猫ルセア

オンラインゲーム『ファイナルファンタジーXI』の、ミスラのコルセアをモチーフに作られたキャラクター。
製作者は赤猫ネコモと同じおかん氏。現在は公開停止。

猫ルセアの外見はミスラのF02B*1で、コルセアのアーティファクト装束であるコルセアアタイア一式を身に着けており、
右手に細剣クリシュマルド、左手に短剣パリーングナイフを持ち、短銃ヘキサガンを帯びている。


原作『ファイナルファンタジーXI』におけるコルセアの概説

コルセアは拡張データディスク『アトルガンの秘法』で追加されたエキストラジョブの一つ。
かつて近東の海で活躍した海賊の末裔を名乗り、その心意気と戦闘遊戯を受け継いだ者達で、
レンコン銃複銃身の短銃「ヘキサガン」を帯び、華麗なギャンブルテクニックを切り札としている。

海賊と言っても角付き兜に斧装備のバイキングのようなイメージではなく、大航海時代における海賊のイメージの方で、
装備できる武器は短剣と細身の片手剣、それに銃であり、防具は軽装のものに限られる。
「コルセア」とはフランス語で、日本語だと「私掠船」と訳される(英語だとプライベイター)。
海賊は海賊でも、
「国から私掠免状を貰ったから敵国の船を逮捕の心配なくガンガン襲うよ。でも自国の船を襲ったらアウトだし戦利品の一部は国に献上しなきゃいけないんだよね」
という「国公認の海賊」であり、中には功績により正規軍の提督にまで成り上がった人物もいる。
何故このように国がヤクザやマフィアを公認するような行為をしていたかというと、
大航海時代、太陽の沈まぬ帝国とまで言われ繁栄し覇権を握ったスペインに対し、まともにスペインとやりあっては勝てないと踏んだ諸外国(特にイギリス)が、
「国の名義で戦争吹っ掛けたら絶対負けるし賠償が手痛い、だが海賊達を手懐けてちくちく攻撃させれば良い嫌がらせになるし、
   もし捕まった時はそいつらについてはしらばっくれればいい」

等と実に灰色な必要悪として生まれた裏事情がある。
元々製作段階では過去の『FF』にあったジョブ「サイコロ師」「ギャンブラー」などだったのだが、
海外での賭博師へのイメージの悪さから海賊要素をメインにして今に至る。

コルセアは他ジョブに比べると、全体的なステータスの値が殆ど平均以下で、戦闘能力を向上させるジョブ特性も無い。
そんなコルセアの象徴たる能力が、「ファントムロール」というアビリティで、これはダイスを振り、味方に様々な強化能力を与えるもの。
吟遊詩人の歌と同様の戦闘補助能力だが、基本的に一定の効果を与える歌と異なり、
ロールの効果の度合いはダイスの出目によって変わるという特徴がある。
ダイスの出目が大きいほど強化効果は高くなり、出目が気に入らない場合は「ダブルアップ」によって再度ダイスを振り、
その出目の合計で判定を行うこともできる。ただし出目の合計が11を超えてしまうと「バスト」となり、
強化効果を得られない上、コルセア自身はペナルティまで受けてしまう。
出目の合計が11の時の強化効果はかなり高く、パーティ戦闘において大きな助けとなるが、
それを狙うには出目に応じたコルセア自身の駆け引きと、何よりも運が重要となるのである。

またコルセアは、銃による攻撃能力がそこそこあり、クイックドローと呼ばれる魔法属性の射撃アビリティにより、
敵に弱体効果を与えることもできるため、吟遊詩人よりも攻撃的に立ち回れる補助役といった感じになる。
銃弾は消耗品で出費がかさむため、銭投げして味方を支援するというなんとも物好きな一面もあるジョブである。
敵とのレベル差が大きすぎて(経験値稼ぎ目的のパーティだと、自分達より相当レベルの高い敵を選ぶことが多い)、
コルセアの射撃能力では殆ど削れない場合、ファントムロールによる味方の強化と、
サポートジョブを白魔道士にしてケアルを配るだけという動き方になり、「さいころ士」などと揶揄されることもある。


MUGENにおける猫ルセア

ヘキサガンから多彩な銃撃を放ち、近距離では二刀流で切り結ぶ遠近両用タイプ。
銃弾は6発までストックされており、リロード動作によって補充される。
相手との距離を保って弾幕を張れれば優位に立てるが、弾を撃ち尽くして距離を詰められると厳しくなる。
デフォルトでおかん氏によるAIが搭載されている。レベル設定などは無い。

+ 必殺技の解説
必殺技の解説
エヴィサレーション
踏み込みから短剣による5連続突き。
スピリッツウィズイン
ためモーションの大きな突き。ガード不可。
サイクロン
短剣を振り上げて竜巻を起こす飛び道具技。
サベッジブレード
細剣による斬り上げ+降下斬り。上昇中無敵の所謂昇竜技。
サンダーショット
ゆっくり進む電光弾。空中ガード不可。最大4ヒット。
アイスショット
上空から落下する氷塊弾。屈みガード不可。着弾と破片で2ヒット。
ウォータショット
地面から時間差で吹き上がる水撃。地上ガード不可。
ファイアショット
放物線を描く火炎弾。着弾と爆風で2ヒット。

+ 超必殺技の解説
超必殺技の解説
レデンサリュート
3ゲージ消費。大爆発を伴う強力な砲撃。
デトネーター
1ゲージ消費。ビーム状の光線を放つ。
ナビングショット
1ゲージ消費。銃で殴り付け、氷撃を放つ。吹き飛んだ敵は壁で跳ね返る。
バラージショット
2ゲージ消費。合計18発の攻撃判定をばら撒く。根元で当たると高威力。
カラナック
2ゲージ消費。命中した相手の内部で爆発する弾丸を放つ。相手のパワーゲージを最大値の半分削る。
ワイルドカード
1ゲージ消費で自身にランダムな効果を得る。1ラウンドに1回しか使えない。
効果は「銃弾補充」「パワーゲージ満タン」「パワーゲージが徐々に増加」「攻撃力1.5倍」
「被ダメージ半減」「ライフ全快」の6種類。複数の効果を得られることもある。

出場大会



*1
フェイスタイプ2番。髪色Bタイプ。紫がかった銀髪を顎のラインで切り揃え、頬に3本のライン状の化粧を施したルックス。


最終更新:2021年10月20日 22:26