谷町光司


     

 格闘技:相撲
 出身国:日本
 身長:186cm
 体重:132kg
 生年月日:1976年8月12日
 年齢:18歳
 血液型:O
 好きな物:果物、鳥の唐揚げ
 嫌いな物:マスコミ

「俺は世界一の横綱を目指すんだ。
 おまえごときに負けるわけにはいかん!」

1994年に彩京が製作した格ゲー『バトルクロード』のキャラクター。読みは「たにまち みつじ」 なので注意
(業者向け宣伝フライヤーや帯インストではどういうわけか「こうじ」と振り仮名が振られているが)。
無敵の学生横綱であり、学生相撲の選手権で6年連続優勝した新進気鋭のアマチュア力士。
在学中はレスリング・柔道・空手等、あらゆる試合で好成績を修め、総合格闘としての相撲を目指している。
アマチュア最後の挑戦として、K-ROADへの出場を狙っている。

モデルは力士の貴ノ花関(現・貴乃花親方)。イラストではそれほど似ていないがゲームのポートレイトはそっくりである。
更に言えばまだ大銀杏を結っていないため、幕下時代の貴乃花(貴花田)がモデルとも言える。
もっと深く言うと、彼の生い立ちを綴った漫画『力人伝説 -鬼を継ぐもの-』(原作:宮崎まさる、画:小畑健)の貴花田のデザインに近い。

なお、貴乃花親方の名前も漢字こそ同じだが読みは光司(こうじ)で、一応ほんの少し捻っている。
言わずとしれた平成の大横綱であり、ゲームが発売された時点ではまだ大関だったが、同年に横綱に昇進した。
兄の若乃花と共に若貴ブームを巻き起こし、普段相撲を見ない一般層、特に若い女性に相撲を注目させるほどの人気であった。
若干18歳で昭和最後の横綱・千代の富士を初顔合わせで破った一番は、相撲界の世代交代を印象付けただけでなく、
昭和から平成への時代の移り変わりを象徴するシーンとして今なお相撲史に残る一番であろう。
ついでに苗字の谷町(タニマチ)も相撲用語で、語源は諸説あるが相撲取りの後援者やご贔屓さんを意味する。

エンディングでは角界入りし、史上最年少で横綱に昇進。*1
さらに可愛い嫁さんを貰って子供もたくさん、と、バトルクロードにしては珍しく何のギャグも無いハッピーエンドである。


原作での性能

播磨王と共に相撲枠での参戦。必殺技一つを除いて性能は全て同じ。
谷町の固有技は大きく前進しながら張り手を4発連続で打ちつける「大鉄砲」。

力士らしいリアルな動き…とはとても言えず、どちらかと言うと間違った相撲観の元に作られたようなキャラ。
特に空中からヒップアタック(浴びせふんどし)やスーパー頭突き(反り落とし)で突進してくる辺りは アフガン航空相撲 を彷彿とさせる。
その他低い体勢でくるくる回りながら回転蹴りを6発も繰り出す「大刀蹴り」も一見の価値はあるだろう。

攻撃の起点となるのが出が早く判定も強い立ち中Pと、大きく前に踏み込むのでリーチが長い代わりにやや出が遅いレバー入れ中Pで、
振り回すだけでなかなか厄介な上、空中技以外の全ての必殺技でキャンセル出来るため
相手に当たればそこからキャンセル大鉄砲と大刀蹴りが大ダメージ、かつ例え中Pがガードされても上下段二択となる。
必殺技を絡めたこの手の上下二択はコマンドサンボ以外の流派全てで出来るのだが、
上段の大鉄砲は当たればほぼ気絶確定、下段の大刀蹴りは密着でないと途中でガードされるがほぼ反撃を受けないため、
起点のレバー入れ中Pのリーチの長さも含め、相撲のそれは非常に厄介になっている。
その他、出はやや遅いが下段突進技で移動距離とめり込まなければガード後の隙の無さが申し分ない「かぶりかちあげ」、
出も早く対空になり脚を振り下ろす時にも攻撃判定があるため反撃を受けにくい「四股無双」、
動作時間が非常に短く近距離のぶっ放しに向いている「ぶちかまし」と地味に強力な技が揃っている。

そして、相撲最大の特徴はその打たれ強さにある。
脚部が弱点部位だが、それ以外の部位が打たれ強く、しかも気絶しにくい上気絶からの回復も早い。
これらはダメージ耐性のある『バトルクロード』では中々馬鹿に出来ない恩恵であるが、
逆に言えばダウンしにくいため、攻め込まれてもダウンして仕切り直し出来ないというデメリットでもある。

…とまぁ色々書いたが、突き詰めると相撲の恐ろしさは中Pの張り手に集約されている。
上記の通りそれぞれ必殺技でキャンセル出来るのだが、実はそれ以外にも一部の通常技でキャンセルが出来る。
そして、左手の立ち中P(以降5P)は右手のレバー入れ中P(以降6P)でキャンセルでき、その逆も可能である。
更にタイミング良く連射するとどちらも連続ヒットし、しかも6Pの踏み込み距離がヒットバックより長いので、
6Pが当たる間合いで6P→5P→6Pとやると離れないどころか接近していく。…つまり左右の張り手が永遠にヒットし続けるのである。
更に更に、それだけなら上段攻撃だけなのだが、凶悪な事に5Pを屈中P(以降2P)に置き換えても成立するのである。
そう、当然2Pは下段攻撃なので6P→2P→6P→…とやると攻撃を上下段に振り分けつつ一発当たったらそのまま永久となる。
つまり6Pをガードしたら次に上段の5Pか下段の2Pで二択、運良くガード出来てもその2発後に再び二択が発生し、当たったら終了、
タイミングがズレて連続ヒットしなかったとしても一瞬後に二択を迫られて当たったら終了、
奇跡が起きて全ての二択に正解したとしても間合いが離れないのでガードしたまま終了である。なにこれひどい
なおこの行動を徹底すると、左右の張り手を延々繰り返すという格ゲーの中で最も相撲らしい動きをするキャラとなる。…こういう事か!

ちなみに『バトルクロード』でも挑発が存在するのだが、相撲の挑発は相手に向かって指を立てる。
…これが人差し指なのか中指なのかでかなり意味合いが変わってくるがドットが微妙でなんの指か見えない)、
どちらにせよ力士にあるまじき行為である。
え?まぁ血気盛んな学生の若気の至りと思って多目に見ろって?いやそれが大横綱である播磨王もやるんです…。
じゃあ谷町→中指、播磨王→人差し指って事で…駄目?


MUGENにおける谷町光司

ですからー氏が製製作した谷町光司が存在する。
エフェクト変更や我慢補正の搭載、超必殺技の搭載など、氏のいつも通りのアレンジ仕様。
ジャンプが出来ず、a~cボタンの溜め押しで突進技「立合い」が出せる所など、基本システムは播磨と同様。
向こうとの差別化……というか、あちらが別人になっているので、こちらは割と原作寄りの技構成である。
ただ、原作寄りにした結果、相撲でなくなっているというのが何とも……。

力士(ちからびと)はジャンプなどしないといいつつ必殺技はジャンプがメイン。詐欺だ。
『立合い』はボタンの強弱で下段、中段を使い分けられるのが大きな特徴。中段はもちろんケツ。
ボタン押しっぱでタメが出来るので相手にプレッシャーを掛けつつ択が出来る。
必殺技は実はジャンプでありながら中段ではないが(そうだったら強過ぎるか)、
こちらも強弱で軌道が大きく変わるので、状況に応じて使い分けられる。
AIはデフォルトで11段階調整可能なものが搭載されている。
プレイヤー操作(10:09~)

出場大会

更新停止中
凍結
削除済み

プレイヤー操作



*1
現在の最年少横綱昇進記録は北の湖の21歳2ヶ月であり、
18歳の時点で弟子入りしていない谷町がこれを上回ったとなると、桁外れのスピード出世と言う事になる。
なお貴乃花も横綱昇進こそ歴代3位の若さであるが、それ以外の昇進は全て最年少記録を持っており、
残念ながら実現はならなかったものの、当時は最年少横綱の記録更新がほぼ確実と言われていた。


最終更新:2023年09月17日 11:46