャラとしてようやく復帰した。
師匠の山籠り特訓が相当厳しかったらしく、京には対戦前に「何かやつれてねぇか?」と指摘され、
同じDLC組の真吾がガンイルの修行に興味を持った際には慌てて止める、ルオンに対してはリゾートを薦めて逃げようとするなど、
偽善者の印象はすっかり抜けた形となった。
一方で公式サイトのインタビューではジョンやホンフゥとの関係、先祖の話、元チームメイトの現在、善悪論など、
キムに関しての興味深い情報が盛りだくさんとなっており必見である。

 …とまあこの様に偽善者呼ばわりされたり、ネット上での嫌韓の風潮で批判されたりと何かと不遇なキムの旦那。
 とはいえ格ゲー及び創作における韓国人キャラクターの第一人者
 (韓流ブームが来るまでは日本で一番有名な韓国人だったと言う人も)であり、
 弟子や息子を含め多くの韓国人キャラクターの登場のきっかけになった事は確かである。
 また彼が好きなファンは多いし、偽善者呼ばわりや現実の国際問題に架空の人物である彼を巻き込むのを嫌う人がいるのも事実。
 キム、そして他の架空の韓国人キャラクターに対する扱いを、皆もう一度きちんと考え直してみる必要があるのかもしれない。


原作中の性能

コマンド技と溜め技を併せ持つスタンダードタイプ。
飛び道具こそ無いが機動力に優れ、ほとんどの作品で安定して上位に入る。
餓狼シリーズでは避け攻撃も潰せる短距離突進技「半月斬」を主体に、
対空には「飛燕斬」と「空砂塵」、ジャンプからの固めに「飛翔脚」、高速突進技「流星落」、
連続入力技「三連撃」など必殺技のバランスが良く、通常技も判定が強い場合が多い。

特に『餓狼SP』では「鳳凰脚」の突進が異様に速く硬直が皆無
さらに小技から繋がる上にワンコンボで最大8割という狂った性能で、
苦労して削った末に無残にアタタタッ!と葬り去られるという光景が至る所で見られた。
なお、たとえガードしても硬直が皆無のためろくな反撃はできず、ガードの上からがんがん削られる。

ちなみに『餓狼2』では密着時に限り鳳凰脚がガード不能になっており(ただし性能は『SP」に遥かに劣る)*5
『KOF2002』のMAX2「ゼロ距離鳳凰脚」はこれを再現したもの。

歴代鳳凰脚

ファンの間で評価が高かった上図の『RBSP』の鳳凰エフェクトは、『KOF2002UM』で「ゼロ距離鳳凰脚」用の演出として復活した。



 また、相手の足元を踏み付ける様に蹴る技「覇気脚」は、
 威力は非常に低いが下段判定(『2001』のみダウン追撃可能)であり、
 『KOF』シリーズでは「鳳凰脚」でのみキャンセル可能(『XI』ではスーパーキャンセル扱い)。
 必要な分のゲージが無い時でも、「鳳凰脚」のコマンドを入力するとすぐに動作を止めて隙が無くなるため、
 この「覇気脚キャンセル」(通称「覇気キャン」)と呼ばれるテクニックは、
 キムを使う上で欠かせないものとなっている。

『CVS』シリーズではジョン・フーンの「構え」からの特殊技も搭載された。

また『KOFXII』では各キャラの技が少ない中、新たに「空中半月斬」が搭載されるという優遇(?)を受け、
『KOFXIII』ではNEO MAX超必殺技「零式鳳凰脚」が搭載された。
2:34~
NEO MAX超必殺技の中で唯一の乱舞技であり、ホンフゥの「カデンツァの嵐」の様に相手の前後を高速で往復しながら乱舞する。
ついに同門設定が活かされたような別にそうでもないような。
ちなみに神速で相手をボテクリ回すのがかなりかっこよく、演出面の評価は高い。

なお、飛び道具が無いのはカプエスでキングに語った所によると「正義に反する気がするから」らしい。
「飛び道具とは卑怯なり」と言った所か。まあ無くても十分過ぎるほど強いのだが…。
そう言えば後のカプコン産のテコンドーキャラ(悪者)は思い切り飛び道具を使っているが……まさかこれが前フリ?

プレイヤーでは777(スリーセブン)氏が全一キム使いとして有名。
特に『KOF'98』ではキムが弱キャラと言われる中、恐ろしい精度の覇気キャンを使いこなして堂々と強キャラと渡り合っている。
+ 参考動画

ちなみに氏は全国のKOF修羅が集まったこの大会にて、
予選ブロック決勝から決勝トーナメント決勝戦でがちょ氏のラルフに敗れるまで先鋒キム1人で11人抜きという離れ業をやってのけている。
なにこのキム…。


MUGENにおけるキム・カッファン

様々なバリエーションが存在しており、そのほとんどに対悪キャラとの特殊イントロが搭載されている。

原作再現

+ ブラウン氏製作 餓狼SP+アレンジ仕様
  • ブラウン氏製作 餓狼SP+アレンジ仕様
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅し、残念ながら現在は正規入手不可。
原作通り体力が一定以下まで減る事で超必殺技が使用可能になる等
再現度は非常に高く、レトロゲーらしい雰囲気を味わう事ができる。
また氏のビリー同様ブロッキング等様々なオプション機能が付いており、
餓狼2での密着時ガー不の「ゼロ距離鳳凰脚」も搭載。
もちろん超必の「おばか表示」も搭載
また、エンディングも搭載されており完成度は高い。
デフォルトで10段階のAIも搭載されている。

+ Juanxoc氏製作 KOF'95仕様
  • Juanxoc氏製作 KOF'95仕様
ニュートラルポーズが『KOF'95』時のものになっている。
流星落や飛翔脚の挙動が少々不自然な点や、一部の技のキャンセル可否が原作と異なるが、
グラフィックや飛燕斬での龍虎音等、雰囲気は充分再現されている。

+ 斑鳩氏製作 KOF'98仕様
  • 斑鳩氏製作 KOF'98仕様
基本的には原作再現だが、「原作では弱キャラだった」という理由により一部の技の性能が『'98UM』準拠に強化、
隠しコマンドで『RB餓狼』風の鳳凰脚が使える等、所々アレンジされている。
2018年8月の更新で、『'99』以降に追加された要素を詰め合わせた裏モードが搭載された
(従来の『'98無印再現の裏モードはconfigから使用可能)。
MUGENのキムでは珍しく、スラ覇気(ダッシュの出始めで覇気脚を出すとダッシュの速度を維持しながら覇気脚を行う現象)を再現している。
AIもデフォルトで搭載されており、ADVゲージだと覇気キャンやスラ覇気をフル活用するため、動きが非常にシュール。
プレイヤー操作

+ Mouser氏製作 KOF'99仕様
  • Mouser氏製作 KOF'99仕様
ニュートラルポーズは『'99』~『2001』時のもの。
コケココ氏によるAIパッチも存在。
優秀なAIである事は確かだが、同氏の『RB餓狼』版キムのAI同様、鳳凰脚を突然ぶっ放す事がある
HP閉鎖に伴い公開終了となっていたが、現在はhamer氏によって代理公開されている。

+ アフロン氏製作 KOF2002UM仕様+アレンジ
  • アフロン氏製作 KOF2002UM仕様+アレンジ
氏お馴染みとなってきた『2002UM』仕様で、例によって勝利画面も搭載されている。
但し性能的には原作と大分異なっている。
またRB風のアレンジがされたEXモードも搭載しており、
こちらでは原作で使用できなかった空砂塵や流星落、鳳凰天舞脚が使用できる。
また、MAX2のゼロ距離鳳凰脚を当たらない間合いで出すと、
稀にグラフィックが『餓狼伝説2』・『SP』時代のキムに変化した鳳凰脚を出す。
そしてそのまま勝利すると勝利画面も『餓狼SP』時代のものに変化する。

AGGLI氏、斑鳩氏、鳶影氏によるAIパッチが公開されている。
鳶影氏のものはノーマル&EX、MIXの3種類があり、MIXではノーマル、EXの両方の技をAIが使うようになっている。
また2010年3月24日の更新で立ち回りが大幅に変化。
覇気キャンや低空飛翔脚を駆使してノーゲージで5割超を持っていくコンボが爽快かつ強力で、
三連撃や疾空撃を効果的に用いるなど、動きの滑らかさにも一段と磨きが掛かっている。

+ CASTAGNOPOLIS & SHOWARD氏製作 KOFXI仕様+アレンジ
  • CASTAGNOPOLIS & SHOWARD氏製作 KOFXI仕様+アレンジ
下記のCCI氏製作のキムを『XI』風に改変したもの。
ニュートラルポーズは『2002』以降のもの。
鳳凰飛天脚は無いものの、天昇斬が『2002』以降の踵落としになっているなど、
システム等は充分再現されている。
対人戦向けのAIも搭載。

+ Gal129氏製作、CVS2仕様
  • Gal129氏製作、CVS2仕様
グルーヴセレクトなども完備されており、氏の他キャラ同様高い完成度を誇る。
デフォルトでAIも搭載されておりコンボをきっちり決めてくる。

+ 悪咲3号氏製作 CVS2仕様+アレンジ
  • 悪咲3号氏製作 CVS2仕様+アレンジ
氏お馴染みの『CVS2』仕様。
あのEXグルーヴももちろん搭載されており、「ゼロ距離鳳凰脚」が追加されている。
氏の引退により長らく入手不可であったが、現在は2022年4月の活動再開に伴い再公開されている。
大艦氏によるAIパッチが存在し、J・J氏のサイトで代理公開されていたが、最新版非対応かつ現在は非表示。

+ トラ氏製作 RB2+RBSP+RBSPDM+RB仕様
  • トラ氏製作 RB2+RBSP+RBSPDM+RB仕様
氏お馴染みとなってきた『RB2』+『RBSP』+『RBSPDM』+『RB』仕様。
コケココ氏のサイト閉鎖表明後は、ドルジ氏が代理公開を行っている。
2ラインと1ラインを選択でき、1ラインモードの時にはクイックアプローチが使用可能。
基本性能は『RB2』、特殊技のネリチャギは『RB2』・『RBSP』・『RBSPDM』のものを使用可能で、
『RBSP』の2Cを3Cで出せたり、『RB』の遠Cを6Cで出せたりする。
コンビネーションは『RB2』のものだが、『RBSP』の下段コンビネーションが使用できる。
必殺技は『RB2』と『RBSP』のものが使用でき、『RBSPDM』版鳳凰脚はファイナルインパクトの時だけ使用可能。
ジャンプ着地時の隙を飛翔脚でキャンセルできたり、特殊空キャンセルも搭載されている。

外部AIはFLAM氏及び虻蜂氏によるものが存在。
前者を適用するとゲージがMAXになっても減少しなくなる(つまり通常の格ゲーのようになる)。
EXモードを選択できるようになり、このモードでは覇気脚をファイナルインパクト可能となる。
後者は本体同様ドルジ氏のサイトにて代理公開中。
AIレベルを0~7、クイックアプローチ&ライン移動使用率を0~1000に設定可能。
プレイヤー操作

+ 高崎舟氏製作 2000~2001+アレンジ仕様
  • 高崎舟氏製作 2000~2001+アレンジ仕様
カラーによって『2000』・『2001』・SPモードが選択可能。
システム面ではカウンターモードやアーマーモードが再現されており、
ストライカーとしてテリー、ジェイフン、ショー・疾風、タンを呼び出せる他、ブリス技にも対応している。
12PカラーのSPモードにおいては、特定の必殺技がキャンセル可能になるラッシュモードや、『2002』の技など他作品の要素も取り入れられている。
AIはデフォルトで搭載済み。

アレンジ系

+ あだむすきー氏製作 餓狼伝説SP仕様
  • あだむすきー氏製作 餓狼伝説SP仕様
原作とは異なり、鳳凰脚が1ゲージ技となっている。そのためか威力は控えめ。
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴うサイト消滅以降は、hamer氏によって代理公開されている。

+ CCI氏製作、KOF2002ベース+RB餓狼風アレンジ
  • CCI氏製作、KOF2002ベース+RB餓狼風アレンジ
ニュートラルポーズは『KOF'96』~『'98』時のもの。
『餓狼』シリーズや初期『KOF』でしか味わえないしゃがみ歩きも使える。
動画ではよく見かけるキムで、KOFドットなのに『RB餓狼』風の飛燕斬を出していたらこのキャラ。
またイントロ時にスタートボタンを押しっぱなしにする等によってEXモードに切り替える事が出来、
  • ニュートラルポーズが『2002』以降のものになる
  • 飛燕斬が通常のものになる
  • 飛翔脚が『'02』のロック型になる
  • 覇気脚がダウン中の相手に追撃可になる
  • 流星落がジェイフン式になる
等の変更がされる。

AIも搭載されており、主に屈弱K→屈弱P→「覇気脚(弱)」→「鳳凰脚」という連続技をよく使う。
鳶影氏によりAIパッチが作られており、このAIパッチを適用すると三空撃の性能が変化する他、
鳳凰飛天脚(『2000』準拠)が追加され、3ゲージ鳳凰脚(ガード不能)の鳳凰エフェクトも『RBSP』のものに変更される。
一時的に公開停止となっていたが、10年11月4日に再公開&更新された。
氏曰く「昨今のAIインフレにより過去の栄光(?)は霞む」そうだが、まだまだどうして充分に渡り合える強さを誇っている。

+ Mouser氏製作 KOF2002UM+XI仕様
  • Mouser氏製作 KOF2002UM+XI仕様
ニュートラルポーズは『KOF2002』時のものだが、
MAX必殺技に「零式鳳凰脚」が搭載されている他、「ゼロ距離鳳凰脚」も鳳凰エフェクトが搭載された『UM』仕様。
7~12PカラーにはEXモードが搭載されており、こちらは『KOF'98』風のモーション・性能となる。

+ Ryo2005氏製作 KOF+ROTD仕様
  • Ryo2005氏製作 KOF+ROTD仕様
ニュートラルポーズは『KOF2002』以降のもの。
システムも氏の他のKOFキャラ同様、ROTD風にアレンジされている。

+ Mouser氏製作 RB餓狼仕様
  • Mouser氏製作 RB餓狼仕様
鳳凰天舞脚・鳳凰脚がそれぞれ1・2ゲージ技となっている。
コケココ氏とドルジ氏が作成した外部AIが公開されている。
コケココ氏AIはHP閉鎖に伴い公開終了となっていたが、現在はhamer氏によって代理公開されている。ドルジ氏AIは一時DL不可となったが再公開中。
前者のAIは中距離では半月斬を放って相手を抑えつつ、それより近い間合いでは強Kや避け攻撃なども使い牽制し、近距離では小足や覇気脚などで崩してくる。
火力の高いコンボもきっちり入れてくるが、何故かフェイント鳳凰脚を生で連発したり、
鳳凰脚(ガード可能)を突然ぶっ放したり妙に遊びも多いAIである。
後者のAIは半月斬は立ち回りにさほど使わず、→強Kや中足などで牽制し様々なコンビーネションルートを使ってくる、より堅実なAIである。
鳳凰脚は普通に小足からのコンビネーションから入れてくるが、ブレイクショットにもゲージをよく回してくる。
更新を重ね、より多くのコンボを使うようになってきたので、中々見ていても楽しいと思われる。
また、覇気脚→ジャンプ弱K等、人操作ではシビアな目押しで繋げる所をキャンセルして繋げてくる。
他にもダッシュ中にガードしたり、小ジャンプ中に空中振り向きしたりと、AIならではの動きをしてくる。

+ vyn氏製作
  • vyn氏製作
ドットこそ『CVS』だが、氏の製作キャラに漏れずアレンジが加えられている(一部のチェーンコンボ化、技の性能など)。
超必の数も多く使っていて楽しいキャラとなっている。
特に3ゲージ技の雷光爆心鳳凰脚は、カットインも合わせて必見である。
デフォルトでAIも搭載されており、特に鳳凰脚を多用するガン攻めのAIとなっている。
ちなみに何故かこのAI、相手の攻撃に対し「見切ったぁ!」と叫びつつ(発生前に無敵が切れる)鳳凰飛天脚をかます。
そして逆に反撃されている姿に「見切ってねーじゃんwww」とのコメが絶えない。

+ CrazyKoopa氏製作
  • CrazyKoopa氏製作
上記のvyn氏製作のキムをpots氏カプエスキャラ風に改変したもの。
EX技も搭載されているが、飛翔脚はEX版でロック型になるので、『KOFXIII』のキムに慣れている人は注意しよう。
AIは未搭載。

+ LegendaryXM90氏製作 MVC風アレンジ仕様
  • LegendaryXM90氏製作 MVC風アレンジ仕様
CVS2』ドットを使用し、チェーンコンボ、エリアルレイヴ、空中ダッシュ、
2段ジャンプ等を持つMVC仕様(6ボタン)になっている。
大きな違いとしては「構え」及びそれからの派生技の削除、
強飛燕斬が当たらなくても「天昇斬」に派生可能、「空砂塵」が空中発動可能、「三連撃」の搭載等。
またチャンとチョイが登場する3ゲージ技は一見の価値あり。
「飛燕斬」から衝撃波が出ると思ったが、そんな事は無かったぜ!
あと、残念ながら飛べない飛行はともかく空中ダッシュくらいあっても不自然ではないはずなのだが……。
AIが搭載されているが、対人用を想定しているのか強さはほどほど。

+ Jmorphman氏製作 CVS2+アレンジ仕様
  • Jmorphman氏製作 CVS2+アレンジ仕様
MUGEN1.0専用専用。
スプライトは『CVS2』ながら、P.o.t.S氏スタイルを取り入れたアレンジが入っている。
AIは未搭載だが、2014年2月27日にSW氏の外部AIがOneDriveで公開された。

+ しょうゆ氏製作 KOFアレンジ仕様
  • しょうゆ氏製作 KOFアレンジ仕様
独自のKOF風規格で餓狼・龍虎キャラを多く製作しているしょうゆ氏によるアレンジ。
『'94』~『'95』に近いニュートラルが特徴(下の動画では『'96』~『'98』のまま)。
ボタン同時押しでEX必殺技が使用可能で、餓狼本編の必殺技をベースとし、多様な技を使い分けられる。
覇気キャンをブレーキングで擬似的に再現できるなど、独自のアレンジもある。
ただし、氏作成の龍虎キャラやギースに存在する乱舞対決は搭載されていない。
2018年11月の更新でデフォAIが搭載され、2019年1月にはホルン氏による外部AIも公開された。
さらに2020年1月の更新で裏モードが搭載された。ただしそちらはAIには対応していない。
プレイヤー操作

+ みやび氏製作 永久したがる挙動がちょっとおかしなキム(Eキム)
  • みやび氏製作 永久したがる挙動がちょっとおかしなキム(Eキム)
アフロン氏のキム(鳶影氏AIパッチ入り)の改変キャラ。
初公開は2018年7月16日だが、2020年5月23日更新のVar1.2で性能が大きく変化した。
動画使用の際は旧版か新版のどちらであるかを明記して欲しいとの事。

狂クラス向けの強化改変がなされており、最大の特徴が名前の通り頻繁に永久を狙ってくる事。
その方法が攻撃判定がやたら広い必殺技を超速で連発するというもので、動きも声も非常にシュール。
また、超必殺技の威力が倍近くに上がっており、並の相手であれば一発で倒せる。
ゲジマユにすると超必を優先して出すようになり、永久する前に決着が着いたり、永久の締めに使用する事もある。

旧版はカラー差が12種類存在するが、新版は6種類と減った代わりに改変元と同様に選択したカラーでノーマルモードとEXモードの切り替えが可能。
変化するのは使用する技のみで、1Pと7P、2Pと8Pのように押したボタンが同じカラーの性能が共通している。
また、新版は設定でゲジマシ・ゲジマユ・ライフ回復の量を設定可能。
デフォルト設定の場合、強さは1Pでエルクゥを余裕で撃破可能、6PでRare akumaにギリギリ勝てるとの事。
紹介動画(ver1.00、非最新版)

+ 大会ネタバレ
自己中成長(?)サバイバルに餓狼伝説チームとして登場。
序盤から強さを見せ、共闘・共謀(勝利時に逆成長ボーナスを貰わない)を上手く利用して急成長。
無双ゲーを繰り返し、ついにはぶっちぎりでトップのステータスを得て「ラスボス」と恐れられた。
あまりにも手に負えなくなったため、予選後半ではランセレで彼が選ばれる度に悲鳴や相手チームへの追悼、
「もうキムが出てくるだけで笑える」などのコメントが飛び交った程である。

もはや優勝は誰の目にも明らか、と思われていたが、終盤戦で伊達政宗一撃を受けてまさかの三敗。
うp主及び多くの視聴者から惜しまれつつも予選敗退となった。
…が、急遽敗者復活戦が行われる事となり、キムも出場。
ラスボス再臨が期待されたが、二回戦で安栖頼子に倍近い成長差をひっくり返され、またも敗退。
キムの雄姿もこれで見納めか、と思いきや、決勝トナメ第一回戦のタッグ相手としてまたもや登場。
ラスボスの魂は相方に引き継がれた。

圧倒的な強さ、まさかの敗北に再登場と大いに動画を盛り上げた男、キム・カッファン。
正に大会の顔、ランセレに最も愛された男である。

また、この大会の続々編であるEPO成長トーナメント【えぽ】では、上記大会からのステを引き継いだ上に、更に成長を重ねて手に負えなくなりつつあったが、
準決勝でキム以上のバケモノと化した矢吹真吾(ちなみに彼のステはデフォルトからのスタート)に勝った際に逆成長を引いてHPがデフォルト以下に。
決勝相手の紫苑も逆成長を引いて「何この残尿感」と言われる決勝になったが、HPでは負けていたにも拘らず接戦の末に紫苑を撃破。
このシリーズでようやく優勝を勝ち取った。

ちなみにアフロン氏製作のキムは勝利画面でいつも通り相手にテコンドーを薦めるため、相手によってはカオスな事になる。
例えば某大会では饅頭にテコンドーを薦めてたり…。





 「ヨシッ!我が拳に一片のくもりなし!!」

出場大会

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タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
削除済み
非表示

出演ストーリー

+ 一覧

プレイヤー操作

実況付きP操作 Tarie配信(112キャラ目操作キャラ(しょうゆ氏製)、228キャラ目操作キャラ(斑鳩氏製)他)




  「なかなかのお手前で」


*1
生のイカを辛いタレに付けて食べる韓国風刺身で、現地でも「サシミ」で通じる。

*2
キャッチコピーも「誕生する鳳凰の系譜」で、「キム家の先祖にして鳳凰脚の開祖」といった印象を強く与えてはくるのだが
ちゃんとした説明は全く無く、言ってしまえば「キム家を意識して設計したキャラに過ぎない」のか、
「キム家の先祖」なのか、これから自由に決定できるような状態で宙ぶらりんになっている。
そもそも韓国では5人に1人がキムさんだと言えるほどキム姓が多いので、キムを名乗る赤の他人は幾らでもいる
日本で言う「本姓」をそのまま使っているようなものである
織田家伊達家浅井家上杉家徳川家豊臣家のいずれもが「本姓は藤原氏」だとしている。
 まぁ自称レベルなので織田家や木下家(後の豊臣家)は平氏を本姓としていた時代もあったりするが…)。

*3
似たような例だと『ストリートファイター』は米国市場を意識しており、ケンがアメリカ国籍なのはこのため。
初代で初期ステージが日米選べる事は米国を意識した結果と言われているし、
当初続編扱いだった『ファイナルファイト』に至ってはカプコンUSAから言い出した企画である。
尤も『FF』は完成後に、
カプコンUSA「『SF』の続編なのに対戦格闘じゃないのかよ」
日本開発部「対戦格闘が欲しかったなら最初から言えよ」
と言ったやり取りの結果『ストリートファイター'89』から『ファイナルファイト』と言う名前に変更されたのだとか…。

*4
韓国語では「ハイ」といった子音が連続する(二重子音)発音をしないそうである。

*5
これは、『2』の鳳凰脚は実は移動投げなのだが、鳳凰脚の移動ポーズ中は何故か相手がガードポーズを取れるせいで投げられなくなり、
至近距離では移動ポーズを取る間もなく投げられるので、ガード不能のように感じるという、損な仕様のせいで起こる現象である。


最終更新:2024年03月13日 11:04