ウルトラマン・ザ・ネクスト




   こいつを倒すこと…

    それが俺のラストミッションだ!!








   ─よみがえる銀色の流星─

従来の『ウルトラマン』シリーズから区切られた、新たな『ウルトラシリーズ』の製作を目的とした「ULTRA N PROJECT」
その時系列的に二番目の物語として2004年に公開された映画『ULTRAMAN』に登場するウルトラマン
これまでのウルトラマンとは違う筋肉繊維とも思えるような赤と黒のラインや、背中には背びれ、
罅割れたような装甲を思わせる銀色のボディが特徴。
他にもカラータイマーと呼ばれるような部位が無く、胸にある赤いYの形をしたエナジーコアが存在し、
エネルギーが切れそうになると、カラータイマーのような「ピコン、ピコン」と言う機械的な電子音ではなく、
「ドクン…ドクン…」という心臓の鼓動音のような音と共に、中心から波打つように赤い光が広がるようになっている。

劇中序盤では不完全体の「アンファンス」であり、身長10m、体重2.5tしか無く、
任意で大きさを変えられるウルトラマンの中では、およそ最小の部類に入る
(一応、『ウルトラ銀河伝説』に登場した赤ん坊のウルトラマンも似たような大きさらしいが)。
それゆえウルトラマンの中では比較的珍しい、屋内での怪獣とバトルも実現できている。
終盤では完全体「ジュネッス」となり、身長40m、体重2万6千tの巨体と共に力を取り戻した。
MUGEN入りしているのは後者のジュネッスの方である。
劇中における変身者は、航空自衛隊隊員の真木 舜一(演:別所哲也)。34歳
『ウルトラシリーズ』では珍しい妻子持ちの変身者である(ウルトラマンナイスという先例がいるので初ではない)。

元は太古より全宇宙の平和を守ってきた伝説的存在「ウルトラマンノア」。
今までのウルトラマンのような異星人ではなく、高次元の生命体、ぶっちゃけ神様みたいなものである。
2万年以上前におけるM80さそり座球状星団での戦いでダークザギとの激突を経て
別次元の存在である光の国のウルトラマン達との共闘の末にダークザギを撃退するも、力を失いザ・ネクストの姿となる。

(以上、雑誌展開『バトルオブドリームNOA』)

その後、実体を失いながらも生き延びたダークザギが差し向けた怪獣「ビースト・ザ・ワン」を追って地球に飛来し、
地球の日本上空で航空機と衝突した際に、その航空機のパイロット、真木をデュナミストとして選び彼と融合する。
当初は自身に何が起こったか分からなかった真木だが、自衛隊を辞職した後に特務機関BCSTの水原沙羅の手により拉致され、
自分自身に宇宙から飛来した、謎の生命体……
ザ・ワンの次に確認されたことから「ザ・ネクスト」のコードネームがついた存在が取り憑いている事実を知り、
同時に海上自衛隊の有働貴文と融合しながらも、彼の意識を完全に乗っ取ったザ・ワンの存在を知って
真木も彼のように化け物となってしまうのではないかと危惧されていることを知るのであった。
ザ・ワンの危険性を認識した真木は、自身こそその凶悪な生命体を打倒できると決心し、
互いに数段変身によるパワーアップを繰り返しながら、東京都のど真ん中。新宿の近くで二度目の戦いを挑むことになる。
ちなみのこの時の空中での戦闘シーンは、地上のビル群も含め(実写との合成も込みだが)全てCGで描かれており、
航空自衛隊の全面協力もあって作られた戦闘機と、CGモーション監修を担当したアニメーター・板野一郎氏による
いわゆる「板野サーカス」と呼ばれる空間を見せる軌道を描いたそのシーンの迫力は正に圧巻とも言え、
特撮でないという理由から人によって敬遠する人がいるものの、この映画の売りのひとつであると言える。

しかし、人間を含め他の生物を自身の餌としてしか見ていないビースト・ザ・ワンとの力の差が現れ、
遂にエネルギーの差から次第にパワーダウンしてきた真木に対して、ウルトラマンはこれ以上の戦いは危険だと告げる。
これはどうやらザ・ワンもザ・ネクストも、他の生物の力を自分のものにできるようであった上で、
ザ・ワンは取り付いた人間を含め、その意識さえも奪ってしまったのに対し、ザ・ネクストも同じことが出来たのに
(少なくともザ・ワンは「俺のようにその人間を食っちまえばよかったのに、馬鹿め!」と言っており、
 やろうと思えば出来たようではある)、
ザ・ネクスト自身は真木の意識を尊重しての行動であったようである。
しかし、人間の恐怖の感情をエネルギーにしているビーストの存在を知り、その存在は地球の、
何より自身の息子の未来を奪うということを理解した真木は、たとえ自分の命と引き換えにしてでも倒すべきだと、
ページ初めの言葉と共に決死の覚悟を決め、航空自衛隊の同僚ちの力も借り、遂にザ・ワンを撃破する。
しかし全エネルギーを使い果たした彼には、もはや人間に戻っても生きていられるだけのエネルギーはなく、
ザ・ネクストはこれに対し真木に謝罪する。しかし彼は…

「真木…私は使命を果たすため…君の命を…」
「いいんだ。やっと分かったよ。君と出会ったことは、運命だったんだって」
「運命?」
「俺達戦闘機乗りは、自分の乗る機体を選ぶことは出来ない。
 もし、乗った戦闘機が故障すれば、どんなに腕が良くても命を落とすことになる。
 でも俺達は、それを運命だと受け入れ、空を飛んできた。
 君と出会って、俺は最高のフライトが出来た。後悔は…無い。
 ただ…ひとつだけ…息子との約束を、守れなかったことが……。
 一緒に、空を飛んでやれなかったって、事が…」

その言葉がザ・ネクストとの最後の会話になった(ザ・ネクストの担当声優は田中秀幸氏)。
数日後、真木は息子と共にセスナを操縦していた。
ザ・ネクストは真木の命を救うために、自身に残った最後の力すらも殆ど使い果たしたのだった。
結果的にザ・ネクストはエネルギーが尽き、彼と分離して眠りにつくことになる。
その後ザ・ワンの被害の爪痕の復興に勤しむ人々の中から、ザ・ワンより人々を守り抜いた巨人を憧れを込め、
「ウルトラマン」と呼ぶようになっていった。

(以上、映画『ULTRAMAN』)

しかし、倒されたザ・ワンの破片も地球上に潜伏し、スペースビーストに成長して暗躍を開始する。
特務機関BCSTの後継組織、地球解放機構TLTはビーストの発生を抑止する為に全世界規模の記憶操作を実行するが、
同時にザ・ワンと戦ったウルトラマンの存在をも人々の記憶から奪い、一連の事件を「新宿大災害」として隠蔽してしまった。
それから4年後、スペースビーストの活発化を察知し眠りから覚めたザ・ネクストは、
姫矢准を第二の適能者として選び、「ウルトラマンネクサス」として新たなる戦いに赴くことになった。

(以上、TV番組『ウルトラマンネクサス』)

不完全なアンファンス時には前腕部の武器「エルボーエッジ」やエッジを振るって光刃を飛ばす「エルボーカッター」といった簡素な技しか使えなかったが、
ジュネッスに覚醒以後は三日月状の光刃「ラムダ・スラッシャー」、
十字を組んで光線を放つ「エボルレイ・シュトローム」などの強力な必殺技も披露している。
ゲーム版でもその二つの技はしっかり再現されており、特にレベル2技(一ゲージ消費技)の「真・ラムダスラッシャー」では、
よみがえる銀色の流星を意識したかのような、一度飛び上がってから空中で弧を描くように回転し、攻撃を放つ演出が加えられている。
0:53あたり

また、前述したようにザ・ネクストは、『ウルトラマンネクサス』に登場するウルトラマンネクサス、
並びにその完全体であるウルトラマンノアと(変身者を除き)全くの同一存在である。
『ULTRAMAN』本編では『ネクサス』との明確な繋がりは描かれていないが、
コミカライズ作品『ウルトラマン THE NEXT』ではTVシリーズへの推移が明確に描写されている他、
『ネクサス』本編でも回想シーンとして『ULTRAMAN』の映像が使われている。

なお、初代『ウルトラマン』を一度でも見た人ならとっくに理解していそうだが、
この映画『ULTRAMAN』自体、『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」のリメイクでもある。
宇宙から来た隕石のような火の玉を追って→もうひとつの火の玉がやってきて→飛行機と衝突。
中のパイロットを助けるために融合する
と言う導入のストーリーは、最早どちらのことを言ってるのか分からないくらいに同じであり、
前述の光線技も「八つ裂き光輪」や「スペシウム光線」に対応しており、主人公が子持ちの自衛隊員になるなどの点も含め、
仮面ライダークウガ』のような「原点回帰」を目指した作品なのだ。
2022年に『シン・ウルトラマン』が公開された時は、作風の類似性から本作も再注目されていた。

オープニングも初代を意識して作られている。
初代
ザ・ネクスト

(以上、Wikipediaより一部抜粋、改変)


MUGENにおけるウルトラマン・ザ・ネクスト

namasu氏による手描きのウルトラマン・ザ・ネクストが2011年8月9日に無限ロダにて公開されていたが、現在はロダ閉鎖により入手不可。
最新版はup3117。
ゲーム移植ではない手描きキャラとしてMUGEN入りを果たしたウルトラ戦士はザ・ネクストが初となる。
必殺技としてラムダ・スラッシャー、ゲージ技としてエボルレイ・シュトロームが実装されている。
前者は連射が効くので使いやすく、後者は即死級の威力を誇る。
その他にはゲージ溜めができる他、歩行速度が異様に速く、空中の挙動がかなり独特。
AIは未搭載だが、人操作ならそれなりに戦うことのできる性能を持っている。
這い寄る混沌氏のキャラの記述を元に飛び道具を作っているとのことで、当該部分以外は改変自由とのこと。


「でもな、つぐむとの約束が守れたのは、パパだけの力じゃないんだ」
「え?誰のおかげなの?」
「この大空に帰った、パパの友だち。
 子供の頃にあこがれた、銀色の流星だ」

出場大会

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最終更新:2023年10月11日 14:06
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