立ち回り

立ち回りとは、
  1. あちこち歩き回る事
  2. 映画での格闘、剣劇シーン
  3. リアルでの取っ組み合いの喧嘩
など様々な意味のある日本語だが、こと格闘ゲームにおいては、
「対戦の中で、自身が有利になるように的確な判断でキャラクターを動かす事」くらいの意味合いを持つ。

コマンド入力精度や高難易度コンボ技術などといった、対戦相手が関係しないような要素は除外される事が多い。
コンボとは対義語のように使われることも。

ゲーム画面から得られる様々な情報を即座に分析し、
的確な行動を取る判断力や決断力、
状況判断と行動選択を的確にするための自キャラ、相手キャラ双方に対する知識、
相手の読みを上回る読みを持って読み勝つ能力など、
様々な要素が絡み合った言葉。



キャラ性能を語る上での立ち回りの有利・不利

立ち回りで有利なキャラクターと言うと、
波動昇龍タイプのようなバランス型、様々な状況に対応できる技や能力を持ち、弱点を突きづらいキャラクターが該当しやすい。
また、スピード重視のキャラクターも、高速な移動力や攻撃速度などから有利状況を得やすい為、立ち回りが有利、得意なキャラクターが多い。
当然「立ち回り」に攻撃力や防御力は考慮されない。
例えばチップ・ザナフは原作で殆どのキャラに対して「立ち回り有利」とされるが、ちょっとした事で逆転を許してしまうな事で有名。
一方で、動きが重くてもリーチが長いダルシムや、牽制技の判定が何か狂ってるグラントも立ち回りが有利なキャラと言える。

逆に、立ち回りが不利なキャラクターと言うと、
一点特化型のキャラクターで弱点が多かったり、動きや攻撃が遅かったり技が使いにくかったりするキャラクターが該当しやすい。
例として、デカキャラ投げキャラが挙げられる。
これらのキャラクターは僅かなチャンスを勝利に結びつけるための一発逆転技(要はバ火力)を持つ事が多い。
一方でコンボを繋げ易いスピードキャラの方が火力が高いと言う悲しい事態も稀に良くある(泣)

立ち回りキャラって何だ?

よくMUGENwikiにも、このキャラは「立ち回りキャラ」だ等と書かれていることがある。
この場合において、立ち回りキャラ=立ち回り有利なキャラ、と言う意味ではない。

例えばザンギエフ
作品にもよるが、基本的な設計として高火力な投げ技・スクリューパイルドライバーを持つが、でかくて遅いため、近づくのに一苦労。
ザンギエフで勝利をもぎ取るには、「いかに相手の攻撃を躱して、スクリューの間合いに持ち込むか」と言う「プレイヤー自身の立ち回り能力」を要求される。
と言うかプレイヤーに立ち回り能力が無ければ死あるのみ

プレイヤーに相応の立ち回り技術を要求するキャラクター。それが立ち回りキャラと表記されている事が多い。

丁寧な立ち回りが要求される

よくMUGENwikiで記述される文言。
要は「立ち回りで不利が付きやすいので、良く考えて不利にならないように立ち回ろう」と言う事である。


MUGENにおける立ち回り

MUGENではAI対AIや人対AIで戦うことが主で、キャラによっては原作での立ち回りが通用しないキャラもいる。
一例としてはチップなど、素早い動きで相手を撹乱する立ち回りを主とするキャラは、AIに通用しない場合が多い。
また、MUGENに移植されたことで立ち回りが大きく変わるキャラも少なからず存在する。

そういったキャラやオリジナルキャラクターの立ち回りを開発することもMUGENならではの醍醐味と言えるだろう。


最終更新:2021年12月27日 03:01