カプセル怪獣


「行け!ミクラス!」

カプセル怪獣とは、1967年の特撮作品『ウルトラセブン』に登場した3体の怪獣のこと。肩書きはいずれも「カプセル怪獣」。
普段は主人公モロボシ・ダン(ウルトラセブン)の携帯する数センチのカプセル内にミクロ化されて収納されており、カプセルを投げると
破裂したカプセルの中から出現して数十メートル大の怪獣として実体化し、ダンの忠実な味方として命令に従い相手と戦う。
普段は手のひらサイズに縮小できるので簡単に持ち運びができる味方の怪獣 という画期的な発想が最大の特徴であり、
ポケモン*1召喚獣といった後の作品に与えた影響は計り知れない。召喚時の「行け!ウインダム!」や
怪獣をカプセルに戻す際の「戻れ!ミクラス!」などの掛け声も後の作品に多大な影響を与えたとされる。
味方怪獣なのでどことなくデザインにも愛嬌があり、登場回数も多いのでファンの人気と知名度も高い。

ただし『ウルトラセブン』のヒーローはウルトラセブンなのでカプセル怪獣は主役級とまではいかず、
あくまでダンが何らかの事情でセブンに変身できない時などに代わりに戦う、という位置付けであった。
そのため強さもセブンに劣り、単独で敵を撃破することは珍しかった。
『ウルトラセブン』の劇中ではバッファローのような角を持つパワーファイターの ミクラス
金属製でロボットのような外見の ウインダム 、角竜型で怪獣らしい外見の アギラ の3体が登場している。

+ ミクラス

+ ウインダム

+ アギラ

なお各怪獣が収納されているカプセルの色は登場回によって違い、今も統一されていない。
作中では収納ケース内にこれらを含めて全部で5つのカプセルがあったが、上記以外のカプセル怪獣がいたのかは不明。
なおそのうち1つはイカルス星人の作った異次元空間内で使うも発動せず、そのまま紛失してしまった(しかも惜しむ様子も無かった)。
セブンの変身を封じる空間だったため、よく考えれば同じ理由だったのだろう。哀れ。
このことに加え、相性の悪い敵と戦わせられたミクラス、活躍の機会を与えられなかったウインダムとアギラという戦績から、
一部のファンからは、セブンはトレーナーとして無能との評価をされるはめとなる。
しかし『ウルトラ銀河伝説』におけるカプセル怪獣達の活躍を見るに育成能力は決して低くないと思われる。…多分。
レオも立派に育てたしね!

ちなみに企画段階では過去作品の人気怪獣を使うことが予定されており、レッドキングアントラーなどが候補に挙がっていたが
前作『ウルトラマン』との繋がりを持たせないという方針のため、今の3体が新たに考案されたという。

+ その他の作品における余談

+ 『ウルトラ怪獣擬人化計画』での擬人化について


SFC『ウルトラセブン』には3体全て登場。
ステージ開始前にカプセル怪獣選択画面があり、選択したカプセル怪獣を戦わせることが出来る(ただし序盤はアギラが使用できない)。
カプセル怪獣が減らしたライフは戦闘終了後(多少回復するが)引き継がれるので、次のセブンの戦いを有利に進めることができる。
動きが鈍かったりと3体とも性能はセブンに比べて格段に低く、おまけに時間経過でライフが自動的に減っていく。
とはいえアギラの尻尾攻撃やウィンダムの飛び蹴りなど性能のいい技もあるので上手く戦えば相手のライフをゼロにすることも可能。
しかしこのゲームは「相手のライフをゼロにしたうえでセブンの最大必殺技をあてることでステージクリア」という仕様なので、
カプセル怪獣ではどう足掻いてもステージをクリアすることはできない。
まあ前座扱いは本編再現ともいえるので、セブンのため頑張って相手のライフを減らしてもらおう。


MUGENにおけるカプセル怪獣


SFCゲームのドットを使ったウルトラ怪獣でおなじみの這い寄る混沌氏の製作したものが2011年8月13日に公開された。
3体のうちの1体がランダムで選ばれて登場するというキャラであり、どの怪獣が出るかはデフォルトだと指定できない。
当然性能は3体とも別で、しかもAIも3体分別のものが搭載されている。
そして投げなどでステートを奪われてもきちんと登場している怪獣の食らいモーションが表示される。
さらに敗北した次のラウンドでは倒された怪獣とは別のカプセル怪獣が出てくる。
なお説明書にあるようにcommonファイルのステート190と5150を調べて、ファイル内の指示に従って
コメントアウトとコメントアウトの解除を行えば、特定のカプセル怪獣に固定することも可能である。

ミクラスは原作通り肉弾戦を武器として戦う。
…のだが手足が短いためにリーチが短く、苦戦しやすい。ただし他の2体に比べて技の威力は高め。
むしろ口からの熱線で攻撃するバッファフレイムの方が当てやすくて射程も長いので強力。
更新で猛烈なパンチを繰り出すバッファブローが新たに追加されたため、リーチの短さも少し改善された。
前後方向の食らい判定が大きく、一部のビーム攻撃では大きなダメージを受けることも。
超必殺技はジャイアントスイングで攻撃するバッファスイングで掴んだ相手を振り回して投げ飛ばす。

ウインダムは割と通常攻撃のリーチもあるので戦いやすい。額の光線も発生が速く射程に優れ強力。
前後方向の食らい判定が薄く、怪獣キャラに多いビーム攻撃のダメージを軽減できることもある。
また、土下座をしたと思ったらいきなり起き上がって攻撃する技も搭載されており、地味に嫌らしい。
超必殺技は波動砲で、いきなりファイヤーウィンダムに変身してビーム砲で攻撃する。
全体的には額の光線での遠距離戦が得意。

アギラは小柄で背が低く、高い打点の攻撃をかわせることもある。
他2体とは違って飛び道具を使えないが、突進技が移動速度も速くてひるまないので強力で、
素早い突進攻撃で相手を翻弄できる。角を使った投げ飛ばしも搭載されている。
超必殺技はクイックラッシュで、残像を残しながら高速で左右に移動し突進で敵を連続攻撃する。
突進の移動速度が速いので他の2体に比べてスピード型の戦い方が得意である。
ただし、超必殺技や一部の突進技を使用した後は素の場で疲れて大きな隙を晒してしまうこともある。

それぞれ性質は違うがなかなか強力で、相性も含めるとベムラーエレキングギマイラtypeBデストロイアEX辺りと
いい勝負ができる強さには仕上がっている。ただしどの怪獣が出るかにも戦績は左右されやすいだろう。

「戻れ!ウインダム!」

出場大会

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ミクラス
ウィンダム
アギラ


*1
『大怪獣バトル』がポケモンのパクリだと指摘されることもあるが、
そもそも「怪獣を自分の代わりに戦わせる」というコンセプトの大元はウルトラシリーズのセブンであると言え、
ポケモン自体カプセル怪獣の影響を大きく受けたということを生みの親である田尻智氏が語っている。
ポケモンが世に出た当時は有名な話だったが、元々は「カプセルモンスター」と命名するつもりが
商標登録に引っかかったので、似たコンセプトの名としてポケットモンスターになったのである。

*2
余談だが、西川伸司氏の漫画『大怪獣バトル ウルトラアドベンチャーNEO』(未単行本化)では
アーマードダークネスを封印したセブンと逸れたアギラが、50年前の過去にタイムスリップした
主人公アイの手持ち怪獣に加わっており、時期的にはTV版『大怪獣バトル ウルトラギャラクシー』の頃となる。
そして同漫画の最終話(『ウルトラギャラクシー』より50年後)にてアギラはセブンの元に帰るわけだが、
そうなると、『ウルトラギャラクシー』からさほど年月が経過していない『ウルトラ銀河伝説』の時代で
セブンの手持ちとしてアギラが居る事実と矛盾してしまう。

この件に関して、西川氏が円谷プロとの漫画の打ち合わせの際にこの件の疑問をぶつけたところ、
…アギラは2匹いたんです」という旨の答えが返ってきたらしいことを、氏自身のブログにて明かしている。
西川氏曰く「決して円谷プロの公式見解ではありません(多分)」とのことだが…

また、漫画『ウルトラマン超闘士激伝』の復刊版1巻に掲載されているオマケ漫画では、
本編で使用されなかった残りのカプセル2つにはアギラ(しかも♀)が入っていたというオチになっていた。
まあ怪獣は同種族が複数体出てくることもあるし、あながちそれでもおかしくはなさそうである。