仮面ライダーキバ



   覚醒(ウェイクアップ)
      運命(さだめ)の鎖を解き放て!』

 ■スペック
 身長:200cm
 体重:98kg
 パンチ力:6t
 キック力:8t
 ジャンプ力:一跳び85m
 走力:100mを6.5秒
 必殺技:ダークネスムーンブレイク(30t)
+ 他形態はこちら
「ガルルフォーム」
 身長:200cm
 体重:91kg
 パンチ力:5t
 キック力:9t
 ジャンプ力:一跳び40m
 走力:100mを1.5秒
 必殺技:ガルル・ハウリングスラッシュ

「バッシャーフォーム」
 身長:200cm
 体重:92kg
 パンチ力:3t
 キック力:3t
 ジャンプ力:一跳び30m
 走力:100mを6秒
 水中最高速度:162ノット(約300km)
 必殺技:バッシャー・アクアトルネード

「ドッガフォーム」
 身長:200cm
 体重:150kg
 パンチ力:15t
 キック力:4t
 ジャンプ力:一跳び10m
 走力:100mを10秒
 必殺技:ドッガ・サンダースラップ(30t)

「エンペラーフォーム」
 身長:210cm
 体重:100kg
 パンチ力:18t
 キック力:32t
 ジャンプ力:一跳び180m
 走力:100mを3秒
 必殺技:エンペラームーンブレイク(150t)

「飛翔態」
 体高:1.8m
 最大翼端長:3.8m
 重量:100kg
 最高速度:マッハ3.4
 パンチ力(翼での破壊力):10t
 キック力:18t
 ジャンプ力:∞
 必殺技:ブラッディストライク

「キバット!」
「キバって行くぜ!!」

+ 担当俳優・声優
  • 紅渡
瀬戸康史
『クライマックス刑事』『キバ』『魔界城の王』『ディケイド』『MOVIE大戦2010』『ガンバライド』『ガンバライジング』
大石達也
『クライマックスヒーローズ』シリーズ、『ライダージェネレーション』シリーズ
能澤章宏
『バトライド・ウォー』シリーズ(『II』まで)
増尾興佑
『バトライド・ウォー 創生』『ライダーレボリューション』
戸松拳也
『クライマックスファイターズ』『クライマックススクランブル』

  • ワタル
深澤嵐
『ディケイド』

他のライダー達とは違い、キバだけは何故かゲームでの代役がころころ変わる。
スタッフ側としてもイメージを掴みきれていないのだろうか。

なお、戸松氏は自身のYoutubeチャンネルでキバ役を演じたことを明言している。

2008年に放送された、平成仮面ライダーシリーズ第9作『仮面ライダーキバ』に登場する仮面ライダー
次作『仮面ライダーディケイド』にも登場している(後述)。
主人公・紅渡(くれない わたる)(演:瀬戸康史)が「キバの鎧」を纏うことによって変身し、怪人ファンガイアと戦う。
モチーフは吸血鬼で、頭部に関してはジャック・オ・ランタンがモデルだとか。

東映公式サイトに掲げられたキャッチコピー「それはバイオリンをめぐる、父と子の物語…」が示すように、
2008年の「現在」とその22年前の1986年の「過去」の二つの時間軸を同時進行し、
それぞれの出来事が密接な繋がりを持ちながらストーリー展開されているのが特徴で、
前作『仮面ライダー電王』とは違った形で「時間を越える」描写が行われた。結局タイムトラベルもしてたけど
しかしこの「二世代を跨いだ物語」というシリーズ2本分をブチ込んだ野心的なドラマ構造や、
「紅渡」の項で触れる登場人物間の愛憎関係はコア視聴者である子供達には複雑に思えたのか、
シリーズ平均視聴率は『電王』を下回ってしまった。
+ じゃあ失敗作? 実はそう言い切れない事情があったりする
実は平成ライダーシリーズの平均視聴率は2001年の『仮面ライダーアギト』をピークに長期低落傾向にあり、
『電王』も社会現象にまでなった人気とは裏腹に前作『仮面ライダーカブト』を下回る平均視聴率を叩き出してしまっていた。
その一方、関連商品売上高ベースでは『キバ』は歴代5位の『電王』にこそ及ばなかったものの、
『電王』前の3作品(『カブト』『響鬼』『ブレイド』)を上回り『アギト』に次ぐ歴代7位であった。
つまり、全体的に人気は安定しているものの、その基本的指標である視聴率と関連商品売上高にねじれが生じていたのだ。
この傾向は前後の時間帯番組である戦隊シリーズやプリキュアシリーズでも同様であり、
プリキュアシリーズに至っては「平均視聴率は悪いが関連商品の売れ行きは良い」作品、
「関連商品の売れ行きは悪いが平均視聴率は良い作品」が交互に出る始末であった。
ちなみにこの頃放送されていたプリキュアは『Yes!プリキュア5 GoGo!』で、前者にあたる。


この状態は2009年(平成ライダーシリーズでは『ディケイド』『W』)に歯止めが掛かることとなる
(視聴率の問題に関しては、古くから「リアルタイムでの視聴者だけを対象にしており、録画視聴者を考慮に入れていない」という批判がある。
 ただし番組そのものがコマーシャルと言えるアニメ特撮ならともかく、
 他の番組では「コマーシャルを早送りされてしまう」録画を視聴率に加えるわけにもいかないので…)。
しかし『エグゼイド』で極端なねじれ方をすることに。

『キバ』が不人気作と言う印象を受けてしまうのは、むしろ終了後も劇場版が複数作られるほどの人気となった『電王』と、
記念作品として大々的に広報され、良くも悪くも盛り上がった『ディケイド』に挟まれているという時期的不遇に加え、
これら両作品に比べて地味な作風も要因として大きかったと思われる。
特に電王の影響力は大きく、東映上層部は電王の続編を望んでおり、本作には殆ど興味を示していなかったという。
キバット役の杉田智和氏も「真剣になって作ってたのはチーフプロデューサーの武部女史だけだった」という旨のコメントをしている。
だからって最初の敵と最後の敵をソードフォームとモモタロスに似せるのは大人げないんじゃないでしょうか

このせいなのか、仮面ライダーシリーズが多く立体化されている可動フィギュア『S.H.Figuarts』では何故か冷遇されている。
ダークキバと同時に出た実質コンパチのエンペラーフォーム以外は前身の『装着変身』でしか出ておらず、
長らく同ポジションだった響鬼も2014年に真骨彫製法で発売された。
平成ライダーを並べたいのにキバだけ揃わないことを嘆くファンは多い。
挙句、キバ10周年を迎えてのホビー展示イベントで期待させておいて電王11周年を掲げてキバは完全スルーされる有り様。
2018年10月にようやく真骨彫でキバのFiguarts販売が決定したのだが、
このポスターの第3弾発表がそれだったため集合写真から一人だけハブられることになってしまった。なんで逆じゃなかったんだ
しかし長年温められてきただけあって、巻き付いた細いチェーンなど立体化の難しい細かい装飾まで再現され、
ダークネスムーンブレイクのポーズも決まる可動域などほぼスーツそのままと評される高い完成度で世に出ることができた。

まあ大きなお友達達は子供の思いなどそっちのけで753こと名護啓介の一挙一動や、
本作のもう一人の主人公・紅音也の怪男児ぶりなどを楽しんでいたわけだが

+ 紅渡
「人間は、みんな音楽…」

とある洋館に奇妙な姿のコウモリキバットバットIII世(通称「キバット」)と住む青年。紅音也の息子。
父が遺したヴァイオリン「ブラッディ・ローズ」に匹敵する名器を作るべく、日々バイオリン職人の腕を磨いており、
ネットでは「伝説のバイオリン職人」と噂され、時折修復の依頼を受けている。
職人として名器に相応しいニスを常に探し、魚の骨やレストランの秘伝のソース等々、
これはと思った物を使ってニスを自作している。材料によっては異臭騒ぎを起こしてしまうこともあり、
後述の奇行も合わさって近隣住民からは「お化け太郎」と呼ばれている。
しかし「ブラッディ・ローズ」がひとりでに鳴動する時、ファンガイアを倒すべく人知れずキバに変身する。

当初、自分は「この世アレルギー」と思い込み、洋館に引き籠りがちで、外出時もマスクなどで全身を覆っていた。
さらに極度の人見知りであり、キバットや家に訪れる少女・野村静香しか理解者がいなかった。
しかし、「素晴らしき青空の会」に属するファンガイアハンター兼ファッションモデルの麻生恵との出会いで、
自身の思い違いに気付いてからは普通に外出できるようになる。
自分がファンガイアと戦う理由も理解していなかったが、外の世界と関わることでその厳しさに晒されつつも、
恵やイクサシステムの正装着者である名護啓介ら「素晴らしき青空の会」の面々との交流によって人間的に成長した。

+ 「素晴らしき青空の会」について
「嶋財団」という企業集団を率いる実業家・嶋護によって組織された対ファンガイア秘密結社。
22年前の時点で既にファンガイアと戦っており、その為のパワードスーツ「イクサシステム」も開発していた。
恵や名護は勿論、恵の母・ゆりもメンバーであり、恵の祖母・茜に至ってはイクサシステムの開発スタッフであった。

嶋は渡の幼少期の親友・登太牙の養父でもあり、一度は人間とファンガイアの共存に希望を持っていた。
しかし互いの不信感から決裂し、太牙は嶋の元を離れてしまう。
その後、太牙は人間やファンガイアに他のファンガイアの力を融合させるという独自の研究を行っていた。
神田博士の成果を乗っ取る形で「D&P」なる企業を起こし、青空の会の活動を度々妨害していた。

終盤、渡がファンガイアとのハーフであることを知った嶋は、恵や名護に渡の抹殺を命じるが、
それまでの付き合いから渡の善意を確信していた二人は命令をサボタージュした上で渡の助命を訴えた。
嶋もまた、太牙の策謀でファンガイア化されたことを契機に渡の良心(と自身が太牙にした仕打ちの過ち)、
そして決闘で自分を殺せなかったばかりか再分離まで施した太牙に優しさが残っていることを知り、
ビショップから太牙を守るべく敢えてキングとなることを宣言した渡を青空の会と共に支援。渡と太牙の和解を取り持った。

一方、目的では一致するものの、互いの性格から反目していた恵と名護だったが、
ビショップとの戦いの中で名護が一時失明するアクシデントに見舞われたのを機に急接近。最終決戦を経て結婚するに至った。

何故、渡がキバに変身できるのかは謎に包まれていたが、
やがて自身が音也とファンガイアの「クイーン」・真夜の間に生を受けたハーフであり、
「キバの鎧」は真夜がキバットと共に遺した「ファンガイアの『キング』のための鎧」であることを知る。

さらに物語中盤、渡は少年時代の親友・登太牙と再会するが、彼が自分の異父兄弟な上に、
当代のファンガイアの「キング」であることを知る。
そして初恋であり、両思いでもあった女性・鈴木深央も当代のクイーンであり、大牙と結婚する運命にあった。
渡と大牙は友情からお互いに強く出ることができず、気が弱い深央は渡が好きだという本心を言うことができないまま徐々に精神を病んでいくという、
某8チャンネルの昼ドラ級の複雑な三角関係が形成されてしまう。

人類との関係を巡る太牙との衝突、その中で起きた深央の死によって渡は精神的に追い込まれ、
それを見かねた次狼によってキャッスルドランにある「時の扉」で過去へ飛び、
音也と真夜の仲を引き裂いて自分が生まれなかったことにしようとするが、
ゆりの説得や音也との束の間の交流で立ち直り、精神的に大きく成長する。
現代に戻った後は、ハーフとして人間とファンガイアの架け橋となって共存を目指す意志を持つようになり、
ビショップの暗躍によりキングの座を追われた太牙を護る為、自らキングを名乗る。

「ここに宣言する。今から僕が新しいキングだ!
 文句があるならかかってこい、ファンガイアの掟は力の掟。
 強い者が全てを支配する!」

過去での戦いにより変身前でもファンガイアと渡り合い、眼光だけでファンガイアを撤退させるほどの強さを身に付けた。
最終的には太牙と和解し、先代キングの復活を企てるビショップの陰謀を砕き、復活した先代キングをも滅ぼした。

本編の数年後に誰かと結婚したらしく、紅正夫という息子が最終回に登場している。
見た目は恐ろしいくらいに音也に似ており(演者は音也と同じ武田氏)、ファンの間では隔世遺伝などとネタにされている。
彼は渡から「キバの鎧」を受け継いでおり、キバット(Ⅲ世)の息子であるⅣ世に噛まれる事で渡と同じ姿のキバに変身できる。
(恐らく)自分の時代の敵である反人類派ファンガイア集団「ネオファンガイア」との戦いに協力してもらうために、
(これも推定だが)キャッスルドランの「時の扉」により時を越えて現代にやってきた。

本作のラストシーンは、恵と名護の結婚式の最中、未来の危機を告げに正夫を追って出現したネオファンガイアに、
渡、正夫、太牙、名護、アームズモンスター達が迎撃体制を取る所で締め括られている
(小説『HERO SAGA』では、正夫ではなく『ディケイド』のキバーラが駆け付けるIFの展開も描かれている)。

+ 各フォーム解説
「ガブッ!」

通常形態は「キバフォーム」と呼ばれる形態であり、キバットがその体内に封印している。
キバットはキバット族というコウモリ型モンスターであり、普段は渡の家で生活している(風呂に入ったりもする)。
キバに変身後はベルトのバックル部に逆さに下がり、キバの鎧を制御する役割も持つ。
キバットにフエッスルという特殊な笛を咥えさせて吹かせることで3人のアームズモンスターを召喚し、
彼らの変身した武器を手にすることで「ガルルフォーム」「バッシャーフォーム」「ドッガフォーム」の三種の形態にフォームチェンジすることが可能。
強引に三種同時召喚した融合形態「ドガバキフォーム」も存在する。
フエッスルは封印を解除する役割も担っているようで、各種必殺技を使用するためのキーとしても利用されている。
キバフォームでの必殺技は右足にある魔皇石が隠された覆『ヘルズゲート』の封印を解いて放つキック「ダークネスムーンブレイク」。
発動の瞬間、周囲が月夜になる点が撮影を面倒にしてしまったためか使用回数は少なく、止めに使われたのはたったの3回
足を高く振り上げるダイナミックなポーズは、高岩成二氏以外のスーツアクターにはほぼ真似できないらしい。

アームズモンスター達はいずれもファンガイアに滅ぼされた魔族の最後の生き残りで、22年前に音也と出会い、
自らの命と引き換えに先代キングを倒した音也との約束から、音也の子である渡を支えている。

ガルルフォーム
「ガルルセイバー!」
ガルルフエッスルで呼び出した「魔獣剣ガルルセイバー」を握り変身した形態。
基本カラーは青。左腕が強化されている。近接戦闘を得意とし、特に脚力に優れる。
必殺技はキバットの「ガルルバイト!」のコールと共に周囲を満月の輝く夜に変え、
キバットからエネルギーを注入して口に咥えたガルルセイバーで敵を切り裂く「ガルル・ハウリングスラッシュ」。
1度だけ、直接ガルルフォームに変身したことがある。

ガルルセイバーとなるアームズモンスター・ガルルはウルフェン族最後の生き残り。
過去編では「次狼」と名乗る男性の人間態として人間社会で生活していた。
音也とはかつてゆりを取りあった仲であり、一族を滅ぼしたファンガイアのルーク打倒などを通じて友情が芽生える。
本作の2号ライダー・イクサの(時系列的に)最初の装着者にも任命されてもいる。
現代編でも特に終盤にかけて出番が多く、悩める渡を導いた。
演じたのは『仮面ライダー響鬼』のザンキさん斬鬼及び劇場版の凍鬼も演じた松田賢二氏。
これで3人ものライダーを演じたことになる。

『超・電王』では昭和10年の日本でラモン・力と共同生活している所を飛ばされてきたウラタロスに憑依されている。
彼らアームズモンスターは元々人間よりもかなり寿命が長いため本人である可能性もあるが、
自分を「最後のウルフェン族」と発言しており、本編と矛盾している
(『キバ』本編では、ウルフェン族が滅ぼされたのは過去編の少し前である)。
『ディケイド』での世界崩壊により時空に混乱が起こっている時期のことなので、これもその影響なのだろうか。
おのれディケイド!

バッシャーフォーム
「バッシャーマグナム!」
バッシャーフエッスルで呼び出した「魔海銃バッシャーマグナム」を握り変身した形態。
基本カラーは緑。右腕が強化されている。感覚・泳力に優れ、地上でも「アクアフィールド」という、
疑似的な水中環境空間を形成することで優位に戦える。
必殺技はキバットの「バッシャーバイト!」のコールとともに周囲を半月の夜に変え、
エネルギーを注入したバッシャーマグナムからホーミング弾を発射する「バッシャー・アクアトルネード」。
当たった敵は非常に脆くなり、軽く触れるだけで粉々に砕け散る。

バッシャーマグナムとなるモンスター・バッシャーはマーマン族最後の生き残り。
過去編では「ラモン」と名乗る少年の人間態として、靴磨きをして粛々と生活していた。
え、どう見ても日本人なのになんでスペイン語圏の名前なのかって?それはわしにも分からん・・・・。
似た境遇の次狼と出会ってからは彼らに協力するようになる。
……しかし以降は殆ど出番が無いか出てもやられ役、現代でも目立った活躍は無かったかわいそうな子。
せいぜい話題は現代編の服装がセーラー服であること(半魚人と水兵で「水」繋がりからか)ぐらいか。
ちなみにバッシャーフォーム自体も本編で敵を倒したのはわずか1回のみ、
登場した次回の話で早くもかませ化、登場数自体も片手でも指が余るほどで印象的なエピソードも一切無し、
エンペラーフォーム登場後もバッシャーマグナムだけフィーバー技が使用されていない
DVDの初登場巻も背表紙画像をイクサに取られて何故か出番のない最終巻に回される、
ついでにディケイドがカメンライドしてキバになった時も、バッシャーフォームだけロクに技がヒットせずボコられた。
トドメにバッシャーマグナムのDX玩具もプレイバリューがなくてつまらないと不評。
……もうなんか平成随一のやたらと不遇な形態である。
平成ライダー特有の「銃使いは不遇」のジンクスに加え、「水中・水上系能力は不遇」という、
映像創作物全般に言えるジンクスまで抱えているため、当然と言えば当然なのかもしれないが。
『超・電王』ではリュウタロスに憑依されている。子供かつ銃使い繋がりか。

ちなみに演じた小越勇輝氏は前作の『電王』TV本編にイマジンの契約者の少年として出演していた。
その時の主な絡み相手はウラタロス。……これも水繋がりの因果を感じる。

ドッガフォーム
「ドッガハンマー!」
ドッガフエッスルで呼び出した「魔鉄槌ドッガハンマー」を握り変身した形態。
基本カラーは紫。両腕が強化されている。スピードを犠牲に攻撃力と防御力を高めた姿であり、
ドッガハンマーをズルズル引きずりながら歩く姿が印象的。
またドッガハンマーのハンマー部分に仕込まれた「トゥルーアイ」という眼で透明化した敵を探り出すこともできる。
必殺技はキバットの「ドッガバイト!」のコールとともに周囲を朧月夜に変え、
エネルギーを注入したドッガハンマーのトゥルーアイで敵を拘束、
そのままハンマーからのオーラを振りおろして粉砕する「ドッガ・サンダースラップ」。

ドッガハンマーとなるモンスター・ドッガはフランケン族最後の生き残り。
過去編では「力(リキ)」と名乗る寡黙な男の人間態をしており、腕力を生かしマッサージ屋として生計を立てていた。
あまり人間社会に馴染めておらず、人間も捕食対象と割り切っている。
しかし音也達とは友情が芽生えたようで、手を出すのには躊躇していた。
『超・電王』ではイメージが似ているキンタロスに憑依されている。
どうやら彼らモンスターの身体は人間に比べ憑依の据わりが悪いらしく、ちょっと喧嘩しただけでイマジン達が抜けてしまった。

エンペラーフォーム
「ウエイクアップフィーバー♪」
「キバフォーム」は暴走を防ぐため「カテナの鎖」という封印によって本来のパワーをセーブされた形態であり、
「魔皇竜タツロット」がカテナの鎖を外すことにより真の力を発揮する「エンペラーフォーム」となる。
右足にあったヘルズゲートは胸に移動し、全身が金色を基調としたデザインに変化しており、変身と共にマントが装着される。
その名の通りファンガイアの王(キング)のために作られた「キバの鎧」の本来の姿であり、
使いこなせば国一つ滅ぼすほどの力を出せるという。

必殺技は左腕のタツロットのスロットレバーを引いて発動する連続両足蹴り「エンペラームーンブレイク」
(連続蹴りの他にもダークネスムーンブレイクと同じ形式や跳び回し蹴りなどの多くのバージョンがあり、
 蹴り方はある程度自由らしい。一部のゲーム作品では足の横に牙の形のオーラを発生させ、
 跳び蹴りの後オーラが相手を連続で攻撃する技となっている)。
なお、上の問題を回避するためかこちらでは周囲は夜にはならない。
所謂平成ライダーの「最強フォーム」の中では登場が早かった(24話。他は大体30話台後半)のもあり、
最もダメージによる強制変身解除が多かったと思われる。
だがスペック・必殺技など全ての面で今までのフォームを凌いでおり、さらにアームズモンスターも全て使用可能。
おまけに各武器にタツロットを接続することで「フィーバー技」というそれぞれのフォームの強化技を使用できる。
そのため後半は殆どこの形態がデフォルトになり、初期4フォームは完全にお払い箱状態になってしまった。

……これだけの戦闘力なのにデッドコピーである。
実はキバの鎧は二つ製作されており、渡が装着してるのは後から作られた「黄金のキバ」の方。
黄金のキバはカテナの鎖による常時パワー抑制に加え、本来の形態でも先に作られた方と比べ性能面で大幅に劣る。
というのも、決戦兵器として先に作られた「闇のキバ」がアホみたいにハイスペック過ぎたために、
運用が難しくて危険極まりない代物であったため。
実際、完成後間もなくレジェンドルガ族との決戦の際に装着した古代のキングが最強技を炸裂させた結果、
勝ちはしたものの多数の同胞を巻き添えにしたうえ、決戦時の戦場を灰の積もる地に変え、
挙句の果てに自爆技だったため、古代のキングも死亡。
開発担当の双子の技巧匠は自分達の想定を思いっきり超越した力に完全にビビって件の最強技を封印し、
性能と引き換えに扱いやすく安全で最初から最強技をオミットした「黄金のキバ」を開発したのである。

さらに終盤に差し掛かる頃からはタツロットのスロットレバーを4回引くことで、
黄金のコウモリのような形態「飛翔態」に変身(というか変形。一人でやってるがFFRの原型とも言える)する能力を身に付けた。
マッハ3.4というスカイライダーさえ凌ぐ無茶苦茶な速度で空を飛び、高熱火焔を吐き、
設定上は宇宙でも活動可能…もはやライダーの次元ではない。
これはキバの鎧の機能ではなく、渡本人の資質により開花した能力である。
放送当時にエンペラーフォームから飛翔態へ変形する玩具も発売されており、上記したFFRの玩具に向けた試験的な側面もあったという。

専用武器は「魔皇剣ザンバットソード」。先代キングが居城である生体移動要塞「キャッスルドラン」の壁に隠していた。
本来はあまり装飾のない細身の剣だが、渡がこの剣の力を制御できずに暴走しかけたため、
アームズモンスター達がライフエナジーを結集し、砥石型のアイテム「ザンバットバット」となって、刀身に合体することで制御している。
戦闘中にザンバットバットを刀身上で何度もスライドさせて研ぐことで切れ味を上げると共にエネルギーを蓄積できる。
ショットガンの装填をイメージしたアクションらしい。そこ、シコシコ剣とか呼ばない!
装着されたフエッスルを使用ながら研磨を行うことで、必殺技の斬撃「ファイナルザンバット斬」が発動する。
普段はタツロットに収納してあり、必要に応じて取り出すようだ。

アドベンチャーバトルDVDではキバになりたい少年が変身した究極のてんこ盛り形態「ドガバキエンペラーフォーム」も登場した。

+ ファンガイア
世界に潜む13の魔族(作中世界では知的生命体の総称であり、人間もその中の一種族である)の一族であり、
人間社会を内部から支配せんと暗躍してきたモンスター。
古くから他種族根絶のために活動し、13の魔族の中には前述の4種族の他にゴブリン族も彼らの猛攻で絶滅に追い込まれた。
名前は「fang」と「Vanpire」を合わせた造語。

人間の持つライフエナジー(生命エネルギー)を糧とし、それを喰らうべく密かに人間を襲っている。
ファンガイアにライフエナジーを吸い尽くされた犠牲者は半透明のガラスの人形のようになった後、砕け散ってしまう。
方法こそ異なるものの「他の生物からライフエナジーを摂取する」という生態自体は他の魔族にも共通で、
たとえばファンガイアは吸命牙で直接ライフエナジーを吸い取り、人間は動植物を「食べる」ことでライフエナジーを摂取している。

+ ファンガイアの首脳陣「チェックメイトフォー」
ファンガイアの首脳陣は、チェスの駒に例えられた「キング」「クイーン」「ビショップ」「ルーク」の4人で構成され、
「チェックメイトフォー」と呼ばれる。
その位は基本的に転生によって継承されるが、キングは他の3首領の地位を剥奪する権限を持つ。

キングの本職は「人類の進化を阻む」ことであり、上記の通りキバの鎧も本来はキングのものである。
チェックメイトフォーでは唯一、転生ではなく血筋で引き継がれる。

クイーンは元来ファンガイアにとって最大の禁忌である「人間との恋愛」を犯した同胞を処刑する権限を持っているが、
真夜は音也との出会いによってその運命を大きく狂わされ、深央もまたクイーンの使命に戸惑うことになる。
なお、真夜や深央が処刑に使う技はダークネスムーンブレイクに酷似している(ビジュアル的にはキックではなく一種の念力)。

チェックメイトフォーの中でも怪力を誇る男がルークである。
自分で設定したルールと制限時間の下に人間や他種族のモンスターを殺戮し、ルールをクリアすれば自分への褒美を与え、
失敗すれば自分への罰を与えるという奇矯な性格の持ち主で、
次狼を除くウルフェン族を滅ぼし、麻生茜を殺した張本人でもある。
音也や次狼達の支援を受けたゆりによって倒されたかに思われたが、記憶を失った状態で生き残り、
子供のような善良な人物として22年間を過ごしてきた。
記憶が蘇ったことでファンガイアとしての活動を再開するが、やがて殺戮に飽き、
「良いことをして天国に行く」という悪にあるまじきことを思い付いた末、恵に倒されるという末路を迎えた。

先代のキングと当代のキング・大牙に仕える長身の神父風の青年がビショップで、
彼は常に「ファンガイアの在り方」を考える家老的存在である。
保守的な人物で、かつ先代のキングに深く私淑し、その為に深央や大牙の考えを受け入れられず、
終盤には深央を謀殺し、そのことを誇らしげに太牙に報告したら激高して殺されかけたために
太牙をも抹殺すべく先代のキングの復活を企てた。
演じたのは『響鬼』で童子役他(同じ顔の存在が複数いる)を演じた村田充氏。
アームズモンスターと対峙したシーンでは次狼と互いに睨み合っていた

ちなみに、ここまで読んで「ナイト」と「ポーン」はいねえの?と思われる人も多いことだろうが、
「キバの鎧」を開発した双子の技巧匠が、開発の功績から「ナイト」「ポーン」という称号を与えられたという裏設定が存在している。

+ 『仮面ライダーディケイド』以降のキバ
『仮面ライダーディケイド』では、第1話に登場。
世界が崩壊に向かう中で門矢士の前に現れ、9つの世界を巡る旅に出ることを促した。
後に最終回で再登場。ディケイドがライダーを破壊せずに仲間にし、世界の崩壊が止められなかったため、
自らキバに変身して各平成ライダーと共にディケイド排除に乗り出す。
『完結編』ではディケイドが力尽きると共に現れ、ディケイド自身の犠牲により各世界とライダーが復活すること、
そして「ディケイドに物語は無い」ことを告げる。

『ディケイド』は基本的に「各平成ライダーの世界観をモチーフとした、本編とは異なる世界」を巡るストーリーである。
各世界にオリジナルとは異なるライダーの変身者が存在し、「キバの世界」にも「ワタル」という少年がキバに変身している。
+ ファンガイアの王子「ワタル」
この世界における「ワタル」は人間との共存を果たしたファンガイアのキングの子であり、
ガルル、バッシャー、ドッガを教育係として育てられている(この世界では彼らもファンガイア扱いである)。
別におもしろかっこいい冒険はしない
渡とは逆に母親が人間であり、キングである父の方が行方をくらましていた。
普段は10代前半程度の少年だが、変身すると身長が大人サイズに伸びる。
また『ライダー大戦の世界』では、先述のザンバットソードをザンバットバットが付いていない状態で、
キバフォームのまま使用していた。

ちなみに演じた子役の深澤嵐氏は前々年の『獣拳戦隊ゲキレンジャー』で敵の術で子供にされたゲキレッドを演じており、
イレギュラーな形とはいえスーパーヒーロータイムの主役ヒーローを両方演じるという、
子供冥利に尽きるであろう快挙を成し遂げている。・・・・すごい子役だ。

…しかしバッシャーに「王子」と呼ばれる様はなんだかどこぞの超人レスラーを彷彿とさせなくもない。

しかしこの「紅渡」は「ワタル」とは別に存在しており、どうやら『キバ』本編の渡と同一人物らしい(無論瀬戸氏が再演)。
本編とは異なり、終始落ち着いたミステリアスな雰囲気を纏い、意味深な言葉を残していく
(瀬戸氏曰く「本編の数年後をイメージした演技」とのことだが、実際の設定上もそうであるかは不明)。
他の平成ライダー達を「僕の仲間」と表現しているが、彼らがどのような経緯で知り合ったのか、
彼自身がどのような立ち位置にいるのかなどの情報については、ついぞ語られることは無かった。

なお、ディケイドの能力による超絶変形・ファイナルフォームライド形態は、キバット型の巨大弓「キバアロー」。
先端にヘルズゲートが付いており、これを解放して光の矢を放つ「ディケイドファング」が必殺技(ファイナルアタックライド)。
他のライダーのFFRは作品中に登場した物の姿とそれを模した能力になるのだが、
キバのみキャラクターをモチーフにした全く関係のない武器になっている。
キバアローはディケイド以外にディエンドも使用し、劇場版ではモモタロス(デンオウモモタロス)も使用している。

また、前述の二人と同一人物なのかは不明だが、『オールライダー対大ショッカー』にもキバは登場している。
以降の作品でも『MOVIE大戦2010』ではワタルの変身したキバがスーパーショッカーとの決戦の駆け付け、
『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』でも歴代ライダーの一人として処刑広場の戦いに参加した。
『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』では丁度放送時期が同じだったゴーオンジャーと共闘している。

2013年には講談社キャラクター文庫より刊行された『小説 仮面ライダーキバ』では、
キバットやアームズモンスターなどの(主に変身後のギミックに関わる)設定がオミットされている反面、
渡を始めとする登場人物の辿る運命を映像作品とはまた違った視点から描いた作品となっており、原作視聴者からの評価も高い。

『仮面ライダージオウ』ではガルル/次狼役の松田氏がオリジナルキャストとして客演。
キバのアナザーライダーである「アナザーキバ」に他のモンスター達と共に付き従っていたが、
変身者・北島祐子の腐った本性を見抜き、常磐ソウゴに「キバライドウォッチ」を託し、離反する。
かつて時の扉を使った際に世界が滅ぶ光景を目の当たりにしたようだが…。

+ ゲーム作品でのキバ
『仮面ライダーバトル ガンバライド』では、第1弾から参戦している最古参キャラ。
ガンバライドの象徴である『仮面ライダーディケイド』のTV放映開始より前に稼働したため、
第1弾での広告展開ではキバが前面に出ていた時期もある。初のガンバライドカード(P-000)もキバである。
第1弾時点で飛翔態とドガバキエンペラーを除く全形態が参戦、
(飛翔態は後にSPカードでのみ実装、ドガバキエンペラーはそもそも雑誌DVDのみのオマケフォーム)
キバフォームはトップナンバーである1-001、最高レアリティのレジェンドレアで登場。
必殺技はキバフォームがブラッディーパンチとダークネスムーンブレイク、
ガルルフォームがウルフェンフルムーンとハウリングスラッシュ、
バッシャーフォームがバッシュフィンガーとアクアトルネード、
ドッガフォームがアームドハンマーとサンダースラップ、
ドガバキフォームがゲートクラッシャーとダークネスムーンブレイク、
エンペラーフォームがエンペラームーンブレイクと原作技も実装されている。

とはいえ実際の所、参戦が早いことが良いこととは限らず、
稼働からしばらくは高位レアの(≒強い)カードがキバフォームのみという状況が続いていた。
第1弾でキバフォームのみレジェンドレア化されたはいいが、第2弾からディケイドや、
新規参戦キャラに高位レアが優先的に回された結果である。
なまじ初期にほぼ全てのフォームが出揃っていたための悲劇だが、
さすがに開発側もマズいと思ったのか第7弾以降ガルル・ドッガ・ドガバキにスーパーレアが1枚ずつ配され、
サブライダーのイクサにもスーパーレアが出ている。
……が、エンペラーフォームとバッシャーフォームに救いの手は伸びなかった
(ちなみに、キバほどではないが似たような問題は他の第1弾参戦ライダーにもあり、
 エンペラーとバッシャー以外の第1弾参戦ライダー・フォームに高位レアが出揃ったのは第9弾のことである)。
特に最終フォームであるにも関わらず、エンペラーフォームはレア止まりという苦渋を長きに亘り舐め続けることとなる。
他のライダーの最終フォームが軒並みレジェンドレアを取り、
あまつさえ過去キングの変身したダークキバも新規参戦でレジェンドレアに…
(一応、プロモカードに低レアとしては非常に強力な通称「セブンエンペラー」が存在したが)。
ダークキバ参戦時点でガンバライド稼働開始から既に2年以上が経過しており、
もはやエンペラーフォームの高レア化は絶望的かと思われた。

だが、ついに転機はやってきた。
仮面ライダーフォーゼ放送により新弾01に移行した際の、「レジェンドレア化してほしいライダー」アンケートである。
過去にあった「参戦してほしいライダー」アンケートでトップを取った仮面ライダーギャレンは、
数弾のちに本当に参戦を果たしたという実績がある。ここを逃したら次はないかもしれない。
そんな状況の中、見事エンペラーフォームは仮面ライダーオーズ タジャドルコンボと並んでアンケートトップを獲得。
04にてついにレジェンドレア化。ファイナルザンバット斬の実装(しかも、レアな直接攻撃Verを再現している)と、
歴代ライダーの最終フォームに勝るとも劣らないスペック設定により、過去の屈辱を払拭するに至る。
『キバ』最終回のような、終わり良ければ全て良しな状態にようやく辿り着いたのが今日の状況である。
そしてバッシャーは未だレア止まりのままであった…orz

シャバドゥビ6弾がガンバライド最終弾となったが、バッシャーフォームはシャバドゥビ弾でも高レアにはなれず、
結局最後までレア止まりだった……
そのシャバドゥビ6弾ではキバフォームがコレクションレア、エンペラーフォームがキャンペーンカードで登場。
エンペラーフォームはガンバライド歴代でもトップクラスの耐久力を持つカードとなっている。

シャバドゥビでのライダータイプはキバフォームが万能(マルチ)、ガルルフォームが(ケモノ)、バッシャーフォームが(ミズ)
ドッガフォームが(カミナリ)、ドガバキフォームが融合(ユウゴウ)、エンペラーフォームが(ヒカリ)

後継作の『ガンバライジング』では2弾から参戦。
低レアのみで登場しなかなか高レアになれず、平成主役ライダーで一番高レア化が遅かったが、
ナイスドライブ2弾でエンペラーフォームがレジェンドレアで参戦し、無事高レア化となった。
しかしガルルフォームが仮面ライダーオルトロスバルカンとの青い狼繋がりでレジェンドレアをもらえた一方、
バッシャーフォームとドッガフォームは最後まで参戦しなかった。

その後継作の『ガンバレジェンズ』では5弾から参戦。
今作ではCPで参戦し、高レアなしとはならなかった。

そんなキバ、ガンバライドに限らず『ゲーム作品ではやたらと不遇』と言うジンクスがある。
『クライマックスヒーローズ』では、明らかに原作で言わないような台詞を発したり、
フォームチェンジが完全無視されたり、SEや音声の修正もほとんどなかったり、
シリーズを重ねても追加ライダーが少なかったり……とやたらと冷遇されている
(5作目やっとサガが追加された。しかしキバやイクサには未だに1作目から追加要素がほとんど無い)。
『ライダージェネレーション』でも非常に性能が悪く、ダークネスムーンブレイクさえ打てない
(ダークネスムーンブレイクは2作目でライダーアビリティとして登場)。
そもそも両作品において「僕は人間として戦う」という原作では言わないようなどころか
原作を完全に無視した台詞があったため、クラヒスタッフは原作をまともに見てないのではという疑惑を招いた
(一応、『ライジェネ2』と『超クラヒ』では「僕は人間として戦う」のセリフが削除、変更されているが……)。

『バトライド・ウォー』ではようやく全フォームチェンジが追加、
さらに今まで嫌がらせなのかといいたくなるほどにスルーされてきたファイナルザンバット斬も実装
(ただし超必殺はエンペラームーンブレイクに取られている)。
再現性も非常に高くなった。…もっとも演出を再現しすぎててハウリングスラッシュがコンボに繋がらなかったりと、
評価するべきなのか不満点なのか分からない部分もあったり。
ただし出番のほうは少なめ、というかこのゲーム「本人キャストじゃないライダーは空気」という問題点があり、
本人キャストでないキバもその煽りを受けることとなった。
キバットやダークキバは本人キャストなのだがキバットはライブラリ音声、ダークキバはNPCである。
『バトライド・ウォーII』ではついにバッシャーフィーバー(エンペラーアクアトルネード)が実装され、一部で話題になった。
…しかし、このバッシャーフィーバーは空中に飛び上がり下へ水球を連射するという技なのだが、
一度でも使ったが最後、そのステージの間通常のバッシャーアクアトルネードも下に撃たれるようになるというとんでもないバグまで付いてくる。
何がとんでもないのかと言うと、通常のアクアトルネードは地上で撃つ=発射と同時に地面に着弾し一切飛ばないということである。彼が何をした。
一応バッシャーフィーバーを利用した永続エンペラーフォーム化するバグ技もあるが、それにしてもこの技バグりすぎである。

(以上、Wikipediaより抜粋・一部改変)

ニコニコ動画では「東映特撮ニコニコおふぃしゃる」にて2015年から2016年まで配信から3日限定で無料配信されていた。
現在は有料だが、コメント付きで見たい方は課金するのも良いだろう。


MUGENにおける仮面ライダーキバ

+ qzak氏製作
  • qzak氏製作
仮面ライダー電王仮面ライダーディケイドなど平成仮面ライダーの製作でおなじみのqzak氏によるものが公開されている。
長らく仮面ライダーディケイドがキバに変身した「DCDキバ」のみ存在していたが、それを修正する形で本物のキバとして公開された。
ガルルフォームからは一度飛び退いてから突進する「ガルルスラッシュ」と敵の動きを止める「ガルルハウリング」、
バッシャーフォームからは直進と誘導の二つの軌道を持つ「バッシャーマグナム」、
ドッガフォームからはアーマーの付いた「ドッガハンマー」と「ドッガウォーク」が必殺技として用意されている。
超必殺技はキバフォームの「ダークネスムーンブレイク」、ドガバキフォームでの乱舞技「ドカバキフルコォス」、
そしてエンペラーフォームの「ファイナルザンバット斬」の三つを使用可能。
以上のように各フォームの技が一通り揃ったキャラとなっている。
また2011年7月6日に更新され、立ち強攻撃がザンバットソードによる斬撃に変更され、
新たに必殺技に、走って相手を掴み攻撃する移動投げ技の「ストンプパンチ」が追加された。
更に攻撃避け、吹っ飛ばし攻撃、そしてAIが追加された。
プレイヤー操作

外部AIはボス斎祀血の螺旋に狂うアッシュのAIを作成したギル氏のものが存在。
AI殺しのドッガでゴリ押しするが、投げで潰されることが多く、大会ではあまり結果を残せていない様子。
オキ氏による挑発BGMパッチや、がぢゅみ氏によるボイスパッチも公開中。

+ Jaki氏製作 改変版
  • Jaki氏製作 改変版
2015年7月5日にJaki氏による改変版が公開され、仮公開からの仕様変更を経て8月11日に正式公開された。
新たに追加された特殊ゲージのチェインゲージを消費することで技硬直をキャンセルする「チェインブレイク」が可能。
また、一定時間チェインゲージの50%を使用不可にすることで食らい抜けの「キバットバットバースト」もできる。
チェインゲージにはその名の通り鎖が絡まっており、「チェインブレイク(CB)」やゲージ技を使うことで鎖が減っていく。
鎖の本数が少ないほどチェインゲージがMAXの時に発動できる「オーバーチェイン」(所謂オリコン、以下OC)の効果時間が伸びるようになる。
また1ゲージ技として乱舞技「ハウリングスラッシュ」、打ち上げからの追尾弾「アクアトルネード」、高性能投げ「サンダースラップ」が追加された。
更に相手のHP50%以下+チェインゲージの鎖全て破壊+チェインゲージ100%orOC中限定の3ゲージ即死技「エンペラーフォーム」が搭載された。

正式版公開に伴いデフォルトAIが搭載された。configでAIレベルを設定でき、ジャストディフェンス頻度や根性値なども設定可能。
更新によりconfigの設定にオーバーチェイン設定が追加(1で常時OC、2でチェインゲージ常時MAX)され、
チェインゲージの鎖の割れた数によってOC中に性能強化(1本で攻撃ヒット時体力微吸収、2本でゲジマシ)が入るようになった。
また、各種フォームチェンジ技で止めを刺した際に専用演出に移行するようになった。

2015年12月には技性能や演出の調整が行われ、新たにチェインゲージ関連の新システムが搭載された。
内容は鎖が全て破壊された後もCBやゲージ技を使用すると金色の鎖が絡まり、二本巻き付くとOC時の性能強化が増えるというもの。
また、このシステム追加に伴いエンペラーフォームの条件も鎖全て破壊から金色の鎖二本に変化した。

改変アギトやディケイドSPを製作したennki氏による演出強化パッチが存在。
適用するとゲージ技使用時の鎖が巻き付き破壊される部分の鎖が鮮明になり、更にエンペラーフォームのエフェクトや枚数が増加する。

出場大会

削除済み

出演ストーリー



最終更新:2024年02月11日 08:06