カトリーヌ=ケイロン

MMORPG『ラグナロクオンライン』(通称RO)のダンジョン「レゲンシュルム生体工学研究所」および「戦死者の墓」に登場するモンスター。
通称「カトリ」「カトリン」。これとは関係無い
MUGEN入りしているのはMVPボス版(意訳:超強いボス)の「ハイウィザード・カトリーヌ」と「カトリーヌ=ケイロン」の見た目を模した「ハイウィザード」。
ここでは通常モンスターとしてのカトリーヌ=ケイロン、おまけとして他の生体工学研究所モンスターについても併せて解説していく。


原作での設定・能力



 身長/体重:158cm/45kg
 誕生季節:晩春
 趣味:魔法理論の研究
 特技:多重属性のダブル詠唱
 好きなもの:能力を認めてもらうこと(「褒めてもらうこと」を大人っぽく言い回している)
 嫌いなもの:子供扱い
       セイレンの作ったクローバーのかんむり
      (セイレンが母の代わりをしようとしているのを意識するのが嫌)
 出身:プロンテラ
 特徴:論理的で現実的な学者タイプであることを表に出し、
    涙もろく感情的な部分を否定し隠そうとしている
 座右の銘:知識は財産
 好きな動物:犬
 好きな食べ物:甘いもの
 家族:セイレン=ウィンザー(兄)
 登場クエスト:生体工学研究所の記録 ほか
 CV: 水瀬いのり (LORD of VERMILION)

「レゲンシュルム生体工学研究所」、通称「生体工学研究所」ダンジョンの3階「処分施設」に出現する。
3階はレベル制限が掛かっており、Lv95以上でないと入場すら出来ない。
仮に入場出来たとしても、プレイヤーキャラクターの上位二次職スキルを行使してくる人造人間達に襲われ、
何も出来ないまま帰らされる羽目になることも日常茶飯事である。
???「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!『敵が見えたと思ったらいつの間にか倒されていた』な… 何を言ってるのか(ry
『RO』では1次職から(上位)2次職に転職する際に2種類の職業に転職出来るが、3階に登場するのは上位2-1次職と呼ばれる職業群の姿をしているもの。

姿を消して近寄って毒にした上でバ火力で攻撃される、「ラッシュアタック」という2倍界王拳のようなスキルを使った超火力の嵐で一方的に攻撃される、
まな板」と喋ったら5回死ぬくらいのオーバーキルを喰らうなど他のモンスターも曲者揃いではあるのだが、
その中でもこのカトリーヌ=ケイロンは、凍結させてプレイヤーの動きを封じつつ属性相性で弱点になる魔法で攻撃してきたりするなど、
一際凶悪な存在として位置付けられている(魔法は必中であり、極々一部の方法以外では回避出来ないため)。
他にもこのような組み合わせをしてくる敵は居るのだが、あまりの魔法攻撃力の高さと、
魔法スキルのレベルがプレイヤーの使える限界レベルを超えているせいで、簡単に10割出来るモンスターになってしまっている。
MVP版、通常版の他に「通常ボス版」という中間の存在があり、プレイヤー同様にLv99になると出るオーラを発している。
通常版がステータス上昇に加えてさらに性質の悪いスキルも使うようになったり、ボス属性によって状態変化が効かなくなるなど、大幅に強化されている。

しかし、登場の4年後に行われたシステムリニューアル(通称R化)で、モンスターの攻撃力が軒並み低下したことに加え、
同時実装の上位二次職の先「三次職」が実装されたこと、それに伴ってプレイヤー側のレベル上限も150まで解放されたことにより、
以前のような「強敵」感が大分薄れてしまい、ボスすらも強制的にスキルを使えない状態にするプレイヤー側スキルがさらに拍車を掛けた。
それを受けてか「R化前とR化の中間くらい」の調整が3年後になされた(通称RR化)。
該当スキルのボスへの無効化により、ボス版はまた強さを取り戻したのだが、そんな中、上位2次職モンスターの残りの半分が4階と共に実装される。
この職業群は「パーティーのサポートに重きを置いている」影響で攻撃特化とはまた違う厄介さを持っていたのだが。

その後、「3次職版の生体モンスター」が登場する通称「獄」と呼ばれる戦死者の墓というマップが実装された。
3次職の超強力スキルとさらにおかしい攻撃力による暴力は、並大抵の装備では一瞬で死んでしまうほどの強さである。
これに伴い生体工学研究所に登場するモンスターの方もHP7万程度だったモンスターが30万くらいに激増した上に、
「通常版モンスターのレベルが130」になりステータスも大幅強化された影響で、以前ほどではないものの、事故ったら死を想起させる調整がされた。
なお、ボス版はレベル99のままだがステータス等の大幅強化はされているため、
「通常版のレベル>ボス版のレベル」なのに「通常版の強さ<ボス版の強さ」という謎の逆転現象が発生している。


なお、カトリーヌ=ケイロンの公式設定は、
魔法の才能が抜群だったため、超短期間でウィザードとなったカトリーヌはその才能ゆえにレゲンシュルムの生体研究の対象になったという。
才能はあるものの経験がなかったためか、他の実験体のように効率的に戦うことがうまくできないようだ。
となっている。

後に『LORD of VERMILION ARENA』とのコラボ時に、
学問の研究に熱心でもっと研究したくないか?と諭された
と少しだけ情報(とあちら側のゲーム内キャラで水瀬いのりボイス)が追加された。

更にその後実装された「ヴェルナー研究所」にて、ロードナイトタイプのセイレン=ウィンザー本体の意識の集合体が登場し、
我々のレッケンベル調査隊は全滅しました。仲間たちの遺品を集めたので故郷に届けていただきたい
と伝えられる。
3階メンバーについて明言されるのは、公式設定以外ではハイプリーストタイプのマーガレッタ=ソリンが、
騎士団全滅の危機をレディムプティオ(所謂メガザル的なスキル)で救った奇跡の子
と触れられていたくらいだったのだが、この時初めて詳細が語られた。
なお、故郷に遺品を届けた時の会話で意外な関係や事実が判明することになる。
+ ネタバレ注意
  • セイレン=ウィンザー(ロードナイト)
その指輪は、セイレンのか?
あのバカ…こんな形で戻ってきやがって…
どこかで生き延びていると信じていたのだが…
こんな姿でも戻ってこれて、よかったのかもな…

  • カトリーヌ=ケイロン(ハイウィザード)
あの子は魔術を学びたいといって一人家を飛び出していったんだ
立派な魔術師になってこれからだというところだったのに…
セイレンといいカトリーヌといい、なぜ私の子供たちは
こんな目にあわなければならなかったんだ…
…君は、生きてくれ…

  • マーガレッタ=ソリン(ハイプリースト)
あの子の聖なる力が微かに感じられます。成長したのですね…
男の子顔負けのおてんば娘だったのに
セイレンという青年に出会ってからは慎ましい女性のふりもしてましたね
先に主神の元へ旅立ったということですか…

  • セシル=ディモン(スナイパー)
バカみたいな妹ですね。縫い物は得意ではなかったのに。
ある日、こう言ったんです。
もう少し女の子らしくしたほうがいいかな?
ボタン付けくらいならやれるんじゃないかな?って
誰のためかはわからないですが、予備のボタンが一つなくなってますね
上手くつけられたのでしょうか…?
まさかこんな形で戻ってくるなんて…

  • ハワード=アルトアイゼン(ホワイトスミス)
この装飾付きの指貫はアルトが最後にここを訪ねた時に作ったものだ
弓用の指貫に装飾なんて、とんでもなく難しかったはずだが
何日も徹夜してやっと作ったんだ
手伝おうか?と何度も言ったが自分一人でやりたいと聞かなかった
噂では聞いていたが、こんな形で還ってくるとは…
渡せもしないプレゼントなんて作りやがって…

  • エレメス=ガイル(アサシンクロス)
この短剣は…そうか、エレメスが…やっと戻ってきたんですね
任務に出たのはかなり前なのに…随分遅い帰還になりました
この任務は失敗したのか成功したのか…
任務失敗を嫌う奴でしたが今回ばかりは任務を放棄してほしかったです

同時期に本家韓国にて、生体メンバーと思われるキャラによる新規ゲームPVが公開され、
韓国側の運営(Gravity)監修による「元のキャラクターが生体モンスターに変貌してしまう過程を描いた」前日譚漫画が公開された。
後にこの内容のストーリーをなぞるエピソード「EDDA:生体工学研究所」がゲーム内に実装されることになる。
初期の公式設定等はほとんど残っておらず、設定自体は上記のヴェルナー研究所でのストーリーに続く前日譚的な扱いになっている。
ほどなくして日本でも実装され、ゲーム内外でイベントを開催するなど大々的な宣伝をしており、日本側の運営(Gungho)もかなり力を入れていることが分かる。
そのイベント効果で上記のマンガが日本語訳されたものが こちら から閲覧出来るので、気になる人は読んでみるといいだろう。

なお、4階メンバーは3階メンバーの調査隊が消息不明になった後に結成された別の調査隊なのだが、
既に生体モンスターとなった3階メンバーによって全滅させられたという半公式設定がある。
さらにキャラや修羅場的な人間関係も細かく設定されていたりする。

+ レゲンシュルムについて
シュバルツバルト共和国の企業都市リヒタルゼンに居を構える巨大企業レッケンベルの傘下研究機関。
表向きは巨大企業なのだが、裏では兵器密輸や誘拐に人体実験、果てには暗殺殺人と非道の限りを尽くしている。

なお、レゲンシュルムはドイツ語で「傘」という意味である。
…察しのいい方はすぐに気付くかもしれないが、モデルは例の会社のようだ。

+ 二次創作での扱い
他の大半のネトゲではしたらば掲示板を利用しているが、
『RO』ではMMOBBS(旧称にゅ缶)とLiveRO(通称らいぶろ)という掲示板で情報のやりとりが行われている。
その中で「▼ぶち切れセシルたん▼」*1というスレが立ち、生体に居るモンスター達に次々とキャラ付けがされていき、「生体萌えスレ」が誕生した。
そんな生体関係のスレでキャラ付けされたカトリーヌは、ペコキャラで全体的にスローモーションな感じである。
余談ながらその他の面子は、
  • セシル:「絶壁ネタに対しすぐブチギレするツンデレキャラ」
  • セイレン:「ロリコンで妹(階下の2階にいる1次職のソードマンの姿をしているイグニゼム=セニア)にゾッコンな超絶シスコンキャラ」
  • マーガレッタ:「あらあらうふふ年増ネタにブチギレするセシル大好きなレズキャラ」
  • ハワード:「(ピヨらせて動けない敵を後ろから高速で攻撃(掘る)する姿から)やらないか繋がりのガチムチマッチョなホモキャラ」
  • エレメス:「奇人変人の集まりの中一人苦労するござる口調の忍者キャラ」
といったキャラ付けがなされている。


MUGENにおけるカトリーヌ=ケイロン

前述の通り、2体が確認されている。
MVPカトリーヌと並キャラとを戦わせた際は、ほぼ原作の無理ゲーが再現されるので、渇いた笑いが出ること間違いなしだろう。

+ seima氏製作 ハイウィザード
  • seima氏製作 ハイウィザード
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅し、残念ながら現在は正規入手不可。
スーパーノービス等の『RO』キャラでお馴染み(?)seima氏によるもの。
攻撃性能は高めだが詠唱の隙などが多く、他のseima氏製『RO』キャラと比較するとちょっと見劣りする部分が多い。
なお、seima氏は他の生体工学研究所に登場するモンスターの名前を持つ上位二次職キャラも製作していた
(マーガレッタ=ソリン、セイレン=ウィンザー等)。

+ アリ氏製作 ハイウィザード・カトリーヌ
  • アリ氏製作 ハイウィザード・カトリーヌ
KOF94'』版ルガールなどを製作したアリ氏によるもの。
アリ氏は2015年4月1日を以て引退したが、転載・改変自体は自由との事で、現在はfoxy氏のOneDriveにて代理公開されている。

MVPボス仕様のカトリーヌで、原作ドットを使用している。
色々な意味で原作再現がされており、HPが 1283904 ただし被弾ダメージは10倍)だったり、
念属性*2の持つ「無属性は効かない=基本無属性の通常攻撃が効かない」という特性の再現か、「飛び道具判定」以外のダメージを通さない
(厳密には「打撃属性の攻撃を通さない」が正しく、projやオメガトムハンクスキラーによる即死などは普通に通る)。
「サモンスレイブ」で残りの5人を取り巻きとして呼び出し、数の暴力で一方的に虐殺する所まで原作再現である。
使う技は『RO』の魔法スキルで、使用出来る魔法自体はかなり減ってはいるものの、
正直な所、他の生体3F組を呼び出すサモンスレイブが成功しさえすればエルクゥをも秒殺可能。
ただしマシロふぁんぐには瞬殺されてしまうため、相性ははっきりしやすい。
テレポートはランダムワープ、所謂カァンである。
AIもデフォルトで搭載されており、ランクは最早言うまでも無く狂を超え、狂上位付近。

出場大会



*1
スナイパータイプのモンスター「セシル=ディモン」のこと。プレイヤーが視界に入るとすぐにブチ切れモード(攻撃力3倍)に入る。

*2
所謂「実体が無い」という意味の属性で、簡単に説明するなら『ポケモン』のゴーストタイプとでも言うべきか。
無属性は効かなかったり同じ念属性の攻撃ではダメージが増えたりと、似ている部分が多い。


最終更新:2021年08月13日 23:47