ガルムレイド


「イグニション!」

スーパーロボット大戦』シリーズに登場するロボット。メカデザインは青木健太氏。
PS2のゲーム『スーパーロボット大戦MX(以下MX)』およびそのPSP移植版の『スーパーロボット大戦MX ポータブル』に登場する。
パイロットはオリジナルキャラクターのヒューゴ・メディオ、サブパイロットはアクア・ケントルム
名前の由来は、に登場する二つ首の番犬「ガルム」と、英語で「襲撃」という意味を持つ「レイド」。

メンテナンスフリーを可能とする機動兵器「MODEL-X」を開発するため、ツェントル・プロジェクトの元で作られた、
「TEアブゾーバー」というカテゴリ機体の試作7号機。
ライバルに強奪された試作5号機「メディウス・ロクス」、もう一機の主役機で砲撃戦仕様の6号機「サーベラス」(いずれも機動性重視型)とは違い、
サイズが大きく装甲が固い特機(所謂スーパーロボット)タイプであり、この機体は接近戦を得意とする。
攻撃手段は、肩の牙状のパーツ「ファング・グリル」を拳に装着してロケットパンチを射出する「ファングナックル」、
膝の回転ノコギリに電撃を纏わせ膝蹴りを行う「サンダースピンエッジ」、
肩と腰のファング・グリルを解放して放出したエネルギーを纏い、拳で敵を一撃粉砕する「バーニングブレイカー」等。

自然界の四つの力(重力・電磁気力・強い核力・弱い核力)に次ぐエネルギー「ターミナス・エナジー」を利用するエンジン「TEエンジン」が搭載され、
ターミナス・エナジーはどこにでも存在するため、実質永久機関である。 教授「第5の力だよ!!」
しかし、ガルムレイドに搭載されているTEエンジンは試作型のため出力が不安定であり、それを制御するために、
パイロットとは別に出力制御担当を要する複座機体となっている。
そのため、パイロット同士の会話でも「ブルーゾーン」「イエローゾーン」「レッドゾーン」といった単語が良く見受けられる。
不安定故に補助動力源としてバッテリー等も併用しており、設定上エネルギー関連のユニット能力が付いていそうなものだが、
安定化した後継機含めてそんなものは一切付かず、たまにあるイベントや会話はともかく、通常戦闘では出力の安定、不安定といった要素は全く無い。
まぁ、『MX』にはその手の設定通りのユニット能力を忠実に再現した結果、非常に扱いづらくなってしまった機体も存在するのだが
後に参戦した『第2次OG』でもEN回復は付かず、同じく永久機関を搭載している超機人のようにフル改造ボーナスでも付かなかった。
しかしTEアブソーバーの完成形であるガルベルスには流石に「EN回復(大)」が付いていた。

『スパロボ』シリーズにおいてアニメーションが進化し、動きを魅せるためにオリジナルの乱舞攻撃が増えていた中で、
テンションの高い前準備から一撃の元に敵を粉砕する「バーニングブレイカー」は特に人気が高く、
今なお根強い人気がある機体である。後継機はまた既存武器による連続攻撃になってしまったが

+ パイロットについて

メインパイロット


「多少の無茶は、承知の上だ!」

メインパイロットはヒューゴ・メディオオべロン社社長でもアンドレっぽい人でもない。年齢は20歳。
ファンからの愛称は「兵庫」。またはヒューゴゴ、ヒューギ、ピャーゴ、ヒョードル等々…
CVは『ストIV』のリュウや、『遊戯王DM』の城之内克也等を演じる 高橋広樹 氏。
初期案の名前は「イグニス」だったが、既に同名のキャラが別作品に登場していた事から変更されたという裏話がある。

かつて連邦軍特殊部隊「クライウルブズ」に所属していたが、デビルガンダム
(『OG』シリーズではイェッツト・レジセイア)との戦いでヒューゴと隊長であるアルベロ・エスト以外は全滅。
彼自身も瀕死の重傷を負った所をミタール・ザパト博士に拾われ、彼が主導するツェントル・プロジェクトのテストパイロットになる。
幼少の頃に貧困生活を送っていた事(部屋に生えた茸を食した事もあるらしい)、
そしてアルベロの教えから生への執着心が強く、また日本文化にも詳しい。
風呂に入るのが好きなのだが、とある理由で仲間と混浴する事を避けている。

+ とある理由とは(『MX』ネタバレ注意)
ミタールに拾われた際、体の半分をサイボーグ化されてしまい、それがバレないために隠している。
また、一定間隔で薬を飲まなければ生きていく事が出来ず、その薬を得るためにミタールに協力している。
『MX』の世界では元の体に戻す事は可能なのだが、ミタールの策略で薬を飲まなければ生きていけないように体を調整されてしまったのだった
(なお、中盤に薬無しでも活動出来るよう、ミタールに再調整される。PSP版でも薬無しでOKとはいかないが大幅緩和)。
全ての問題が解決した後は、体を元に戻す事に成功している。

決して人気が無かったり悪いキャラだったりするわけではない(少なくとも某mstsnよりは言動・思考が安定している)のだが、
『MX』は『α』以降のスパロボにしては珍しく、シナリオ面でオリジナルの話を全面に押し出した作りではなかった
(むしろ参戦作品ごとのクロスオーバーを重視したシナリオだった)ために、ネットでは上の画像のコメントにあるように空気キャラ扱いされてしまっている。
一応、背負ったドラマやオリ敵との因縁はちゃんと主人公しているのだが……。
極め付きに、よりによってPSP版の追加イベントでパートナーにヒューゴゴ誤植されてしまったため、ファンからは名前ネタでイジられる羽目に。
彼が悪いんやない、ライバルとラスボスが濃すぎるんや……。
しかし、こうして彼が名前とか空気ネタでいじられている横で、
ガチで話題にすら上げてもらえない、作品自体が空気な主人公も何人かいるわけで(ry

『第2次OG』においては『MX』がメインストーリーの一角になっていた事もあり、ストーリー面においての影の薄さはあまり感じられなかった。
また、コミュ力に定評のある『D』男主人公ジョシュア・ラドクリフとも信頼関係を築くなど、色々と美味しい立場であった。
戦闘のプロとネオ・ジオンの強化人間がすっごい顔で見てるぞ
+ 『第2次OG』ネタバレ
同作においては初出の『MX』と違い、ザパト博士が所属しているガイアセイバーズと敵対しているために「薬が補給できない」、
「後継機イベントで薬いらずにもならない」と『MX』より体調問題が深刻化している。
更に、体の不調に関しても「ラズナニウムの侵食により最終的に死ぬ」など寿命問題のある人造人間達よりよっぽど死が近い状態になっている。
そのため、自分がいなくなってもTEアブソーバーを動かせるようにアクアに操縦の訓練を指導している。
挙句の果てに途中のイベントで「AI1に吸収される」など、初出より波瀾万丈な人生を送る羽目に。
まあ、吸収後も後継機イベントで帰ってくるし、薬に関してはガイアセイバーズを出奔したエリック・ワン博士がガメてきたのでいくらか改善されるが。
EDでは『D』の主人公達やアクア共々教導隊預かりとなっている。

サブパイロット


「待って!イエローゾーンなのよ?」

サブパイロットはアクア・ケントルム。
声の担当は『幽☆遊☆白書』の雪菜等を演じる 白鳥由里 女史。
ツェントル・プロジェクトに参加しヒューゴのパートナーとなるが、
ヒューゴは経験の浅いアクアを機体の出力制御係以上には見ておらず、その点をアクアは若干不満に感じている。
また、小学生・中学生といった年少者が多い味方部隊の中で、23歳という年齢を気にしている。
何気に相方のヒューゴより年上の姉さん女房なのだが、そのせいで同じく姉さん女房カップルだった
某がっかりウルフわお!なお姉さんと比較されるネタも少なくはなかった
(余談だが、リアル系主人公機の後継機はその2人の愛機を変形機能でくっつけたような機体である。ただし機動性重視と装甲重視が逆)。
共演した『第2次OG』では「エースパイロットの男女ペア」という事で理想のパートナー像となっている。
エクセレンへの第一印象は「かっこいい」。
ちなみに初出時の年齢はアクアとエクセレンは同い年の23歳だったりする。
水着のように見える服装は「DFCスーツ」と呼ばれるもので、TEエンジンを調整するのに欠かせないものなのだが、
本人は着たくないらしい。「このままお風呂に入れる」などと発言したり、それにしてはノリノリな場面もあるが
ちなみに『OG』世界で『MX』本編にあたる時間よりも前(『MX』プロローグの前後あたり)を描いた『OG外伝』においても、
同じくセクシーな格好をしている(とはいえこれよりは数段マシ)。
ラミアを見て「私にはあんな格好とても無理」と考えていた。要は「押すなよ、絶対押すなよ」的なネタ振り。

また、元々『MX』において実は良家のお嬢様であるという設定があったが、『OG』においては親が政財界の実力者であり、
自分の力で将来を切り開くために親の反対を押し切ってパイロットに志願した」という過去が明かされている。
戦いの中でヒューゴとは互いに認め合うようになり、後継機では機体が2つの形態を持つようになるため、後にパイロットも務める事となる。
基本的には明るく真面目な性格なのだが、感情的になりやすい部分もあり、話に乗せられてノリツッコミをしてしまう事もある。
また、『OG』では有名人であるカイ・キタムラやラミアからサインをもらおうとして、
緊張のしすぎで呂律が回らなくなってしまうというアレな姿を見せた事もある。まあ、この時点ではまだ新兵だしねぇ。
なお、『第2次OG』においても「比較的に年長組ながら実戦経験の無い新米」という微妙というか絶妙な立ち位置にあり、
周囲の年下の先輩達にフォローされながら成長していくという展開が見られた。

ちなみに、ファンの間で相方が名前や空気ネタでいじられている横で、
彼女はこれだけネタ満載にも拘らずほとんど話題に上がらなかったりしている。
こうなってくると、ヒューゴを影が薄いといじるのも考えものな気がしないでもない。

(以上、Wikipediaより抜粋及び一部改変)


MUGENにおけるガルムレイド

Z.A.I.氏による『MX』のドットを用いたものが存在。
現在は公開動画が削除されているが、氏のOneDrive自体は健在なので入手可能。
原作の武装は大体搭載されており、ブーストナックル等原作に無い技も搭載されている。
原作ではモーションの一部であった「イグニション」は2ゲージ技となっており、
一部の技にスーパーアーマーが付き、攻撃力が上昇する強化技だが、ガードが出来ないというデメリットも持つ。
イグニション発動中のみ必殺技の「バーニングブレイカー」が使えるが、使用後は一切ゲージが回復しない仕様となっている。
ちぃたま氏による外部AIも公開されている。

出場大会



最終更新:2023年12月10日 08:31