ピシャーチャ


「ぐおぅ…うおぁ…あぁあ!」

ピシャーチャ(Piśāca)とは、インド神話における食人鬼(グール)の1種である。しかし、その正体は媒体によって様々な解釈がある。
  1. 凶悪な犯罪を犯した者が神の呪いによって悪霊に変化させられたもの。『ブリハット・カター』のカーナブーティ等。
  2. 悪鬼の母であるクローダヴァサー(怒り)によって生まれたもの。ちなみにピシャーチャの女性形は「ピシャーチー(Pisaci)」。
  3. 単に「悪鬼」という意味を示す単語。叙事詩に出てくる場合は大体これ。
  4. 持国天の従者。仏典では「畢舎遮(びしゃしゃ)」「毘舎遮」などと音写され、持国天に仕えている。
恐らく一番メジャーな設定は1である。

恐ろしい、化け物じみた姿をしているともされているが、変幻自在であり、確かな事は分からない。
化けられるだけでなく、人の口に入ることで取り憑くこともできる。あくびをする時には口を覆うか、指を鳴らして悪魔除けしないと取り憑かれるという。
世界最古の医学書「アタルヴァ・ヴェーダ」にも人に鳥憑いたピシャーチャを追い出す為の薬草やマントラ(呪文)が記されている。

夕暮頃からブータ、ヴェータラ、ヤクシャなどの悪魔と共に火葬場に現れ、墓所を荒らして埋葬された者の死肉を食い散らかす。
その姿を見ただけで9ヶ月以内に命を落とすらしいのでとても厄介。
生きた人間や家畜・植物も襲い生気や血を吸うこともある。また、地味な能力として人間に腹痛を起こさせる術を使う。
持国天に仕えている方のピシャーチャは、召喚すると傷を治したり、財宝をもたらしたりしてくれるらしい。

神の呪いによってピシャーチャになってしまうと、
それによって起こる空腹感はどんなに死肉を貪り喰おうが満たされる事はなく、
巨大に発達した両指の爪は死肉を口元へ運ぶことを困難にし、
裂けた下顎は、死肉に噛み付く事が出来ても決して咀嚼する事は出来ず、
喉元から腹部まで大きく裂けた胴体には内臓がない為に噛み付いた死肉を腹に溜める事すら出来ないという苦しみが永遠に続く。
メガテンのピシャーチャのデザインはこの記述が元になっていると思われる。

こんな感じでピシャーチャ本人も周りの人々もひどい目に合うという誰も得しない悪霊である。
恐らくはピシャーチャという存在は、伝染病に対する恐怖や戒めを具現化したものだろう。
皆も外から帰ったらちゃんとうがいと手洗いをしようね!

女神転生シリーズのピシャーチャ

  

初出作品はファミコンの『女神転生II』である。
出自からして悪鬼邪霊の類である為か、種族は「悪霊」や「幽鬼」など大属性“DARK”悪魔の常連として登場している。
「女神転生Ⅱ」「真・女神転生」の頃は、序盤に大量出現する雑魚悪魔ぐらいの扱いであり、
グラフィックも同族悪魔であるグールやコープスの色違いでしかなく、殆ど名前を覚えられることさえ無かった。(`ェ´)ピシャー

だが『真・女神転生デビルサマナー』でボス悪魔(ただし噛ませ犬扱い)として固有グラフィックを獲得してからは次第に存在感を強めていった。
『真・女神転生III-NOCTURNE』ではHP・MPを吸収する万能属性スキル「吸血」を敵味方いずれにおいても実装。
更にアップグレード版である『マニアクス』では、
トラフーリ/エストマ/リベラマ/リフトマ/ライトマ/宝探し/見覚えの成長といった探索に役立つスキルを網羅したお得なピシャーチャが15000マッカで売られており、
旅のお供にピシャーチャ・一家に一台ピシャーチャという感じで連れ歩いてもらえることが多くなった。

『真・女神転生 STRANGE JOURNEY』では高確率で対象を爆弾化するスキル「バイツァ・ダスト」を所持していた。
爆弾化率は80%と高く、爆弾化した時に攻撃を受けると爆発し本人は死亡。更に本人のHP分のダメージを仲魔に与えるという凶悪な能力である。
瞬殺され驚愕したプレイヤーも多く、いざピシャーチャを仲魔にしてみたら、
バイツァ・ダストは敵専用スキルでこちらは使用不可という事実にまた驚愕することとなる。

こうして現在ではピシャーチャは中々の難敵としての存在感を発揮しており、
twitterにもピシャーチャのbotが存在するくらい、ピシャーチャー達に愛されている(?)。


MUGENにおけるピシャーチャ

MUGENでの悪魔キャラ召喚に定評のある、つきむ氏の製作した手描きのピシャーチャが存在する。
悪霊らしい不気味な挙動の攻撃と、様々な魔法で戦う。
体力とゲージを吸う投げ技「吸血」や、0.5ゲージ消費の喰らい抜け「トラフーリ」の強さが光るが、
ランダム効果の「宝探し」や自分も大ダメージを受ける「特攻」など安定しない技も多い。
ちなみにダカダカ勢である。
外部AIはちゃんこ氏によるものが公開されている。

+ 基本操作

基本操作

x 弱攻撃
y 中攻撃
a 強攻撃
b 特殊
Z 専用ボタン
ダッシュ →→(押しっぱなし) 誰かさんの歩き方リスペクト
バックダッシュ ←←(押しっぱなし) 発動時7F当たり判定なし
空中ダッシュ →→or←← 前後あわせて二回まで。ダメージゾーンを避ける呪文リフトマを利用
リカバー(受身) x+y
挑発 スタートボタン ゲージ上昇効果

くらい中の事

  • くらい判定
 立ち上段などが分りやすいですが、見た目通りになっているため攻撃側からみると違和感を感じるかもしれません。
 その微妙な違和感が幽鬼という悪魔らしいかなと思っています。
  • トラフーリ
 ゲージ500消費で各種くらいモーション中に特殊(b)ボタンを押すことで発動
 一時くらい判定が無くなり、前方、および上方に素早く移動する。
 リフトマ(空中ダッシュ)へのキャンセルが可能
  • 移動起き上がり ←or→とどれかのボタン

+ 通常技

通常技

 立ち弱攻撃:蹴り
 立ち中攻撃:前面の牙による対空
 立ち強攻撃:踏み込んでの2ヒット攻撃
 立ち前押しながら中攻撃:ひっかき
 立ち前押しながら強攻撃:重力無視の体制で振り下ろし、中段技

 ダッシュ中攻撃:滑り込みながら正面に牙攻撃。立ち小、座り小、中攻撃につなげられる
 ダッシュ大攻撃:ダッシュから座り強攻撃に移行

 座り弱攻撃:両手で突っつき。ダウンした相手も攻撃可能
 座り中攻撃:掬い上げるように攻撃
 座り強攻撃:スライディング

 飛び弱攻撃:両手で前面をひっかく
 飛び中攻撃:牙を伸ばして下方攻撃
 飛び強攻撃:キックで相手を後へ
 飛び↓+中攻撃:膝で落下攻撃

 空中前ダッシュ中攻撃:高速回転でドリルアタック的に(下向き)
 空中前ダッシュ強攻撃:蹴り上げるよー
 ※空中前ダッシュ開始より15F以内

投げ技

 掴み投げ 近づいて前押しながら(b) 顔を掴まえてアイアンクロー

+ 必殺技・超必殺技

必殺技

 怪音波_前 623(x) 音波で攻撃
 思い出パンチ 623(y) 闇ブローカーの下で売れるまで捉えられてた悔しさを乗せたアッパー。無敵とかはない

 ライトマ(下) 214(x) 光で足元を照らす。倒れてる相手に効く
 ライトマ(上) 214(y) 光で上方を照らす
 ライトマ(前) 214(a) 光で前方を照らす
 噛みつき 214(b) 掴まえて噛み付く投げ技。※くらい中の相手も掴めます(必要ゲージ0.5、つかめなかった場合は半分だけ消費)

 なにか転がっている 236(a) レベルアップ時にアイテムをくれるのはいいが、マハンマの石はヤバくない?
  ※敵味方関係なく攻撃

 吸血 236(b) 相手の血を吸って体力とゲージを吸う投げ技

 宝探し短時間 236(x) 宝箱を掘り出す。チャクラドロップ、光玉、宝石、毒矢の4種
 宝探し長時間 236(y) 宝箱を掘り出す。物反鏡、魔反鏡、マハムドの石、マハブフの石の4種
  ※それぞれ一度に1個しか掘り出せない。画面の端に表示されるマークが消えたら次が惚れる
  ・チャクラドロップ ゲージ上昇。敵も味方もくらうよ
  ・光玉 ライトを上に向けて照らして攻撃
  ・宝石 前方へ弧を描き飛び出していく。当ると痛い
  ・毒矢 低空をまっすぐ飛んでいく攻撃。刺さると痛い
  ・物反鏡 打撃系の攻撃を跳ね返す鏡が出現
  ・魔反鏡 飛び道具系(P属性)の攻撃を跳ね返す鏡が出現
  ・マハムドの石 石に接触すると呪殺攻撃。
  ・マハブフの石 空中で氷塊化してガリガリと回転する

 負けて死ね (Z押し続け) ただの突き。攻撃力も弱い
  ※ただし画面にバイツァ・ダストの爆弾があると強制爆破の合図になる

超必殺技

 マハジオンガ 641236(b) 電撃をばら撒いて攻撃(必要ゲージ1)
 見覚えの成長 463214(a) 自分は非戦闘状態になって、他の悪魔(モウリョウ)を戦わせる。
              その戦いを見て(ゲージ)がモリモリ成長する(必要ゲージ2)
 特攻     63214(a+b) 爆弾を抱えてガード不能の特攻。接触するともろともに爆破される(必要ゲージ2)
              ※爆弾接触時に10ダメージあるので、その分だけ相手にダメージを与える量が多い
 バイツァ・ダスト 63214(x+y) 画面中央に巨大化して出現、雷を放つ(必要ゲージ3)
  ※11フレーム目から『負けて死ね』が可能。



出場大会

出演ストーリー



最終更新:2022年07月19日 00:30