シング・メテオライト






「でも、オレはバカだからさ。
    命をかけるしか信用してもらう方法が思いつかないんだ」


 年齢:16歳
 身長:167cm
 体重:54kg
 声: 柿原徹也

テイルズオブハーツ』の主人公。
基本的に素直な熱血漢で非常に好奇心が旺盛だが、向こう見ずで危なっかしい一面も持つ。
辺境のシーブル村で、ずっと祖父ゼクスと2人で暮らしてきた。そのため世間知らず。
その好奇心と対人経験の浅さから、デリカシーに欠ける言動をとる事もしばしばだが、
間違いに気付けばちゃんと反省できる素直さを持っている。
シングという名前は、心具(心を具える)という当て字からで、メテオライトは隕石の事。
(ハーツのメインキャラクターの多くは、鉱石を名前か苗字に含んでいる)
口癖は「ガンドコ(ガンガン何処までも)行こう。」
宇宙忍者とか魚型メカとは関係ない。

ベリルから「ノーテン菌のお母さん」(菌の母体、という意味で)と言われるほどの能天気で、
「ピーナッツ」「モロキュウでアボガドなピーマン野郎」等の下ネタを意味も分からず大声で言って怒られたり、
敵にバレないように「手紙の届け先を合流場所に」と言われた際に、仲間から分かっているのかと確認されて、
「ポストに決まってるじゃないか!」と自信満々に答えたりと、かなり天然なおバカキャラ。

海岸に漂着したヒロイン「コハク・ハーツ」に一目惚れし、
コハクのデスピル病(精神を蝕まれる病気)を治すため、精神世界に突入するも、
彼女のスピルーン(「心」を形作る結晶のような物)を砕いてしまい、感情の欠片が世界中に散らばってしまう。
感情を失った彼女を元に戻すための旅から物語は幕を開ける。

性格は上記の通りカイルに近い。
というか、今までの主人公と性格が余りにも似通いすぎているせいで一部ファンからは「無個性主人公」の烙印を押される羽目に。
しかしこれは性格にのみ限っての話であり、本編中での暴走活躍っぷりはかなりの異彩を放っている。
+ シング、その恐るべき個性(ネタバレ注意)
  • 今までの主人公の初期技「魔神剣」・「蒼破刃」を1人で使えない (※VITA版では魔神剣を習得可能に)
  • 自身のスピリア(精神)にラスボス封印
    (そのせいで村から出してもらえず旅立ちまで同年代の友達が一人もいなかった)
  • ちなみに、没設定ではラスボス憑依シングの秘奥義もある
  • オープンスケベ。女湯を覗くどころか、素で突入までしたケダモノ
  • 「タイヘンなケダモノ」、「真・ケダモノ」という称号を授与される
  • 武器が、刃が実体ではない
  • 「空中に浮いてる状態」で超高速ワープで斬り刻む謎の秘奥義がある。
    空中で高速ワープできる主人公なんて…(地上でならユーリがいるが)
  • 公式的な漢字の当て字がある(心具)
  • テイルズシリーズでCG版の画像がある(『TOH』メインキャラ全般)
  • 本編中に心臓が止まるという、恐ろしい臨死体験アリ (続編で死んじゃった主人公はいたりするが)
  • 自分自身に刃を向け、身体を傷つける(本編中2回。腹部と右足に対して。なお、腹部の方は自分の意志ではない)
  • 顕在的、潜在的な特殊能力を持っていない(他の主人公での同類はユーリが該当)
  • 防具は盾とレガースとアクセサリーしか装備しない

また、女性に対して「今まで出会った中で一番可愛い」「一番素敵な女の人」等と、お世辞ではなく本音で堂々と言い放つ、
その天然たらしっぷりがロイドを彷彿とさせる為、「二代目攻略王」と呼ばれることもある。
あと、足フェチ。すごく足フェチ。
「コハクの足ばっかり見てしまいます…」
「コハクの足の事を考えてたんだ」
「ごめん、コハクの足しか覚えてないや」
この台詞だけでどれだけのレベルかお分かり頂けるであろう。

戦闘では、念じることで持ち主の気持ちを反映させ力を発揮する武具「ソーマ」を使用する。
ソーマには色々な種類があり、シングのソーマは左腕のガントレット盾から右手に引き抜く剣「アステリア」。
主な属性は光であり、術技では雷を使うものも多く見られる。
+ キリサケッ!キリサケッ!
『テイルズオブハーツ』では、地上でコンボを繋いでいると相手が割り込みをして来る事がある。
しかし空中でコンボを繋いだ場合、この割り込みは発生しない。
そしてシングの技「翔星刃」これは斜め45度に斬り上げる技なのだが、
これが発生が早い、範囲が広い、相手の大きさと重さによってはループ可能とやたら狂った性能を持っている。
取り敢えず困ったらショーセイジン。困って無くてもショーセイジン。当たったらキリサケッキリサケッという戦法が猛威を奮った
(『ハーツ』では同じ技を連続して出した場合、技に応じた省略ボイスに変わる。翔星刃は「切り裂け!」となる)。
一応相手が小さかったり重かったりすると安定せず、着地硬直の隙が大きいと言う弱点も存在するのだが、
ループしやすい相手の筆頭が、ほとんどのボスが属する人型キャラだったり……。
なお、仲間キャラのイネスは翔星刃よりさらにハメやすい「マーメイドジュヌ」と言う技を持っており、
ヒロインのコハクも性能は劣るが空中ハメ可能な「疾風脚」を持っているため、「ボスより重い敵が強い」とよく言われる。

しかし、そんな小さい敵や重い敵にも有効なのが、キリサケッ族の技の1つ「星塵絶破」。
これは敵に突進しながら斬り抜ける技であり、まずその特性のため反撃を受け辛い。
そして酷いのが火力。本来2HIT技として火力が高めに設定されているのだが、大きいキャラには3HITする。
更に壁際に追い詰めて使用すると敵によっては5HITする。そのため総ダメージがマッハとなる。
この所為で『ハーツ』は「星塵絶破ゲー」と呼ばれる。興味がある人は検索エンジンで技名を調べてみよう。
一応こちらも弱点はあり、迂闊に使うと敵の中央に飛び出して孤立し袋叩きだったり、
誤って空中の敵をターゲッティングして勝手に空中発動し上手く高さが合わずに当たらない、などと言う事もある。
だがそんな欠点を利点が遥かに上回る。

リメイクにあたるVITA版の『テイルズオブハーツR』では、様々な要素が加わりそれぞれの技が弱体化。
するかと思いきや、翔星刃は原作以上に空中戦の比率が高くなったため空中攻撃の要として重宝され、
星塵絶破はヒット数こそ減ったもののスピードが上がり火力はそのままで、
さらにバトルフィールドが3D化により広くなったため、この技を使うだけでフィールドを縦横無尽に駆け巡る事に。
星塵絶破を連打したシングを捕えられる敵がほぼ存在せず、これ一本で裏ラスボスまで余裕。
「星塵絶破ゲー」はさらに加速した。
最も他の技も兼並強化されており(特に獅子戦孔や流星衝の強化が著しい)、
TP&TC制のおかげでグミで回復しなければ底は存在するために割と自由にレシピを組んでも楽しむ事は可能である。

ちなみに、『ハーツ』には援護キャラクターとして歴代キャラが多く参戦している(ただしボイスは無し)。
テイルズキャラだけではなく、ワルキューレクロノア三島平八ワギャン、高槻やよい等のナムコキャラも呼ぶことができる。

+ アニメ派? CG派?
『テイルズオブハーツ』は、従来のシリーズと同様にアニメが使用された「アニメムービーエディション」、
テイルズ初のCGムービーが起用された「CGムービーエディション」の2つが発売されている。
アニメーションはテイルズオブシリーズではお馴染みのProduction I.G、CGは白組が担当した。

…のだが、CG版は発表当初から「怖い」「ありえん(笑)」と突っ込まれまくっており、かなり不評。
キャラクターデザインのいのまたむつみ女史の絵と、リアルなCGがあまりにもかけ離れていた為である。
ヒスイ、イネス、クンツァイト等の一部のキャラは「CGでも意外と良い」という意見もあるのだが、
肝心の主人公・シングとヒロイン・コハク(何故か髪型も違う)のCGはかなり不評で、
特にコハクはモッコハク、裏ヒロイン的存在のリチアは「モナリザ」と言われている。
ただし人物は不評だが、背景はかなり美麗である。


しかも、CG版ではあくまで「アニメムービーがCGムービーになっている」だけで、
ステータス画面の絵や、スキットの絵はアニメムービーエディションと同じアニメ絵になっている。
更にCGムービーエディションではアニメムービーよりも短くなっている、または内容が少し変わっているムービーもある。

売り上げはというと、アニメムービーが売りのテイルズではリアルなCGは受け入れられ難かったようで、
やはり売り上げはCG版よりもアニメ版の方が上だったとのこと。
じゃあ何故テイルズでCGなのかというと、
「同じことを続けるとマンネリ化が進むので、あえてユーザーが考えなかったであろうCG表現に踏み込んだ」
とのこと。残念ながら結果はご覧の有様であったが……。
「『テイルズに興味はあるけどアニメでしょ?』というユーザーなど、新たなファンを取り込みたい」という考えもあったようだが、
新たなファンを取り込めたかは不明である。
ただ、そのお陰と言うかなんと言うか、現在CG版は非常に値崩れしており、中古なら大体アニメ版の半額以下で手に入れる事が出来る。
ムービーを気にしない方なら非常に安価にハーツが楽しめるので、是非。
ちなみにVITA版の作中ムービーはアニメムービーがベースとなっている。

『レディアントマイソロジー3』では、上述した様に似た性格のカイルとロイドとスキットで絡む事が非常に多く、
三人で(トイレの順番待ちなど、大抵はくだらない事で)熱血する事もあれば、リフィルの授業中に揃って勉強をさぼり叱られるなど、
「三馬鹿」と言われる始末である。
ノーテン菌の汚染が拡大しているのだろうか……。

余談だが、冒頭の画像が服装なども含めて『遊戯王GX』の主人公、遊城十代に似ていると一時期2chのマイソロスレで言われ、
実際シングがソーマではなくデュエルディスクを構えたコラ画像が作られたりもしていた。


MUGENにおけるシング

Yasainoyama氏が製作したものと∞ロダ産が存在していたが、現在はいずれも入手不可。

+ Yasainoyama氏製作
  • Yasainoyama氏製作
現在は無期限公開停止。ただし、動画利用や二次配布は禁止されていない。
DSのドットを使用しているちびキャラだが、サイズを大きくするパッチも氏によって作られていた。

原作で使えた技は一通り搭載されており、コマンドも方向キー+ボタンと操作も簡単。
エモーショナルゲージ(EG)も再現している。
EGは『リメD』におけるCCのようなもので、ゲージが無くなるまで攻撃を続けることができる。
ただし、ゲージが赤色の時は受けるダメージが増加してしまう。
AIもデフォルトで搭載されており、EGが多い時に攻撃を受けると、コンボを繋げまくってライフをごっそり削ってくる。

+ ∞ロダ産
  • ∞ロダ産
アレンジ仕様の手描きキャラだが、現在はロダの閉鎖により入手不可
術技は25種類(原作は、合技除き32種類)実装しており、仕様が異なるものも存在する。
通常突き(下段突き)→斬り下ろし→パンチ→特技→特技→秘技→奥義→破邪十字星→翔旺神影斬の順にキャンセルが可能。
簡易AIがデフォルトで搭載されている。

出場大会



最終更新:2023年06月05日 14:11
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