ロザリンド


「余は魔王の娘であるぞ!それでも信用するというのか!」

日本一ソフトウェアのシミュレーションRPG『魔界戦記ディスガイア2』のメインヒロイン。愛称は「ロザリー」。
CVは 田村ゆかり 女史。
本作の魔界を支配する魔王ゼノン(こっちじゃない)の一人娘らしく、証拠として胸に浮かびあがる魔王の紋章(四つ葉のクローバーの刻印)がある。
魔王の箱入り娘として大事に育てられたため、世間知らずのお嬢様でありワガママな性格をしている。
そしてこの手のキャラのお約束だが、プライドが高くて高笑いがよく似合う
かなりのファザコンでもある一方で、実は一度も父親と会った事が無く、その事がコンプレックスとなっている。
それと同時に、少し寂しがり屋でもある。
肉類が好物だが、主人公の妹の手料理も気に入っている。

魔王ゼノンの呪いによって、人々が悪魔に変えられつつある世界「ヴェルダイム」を救うため、
本作の主人公であり、この世界に残された唯一の人間アデル(どことなくアーデルハイドっぽい服装)が魔王ゼノンを召喚して倒そうとするのだが、
この時に魔王ゼノンではなく、間違って娘のロザリンドが召喚されてしまう所から物語は始まる。
この召喚時に魔王に会うまではロザリンドはアデルの側から離れられないとする契約があったため、
ロザリンドは魔王ゼノンへの道案内としてアデルと共に(しぶしぶ)冒険する事になる。
始めこそ父親である魔王の命を狙うアデルとの仲は険悪だったが、主人公のアデルがバカ正直者で、
彼女を人質として使わずに必ず父親である魔王の元まで送り届けると約束、彼女を守って何度も戦った事もあり、少しずつ関係は良くなっていく。
実は物語中で色々と謎が明らかになるのだが、本編ネタバレになるので割愛する。
通常エンドではアデルと完全に恋人同士になっており、後の作品での客演時もこの設定をベースに(バカップルとして)キャラ付けされている事が多い。

見ての通り、原田たけひと氏に日本一のキャラクターデザインが変わってからというもの、
前作『ディスガイア』のエトナ・フロン等を筆頭にすっかりつるぺたメイン
(一応魔法剣士忍者や夜魔族という例外もあるが)となっていた女性キャラクター達の中に、
まさかのこのおっぱいである。氏のご乱心とか密かに言われた事も。
絵に描いたように正統派な、アデル達にツンデレていくその様から、シリーズでも高い人気を得ている。

『ディスガイア2』のOPテーマ「罪な薔薇」と特殊技の名称から分かるように、イメージは赤い薔薇の花。
そして『ディスガイア4』では「DLCで再登場して欲しいキャラ」投票NO1に。
その安定した人気が窺い知れる。

+ ネタバレ:彼女の「正体」とは?
ロザリンドの正体は本物の魔王ゼノンが転生した姿である。

圧倒的な能力も持ちつつも、戦いや殺戮に明け暮れる日々に嫌気が差したゼノン。
そこでロザリンドとして転生し、今までとは違う争いのない人(?)生を送る決意をした。
しかし、かつて彼女に敗れた魔王の一人がその事実を知り、生まれたばかりのロザリンドを拉致。
その力を利用し復讐として飼い殺すために、娘と偽って彼女を育て上げ、
ゼノンとしての力と記憶が甦らないよう封印を施していたのである。

つまり、ゲーム中で「魔王ゼノン」として登場する男は実は偽者
物語冒頭の「魔王ゼノンを召喚する」術も、本当は成功していたのだ。
一応、この偽ゼノンも魔王としてそれなりの実力を持っており、
「人間を悪魔に変える呪い」で人々から奪った「良心」を自身の力に変えて、強くなっていたりはするのだが、
それでもゲーム中盤で一度前作のキャラにあっさり倒されてしまうレベルである。
ストーリー上のラスボスの癖して、他の魔王の襲撃を恐れて策を弄していたりと、非常に小物臭いのが哀しい所。
+ しかし漫画版では…
へかとん氏の漫画版では偽ゼノンの動機などが大幅に改変されており、
実はかつてのゼノンを憎みながらも、同時に彼女の存在を愛していたという設定が加えられた。
ロザリンドを殺さずに娘として育てたのも、その複雑な想いからくる愛情であったという事になっている。
最終的にはゼノンとして覚醒したロザリンドと魔王としての誇りを賭けて堂々と戦い、その最期も美しいものとなった。
他にも漫画版は痒い所に手の届く追加シーンや後半のストーリーの再構築などがされており、
ストーリーが色々とドラマチックになっている。興味のある人は読んでみてもいいだろう。
あと、終盤になると原作どこ行ったというくらいアデルとラブラブになる。

エンディングでは記憶と力を取り戻し激怒したロザリンドが「ゼノンとしての力」を開放し、父と偽っていた魔王を始末する。
なお、その時の必殺技は「カルマリバレート」。ロザリンドが使う「ローズリバレート」を更に禍々しくした技である。

アデル達も始末しようとするが、彼は既に全てを受け入れロザリンドを愛する事を決意していた。
涙するロザリンド…ゼノンはかつて望んでいた、争いの無い日々を手に入れたのであった。

+ …しかしこんな展開もある
しかし、別のエンディングでは彼女(つまりゼノンそのもの)と戦う状況になるものも。
しかも、超絶に後味が悪い。

+ 具体的に説明すると……(グロ注意)
  1. ロザリンド(=ゼノン)撃破
  2. 紫色の光の玉のような物に変化
  3. 光の玉がアデルに乗り移る
  4. 意識を乗っ取られたアデルが弟と妹をカニバリズム
流石に直接描写をしているわけでは無いが、音が全く自重してない。
取り敢えずCERO仕事しろ
せめてもの救いはこれがifエンドである事か…。


原作での性能

魔王の娘ではあるが、大事に育てられたので初期の戦闘能力は皆無。
だったのだが、戦闘能力が無い相手には各地の魔物が平然と襲ってくるせいもあり、成り行きで戦う事になっていく。

初期状態のステータスではHIT等の数値が高く、得意武器は銃。次いで杖、弓。
近接攻撃系の武器に関してはDまたはEとなっており、ほぼ期待しない方が良い状態。
固有技は銃のように離れた位置から攻撃が可能なものが多く、
どこからともなく取り出したガトリング砲の連射で攻撃する「狂い咲き乱射花」や、
どういう内容なのか謎なサポート技「よきにはからえ」、氷を纏った魔力球を放つ「ローズリバレート」などを所持している。

最初期からメンバーに加わる上に、銃の素質がAなので比較的早い段階で銃の武器特殊技を覚える事もあって、
攻略においてはかなり重要度の高いキャラクター。
至近距離でピンク色の極太のビームをぶっ放す「零距離バスター」、
空中を飛び回って反射する魔力の銃弾で周囲からオールレンジ攻撃をかける「リフレクトレイ」、
どっかで見たような十字架状の火柱を上げる「トーテンクロイツ」、
魔力弾の直撃地点にキノコ雲が立ち上る「インフェルノ」などのお世話になった人が多いだろう。
ここまで読めば分かるように、銃を使って戦う完全に遠距離戦向けのキャラである。

固有のキャラ特殊能力は「隣接する味方男性キャラの能力+20%」の「女王のオーラ」。
他の固有キャラの特殊能力と同じく、ずっと身に着けている装備品に発生する「大好き屋」のレベルが1上がるごとに+1%される特性があるため、
強化していけば隣接する男性キャラクターの能力値は最大で+45%される。
また、シリーズでは珍しい「シナリオ進行度によって特定キャラクターとの連携度が変化する」キャラクターであり、
シナリオがどこまで進んでいるかでアデルとの連携率が変化する(初期状態では0%だが、最終ステージでの戦闘中の連携発動確率は99%になる)。

+ ディスガイア3
『魔界戦記ディスガイア3』においてDLC第一段として配信された
「魔立邪悪学園 凶師募集中(先生は箱入り娘!?)」をクリアする事で仲間になる。
グラフィックは前作のものに準拠しているが、システム変更に伴い性能が変わっている。
全銃技習得可能、クール系呪文を全て自力習得可能。ボイスも新録されている。

また、キャラごとの特殊能力(『3』では「魔ビリティ」と改められている)は前作から変更され、
拠点マップとなる「凶室」で隣接するキャラクターをパワーアップさせる、3種類の固有魔ビリティを習得できようになっている。

同段のアデル登場シナリオの「魔立邪悪学園 凶師募集中(熱血凶師あらわる!!)」とは内容が連動しており、
ロザリンドとアデルのどちらを先に仲間にしたかによって、シナリオ内での会話が微妙に異なる。

+ ディスガイア4
『ディスガイア4』においてもDLCとしてアデル、アサギ、『2』での拠点マップ「ホルルト村」との同時配信が2011年4月に発表。
配信予定日は同年5月28日となっていたが、PlayStation Networkがハッキングされて障害が起こり、その後処理が遅れに遅れて配信は7月6日にずれ込んだ。
料金はロザリンド、アデルそれぞれ300円。

配信予告にて、ロザリンドとアデルのどちらを先に仲間にしたかによってイベントに変化が起こる事がアピールされていたり、
BGMの追加、へかとん氏によるアデルとロザリンドのイラストをメインに据えたカスタムテーマを無料配信するなど、
公式による猛烈なプッシュを受けている。

+ その問題のイラスト

固有技は「狂い咲き乱射花」「クレストローゼス」「ローズリバレート」の3つ。
「ローズリバレート」の演出は前作までのものとは若干異なり、「カルマリバレート」の演出の一部を含むものに変更されている。

DLCの内容は、ロザリンドはアデルと一緒に住む家を買うため、アデルは故郷に錦を飾りロザリンドにアクセサリーを買ってあげるために、
『ディスガイア4』の世界の採用面接に行くというもの。
『4』の腐女子達の悪乗りの補正もあるが、オチはバカップル特有の見てるこっちが恥ずかしい微笑ましい空気に包まれている。


バカップル永遠に爆発しろ!


MUGENにおけるロザリンド

+ たこすけ氏製作
  • たこすけ氏製作
『ディスガイア2』のドットを用いて製作したもの。
原作での戦闘スタイルは完全に投げ捨てており銃での射撃攻撃を一切戦闘に使用せず、格闘戦で戦うキャラに仕上がっている。
アデルに習いでもしたのだろうか…それとも血筋的には母方が忍者だからだろうか?
原作ゲームでもあくまで「育てにくい」というだけであって、プレイヤーがやり込めば肉弾戦メインにする事も可能なので、
そういう育成方針だったのかもしれない。

スカートが長いせいかキック系の技は無く、手刀やひっぱたきなどの腕での攻撃が中心である。
他にも『ぶれいもの!』と叫んで発生した文字で攻撃する音波攻撃も搭載されており、当たれば相手をダウンさせる。
射撃こそ使わないが各技のボイスも含めてロザリンドの高飛車なお嬢様という性格は上手く表現されている。
一応銃を使う攻撃として、どこからともなく取り出したガトリング砲を振り回して相手をぶん殴る攻撃も搭載されている。
そういう使い方の武器じゃねえからそれ!
ちなみに勝利ポーズの一つに銃を撃つ動作があり、一応銃を撃ってはいる。やっぱり攻撃じゃないけどね!

ゲージ技としてはカットインと共に水平チョップを叩き込む「ロザリンド逆水平」、
原作の登場キャラであるカエルのような姿の悪魔、ティンクを相手に投げ付ける飛び道具「さよならティンク」、
呼び出したラズベリルとプラムを投げ付ける「2人タワー投げ」、ティンク(とどこかで見たような蛙)を投げ付ける「3人タワー投げ」がある。
プリンセス・シシーといいお姫様にカエル攻撃はよくある事なのかもしれない。
どう見てもギャグな「さよならティンク」だが、
発生保障、無敵も優秀で、飛距離のある飛び道具が無いロザリンドにとっては重要な対遠距離攻撃手段となっている。
ちなみに、これらのストライカーは出番が済むと何故かティウンティウンしながら消滅する。

簡易ではあるが、AIもデフォルトで搭載されている。
ただし、和訳KFMのAIの改変らしく、まだまだ性能を活かし切れていない部分も多い。
AI製作には特に許可も必要無く、歓迎の方針らしいので、腕に覚えのある人は作ってみてもいいかもしれない。
強さとしてはデフォルトAIで並キャラと言った所。格闘戦メインなので今後の活躍に期待したい。

この他に、QAZ氏による外部AIも公開されている。
AI・キャラ本体共に最新版を使って欲しいとの事なので、使用時には更新をチェックしておこう。
現在の最新版は2012年9月10日更新版で、2011年7月12日更新の本体に対応している。
かなり反応速度が速く、攻撃判定に優れた空中攻撃と「無礼者!!」で畳み掛け、タワー投げで追撃してくる強力なAIとなっており、
並キャラを圧倒し、強キャラに勝ってしまう事もある。
画面端に追い込んでからの空中コンボも結構厄介で、追い込まれると手痛いダメージを受ける。
対戦相手の対空技の性能と投げ技の性能、それを使うAIの対空切り返し能力に相性が左右されやすいAIであり、
対戦相手が移動投げと優れた対空でこれらの強みを刈れるキャラなら強クラス相手でも負けやすいが、
逆に対空切り返しに欠ける相手なら凶前後でも勝てる事がある。
かつてのバージョンで特徴的だった、無敵付きの前転多用と小パンチを連打でのゲージ溜めはデフォでは使用しなくなったため、
強キャラなら比較的戦いやすくなり、動きも以前より多彩になった。
最新版ではブロッキングレベルがAIレベルと統合されるなど、ほぼ1から作り直された。
また、Lifeend氏によりAI修正パッチが代理公開されている。

使う時には相手の性能や強さのバランス良く吟味した上で、
デフォAIと外部AIのどちらの方が噛み合うかをきちんと検討して使い分けるのが望ましいと言える。

+ リュウセイ氏製作 魔王ゼノン(真)
  • リュウセイ氏製作 魔王ゼノン(真)
こちらは過去の姿である魔王ゼノンが元となっている。
神キャラであり、氏の公開したキャラの中でも特に汎用殺傷力が高く、神上位クラスの模様。
カラー差は存在しない。

出場大会

【魔王ゼノン(真)】

プレイヤー操作



最終更新:2021年11月07日 21:56