ワルプルギスの夜


「2週間後、この町にワルプルギスの夜が来る――」

舞台装置の魔女(通称・ワルプルギスの夜 / 本名不明)。その性質は無力。
回り続ける愚者の象徴。歴史の中で語り継がれる謎の魔女。
この世の全てを戯曲へ変えてしまうまで無軌道に世界中を回り続ける。
普段逆さ位置にある人形が上部へ来た時、暴風の如き速度で飛行し
瞬く間に地表の文明をひっくり返してしまう。
                       ――公式サイト「魔女図鑑」より

TVアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する魔女タタリではない。
同作に登場する魔女の中でもトップクラスの力を持ち、現実世界にも多大な影響を与えるラスボス的な存在。
この強敵をどのようにして倒すかが、『まどか☆マギカ』の物語の焦点の一つ。
ファンからの愛称は「ワルプルさん」「ワル夜」など。

+アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』における「魔女」
「魔法少女が希望を振りまく存在ならば、
  『魔女』は反対に絶望を撒き散らす存在なんだ」

キュゥべえと契約した魔法少女達が倒すべき存在。
人の形状を保っておらず、異形の姿で現れる(アニメにおける作画は劇団イヌカレーが担当している)。
使い魔と呼ばれる、手下のようなものを使役するものが多い。

上記の台詞にもある通り、絶望や呪いから生まれた存在で、禍の種を世界にばら蒔き、人々を襲う。
それらは「魔女の口づけ」として現れ、それを浴びた人々は原因不明の自殺や殺人を引き起こす。
作中では投身自殺や集団自決などが描かれた(いずれも、魔法少女の活躍により未遂に終わっている)。
「結界」と呼ばれる心象風景をベースとした異世界を縄張りに潜んでおり、基本的に普通の人間には見えない。
また結界に攻め入る魔法少女に対しては直接殺害、ないし捕食しようとする。

(wikipediaより転載、一部加筆修正)


概要

作中では「ワルプルギスの夜」の名で呼ばれるが、本当の名前や正体は前述のように謎に包まれている。*1
通称である「ワルプルギスの夜」は、魔女達の集会とされるヨーロッパの伝統的な祝祭が由来*2
見た目は青と白のドレスを着た女性の姿(図鑑ではこれを「人形」と説明)だが、下半身には脚の代わりに巨大な歯車が回っており、
また頭を下・歯車を上に向けた上下逆さまの状態で、背後に魔法陣のようなものを浮かべながら空に漂っている。

結界の奥に隠れ潜んでいる通常の魔女と違い固有の結界を持たず、出現するだけで何千人という人が
犠牲になるほどの影響を及ぼす。また、上記「魔女図鑑」の引用の通り上下さかさまの状態は
云わば「未覚醒状態」であり、正位置に来た際の被害状況は描写されていない。
(一部雑誌記事などでは、文字通り「地上の文明全て」を吹き飛ばす、としている物もある)

魔女を知覚できない一般人には強大な自然災害と認識されるらしく、
作中では「スーパーセル(巨大雷雲群のこと。not若本)」として街の住民に避難勧告が出されていた。

具現時にはまず大量の使い魔たちによるパレードが現れ、カウントダウン後に彼女自身が出現、
倒壊した建造物が宙に浮いて松明の如く燃え上がり、まるで狂った祭りのごとき様相を呈す。
また主に炎の槍や使い魔、破壊したビルを相手に飛ばして攻撃する。
本体、使い魔共に嘲るような笑い声を発する。

その正体は1人の魔女を中心とした複数の魔女の集合体だと、放映から1ヶ月以上経ってから雑誌インタビューで明かされた。
それ以外には、上記の解説と、手下である使い魔の魔女図鑑にて、
強大な魔力に引かれ集まった無数の魂。ワルプルギスの夜自身が元々一人の誰かであったのか、
或いは多くの魂が集合することにより生まれた幻であるのか、今となっては分からない。
と記されている事だけが、彼女について明らかになっている全てである。

+本編ネタバレ
全ての運命の不幸を無くそうとする、地上をマホウで埋め尽くし、
全人類を戯曲の中へ取り込もうとする、動く舞台装置。

この世の全てが戯曲ならば悲しい事など何もない。
悲劇ではあるかもしれないけれど、ただ、そおいう脚本を演じただけ。

ワルプルギスの夜で芝居は止まって、もう地球は一周だって回転しない。
物語は転換しない。

明日も明後日も、ワルプルギスの夜。
                      ――魔法少女まどか☆マギカ プロダクションノートより抜粋

魔法少女たちにとってもその存在は有名であるらしく、幾人かが言及している。
また、単独では対処のしようが無い相手として、魔法少女同士でチームを組んで立ち向かおうとする場面も見られた。

作中では、単独で立ち向かうことを余儀なくされた暁美ほむらによって、複数のロケットランチャー、迫撃砲、
さらにはタンクローリーや魔法でエンハンスされた対艦ミサイル、高性能爆薬まで用いた超高火力の攻撃を与えられたが、
倒すどころか大きなダメージを受けた様子もなかった。
タンクローリー衝突の直後に掠り傷のようなものが見えはしたが、
高性能爆薬による爆風の中から姿を現した時には元通りになっていたことから自己再生能力をも備えているのかもしれない。

そして、先に記述した通り常時逆さまのこの状態は「本気を出してない状態」である。
本気になればどれだけの強さを発揮したというのか…

佐倉杏子の「一人では手ごわいが二人なら勝てるかもしれない」という発言や、
10話の最強の魔法少女に一撃で倒されるといった描写から
11話が放送されるまでは、強敵だが十分に勝機はある、程度の強さとしか認識されていなかった。*3
しかしいざ登場すると上記の絶望的なまでの強さを見せつけ、視聴者を戦慄させた魔女である。

+と言うのも…(ネタバレ)
…元々脚本家が想定していたのは、デザイン・規模ともに某怪獣王であり
その被害も「せいぜいが都市一個分」というのが当初の予定であったらしい(現在の設定の混乱もここに起因している)。

その設定に対し、魔女デザイン・設定担当の劇団イヌカレーが
「上下逆さまになった哄笑するからくり人形」という想像の斜め上を行ったデザインを提出し、
その神秘的なデザインに対抗するために現場スタッフがノリノリで過剰な演出を加えた結果…

ご覧の有様だよ!

…かくして彼女は「魔法少女史上、最も魔法少女らしからぬ(というか既に魔法関係ねぇ)戦闘シーン」と共に
記憶される存在となったのである。

なお、ハノカゲ氏による漫画版は脚本を準拠にしているため被害こそ大人しめだが、こちらはこちらで
他の魔法少女と同形の使い魔(設定上、当人たちである可能性も否定できない)を召喚して襲わせるなど
読者に与える印象では負けていない。

虚淵氏がイメージしていた「“巨大怪獣”としてのワルプルギスの夜」とほむらの戦いは、
シナリオ決定稿が収録された書籍『魔法少女まどか☆マギカ The Beginning Story』で読むことができる。

本作のラスボス格で、ほむらが魔法少女になった切っ掛けや、まどか自身の運命に大きく関わるなど、
全ての始まりと終わりが集中している存在と言える。

なお、『魔法少女まどか☆マギカ 公式ガイドブック you are not alone』のアフレコレポート漫画によると、
劇中における笑い声は、同作の巴マミ・鹿目タツヤの役を担当した水橋かおり氏の声を加工したものであるとのこと。
その他、使い魔の笑い声の収録は11話収録に居合わせた声優の女性陣も参加したとか。


MUGENにおけるワルプルギスの夜

+にんにく氏製作
  • にんにく氏製作
「ほとんどボーナスゲームのような性質のキャラ」としてリリース。
11話の戦闘シーンを再現したキャラであり、追尾・オプション生成付きの「魔術ビーム」、
圧倒的なダメージ範囲の「魔術炎」などで攻撃する。
対戦相手(プレイヤー)はステージに出現するスイッチなどのギミックを攻撃することで作動するが
  • マジカル☆81mm迫撃砲
  • マジカル☆タンクローリー
  • マジカル☆88式地対艦誘導弾
他、マジカル☆現代兵器で戦うことになるが、時間経過で人形が上部へ移動していき、到達されるとプレイヤーの敗北。
また、制限時間を無制限に設定しないと、ワルプルギスの夜が正位置になる前に時間切れになってしまう。

config.txtにより難易度設定が可能で、「ふつう」に設定すると「基礎体力99999、全てのダメージ1/3化、再生能力を得る」という
狂キャラでもない限り、運が悪いと瞬殺される程の強さになる。ふつ…う…?

挑発ができない(タンクローリーを飛ばせない)、
しゃがみ攻撃を持たない(スイッチを押すにはしゃがんで攻撃する必要がある)などの仕様のキャラクターや
横幅が狭いステージ(使用できるギミックが限られてくる)で戦う場合、たとえ「イージーモード」でも苦戦するだろう。

なお、readmeに書いてある通りOTHK以上の凶悪技術持ちキャラとの対戦は全面禁止となっている。
これは動画使用も画像キャプチャーによる貼り付け使用もNGである。

+marktwo氏製作
上記のものとは違い、アポカリプスのような巨大キャラになっている。
こちらもほぼ11話の戦闘シーンを再現しており、上記のものほど凶悪な性能では無いが、技の威力も申し分ない。
デフォルトではオートでAIが起動するのでプレイヤー操作が出来ないが、config.txtのある部分をいじると可能になる。
そして、まさかの暁美ほむらとの一騎打ち(5:50から)

出場大会

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凍結
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出演ストーリー



*1
魔女の多くは、登場時に「実在するどの文字とも違うフォント」による文字列が(字幕のように)表示される。通称「魔女文字」。
有志の解析により、魔女文字とアルファベットの対応表が作成された為、そこから各魔女の名称をある程度は読みとることができる。
そしてワルプルギスの夜の場合は、カウントダウンと共に魔女文字が現れている。
……のだが、その内容は「WALPURGIS NACHT(ワルプルギスの夜)」で、
「魔女図鑑」にも正式名称は記されていない(他の魔女なら魔女文字が記されている個所が「??????」となっている)。
また他では魔女ごとに個別に設定されている使い魔の名前も、同様に不明となっている。

*2
現在も行われている現実のお祭りの一つ。主に中央、北ヨーロッパ等で盛んに行われている。
古代ケルトの時代よりあるかなり古いお祭りで、元々は北欧神話の主神オーディンがルーン文字の知識を得るために
死んだことを記念するもので、その夜は死者と生者との境が弱くなる時間だと言われ、基本的に五月に入る前の四月の最後に行われる。
ドイツではヘクセンナハト(Hexennacht=「魔女の夜」)とも呼ばれており、スウェーデンやエストニア等地方によって
若干の違いはある物の、大体お酒を飲んで馬鹿騒ぎのお祭りと言う所は似ている。
このお祭りを元にした作品はゲーテ著の『ファウスト』を代表に、小説やディズニー作品の『ファンタジア』にも影響を与えている。

*3
+『まどか☆マギカポータブル』ネタバレ
……そして『まどか☆マギカポータブル』では実際にこの二人で問題なく倒せてしまったりもする。
他のルートでは唯一「(まどか以外の)4人が揃った時」以外では倒せないにもかかわらず、である
(正確にはほむらが単独で倒す展開はあるが、これは彼女の命と引き替えにしてのものであり「問題なく」とは言い難い)

各媒体で強さが一定しないのも、彼女が「舞台装置(デウス・ウクス・マキナ=ご都合主義)の魔女」である所以なのかもしれない。



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