ガオガイガー


「ファイナル・フュージョーン!」

ガオガイガーとはサンライズ製作のSFロボットアニメ作品『勇者王ガオガイガー』に登場する主役ロボットである。

+ これは人類存亡を賭けて戦う、熱き勇者たちの物語である…
『勇者王ガオガイガー』はタカラがスポンサーを務めたロボットアニメシリーズ『勇者シリーズ』に数えられる最後の作品。
1997年2月1日から1998年1月31日まで名古屋テレビをキーステーションとして、ANN系で毎週土曜17:00に放送された(全49話)。

勇者シリーズは企画時からこの作品を最終作とする事が決まっていたため、従来の作品よりもスポンサー等の縛りが緩かったようだ。
そこで監督の米たにヨシトモ以下スタッフが思う存分作った結果、マニア層から絶大な支持を得る事に成功した。*1
後にOVA『勇者王ガオガイガーFINAL』が作られ、シリーズでは久々となる単独ゲーム化、
2017年発売の『V』に『勇者特急マイトガイン』が参戦するまで長らく勇者シリーズから唯一『スーパーロボット大戦』に参戦、
更には未だにマニア向けの新規玩具が発売されるなど、その人気は現在に至るまで衰えず続いている。
もっとも他の作品が展開されてないのには大人の事情も深く関係があるのだが…

また、田中公平氏によるBGMも非常に好評で、放映後しばらくの間は多くのTV番組でガオガイガーのBGMが流れた。
氏に「そっこらじゅうで、死ぬほど使われとるねん!」と言わしめたほどに。『伊東家の食卓』や『鉄腕!!DASH』あたりが有名所か。

ちなみに、長官らの「足りない分は勇気で補えば良い」といった発言のせいで誤解されやすいのだが、
このアニメは精神論で押し込み敵を粉砕していくような脳筋展開な作品ではない。
仲間のビークルロボ達とのチームワークの重要性、整備班や技術者といった戦場から離れた後方で戦う仲間達の活躍にもかなりの比重を置いて描写しており、
基本的には事前の下準備(敵の調査分析、緻密な作戦立案など)がまずありきで、次に行動と来て、最後の一押しにようやく「勇気」を出している。
つまり勇気勇気とうるさいようでいて、その実は「人事を尽くして天命を待っている」のだ。

例えば初期はファイナルフュージョンの成功率は「限りなく0に近い」と言われる有様であったが、
機体性能や運用面の改良・安定化に関する技術が蓄積されていった結果、最終的には外的要因以外での失敗をしなくなり、
ファイナルフュージョンにかかる時間も短くなっていった。尺の都合とか言わない
毎回毎回ピンチに陥るが、それらの苦難を勇気ある仲間達と共に乗り越え、勝利を掴むガオガイガー。
その姿はまさしく「勇者王」と呼ぶに相応しい。

逆に単身迂闊に突撃するなどした時ほどよろしくない状況になりやすく、主人公一人ではほぼ確実に負けていた、
人々を助けられなかったという場面もかなり多い。
誰の力も借りられず一人で原種や遊星主に囲まれた時、圧倒的な攻撃力の前に勇気は消し飛び無謀が残り……
勇者は見るも無残に叩きのめされてしまった。
ガンメタ張られた上に多勢に無勢に持ち込まれたらそらあボコられるよね!
ゾンダーも原種も遊星主もこちらの戦力を徹底的に分析してガンメタを張ってくる強敵であっただけに、
それらを相手に人事を尽くして決死の戦いを続けて来たGGGは紛れもなく勇気ある者達なのである。

──ところでこの物語、
クラーク・ケントが大人になる前にクリプトン星を滅ぼしたスーパーヴィラン軍団が地球に攻めて来たので、
    断片的に解析できたクリプトン星のテクノロジーで武装した代理の大人達が血反吐を吐きながら撃退する話」

などとざっくり解釈出来なくもなく、そう考えると毎回死ぬほど苦戦してるのもちょっと納得してしまう部分がある。

+ 君達に最新情報を公開しよう!
機界生命体「ゾンダー」に対抗するため作られた組織「ガッツィー・ジオイド・ガード(原種編では「ガッツィー・ギャラクシー・ガード」に改名)」、
通称「GGG(スリージー)」が擁する最大戦力にして、僕らの勇者王。
GGGの存在が公に明かされていない頃は、一般人から「黒いロボット」と呼ばれていた。
ギャレオリア彗星と共にやって来た謎のライオン型ロボット「ギャレオン」と、地球で建造された3機の「ガオーマシン」
(足を構成するドリル戦車「ドリルガオー」、翼と拳になる戦闘機「ステルスガオー」、肩から腕部を形作る新幹線「ライナーガオー」*2が、
合体(ファイナルフュージョン)する事で完成する。
動力源はギャレオンよりもたらされた無限情報サーキット「Gストーン」であり、使用者の命の力、
即ち勇気と反応して莫大なエネルギーを生み出す。
また、Gストーンの生み出すGパワーはゾンダーが接触したものを機界昇華(=ゾンダー化)するために発散する、
「素粒子Z0」とは対消滅の関係にあるため、Gパワーで駆動する勇者ロボは機界昇華への抵抗力を持つ唯一の機動戦力となっている。
なお、フュージョン及びファイナルフュージョン中の凱はギャレオンやガオーマシンと神経系も接続され、完全に一体化している。
そのため、獅子王凱はガオガイガーを「操縦している」のではなく、ガオガイガーに「なっている」と言うのがより正確である
(まあ実際に勇者シリーズで主人公機を「操縦」しているのは『勇者特急マイトガイン』ぐらいのものなのだが)。
その時の凱の身体が具体的にどうなっているのかは不明だが、劇中でしばしば映される凱の姿はただのイメージ映像だと思われる。
とはいえそもそもたまたま凱がサイボーグだっただけで、本来の想定では生身の人物が乗るはずであり、
『覇界王』にて2人で行う「ダブルフュージョン」も登場したため、相応のスペースがあると思われる。

勇者シリーズとしては、所謂「グレート合体」が存在しない唯一の主役ロボである。
後期からは「スターガオガイガー」という強化型が登場したものの、
これはステルスガオーを新型エンジンと追加装備つきの改良型「ステルスガオーII」に交換しただけという、割と地味なパワーアップであった。
そのせいもあってか、作中では強化後も凱やナレーションもガオガイガーと呼び続け、
「スターガオガイガー」の名称はアイキャッチでようやく判明したという状態であった。
ただし、見た目こそさほど変わってはいないが、ウルテクエンジン搭載などガオーマシン全ての内部が改良されていて、基本性能自体は大幅に上がっている。
強化前はゾンダーの上位種である「機界31原種」に全く歯が立たず袋叩きにされたが、強化後は互角に戦い抜いている。

ただし「合体形態としてのグレート合体が存在しない」だけで、所謂全ロボ合体は、
「合体制御ができなくなった各ガオーマシンにガワが破損した仲間ロボの人格AIに関するパーツを移植する事で応急処置、
そのままファイナルフュージョンを実行」と言う形で行っている。
また、2号ロボのポジションもライバル勇者であるキングジェイダーが担っている。

+ ファイナルフュージョン承認だ!
ファイナルフュージョンを行うには地球防衛組織GGG長官・大河幸太郎の許可が必要であり、合体の度に毎回承認を取らなければならない
(もっとも長官の性格上、要請すれば次の瞬間にほぼ100%通るが)。
「一刻を争う非常事態に何を形式ばった事を…」と思われるかもしれないが、ギャレオンと3機のガオーマシン、
さらにはGストーン駆動のサイボーグであるパイロット本人と、合計五つものGストーンを積んだガオガイガーは、
あまりにも強大である*3ため、一歩間違えれば取り返しの付かない大惨事を招きかねない。
それを防ぐために敢えてまどろっこしい事をしているのだ。
『覇界王』に至っては旧GGG(GGGグリーン)と新GGG(GGGブルー)が別の管轄であり、当初はグリーンには凱以外の人材がいなかったため、
凱がガオファイガーのファイナルフュージョンを申請する→凱がそのまま承認するというぱっと見ギャグのような展開も見られた。
とはいえこれも正式な処理である、形式って大事。

そのため、番組中ではほぼ毎回「ファイナルフュージョン要請→承認→プログラムドライブ」という流れがあるのだが、
時々微妙にシチュエーションが変わっている
(合体を妨害される、プログラムドライブの際にオペレーターが一息入れる、ガオーマシンを人が操作する等)。
中でも最終回のファイナルフュージョンは、その異常なまでのテンションの高さから今でも名シーンとして挙げられる事が多い。
下記の動画でも描写されているがファイナルフュージョンMANUALやらTAKE2もモニターに表示されるなど妙にモニターが凝っている。
また、ファイナルフュージョン承認の流れはムダが一切ない「様式美の極み」であり、
GGG長官の「ファイナルフュージョン、承認!」というセリフをもじった「〇〇承認!」というフレーズは、
次回予告の「君達に最新情報を公開しよう!」「これが勝利の鍵だ!」と共に散々ネタにされた。

+ これが勝利の鍵だ!
この項目ではガオガイガーが用いる必殺技やツールについて解説する。
  • ブロウクンマグナム/ブロウクンファントム
右腕を高速回転させつつ相手に飛ばす所謂ロケットパンチライクの技。
跳ね返った腕が再び元の位置に戻る演出がシブい。
スターガオガイガーになった後は、追加武装「ファントムリング」と共に射出し、
破壊力と貫通力を高めた「ブロウクンファントム」に強化された。
また下記のマーグハンドを射出する「ゴルディオンマグナム」という派生技も存在する。
なお元ネタと思われる『リングにかけろ』では「ギャラクティカマグナム」は右手、「ギャラクティカファントム」は左手で出す技である。
(ファントムの方が強いのは同じ)
ラ・ピュセル 光の聖女伝説』でCV檜山のキャラが「ブロウクンアロー」という技を使うが別物。

  • プロテクトシェード/プロテクトウォール
左腕に装備されたバリア。作中では受け止めたレーザービームを五芒星の形に収束し相手に跳ね返す事もあった。
スターガオガイガーになった後は、追加武装「ウォールリング」と共にバリアを展開し、
防御力を高めた「プロテクトウォール」に強化された。
また、原種出現に伴い激化する戦いに対応するため建造された軌道上基地「オービットベース」にも防衛用装備として、
外壁にプロテクトシェードが敷設されており、こちらも敵の攻撃を反射している場面がみられた。

  • プラズマホールド
プロテクトシェードの機能を反転させたうえで相手に放出し、動きを封じる技。
本来は防御であるプロテクトシェードを攻撃に転用するため負荷が非常に大きく、作中でもほとんど使われる事は無かった。

  • ドリルニー
両膝のドリルを回転させつつ放つヒザ蹴り。基本的に地味な立ち位置だが、原種との初遭遇戦において、
たった一人で三体の原種に取り囲まれ、起死回生のヘル・アンド・ヘブンも破られて両腕を砕かれるという、
満身創痍のガオガイガー最後の武器として振るわれるという印象的な場面も存在する。
この際「最後に残された、このオレの最大の武器を見せてやるぜ! それは…勇気だぁーっ!
というセリフとともに繰り出されたため、「ドリルニー=勇気」と呼ぶ人もいるとか。
「いくら強くてもこいつらは『勇気』を知らん! ノミと同類よォーッ!」
なお、ヘル・アンド・ヘブンが通じなかった相手に苦し紛れのサブ武装が通じるはずもなく、
この後あっさり脚ごと砕かれているのは言うまでもない。勇気だけじゃダメだったよ…。

  • ディバイディングドライバー/ガトリングドライバー
左腕に装着する追加武装で、共に「空間を湾曲させる」能力を持つ。
前者は既存の空間と空間の間をドライバーの力でこじ開け、それによって歪めた空間の広大な隙間(半径10km以上)を、
戦闘空間「ディバイディングフィールド」と成し、そこで戦う事で市街地への被害を抑えるというもの。*4
また、応用して別の使い方をした事も度々ある
(例えば列車砲ゾンダーが撃った砲弾に対し、直接ドライバーを当てる事で砲弾の有効射程を0した(既に有効射程分の距離を飛んだ事にした))。
後者は対象の空間座標を固定する。本来は戦闘用ではないが、重力レンズを発生させ味方の攻撃を一点に集中するなどの作戦で高い戦果を挙げた。
モデルは工具のドライバー。ディバイディング~がマイナス、ガトリング~がプラスもしくは三角ドライバー。

  • ディメンジョンプライヤー
3体の小型ロボ「プライヤーズ」が合体して完成するツール。モデルはペンチ・プライヤー。
空間の歪曲を修復する事ができる。歪曲空間に閉じ込められたガオガイガーのピンチを救った。
また、最終話ではプライヤーズと同型機の「カーペンターズ」と呼ばれるロボが登場。
こちらの能力は「機械、建物といったあらゆる人工物の修復」となっており、空を埋め尽くさんばかりの物凄い大量のプライヤーズ達が飛び交い、
決戦終了後に機界昇華寸前まで陥った東京を一瞬で修復した。

  • ゴルディオンハンマー
正式名称は「グラビティ・ショックウェーブ・ジェネレイティング・ツール(重力衝撃波発生措置)」。…長い。
叩き付ける事で重力波と空間湾曲により、対象に光速を超えた加速を与えて光子レベルまで分解してしまう
装甲やバリアはおろか、ビーム・風などの弾幕攻撃さえもハンマーのパワーで光に変えながら突き進んでいき、
相手を破壊する、末恐ろしいピコピコハンマーである。
後述の「光になれ」という決め台詞は何ら誇張ではなく、本当に相手を光にしているのだ。
しかし、その衝撃の余波は使用者であるガオガイガー自身をも傷付ける諸刃の剣であり、
初使用時にはガオガイガーの右半身が大破してしまった。
その戦いを教訓にGGGは、使用時のガオガイガー保護ツール「マーグハンド」と、
ゴルディオンハンマー本体をワンセットのボディにして超AIを搭載した新たな勇者ロボ「ゴルディーマーグ」を作成。
後述する「ハンマーヘル・アンド・ヘブン」を編み出す事でようやく安全な運用が可能となった。

なお、『ブレイブサーガ2』では『黄金勇者ゴルドラン』のウサリンマークIIがガオガイガーとの合体技(?)で使用。
その際の名称は「GGGピコピコハンマー」。*5

  • ゴルディオンダブルハンマー
『覇界王』にて登場。本来はガオファイガー用の武装だが、ガオガイガーの復帰に伴ってそのまま流用。
『FINAL』で破壊されたゴルディーマーグのボディを改修したダブルマーグを用いたゴルディオンハンマーを発展させたツール
(なお当初は簡易AIだったが、ゴルディーの復帰の際に超AIを移植したゴルディーダブルマーグとして復活)。
長い柄の上下にハンマーと金属の球体が一つずつ備わっているという、非常に奇抜な見た目をしている。
二つの球体をアメリカンクラッカーの要領で飛ばし、ハンマーを振り回す事で操って相手を削り取る「ゴルディオンクラッカー」と
重力波を限界まで絞り、斬撃のように飛ばす「ゴルディオンスライサー」の二つの新技を持つ。
この二つの技の汎用性が凄まじく高く(とくにゴルディオンスライサーは斬撃状のグラビティショックウェーブを放つため、防ぐ事ができない)、
ハンマーヘル・アンド・ヘブンを使用する時以外は、ハンマーとして振るう必要がほとんどない。

  • ヘル・アンド・ヘブン
右手の攻撃エネルギーと左手の防御エネルギーを高め、両拳を組み合わせる事で融合させ、
緑色のエネルギー嵐となったそれをターゲットに放射して動きを封じたまま相手に突撃、
拳を体内に叩き込んでコアをつかみ出し保護しつつ(コアは人間が取り込まれているので破壊するわけにはいかない)、
同時に敵の内側でエネルギーを開放し粉砕する、豪快な肉体派必殺技である。
剣を用いた必殺技が多い勇者シリーズにおいてはかなり異色の技であると言える。
モーションの大きい技ではあるが、突撃する直前に竜巻を発生させて敵を拘束するため命中率に問題は無い。
なお本来のこの技は「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ」と唱える事で攻撃と防御のエネルギーを融合、
最後に「ウィータ」と唱える事でエネルギーを拳に集約し、拳からビームをぶっ放す、というもの。
だが最後の「ウィータ」がギャレオンの回路の破損で解析できず、無駄に負担をかけつつエネルギーを融合するだけの無駄行動になってしまったため、
凱がシミュレーターで考案したのが現在のヘル・アンド・ヘブンである(当時はゾンダー核の存在が知られていなかったため、ただの必殺技のつもりだった)。
もっともウィータの存在が明かされても、基本的に凱式のものが使われているが。
結果的に核を引きずり出しつつ、敵機を破壊する技に昇華できたという怪我の功名であった。
しかしこの技は不完全故に凱の体に掛かる負担が大きい。だが当初は核を摘出する手段がこの技しかないため使わざるを得ない状況が続き、
しょっちゅう瀕死になっていたため、使用を禁じられてしまっている
(ただし、最終回他ゴルディオンハンマーが使用できないなど、もうこれしかないという状況では禁を破り使用
 まあここで使わずしてどうする!と言えるほどの熱いシーンばかりではあるが)。
そのため新しい武器として前述のゴルディオンハンマーが作られている。
なお、地球製後継機のガオファイガーやガオガイゴーにも同様の技が実装されているが、技術進歩や凱の能力向上などによって、
前述のような負担は軽減されているものの、それでも機体へのノックバックが激しい切り札的な技である事に変わりはない。
ちなみに、「ヘル・アンド・ヘブン」や「弾丸X」*6使用時など、Gストーンがフル稼動時には機体全体が緑色に光る。

  • ハンマーヘル・アンド・ヘブン
ゴルディーマーグが変形・分離した「マーグハンド」と合体する事で使用可能になる、ガオガイガー最強の必殺技。
元々負担の大きいヘル・アンド・ヘブンの代替として開発されただけあって、「上位技だけどそれまでの必殺技よりも低リスク」という意外と珍しい設定。
発動時は「ハンマー…ヘル!」の声と共に敵の体に、「ゴルディオンネイル」という巨大な釘の形をしたエネルギー体を打ち込んで、
体内のコアをホールドし、「ハンマー…ヘブン!」でマーグハンド側面の釘抜きでコアを摘出、
その後「光に…なれええぇぇぇ!!」の叫びと共にゴルディオンハンマーを叩き付け、相手を光に分解・消滅させる
(二体合体型のゾンダーを相手にした時にはきっちりゴルディオンネイルを二本叩き込み、釘抜きを二つ同時に使い、
 コアを二つ同時に取り出した、という芸の細かい演出も)。
なお、ゴルディオンハンマー使用時には余剰エネルギーの影響で全身が金色に輝く
これはマーグハンドがゴルディオンハンマーの衝撃からガオガイガーを守るために発生させるエネルギーコーティングでもある。

ちなみに、ある特殊なゾンダーにゴルディオンハンマーを防ぎ切られてガオガイガーが倒れ、
キングジェイダーがこれを使った際には、ゴルディー側のGSライドとキングジェイダー側のジュエルジェネレイターのエネルギー相互干渉の結果、
技の発動中ゴルディオンハンマーは銀色に輝くシルバリオンハンマーとなり、
キングジェイダー版のハンマーヘルアンドヘブンとも言える「ジェイダーヘルアンドヘブン」*7を敢行する事となった
(この際、キングジェイダーには「ジェネレイティングアーマー」という自前の防御力場があったため色の変化は無し。
 またこの防御力場は、マーグハンドなしでハンマーを振るったキングジェイダーにも一切ダメージを通さなかった。なんなんだ赤の星の技術)。

ファイナルフュージョン同様、こうしてゴルディオンハンマーを使用する際にも、
内閣総理大臣(ジオイド時代)やら国連事務総長(ギャラクシー時代)の承認(を代行した鍵)が必要。

+ 勇者王誕生!
パイロットは主人公の一人、獅子王凱。『ガオガイガー』時点では20歳で、しし座のA型。
「世界十大頭脳」として数えられる獅子王麗雄博士の息子。幼い頃からの夢と、有人木星探査船に参加して消息を絶った母、
獅子王絆を探す為、高校三年生にして史上最年少の宇宙飛行士となるが、乗り込んだスペースシャトル「スピリット号」の初フライトで、
地球侵略に飛来したEI-01と接触。
瀕死の重傷を負いながらも、メカライオン「ギャレオン」に助けられ生還した彼は、父・麗雄の手で身体の90%を機械化され
ギャレオンから齎された緑の星の技術により人類初のGストーンサイボーグとして蘇った。
ギャレオンの記憶装置はEI-01との激戦による破損で情報に欠落があった事もあり、物語開始以前の試行錯誤段階では、
鋼のサイボーグどころかガラスのサイボーグと称されるレベルで生命維持がやっとの完成度だった。
これら前日譚を読むと、ここからよく「俺は不死身のサイボーグだ」と自負できる程に仕上がったものだと感心せざるを得ない。
その後、GGG機動部隊隊長としてゾンダーとの戦いに身を投じたが、ガオガイガー自体も当初は非常に不安定で、
予期せぬ機体トラブルなどで幾度となく生死の境を彷徨う事態にもなっている
(必殺技どころか合体の衝撃で粉々になって死ぬかも知れないと言われた主人公など前代未聞であろう)。
しかし、それら困難を隊員達の知恵と勇気で乗り越え、数々の難敵を退けて来たGGGはまごう事なき勇者達なのである。
オペレーターの卯都木命とは幼馴染であり恋人関係でもあったが、生身の肉体の90%を失いサイボーグとなってしまった事で、
彼女と結ばれる事が不可能になってしまった事を苦悩していた。

『ガオガイガー』最終回で、機界新種ゾヌーダとの死闘の末、Gストーンの導き(「神様のご褒美」)により生身の肉体を取り戻す。
これはGストーンと肉体が高度に融合した生機融合体であり、サイボーグだった時と遜色ない身体能力に、宇宙空間でも生身で活動可能な適応能力、
機械へのハッキング能力すら備えた、まさしく超人と言って良い存在である。
しかし、これは実質的に自分が戦ってきたゾンダリアン(敵の幹部)とほぼ等しい存在になったという事でもあり、
後に凱の子供も100%同じ性質を受け継ぐという厄ネタも判明するなど、生身を取り戻しても凱の苦悩は減じる事は無かった。
だが、仲間達はそんな彼を以前と変わりなく受け容れ、あらためて勇者の誇りを取り戻した凱は、
人類の進化への希望を込めて超進化人類「エヴォリュダー」と呼称される事になった。
そして彼の勇気ある戦いは『ガオガイガーFINAL』、『覇界王』と続いていく……。

CVはジョー東デミトリ・マキシモフ等を担当した 檜山修之 氏。
過去作の『勇者特急マイトガイン』も合わせて2回も勇者シリーズの主役を演じており、その熱演ぶりから獅子王凱は檜山氏を代表する役の一つとなった。
「檜山=勇者王」と結び付けたり、派生して他のCV檜山キャラを「○○王」と呼んだりと、
放映から10年以上経った現在でも商業同人問わずネタにされたりしている。
また、檜山氏は凱を「ヒーロー役の集大成」と評する一方で、
ガンダムSEED』のムルタ・アズラエル(ブルーコスモスの盟主で3バカの上司)を「悪役の集大成」と評している。
ちなみに彼の名前をローマ字表記する場合は「GAI」ではなく「GUY」となり、
TV版とOVA版の間の話を描いたスピンオフ漫画のタイトルでも「エヴォリュダーGUY」となっている。勿論「GAY」でもない。

ニコニコ動画ではガオガイガーをとしたMAD作品には、「 腹筋が光になる 」「 光の要請 」「 マイクのディスクシリーズ 」等のタグが付いている事が多い。
もしも貴方が腹筋と鼓膜に自信があり、尚且つ勇気のある視聴者であるなら、視聴してみる事を勧める。
+ 厳選?ピックアップ動画

ちなみにこれらの動画では他のCV檜山キャラのボイスも使用されている模様。

また主題歌である「勇者王誕生!」は様々なバリエーションがあり、
こちらでは喉がつぶれるの必須の曲や「腹筋が光になる」のもあるのでお勧めである。

…しかしスパロボで毎度の如く叫びまくっていても喉が潰れない檜山氏には脱帽せざるを得ない
同じように叫びまくって喉に支障を来した人もいるというのに。

+ 『ガオガイガーFINAL』では…
本編最終話にて、ギャレオンはもう一人の主人公である少年・天海護と共にギャレオリア彗星の彼方に旅立ってしまった。
そのためギャレオンの代用品「ファントムガオー」を製作し、マシン全てを地球製の新型ガオーマシンで構成した新たな勇者王「ガオファイガー」が登場。
エヴォリュダーに進化した凱の新たな力として、バイオネット(漏洩したGGG技術を使う地球人テロリスト)や、
ソール11遊星主などの新たな脅威に立ち向かっている。
なお、ガオファイガーはあくまで略称で、正式名称は「ファイティング・ガオガイガー」。
一応この「ガオファイガー・プロジェクト」は純地球製ガオガイガーの量産計画なのだが、
そもそも対応するGストーンサイボーグが希少なため、実質的に有名無実化している
(とはいえ、ファントムガオーはプロトタイプ含め三機造られており、うち一機は後述の「凱号」のテストベッドに使われた)。

両翼ウルテクエンジンが折り畳み収納出来る程小型化している他、
ファントムリング及びプロテクトリングが物理的なオプションパーツではなく、ファントムガオーから発生させる力場によって形成される、
以前のガイガーに当たるガオファーがステルスガオー抜きでも高速で飛行可能など、
スターガオガイガーと比較しても各所が目に見えてアップグレードされているあたりは、流石GGGの技術力である。
また細かい事だが、こちらではギャレオンとフュージョンした時と違い地球製の操縦システムを使用するため、
凱がコクピット内で操縦している所が明確に描写されている。
メタい事を言うと、初代『勇者エクスカイザー』以来の伝統ともいえる胸のライオンと両肩の新幹線を排した大胆なデザインは、
ギャレオンという緑の星の遺産抜きでの完成形として統一感があり、コレジャナイのに確かに勇者王という絶妙なバランスに仕上がっている。

『FINAL』に通常のガオガイガーは登場しないが、その複製品レプリスターガオガイガーが登場しガオファイガーと戦闘する事になる。
そして、『FINAL』後半では「緑の星で造られた本来の姿のガオガイガー」こと「ジェネシックガオガイガー」が登場した
(本項のガオガイガーは、ギャレオンの破損した記憶装置から断片的に入手出来た情報を基に青の星(地球)で造られた劣化コピーでしかない)。

+ 『覇界王~ガオガイガー対ベターマン~』では
『FINAL』の未来(凱が本格登場するのは10年後)を描いた『覇界王』では、『FINAL』本編でギャレオンがジェネシック・ギャレオンへと改修され、
更に凱はプロトガオファイガーで戦闘に参加しているため、出番が無いと思われたが、
覇界王ジェネシックに対抗するため、TV本編1話のギャレオンを過去から一時的に現代に持ってくる形で戦線復帰(ガオーマシンは現代のもの)。
更には初登場時はベターマン達の力を借り、彼らが追加装甲となった夢装ガオガイガーとなり、
またジェネシックとの戦いでは、ガオファイガー用に開発されたゴルディオンダブルハンマーを使用している。
なおいくら現代のガオーマシンとはいえ、より上位のガオーマシンはガオガイゴー、ガオファイガーが使用しているため、
ガオガイガーは予備機であった初期型のガオーマシンを使う必要があるため全体的な性能、
特に宇宙用に対応したステルスガオーⅡ/Ⅲがない事で宇宙の機動力では他2機に大きく劣っている
(上記の夢装ガオガイガーもこの欠点を補うためという側面が大きい)。
またタイムパラドックス回避のために、TV当時と全く同じ状態で過去に戻さないといけないため、
下手に大破できないどころか、ブラックボックスの修復もできないという結構な縛りを強いられており、
現代のガオーマシンの性能と凱のエヴォリュダー能力で補っている。

なおガオガイガー復帰に伴い、ガオファイガーはルネ用に調整されて彼女の乗騎となった。

また、成長した護と戒道の為の機体として、『ベターマン』のニューロノイドと『ガオガイガー』のメカノイドの技術を結集し、
二人乗りで動かすニューロメカノイド「覚醒人凱号」が建造されており、これが更にガオーマシンとファイナルフュージョンする事で、
次世代型勇者王「ガオガイゴー」となった(開発者の阿嘉松は「牙王凱号」という当て字も考えていたが、正式名ではない)。
従来の勇者王の装備に加え、ニューロノイド由来の「シナプス弾撃」も可能であり、二人のGとJの力の融合により総合性能も高い。
また、護と戒道でのヘル・アンド・ヘブン使用時にはシルバリオンハンマー同様に全身が銀色に輝く。

+ 外部作品での扱い
+ 『スーパーロボット大戦』
『スーパーロボット大戦』シリーズにはPS2の『第2次スーパーロボット大戦α』で初参戦。
後々『第3次α』が控えている事もあり、前半の山場「EI-01戦」までのストーリーを追っていく事になるのだが、
EI-01戦or闇の帝王戦で特定の条件を満たしてクリアする事で、
本来原種が現れてからであるスターガオガイガーへの換装を早々とできるようになるという隠し要素が用意されていた。
終盤に入りかけくらいの遅めの追加ではあるが、初参戦という事でかなり優遇されていた
ガオガイガーがさらに強力になるため、みんなこぞってガオガイガーを瀕死にした
…うん、取得条件ってEI-01戦でズタボロになる事なんだ
(具体的に言うと凱の全地形適応をSに育成した上で、HP500以下にしてクリア
 ただし、この取得条件が発生するシナリオはルート分岐で先にミケーネ帝国と決着を付ける場合もあるため、
 その場合はミケーネとの戦いでズタボロにする事が条件になり、結果、最終盤に回されるEI-01戦ではスターガオガイガーで突入という事になる。
 何か釈然としないがEI-01戦に限定すると残りは最終話だけになりかねないので気にしたら負け)。
大抵の人は敵の攻撃に期待するより、当てやすく計算しやすい味方のMAP兵器に巻き込んだ事であろう
スパロボ残酷物語である。

なお、続く『第3次α』、ならびに単独タイトルの『W』ではOVAの『FINAL』まで纏めて参戦しているため、
最後に乗り換える事になるジェネシックガオガイガーの方を参照されたし。
ちなみに、その『第3次α』初出の精神コマンド「勇気」は、『第2次α』で彼が習得した6つの精神コマンドがまとめてかかる効果で、
凱を象徴する精神という事で後発の参戦作品でもしっかりと覚えてくれる。

『スパロボBX』では久々にTV版のみでの参戦。『W』で濃厚にやりすぎた反動からかストーリー再現は原種編から、
かつ序盤はガオガイガーのみ加入とあっさり目になっている(このためハンマーヘル&ヘブンもスターになるまでお預け)。
それでも凱本人は部隊の中心的人物(特に序盤はオリ主人公の世話を焼く事になる)とそれなりに存在感を発揮している。
さらに機動隊長らしくシリーズで初めて指揮技能(周囲の味方の命中・回避を底上げする)も自力習得する。
今まで切り込み隊長的なポジションだと思われてたのだろうか
今回ハンマーヘルアンドヘブンで光にする時の特殊台詞が非常に豊富。
また、特殊行動としてディバイディングドライバーがいつでも使えるようになり、
これが敵の地形適応を一段階下げ、同時に味方の適応を最高のSにできるというぶっ飛んだ効果を持っている
(スパロボ未経験者向けに説明すると、地形適応が高いほどに命中率・回避率等が高くなるため、
 これにより彼らの命中・回避が大体50%以上変動する)。
それだけでも恐ろしいのに、これが気力制限無し・移動後使用可・広範囲着弾式という破格の性能。
もう一つのガトリングドライバーも1ターン敵の移動不可(デモンベインの「アトラク・ナチャ」と同じ効果)と優秀。
その為ドライバーだけを撃つガオガイガーにするプレイヤーが続出したとかしないとか。結果、付いたあだ名が「ドライバーおじさん」
なお、今回はいつぞやか「おじさん」連呼して殺しかけた人と同じ声の勇者がいるが、それとは無関係なので安心して欲しい
なお終盤最終回再現でエヴォリュダーとなるが、『FINAL』未参戦のためエヴォリュダーの名は出ない。
凱自身普通の人間と違う事を理解しているが、最終局面という事もあって特に悩む場面も無し。
もっとも、仲間にニュータイプのバナージイノベイターの刹那などがいるため悩む必要が無いのかもしれない。

『T』では同じ声の主役である『勇者特急マイトガイン』と共に参戦し、スパロボ初となる勇者シリーズ同士の共演が見られた。
マイトガインは原作終了後、ガオガイガーは原種編直前からのため、主役である凱と舞人の関係はそのまま年齢相応だが、
超AI搭載ロボ同士という事もあり、勇者特急隊がGGGの勇者ロボの先輩的なポジションとなっている。
今回はエースボーナス獲得で「精神コマンド「勇気」使用時に「魂」が追加でかかる」ため、
「勇気」に含まれる「熱血」と合わせて瞬間火力が凄まじい事になる。
なお、ディバイディングドライバーは「ドライバーで作った空間に相手を落としてから格闘で攻撃」という形で武装に変更され、
『BX』のような使い方はできなくなった代わりにMAP兵器版が存在しており、
威力は低いが雑魚相手なら「勇気」で補える範囲。やはり今度もドライバーおじさんかもしれない

なお、スパロボでは普通に武装に入るため意外かもしれないが、スターガオガイガーのヘル・アンド・ヘヴンはアニメでは使っていない
初登場時点で既にゴルディオンハンマーがあった事に加え、宇宙戦用のためヘル・アンド・ヘヴンを使えるような状況も無く、
また最終決戦ではステルスガオーIIの追加パーツを全て損壊し、ガオガイガーに戻されてから使用している
(一応『FINAL』ではレプリスターガオガイガーがヘル・アンド・ヘヴンを使用している)。
実はスパロボ初参戦の『第2次α』でもスターガオガイガーになるとヘル・アンド・ヘヴンが使用不可になる
(代わりにガオガイガー待望の全体攻撃であるガトリングドライバーが使えるようになるので使い勝手は上がる)。
まあ本来の設定を鑑みるとそれが妥当なのだが(そもそも基本的に追加前にも体の負担に苦しむ展開になるし)、
それ以外で普通に使えるのはある種のファンサービスであろう。でも凱兄ちゃんの危険が危ない

『30』では『覇界王』設定で登場し、ゴルディオンダブルハンマーが初映像化された。戦闘アニメの大半は『T』の使い回しで夢装ガオガイガーも無いが
同作では『勇者警察ジェイデッカー』と共演しているが『覇界王』設定という事もあり、
『ジェイデッカー』の人物達やブレイブポリスはGGGの後輩的な存在となっているなど(スパロボではよくある事だが)一種の逆転現象が生じている。
設定面でも「旧GGGの地球圏追放とフォルツォイク事件の影響により超AIの研究がストップしていた」
「ブレイブポリス計画はGGGが全面的に協力している」といったクロスオーバーが展開されており、
これらの設定と恐らく出撃枠の関係で、新旧GGG勇者ロボは登場しない。ボルフォッグとシャドウ丸の共演見たかったのに…
また原作の都合旧GGGは『FINAL』直後から現代にタイムスリップする形になるため、
アムロや甲児などは「経年で年上になってしまった後輩」というポジションになっている。
また、凱の機体も加入当初はガオファイガーで、それからガオガイガーに乗り換えるというこれまた逆転現象が起きている
(ついでにガオファイガーもルネが乗り継ぐ形で残る。まあそれも原作再現だが)。
なお本作ではガオファイガーよりガオガイガーの方が性能が上、というオリジナル設定
(原作では上記の通り、初期型のギャレオンかつガオーマシンの性能が劣っているため、
 凱やGGGスタッフが最適化を施してなんとか運用している状態)。
もっとヤバい乗り換えが後に控えているので、これくらいで驚いていてはいけないが
ちなみに本作は続編がない単発作品だが、『覇界王』の真のラスボスといえるとある機体は未登場のまま終わっている。

ちなみに現状エクスカイザー(ソシャゲの『X-Ω』)、マイトガイン、ジェイデッカーとの共演作があるわけだが、
他の勇者シリーズと違い剣やビームの必殺技を持たないためか、合体攻撃は実装されていなかったりする
(『X-Ω』で共演したグレートエクスカイザーとグレートマイトガインの組み合わせには合体技がある)。

『サンライズ英雄譚』シリーズでは、『2』で凱以外にも護が乗って戦うシナリオがある他、
2周目以降はなんとGGGオペレーターの命やスワン、さらには大河長官まで乗り換えさせられる。
どうやって動かす気だあんたら。いやその辺も勇気で補うって事か
このおかげで2周目以降はガオファイガーと同時出撃できるようになり、条件を満たせばゴルディオンハンマー2連発という荒業も可能になる。
なお、当時はまだジェネシックが登場していなかったためガオファイガーまでの参戦である。
続く『サンライズワールドウォー』では、英雄譚お約束のFTシリーズ
(ガンダムなどの参戦作品の主役機をモデルに開発された英雄譚オリジナルロボット)の一機として、
満を持してガオガイガー型FTが登場している。……データの上でだけは。
残念ながらこの作品、途中までしか作られていないためガオガイガー編まで話が到達しない
「機体データだけは用意したから、あとはおまけのフリーバトルで使って遊んでね♪」という、
非常に業腹な仕様だったため、当然評判は最悪であった。作品名も発表されてたのに没データが内部に残ってるだけのガン種よりはマシだが

『新世紀勇者大戦』でも登場しているのだが、こちらでもEI-01戦で原作再現が終了したためか、
ガオファイガーどころかスターガオガイガー、なんならウルテクエンジンすら登場せず、
勇者シリーズの主人公機の中で唯一強化されないという不遇を味わっている。
しかもEI-01戦はゲーム中盤であり、直前の機界四天王戦でゲームの主人公機がグレート合体を果たしてしまい、見せ場を持っていかれた感さえある。
当然原種戦前なので撃龍神やキングジェイダーは名前すら登場しない。
しかし、他の作品は原作再現ガン無視でも全機グレート合体してる事を考えると手抜きと言われても仕方ないと思われる。
さらにはGGGの技術力が味方オリジナルキャラの技術力の噛ませにされるなどと中々に扱いが酷い。
性能としては高火力と劣悪な燃費という非常にわかりやすい機体。グレート合体しないからか、強化パーツスロットが5つと主役で最低値
(なお一番多いファイヤージェイデッカーとダイレイザーは10個と倍装着できる)。
通常武器ではドリルニーとブロウクンマグナムが採用され、唯一の飛び道具であるブロウクンマグナムの威力と燃費こそ優れているのだが、
飛び道具故に近接技である必殺技を強化するパーツだと威力が上がらず、逆に飛び道具を強化するパーツだと、
必殺技と最弱武器のドリルニーの威力があがらない、というなんともじれったい性能。
なお、ゲームシステムに地形の破壊があり、少しでも破壊されると評価に影響が出る関係上、
ディバイディングドライバーが原作そのままの効果(マップから地形が消滅する)で超重要ツールとして活躍する。
発売順的にある意味元祖ドライバーおじさんかもしれない
ちなみに本作では『ブレイブサーガ2』のネタ技とは異なり、
ゲームオリジナルの『量子跳躍レイゼルバー』のレイゼルバー、及び『勇者指令ダグオン』のスーパーファイヤーダグオンとのちゃんとした合体技が存在する。
前者はレイゼルバーのインテグラルプレッシャー(剣)とゴルディオンハンマーでの波状攻撃「ビッグバンハンマー」、
後者はスーパーファイヤーダグオンのスーパーファイヤーメガ光波を纏ったヘル・アンド・ヘブンを放つ、
その名も「ファイヤーヘル・アンド・ヘブン」が使用可能
(ちなみに原作のスーパーファイヤーメガ光波は他機体の攻撃が全く通じない強敵を1撃で葬った技である)。
なお、レイゼルバーが終盤でダイレイザーに強化されるとビッグバンハンマーが使用できなくなってしまうなど、
各勇者ロボが最終形態になると合体技が封印されてしまうという設定ミス業腹仕様の中、
ファイヤーヘル・アンド・ヘブンだけが最終盤でも使用可能な唯一の合体攻撃という優遇も受けている。
もっとも肝心のスーパーファイヤーダグオンの加入がグレート合体で一番遅いため、使える機会は少ないし、別々に殴った方が強いが……
また本作では主人公機ごとにラスボス戦でのトドメ演出が異なり、ガオガイガーの場合は、主役機5機のビーム技と勇気を纏って金色に輝きながら、
ヘル・アンド・ヘブンを放つというとんでもない代物、ちなみに勝利のVサイン付き。
……合体技にしろトドメ演出にしろ他作品のビームを機体に纏いながらヘル・アンド・ヘブンを放てる勇気には脱帽せざるを得ない。
当然と言うべきか後者はVサインまでした後に、弾丸Xを使った時みたいに燃え尽きていた。
なおガオガイガー以外でトドメを刺した時は、トドメを刺した主人公機をサポートするため他の主人公機達がビーム技を撃つ中、
一機だけゴルディオンハンマーを振り回しているため、見方によってはシュールである。
発売時期によっては仕方ないんじゃ?と思うかもしれないがなんとこのゲームの発売時、既に『FINAL』完結済みである。
敢えて原作再現を中途半端にしたのは「全部再現すると他の参戦作品を食ってしまうから」というスタッフの証言もある。
実はこれでも登場作品の中では原作再現率が高い方なのは内緒

ソーシャルゲーム『機動戦隊アイアンサーガ』でも2023年にコラボが行われた。
ガオガイガーの他にガオファイガー、ジェネシックガオガイガー、キングジェイダーと多数登場。
パイロットの方も獅子王凱を始めルネ、ソルダートJ、そして卯都木命と勢揃いしている。
ちなみにゲームの仕様上自由に乗り換えできるので『アイサガ』のキャラは勿論、他のコラボパイロット…つまり剣鉄也なども搭乗可能。
性能はゴルディオンマグナム(マーグハンドを装着したブロウクンマグナム…のはずだが普通の腕に見える。誤植?)以外飛び道具が無い格闘機体。
無料で最大限強化できるのだが、1年~半年前くらいの課金機体レベルの強さを誇る。実装時点では配布機体の中で最強の近接機と言える。
なお同じく無料配布のキングジェイダーは遠距離機だがガオガイガー以上の火力を発揮でき配布機体最強である。
課金機体でキングジェイダー以上に強いジェネシックの評価は推して知るべし。ガオファイガーはその中間で影が薄い
機体の性能や技演出は好評だったものの、コラボストーリーは殆ど機界原種編のダイジェストで評判はあまり良くなかった。


MUGENにおけるガオガイガー

ユグシック(旧名・なにー)氏による、『スーパーロボット大戦W』のスプライトを使用したものが公開されている。
MUGEN1.0にも対応している。

勇気ゲージと金色ゲージが存在し、どちらも攻撃を受けたり攻撃したりすると溜まっていく(勇気ゲージは約8~9割ほど体力が負けていると即MAXになる)。
勇気ゲージがMAXにならないと金色ゲージは増えないため、実質二段目のゲージであるとも言える。
ライフが30%以下時に勇気ゲージがMAXだとGストーンが輝き、攻撃力が1.5倍に上昇する。
また、6P以降はスターガオガイガーモードになり、一部の必殺技が変更される(パージして通常のガオガイガーに戻る事も可能)。
10Pは弾丸Xモードに変化、勇気ゲージが最初からMAXになり攻撃力と防御力が2倍に上昇、ハイパーアーマーが付与される。
11Pはザ・パワーモードに変化、勇気ゲージが最初からMAXになって攻撃力と防御力が4倍に上昇し、
常時ハイパーアーマーとなる上体力とゲージが常時回復するようになるが、ゲージMAXの状態で30秒が経過するとザ・パワーの力に耐え切れず自爆する。
12Pは原作の最終決戦を再現したGGG ガオガイガーモード(各ガオーマシンに竜&龍4兄弟+ボルフォッグのAIを移植した形態)になり、
勇気ゲージが少しずつ上昇するようになる(勇気ゲージがMAXになると金色ゲージも上昇する)。
ゲージ技は『スーパーロボット大戦W』の戦闘アニメーションをほぼ再現したものになっており、
更に必殺技のヘルアンドヘブンや一撃技のゴルディオンハンマーなどは原作アニメを使用したものとなっている(configで演出関連の設定も可能)。
が、そのために容量もドでかい(解凍前で約115MB、解凍後は約182MB)ため、DLする際は注意。
簡易ながらデフォルトAIも搭載済み。

最新バージョンでは超竜神、ビッグボルフォッグ、マイク・サウンダース13世がストライカーで使用可能。
ただしマイク以外は、同氏の超竜神ビッグボルフォッグが対戦相手やタッグの場合は封印される。
またその超竜神と合わせてスプライトが従来の1.5倍に変更されているが、
サイズを変更してもエフェクト等が自動調整されるので、前verと同じサイズでも違和感なく動かせる仕様となっている。
公開先は下記動画説明文に記載のブログにて。
ver1.25の紹介動画

出演大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
削除済み
更新停止中
凍結


*1
ただし、本放送時に正当な評価を得たとは言い難い…と言うか、スポンサー(タカラ、現タカラトミー)的には今でも失敗作であると考えるファンもいる。
それと言うのも、勇者シリーズのメインターゲットである低年齢層には難解な脚本、
一部地域では裏番組にウルトラマンシリーズ16年ぶりの新作である『ウルトラマンティガ』や『がんばれゴエモン
(皮肉にも、ゴエモンの監督は初期勇者シリーズの監督を務めた谷田部勝義氏)等の強敵が控えていた、
などの要因が重なり「視聴率は低迷、玩具の売り上げもそれに比例して落ちる」と商業的には失敗に終わっているという見解がある
(サードパーティーが出す「大きなお友達」向けのフィギュア等は売れたが、肝心のメインスポンサーの子供向け玩具が売れなかったとよく言われている)。
そんな事もあり、続編にあたるOVAや小説では完全に大きなお友達向けに舵を切っている。スポンサーの枷が外れてやりたい放題とも言う
但し、正確な売上データは公表されておらず、また要約するとこの時期では結構売れた方だと語るスタッフもおり、
人によって見解が異なる。
事実、『勇者特急マイトガイン』の飛龍・轟龍のように別の玩具を流用する予定だったキングジェイダーは完全新作が許されている。

また、1997年8月には前半の敵であるゾンダーとの最終決戦が始まったのだが、丁度この時期に「ガオガイガーは8月で打ち切り」という噂が流れた。
監督曰く「8月は夏休みで外に遊びに行く事が多い(=視聴率が落ちる)ため、続きものにして目が離せない展開にしよう」という狙いだったのだが、
あまりにテンションが高かったため前述の噂が流れてしまった。

余談だが、ラスボスがトレジャー(=タカラ)皇帝で、神がリカちゃん人形みたいな『黄金勇者ゴルドラン』や,
社長であるはずの主人公の知らぬ間に(タカラの工場の所在地で)勝手に新兵器が開発されていた『勇者特急マイトガイン』の描写から,
シリーズ中盤以降の製作者はスポンサーに対して不満があるんじゃないのかとも噂されていた。
「だからドリルは取れと言ったのだ…」

*2
ちなみにライナーガオーの最高速度は時速526km。そして、サイボーグ・ガイの最高速度は時速61.5km
と、聞いて「あれ?」と思うのはよく訓練された視聴者。
前期OPには凱とライナーガオーが併走している場面があるのだ。
……単なるイメージ映像か、もしくはライナーガオーが死ぬほど手加減しているのだろう、きっと。遠近法かも

*3
一例として、ガオガイガーの最大出力は、3機のガオーマシンとファイナルフュージョンする前の状態であるガイガーの実に40倍に相当する
物凄いインフレっぷりである。
また『FINAL』のレプリスターガオガイガーや、『FINAL』の前日譚漫画『エヴォリュダーGUY』でのガオファー及び新ガオーマシン奪取事件など、
実際に取り返しの付かない一歩前の状況は起きている
(両方ともファイナルフュージョンを実行し、後者は失敗したものの前者は成功させている)。

*4
メタい事を言うと、実はそもそもディバイディングドライバーの設定が生まれた背景には、
「作画が面倒な市街地での戦闘を省略するため」という、大変切実な理由があったらしい……。
実際ドライバーで作ったフィールドは「何の障害物も無い平坦でだだっ広い荒野」といった物で、
言われてみれば確かに細かい描き込みを要する(と言うより戦闘の余波による破壊描写が必要な)建築物を並べるよりは遥かに描きやすそうではある。
要はライダージャンプ(着地すると「いつもの採石場」に到着している)やマクー空間、等の所謂「特撮ワープ」と同類である。
しかし、「武器ではない、街を守るためのツール」を設定するという斬新さ、凱の絶叫共々必殺技張りに気合の入りまくった発動シーン、
更にフィールド形成以外の応用的な使い方も度々披露、といった具合に視聴者に強い印象を残した名脇役的なガジェットである事に間違いはなく、
決して「手抜きをするための抜け道的アイデア」で終わらせてはいない。

*5
こちらはガオガイガーがハンマーコネクトをしようとした所を、
「お借りしますわ~」と横から突き飛ばしてハンマーを奪い取り、「光になれ~ですわ」とマーグハンド無しで振るうというとてつもない技となっている。
しかもマーグハンド無しにも拘らずウサリンは損傷ゼロというぶっ飛びぶり。
さらにはマーグハンドと合体してないにも拘らず何故か金色のエネルギーコーティングが施されていた。
どこも合体してないが仮にも合体技、ガオガイガーが使うよりも威力も上というガオガイガーとGGG涙目な技である。
ガオガイガーともウサリンとも合体できずどこかに飛んでいくマーグハンドに哀愁を感じる。なおハンマーヘル・アンド・ヘヴンではないため光にするだけである。
ちなみにこのウサリンマークIIだが、テレビ本編でも主人公ロボを一蹴するなど(強さの秘訣は本人曰く「愛」)デタラメに強い機体のため、
こいつならできてもおかしくないとファンに思われている始末。ぶっちゃけギャグ補正だが。

*6
勇者ロボのGストーンが内包するGパワーを限界以上に引き出すための特殊装置。
物語中盤、ゾンダーの前線司令官である「EI-01」との決戦において、東京首都圏の全エネルギーを味方につけたEI-01への
最後の手段として決死の覚悟で使用され、圧倒的な出力の素粒子Z0の嵐の中で動く事もままならなかった勇者ロボ達に勝機を与えた。
が、「限界以上」とあるように、これの使用は諸刃の剣である。
戦闘後Gパワーの枯渇した勇者ロボは文字通り真っ白な灰となって機能停止してしまった。
弾丸X使用からの血潮がたぎる逆転劇と、その後無事復旧できたのは奇跡としか言いようのないほどの見事な燃え尽きっぷりは必見である。
まあ、ようやく復旧した直後に今度は原種にボコられてしまうが…
ちなみにフランスのGGG製竜型ビーグルロボである光竜と闇竜が合体した天竜神にもこの機能が搭載されている。
ガオファイガーにも弾丸X使用時の経験を活かして開発されたGストーンの稼動効率化技術が導入されているなど、
一度かぎりの捨て身技という扱いだけで終わっていないのは流石である。

なお、ファイナルフュージョン要請→承認→保護カバーを叩き割って合体プログラム始動のくだりをしつこく描写するなど
司令室でのプロセスに並々ならぬこだわりがある当作品だが、この弾丸X発動の際も例外ではなく、
発動の際にはスイッチ兼用のモニターを拳でぶん殴るという大変男らしい仕様となっている。

*7
このジェイダーヘルアンドヘブン(仮称)だが、「ジェイダー…ヘル!」で、ハンマーの重力波に耐えているゾンダーの体に指を突き刺し、
「ジェイダー…ヘブン!」で、その指先である五連メーザー砲の発射口にゾンダー核を詰めて引き抜き
「光に…なれぇぇぇぇ!!」でハンマーを押し込み、後に残った敵の体を光にするという、
いくら即席とはいえ本家よりかなり荒っぽい手順となっている。
{というか、核摘出に使う部位が部位だけに取り込まれていた大河長官と火麻参謀、実は結構危なかったのでは…}
なおこの時のソルダートJはやたらノリノリである。一度やってみたかったのだろうか。
この後、ゴルディマーグを勧誘してるし(流石に断られたが)。
ちなみにガオガイガー(全高31.5m)が持てばトップ画像の通り「身の丈程の大鎚」となるゴルディオンハンマーだが、
ガオガイガーの三倍以上の巨体を誇るキングジェイダー(全高101m)が持つと、
なんか小っこいオモチャの小槌を握りしめてるみたいなサイズ比になってしまい、いささかシュール。ホンマにピコピコハンマーやん
『スパロボBX』ではジェイダーヘルアンドヘブンの名前でキングジェイダーの必殺技として採用された。
凱のハンマーヘルアンドヘブン同様に光にする特殊台詞が多い。


最終更新:2024年04月13日 03:17
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