世刻望


「全て無くなっても、俺は諦めない!だから!」

ザウスのシミュレーションRPGシリーズの『永遠神剣』シリーズ(PC版は18禁、PSP版はCERO C)の登場人物。「せとき のぞむ」と読む。
第三作『聖なるかな』及びPSPの『聖なるかな ―オリハルコンの名の下に―』の主人公。第四作『聖なるかなスペシャルファンディスク』にも登場している。
通称は「んへ*1」。CVは島崎比呂氏。


原作でのキャラクター

物部学園に通う学生。この手のゲームのお約束としてもてまくるが超が付くほどの朴念仁
だが、やる時はやる男。ただし、自分の身を省みない悪癖がある
幼馴染に永峰希美、親友として暁絶がおり、いずれも同級生。また、先輩の斑鳩沙月とも仲が良い。
普通の学園生活を送っていたのだが、ある日文化祭の準備中に物部学園ごと同級生達と共に異世界に飛ばされてしまう。
そして、沙月から世界は樹形図のような分枝世界がたくさんあり、それを滅ぼそうとしている「光をもたらすもの」という集団がおり、
それに対抗する「旅団」という組織に沙月が所属している事を教えられる。
これを放置すると自らの世界も危なくなる事を知った望達物部学園御一行は旅団と協力し、
世界を学園ごと(ものべーの上のため移動可能)移動しながら仲間を集めていく事になる。
なお、絶とは一時斬り合う事になるが、和解して仲間になった後は非常に仲がよく、ヒロイン達からあらぬ疑いをかけられるほどである。

所持永遠神剣は第五位「黎明」。形状は二刀一対の直刀。
守護神獣は人型の天使「レーメ」。
レーメを名付けたのは望。由来は「れいめい」の神獣だから。
+ ネタバレ注意
破壊神であるジルオル・セドカの転生体であり、このため望はジルオルの記憶により苦しめられたり裏のぞみんに刺されたり色々と苦労する。
仲間達との好感度が最初から高いのも転生体である影響がかなりある。
世界を救うため第一位永遠神剣叢雲と契約し「ナル・ハイエターナル」となる。名乗りは「叢雲のノゾム」。レーメも服装が変化し聖レーメとなる。
ラスボスであるナル・イャガを倒し時間樹を救った後は、ナルカナ、沙月と共に他時間樹に旅立つ事になる。
時間樹からいなくなった存在を人々は記憶から忘れてしまうのだが、希美達は思い出し……。

ちなみに人気は低く、公式人気投票では18位。ヒロイン達はおろか、男キャラの絶やソルラスカ、神獣のレーメやものベー、敵キャラのエヴォリア以下である。
比較対象となるソゥユートの人気が高すぎるのも低評価に拍車を掛けてしまっている感がある。
ゲーム自体の完成度が『永遠のアセリア』に比べると落ちるのも大きい
(主にシナリオとゲームバランスで。ただ細かなシステム面はかなり改善されている部分も多い。それとCGも)。


原作中の性能

属性は白。主人公として攻防いずれも高い性能を誇り、非常に頼りになるユニット。
……なのだが、聖なるかなはIP修正に応じて行動順が回ってくるシステムを取っている。
そして、望のIP修正は全キャラ中でも最底辺。結果、前線に辿り着く前に戦闘が終わる事がほとんどである。
もちろん、高いIP修正を持ちファイナルベロシティまで持つと組み合わせて前線に運ぶのも出来なくはないが、
そこまでするほど強いわけでもなく、それならもっと早いユニットと黒を組み合わせた方が早くクリア出来るのである
(クリアターンに応じてクリアランクが変わり、ボーナスがもらえるためクリア速度は非常に重要)。
強さ自体も昔の『スパロボ』のマジンガーZよろしく、強いのは最初だけ。防御はまだましだが攻撃力が微妙なのである。
特に最高難易度に必須の%攻撃スキルを覚えないので、相手のHPがインフレし出すと完全に役立たずになってしまう。
最終パッチにより最高難易度の最後に覚えるスキルがようやく%攻撃スキルになったのだが、
属性以外の他のヒロイン達のルートスキルの方がよほど便利でやはり立つ瀬が無かった。
一応、それ以外のサブ仲間よりは使えるくらいには強いのだが、シナリオ上の描写における望の強さは圧倒的であり、
大活躍している状況が幾度となく描かれるのに、実戦でやる事は先行部隊の撃ち貰子の残党処理という落差がどうにも情けなさを際立たせる。
SLG部分では最強・シナリオでは未熟者の前作主人公とはこんな所でも対照的だが、プレイヤー的に印象が悪くなるのはどちらかと言うと……。
ゲーム的な部分と設定の乖離はままある話だが、それが悪い方向に作用してしまった結果と言えよう。

参考動画


MUGENにおける世刻望

3体が確認されており、いずれも原作のスプライトを使用している。

+ ナツユメ氏製作
  • ナツユメ氏製作
神剣は叢雲でレーメも聖レーメだが、望はナル・ハイエターナルになっていない設定との事。
また、黎明のモードも追加されている。
叢雲に喰らい判定が無いため、牽制としては強力。
浮かせ技から追撃が可能なのでそこからのコンボが主力となる。
ゲージ技は強力だがゲージ効率がそれほどいいキャラではないので、ゲージの使い所は考える必要がある。
デフォルトで簡易AIが搭載されている他、suzuki氏によるAIが製作されている。

その後の更新で、叢雲版にNHE化スイッチが搭載された。このスイッチをONにした状態で12Pを選択すると、
性能が原作のレベル99時のものになる(LIFE8200・ATK550・DEF500 ライフは一桁下がっている)他、ナル・ハイエターナル状態になる。
+ 具体的な変化(readmeより抜粋)
  1. 常時アーマー
  2. 常時喰らい抜け
  3. 常時全画面リバサ(落下即死)
  4. gametimeによるリバサの即死移行
  5. 一部攻撃proj化
  6. TU回復
  7. ゲージ破壊(TargetPowerAdd使用)
  8. 緊急用ステート変更有り(バグ防止用に)
  9. NOKO
  10. 簡易変数弄り対策

この状態になるとレアアクマスーパーメカ翡翠といった面々を瞬殺し、
鬼巫女範馬勇次郎12Pなどに勝つ事が出来るようになる。
また、作者によればVer1.19のGM諏訪子に勝率2割ぐらいとの事。
ランクとしては準神クラスかと思われる。

+ IF氏製作
  • IF氏製作
多くの『聖なるかな』キャラを製作したIF氏による望。
叢雲を持ち、レーメが聖レーメになっているため、ナル・(ハイ)エターナルになった状態だと思われる。
キャラ性能としては、削り効果こそ付いているものの通常技にも必殺技にも下段が存在せず投げもないため立ちガード安定。
ゲージが溜まればアーマー付き近距離でガード不能・遠距離でコンボ可能に性能変化する突進技の「オーバードライブ」や、
ヒットした相手を拘束する「グラスプ」が使えるようになるため、それらを主軸に戦うべきか。
3ゲージ技は全体的に強力で、空中ガード不能でヒット・ガード問わず相手ゲージを2まで破壊する「ネームブレイカー」、
発動から攻撃まで時間差がある全画面攻撃の「オーラフォトンレイジ」や高威力の「イモータルウィル」がある。
特に「イモータルウィル」は発生こそ遅いものの、
「発動から攻撃終了後まで無敵が続き、画面の大半を覆う上フルヒットすれば約600ダメージ(ガードされても300ダメージ)」
という凄まじいものになっている。
注意点としてはアーマー属性を持つゲージ技の「オーバードライブ」「エクスプロード」「オーラフォトンブレイド」を使用する場合、
暗転中無敵が設定されていないために相手の飛び道具などが重なってしまうと即死するため注意(IF氏曰く一応仕様らしい)。
また、更新により一撃必殺技も搭載された。
瀕死時に3ゲージ消費で発動し、出の遅いガード不能の「クロスディバイダー」を放つ(この部分のダメージは200ほど)。
このクロスディバイダーの溜め動作中に打撃攻撃を受けると発動し、原作風演出のイモータルウィルを発動する。
成立時攻撃前に現れるパーティーメンバーに敵キャラのエヴォリアが混ざっている事もあるが、気にするな!

更新版にはAIがデフォルトで搭載された。
唯一の必殺技の昇竜技から強攻撃のクロスディバイダーに繋ぐコンボでゲージを溜めつつ強力なゲージ技を狙うAIとなっている。
…が、飛び道具も突進技もゲージ技なため、相手が遠距離特化型の場合何も出来ずにやられる事も。
相性もあるが、強さとしてはデフォルトAIのユーフィーと互角程度。
また、多くの『聖なるかな』キャラのAIを手掛けたTry氏による外部AIも公開されている。

+ Y.K氏製作
  • Y.K氏製作
ファイムパッチなどを製作した氏による、IF氏の叢雲版とナツユメ氏の黎明版を基にして作られた望(+ジルオル)。
望は1P~5Pが黎明版、6P~11Pがナル・エターナル版となっている(エターナル化しているのに武器が黎明なのはFD版だかららしい)。
ジルオルは黎明版をベースに、ディフェンススキル・サポートスキルの技が殆ど削除され、より攻撃特化の性能へと変化している。
+ 変化内容(readmeから抜粋)
  • Defence100→150
  • 逆根性値を削除
  • ライフ減少につれ攻撃力が上昇する。(最大2倍)
  • 常時防御時削りダメージ無効
  • 一部の技の使用不可及び新技追加
  • カタストロフィ、ネームブレイカーの消費ゲージ減少
  • 真ネームブレイカーのライフ条件の削除

なお、望とジルオルはDEFファイルで選択可能。
望・ジルオル共に現在の所AIは搭載されていない。

出場大会

+ 一覧
凍結
削除済み
非表示


*1
「ナル・ハイエターナル」→「NHE」→「んへ」。
語感の間抜けさからもお察しだが、どちらかと言えば蔑称である。


最終更新:2023年07月07日 23:31
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