美樹さやか



「奇跡も、魔法も、あるんだよ!」

2011年初頭に放送されたハートフルボッコ魔法少女アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の登場人物。
主人公である鹿目まどかの親友であり、もう一人の魔法少女佐倉杏子と共に中盤の中心人物となる。
ファンからの愛称は普通に「さやか」もしくは「さやかちゃん」「助六」。たまにコミカライズ版の誤植ネタから「さやかあちゃん」と呼ばれる事も…。
声優は『Blood+』の音無小夜や『フレッシュプリキュア!』の蒼乃美希、
スーパーストリートファイターIV』のハン・ジュリなどを演じたキタエリこと 喜多村英梨 女史。
蒼乃美希とは名前が「ミキ」の青い魔法少女繋がりでコラボネタにされる事も多い。

見滝原中学校に通う2年生。まどかと同じく親友の志筑仁美とはクラスメイトで登下校時は常に三人と一緒。
まどかをして
「思い込みが激しくて意地っ張りで、よく人と喧嘩しちゃったりもするけど、
 優しくて勇気があって、人のためとなれば一生懸命のすっごいいい子」というように、
非常に勝気で正義感が強く、思いやりがある人物。*1
…と言っても授業中に居眠りしてテストは赤点、護身用に金属バットを体育倉庫から無断拝借、
仁美からはノートを無断拝借、まどかには毎朝セクハラ三昧と「優等生的な良い子」からは程遠い。
ボーイッシュな部分も相まってむしろ親分肌、あるいはガキ大将と言った方がより近い。

本編では転校生である暁美ほむらの事は、様々誤解が重なった結果(尤も、ほむらもさやかに対して妙に冷たいのだが)、
全く信用しておらず、外部からやってきた魔法少女である佐倉杏子とも、彼女の過激な発言が元で当初は対立していた。
ただし、正義感が強い分自らの非に対しても厳しく、後に杏子の過去を知った際には素直に彼女に謝罪している。

戦闘スタイルはサーベルを使った典型的な接近戦タイプ
傾向としては杏子と同じパワー・スピードタイプだが、技量の差で彼女に劣る。
巴マミの影響からかサーベルを射出・投擲に使う事もあるが、
威力は十分なものの本人の腕が未熟な事もあって、効果は牽制程度に留まっている。
また、願いの内容から回復力に特化しており「全治3ヶ月」の怪我も一瞬で治す事が可能。
しかし、他の魔法少女達が彼女より経験豊富なベテランだったり桁外れの才能を持っていたりする中では、
実力的に見劣りする事は否めなく、自身の経験不足を嘆いたりまどかの資質を嫉妬してしまったりする事もあった。

幼馴染で有望なバイオリニストだった上条恭介に淡い思いを寄せており、事故で入院中だった彼に何度もお見舞いにきていた。
魔法少女としての先輩だった巴マミの死後「負傷した手は現代医学では治せない」と医師から知らされ、
自暴自棄になっていた恭介を見るに見かね、マミが今まで守ってきた見滝原町を守るために、
「恭介の手を治す」と言う願いの元にキュゥべえと契約して新たな魔法少女になった。

+ 本編ネタバレ
この作品における魔法少女の設定については、キュゥべえの項目を参照。

当初はマミ同様・あるいはそれ以上に「他人のために、魔法少女の力を使う」と言う信念の元に魔女と戦い、
自分と異なる考えを持つほむらと杏子に強く反発した。*2
しかし、魔法少女同士の対立に納得がいかないまどかによって戦いを止める為に、
自分自身の魂であるソウルジェムを投げ捨てられてしまい{一度死んでしまう]。*3


その後、自分の身体がゾンビ同然になっていた事をキュゥべえに問い詰めるが、
「戦いの運命を受け入れてまで叶えたい願いがあったんだろう?」という言葉に何も反論出来なかった。
それでも、杏子の言葉によって多少は持ち直したかに見えたのだが……。

魔女との戦いに身を投じるうちに、当初の願いの対象だった恭介とはすれ違いが続き疎遠になっていた。
(恭介自身、さやかの事を異性と認識していなかったのも原因だった模様)*4
更に仁美から「恭介に告白する」と言う宣戦布告を受けるが、
自分がゾンビ同然の身体になっていたという事もあり、告白へと踏み切る事が出来なかった。
そして「(一度仁美が魔女の手にかかった時)助けなければよかった」と少しでも思ってしまったように、
当初は求めていなかったはずの「恭介に対する見返り」があった事に気付いてしまった。
結局、負い目を感じた彼女は仁美と恭介が結ばれるのを、ただ見守る事しか出来なかった。*5

恭介の事を諦めたさやかは、もう一つの理由であった「マミの残した町を守る」使命を果たすため、
「自分のために力を使わず、見返りを求めない正義の魔法少女」として魔女との戦いに身を投じていく。
それ以降は、キュゥべえから聞いた「痛みを遮断する戦法」と言う無謀な戦い方を始め、
それを咎めたまどかに対しても、彼女自身の魔法少女の才能に対する嫉妬から逆上し喧嘩別れしてしまう。
ソウルジェムに穢れを溜め込み、周囲からの助けも跳ね除け、心身ともに消耗しきったさやか。そして…

+ あたしって、ほんとバカ
「言い訳とかさせちゃダメっしょ、稼いできた分は全額きっちり貢がせないと。
 女って馬鹿だからさ。ちょっと金持たせとくとすっぐ下らねぇことに使っちまうからねぇ」

「いや~ほんと女は人間扱いしちゃダメっすね。犬かなんかだと思って躾けないとね。
 アイツもそれで喜んでる訳だし、顔殴るぞって言えば、まず大抵は黙りますもんね」

深夜の電車の中、キャバ嬢に貢がせているらしいホスト二人組(声優がかなり豪華)の、
女性の献身を嘲笑う会話を耳にしたさやかは、理想を貫こうとする自分の姿は、
傍から見れば都合のいい駄目女と何も変わらないという事に気付く。
彼らの考えを否定すると共に、自分の理想を自分自身で否定してしまった。*6

「ねえ、この世界って守る価値あるの?あたし何の為に戦ってたの?
 教えてよ。今すぐあんたが教えてよ。でないとあたし…」

恋焦がれた人、大事な友達、守る筈だった正義……。
全てを失ったさやかは、最後に寄り添ってくれた杏子に泣きながら語る。

「確かに私は何人か救いもしたけどさ、
 だけどその分、心には恨みや妬みが溜まって。一番大切な友達さえ傷付けて」
「誰かの幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。
 私達魔法少女って、そう言う仕組みだったんだね」


「あたしって、ほんとバカ」

その瞬間、彼女のソウルジェムは砕け散り…

+ その末路
人魚の魔女。その性質は恋慕。在りし日の感動を夢見ながらコンサートホールごと移動する魔女。
回る運命は思い出だけを乗せてもう未来へは転がらない。
もう何も届かない。もう何も知ることなどない。今はただ手下達の演奏を邪魔する存在を許さない。
                       ──公式サイト「魔女図鑑」より

さやかが魔女化した存在。
公式では「人魚の魔女」だが、ファンによるまどか文字の解読によって非公式な名称ではあるが、
Oktavia von Seckendorff(オクタヴィア フォン ゼッケンドルフ)」と呼ばれている。
その性質は恋慕。叶わなかった恭介への想いそのままであり、人魚の姿も「人魚姫」になぞらえたものである可能性が高い。
結界はコンサートホールをモチーフとしたものであり、通路にはさやかの過去の一部が映し出されていた。
さやかの人格は消失しており、使い魔「Holger(ホルガー)」による楽団の演奏を聴き、邪魔者を排除するだけの存在と化している。
背中の髪ともマントともとれる部位と、左手で構えている剣にさやかの名残が見られるが、
主な攻撃手段は自在に動く大量の車輪である。

さやかを取り戻すという一縷の望みに掛けた杏子、まどかと対峙。
魔女を倒す事が目的ではなく、さらにはまどかを守りながらの戦いでもあったため、次第に追い詰められていく杏子。
2人の必死の呼びかけにも応える事なく、最期は自爆した杏子と運命を共にした。

ほむらが経験した他の時間軸でもこの魔女は登場したが、色が赤基調になって剣を両手に持っている事以外は、
姿と性質こそ同じながら結界の様子が異なり、使い魔もバックダンサーである「Klarissa(クラリッサ)」へと変化していた。
ちなみにこの使い魔は姿が仁美に似ており、人魚の魔女の攻撃の巻き添えを受けていた。
製作スタッフ曰く「外見が仁美に似ている事に特に意味は無い」との事
(それでも視聴者には色々と邪推を呼び起こしているのが実情だが)。

運命がもう少し彼女に優しかった世界では、ほむらや杏子とも友人になれていた事を、彼女の名誉の為に特に記しておく。

+ 最終話ネタバレ
まどかの願いによって世界が改変された事で、ほんの僅かではあるが彼女にも「救い」が与えられた。

魔法少女の契約システムそのものが改変された事で、魔法少女は魔女化する事はなくなった。
しかし、彼女はマミや杏子とは異なり魔女に殺された訳ではなかったためか、
改変後の世界で生きる事は叶わず「円環の理」の元に消滅した。
……だが、その最期は「仲間の為に力を使い果たす」というものであり、
改変前の様な、世界に呪いを撒き散らすという絶望的なものではなかった。

その後、概念と化したまどかと再会し、改変の時に本来得られるはずであった未来を奪う事になるという事で、
特別にそのまま世界が続いた場合の未来で行われた恭介のオーディションでの演奏を彼女の計らいで見せてもらう。
恋こそ実らなかったものの、かつての感動を再びという念願を叶え、
少しの悔しさに涙を流しながらも、仁美と恭介の恋を祝福しながら消えていった。


「…うん。これでいいよ。そうだよ。
 私はただ、もう一度、アイツの演奏が聴きたかっただけなんだ。
 あのヴァイオリンを、もっともっと大勢の人に聴いてほしかった」

「それを思い出せただけで、十分だよ。もう何の後悔もない」

そしてオーディションを経て数年が経過し、ホールでの演奏を終えて、
大観衆からの拍手喝采を浴びる青年へと成長した恭介は、今は亡き幼馴染の声を何処かで聞くのだった。

ちなみに、さやかは本編のメインキャラの中で唯一自身の家庭環境が外伝作品を含め、未だに描写されていない
(ほむらは小説版で多少描写されている)。
両親についても、回想時やまどかが探しているときに少しだけ姿が確認出来るだけで、はっきりとは描かれていない。
実家の規模や彼女の葬式の描写から、それなりに裕福な家庭である事は推測出来るのだが…。

+ 『魔法少女まどか☆マギカポータブル』での活躍(ネタバレ注意)
本編のif展開や語られざる過去の周回を売りにしていた本作。
さやかルートにおいては、彼女が正義の魔法少女として活躍出来るシナリオが存在する。

自らの失態でマミを失い、恭介・仁美との問題も抱えているという、
ある意味本編以上に追い詰められている状況である。
さらにはまどかほむらにも迷惑をかけてしまい
自分は誰からも必要とされていないのだと深く思い悩むさやか。
己の存在価値を見失いかけていた所に杏子が現れ、さやかは心情を彼女に吐露する。
杏子の叱咤激励と自分を必要としているという言葉によって、自分が何をすべきなのかを再認識し、
さやかは正義の魔法少女として戦い続けていく事を改めて決意する。
…と、いうのがグッドルートの大まかな流れである。

もっとも、この後まどか・ほむらとともにワルプルギスの夜に挑むも敗北してしまい、ほむらが眼鏡を取る切っ掛けになったりする。
しかも、杏子からすると、「困った事があれば呼べ」と約束したのに置いてきぼりを喰らってしまい、さやか達を死なせてしまった
というあんまりな状況だったりする。……グッドルート?

グッドがあるのだから当然バッドもあるわけだが、このバッドルートの内容というのがとにかく鬼畜(下記参照)。
そもそもさやかルートに関しては開発段階でやや行き過ぎた所があったらしく、監修に回った虚淵氏により
かなり手加減が入った描写に修正されている。
虚淵氏曰く「今までこれほどさやかに優しくした事はなかった」とか。

具体的には……
  • 「魔法少女になれた」と意気揚々としていたらベテランに難癖を付けられる。
  • ベテランとの諍いを仲裁しようとした先輩が自分を庇って魔女に殺される。
  • 魔法少女を辞めるつもりでソウルジェムを魔女の結界の中に投棄。ただし今回は自分で。
  • ソウルジェムの回収が間に合わず、杏子がようやく見付けた頃には肉体の腐敗が進んでいたためリアルゾンビ状態。
  • 本人はソウルジェムの真実どころか、その状態にすら気付かず帰宅するも、
    よりにもよって恭介にその姿を見られ化け物呼ばわり>自分の身に何が起きたのか理解出来ないまま絶望して魔女化。
  • 上記イベントを回避出来ても魔女に襲われた恭介と仁美を助ける所で
    傷だらけの体が再生していく姿を見られてやっぱり化け物呼ばわり>アニメ本編とほぼ同じ下りで絶望して魔女化。
  • 杏子ルートの場合、必ず魔女化。状況によっては杏子が魔女化する引き金に。

もっと酷かったという修正前のシナリオって一体……

「……もう、あたしが魔法少女になった理由なんてなくなってしまったかもしれない……。
 でも、あたしはこれからも人のために戦っていきたい」
「……あんたの分まで、さ」

その一方で、杏子ルートでは経験や能力の不足にも拘らず、
「正義の味方」であろうとした彼女の姿が杏子に立ち直る切っ掛けを与えた、という経緯がアニメ本編以上に丹念に描かれている。
この展開を通らなければほむらルートにおけるトゥルーエンド(大団円)には到達出来ないので
ある意味彼女がこのゲームで一番重要な役割を担っているとも言える。……さやか本人は中々活躍出来ないのだが

番外編では恭介との関係、杏子との諍いなど全てがトントン拍子に上手くいったさやかの姿が見られる。
このルートは完全なギャグルートなのだが、ウザい位に幸せになった彼女の姿は一見の価値ありなのでお勧め。
これが前述の虚淵氏の「優しくした事」なのだろうか。

ゲーム内での性能的には低燃費高火力のアタッカー。特殊攻撃に対する耐性が少ないため、
使い魔との戦いでは遅れを取りがちだが、魔女キラーとしての性能は最優秀。
シナリオでは、上記のイベントで穢れや感情値が溜まりがちなので「戦闘する事自体が危険」な状況が多いのだが
フリーダンジョン「謎の魔女結界」では何の制約も無いので、本編では果たせなかった分、思う存分活躍させてあげよう。

+ 能力値について
このたび劇場版が公開され、パンフレットに各魔法少女の数値化されたステータスがレーダーチャート形式で掲載されたのだが、
さやかの能力値は抜きん出た数値がほとんどなく、総合値で見てもぶっちぎりで低かった
攻撃力 スピード 初期属性魔術 追加習得魔術 防御力 持久力 合計
さやか 1.5 2(3) 2.5 0 0.5 1 7.5(8.5)
まあベテラン3人や異常な素質のあるまどかと比べれば、
契約したばかりでロクに修行出来ておらず、戦闘経験も無い彼女がこの程度なのは無理もない話であるが。
ただし脚本家によればこれは脱稿直後の設定で修正が入っていないためであり、
実際には本編の描写から、データよりスピードが5割増し程度が適正らしい。
それでも総合的にはやはり低いが、契約直後の魔法少女としては破格の才能だという。
総合値がさやかの約半分な1周目のまどか程度が普通なのだとすると、確かにうなずける値ではある。

+ ファンからの扱い
人気作となった本作の中でも、一際目立った年相応の少女らしい性格、
そして悲劇的な末路を辿ったキャラクターから、女性に人気が高い。
ファンによる二次創作も盛んで、杏子とのカップリング(通称:杏さや)ネタなどが主流である。
二人そろってキャラ原案の蒼樹うめ氏のお気に入りでもあり、「どっちも王子様でどっちもお姫様、もえる」との事。
また、コミカライズ版2巻でまどかが「さやかあちゃん」と言う誤植から
「さや母ちゃん」というイメージが構築され、母性を感じさせるイラストが多く投稿されている。
余談だがきらら☆マギカで連載中のアラサーマミさんを描いた「巴マミの平凡な日常」では恭介との間に2児をもうけており、
文字通りのさやかあちゃんになっている

本編で痛みの残る結末を迎えた悲恋のキャラであるため、二次創作では普通の魔法少女モノのような比較的平和な世界や、
「魔女となったさやかを杏子が救えていたら」「恭介がさやかを選んでいたら」等といったIFの世界を舞台にしたものが多い。
その一方で、ソウルジェムを投げ捨てられたり(BD・DVD付属のブックレットの4コマではまどかに飲み込まれた事も)、
魔女化する等といったシーンがギャグとして描かれている他、作中の台詞がパロディとして扱われている等といったものも多々見られる。

ギャグ的なネタでは落ち込むたびに魔女になったりなんの説明もなく戻ったり、果てはスタンド宜しく出し入れしたりと
魔女化そのものが持ちネタとして使われてしまったりもする。後にまさかの公式化したりするが
余談だが、物語上重要な立ち位置に居る事と、デザインが秀逸である事もあって、「人魚の魔女」自体の人気もかなり高い。

特に「かわいい女の子だと思った?残念!さやかちゃんでした!」は元々他の漫画のネタだったのだが、
お調子者っぽさと僅かに漂う自虐がさやかのキャラに妙にマッチしていたため、
あっという間にさやかの持ちネタとして定着してしまった。さやかちゃんはかわいいだろ何言ってんだ
公式や中の人まで時々ネタにしている有り様である。
その他、公式コミカライズの2巻カバー裏でも、脚本家繋がりでさやかの唄というパロディも。


このネタのため、二次創作でも『沙耶の唄』のパロディをしたイラストや小説が投稿されているが、さやか自身音楽と関わりの深いキャラであるため、
沙耶の唄と関係のない作品にも『 さやかの唄 』タグが使用されている事もある。

公式グッズのお守りはよりにもよって「恋愛成就」……ここまで来るとブラック過ぎていささか笑えない。
尤も、このお守りシリーズは虚淵氏本人から「憎い奴に仕込む呪いのアイテム」呼ばわりされており、他のキャラも、
  • 鹿目まどか:「厄災消除」(自身が最悪の魔女になる)
  • 巴マミ:「交通安全」(交通事故で家族を失い当人も死にかける)
  • 暁美ほむら:「友情御守」(「もう誰にも頼らない」)
  • 佐倉杏子:「家内安全」(一家心中の経験あり)
  • お菓子の魔女:「美食祈願」(本当に食べたい物は食べられない)
  • キュゥべえ:「契約祈願」(「僕と契約して魔法少女になってよ」)
……だったりするので、黒いジョークのネタにされているのはお互い様かもしれない。
ちなみにさやかのお守りの第二期は「病気平癒」と、本来の役割を果たせる物となっている。

セガプライズのキャンペーンでもらえるフィギュア通称「セガさや」はその何とも言えない造形で一部ユーザーから大人気である。

戦闘力は、貧乳か巨乳かはっきりしている他の4人に比べ、あまり安定していないが、
公式のキャララフ画などから、マミの次に大きめと推測される事が多い、
露出度が高く、身体の線が出るコスチュームがあるのも原因の模様。

この他にもとあるアニメと放送スケジュールが重なっていたからか、
想い人の苗字繋がり(最初は誤植だったが、後に公式で変更された)でそげぶしたりするネタがあったりする。

さやか以外にも喜多村女史は失恋を苦にヤンデレ化したり死亡したりさせたりする役が多く、
虚淵氏の手がけた別のアニメでも殺されるヒロインを演じていたりでファンの間では「配役=死亡フラグ」と言われるようになった。
その影響か『ソフテニ!』で沢夏琴音役になったときも放送当時は失恋フラグどころか、
「アニメ版特有のオリジナル展開で死ぬのでは?」とすら(無論冗談交じりで)囁かれていた。
他にも『幻影を駆ける太陽』で演じた星河せいらも「青髪で正義感の強い少女」だった事や、作中での扱いで死亡フラグや闇落ちフラグが多々あった。
実際に原作では生存しているがアニメ版ではシナリオが変更されてヒロインが死亡する作品はある。逆も然り。

(以上、ニコニコ大百科より一部抜粋・改稿)


MUGENにおける美樹さやか

はしぶとがらす氏製の“さやか風”改変キャラである「サヤカ・キシン」は早い段階で製作されていたが、
ZLC32氏製のものが神キャラではあるものの公開され、さらにおつかい氏製の手描きキャラが完成した事により、
名実共に「美樹さやか」としてMUGEN参戦を果たす事となった。
参戦するのが遅かったせいで先に魔女化してしまっている?なに、気にすることはない。
まぁ、魔女化したものも含めるとまどかに次ぐキャラ数の多さとなっているあたり、いかに彼女が愛されているかが分かるだろう。

+ おつかい氏製作
  • おつかい氏製作
仮面ライダーカイザヤッテヤルデスを製作したおつかい氏による手描きのさやか。
他が魔女だったり神キャラだったりドゥエってたりした中ようやくの参戦である。
氏のサイトは2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴い消滅してしまったが、 公開先のアップローダー自体は健在なので、現在も入手可能。

アーマー付きの突撃や追加入力で複数剣を投げる飛び道具、特定条件で発動出来る当身超必などが搭載されている。
気合の入った原作再現ぶりで、劇中で披露されたほとんどの技を搭載。
突進系の攻撃を中心にガンガン攻めていく様は、実にさやからしいと言える。

なお、劇中で「影の魔女」との戦いで見せたバーサク状態も再現されており、
  • 魔法(≒必殺技)を沢山使う
  • 強力な攻撃を喰らう
  • 残り体力が少なくなる
  • ラウンドを落とす
  • パートナーが倒される
という行動や結果を伴う事で、さやかの体が闇色に変色する。
この状態で発動する対打撃用の当て身超必殺をヒットさせると、劇中さながらにえげつない演出へと発展する。
この手の演出が苦手な人は付属の.iniファイルで緩和出来るのでご安心を。
AIもデフォルトで5段階に強さを調整可能なものが搭載されている。
更新情報および公開先へのリンク

なお、さやかを始めとする氏のキャラは動画使用の際のガイドラインが設けられている。
さやか公開に伴い変更されたので確認する事。

完全な余談だが、このキャラの紹介動画は3日で10万hit超えという凄まじい記録を叩き出している。
彼女の愛されっぷりと、ファンの想いがどれだけ強いかを推し量るには充分過ぎる記録である。
虚淵先生、もっと彼女を幸せにしてあげてください……。

+ Annri氏製作
  • Annri氏製作
Annri氏による手描きの美樹さやかが公開された。
α版ではゲージ技や超必が未搭載だったが、2013年8月25日にβ版への更新時に搭載された。
また、謎ジャム・ミッドナイトブリスなどの特殊やられが異様なまでに充実している。
製作動画
特殊やられ一例

外部AIとして>天<氏によるものが公開された(MAXレベル11)。
こちらも2013年8月27日に更新され、β版にも対応済み。

+ ZLC32氏製作 D Sayaka
  • ZLC32氏製作 D Sayaka
ほむらM同様、同人ゲーム『グリーフシンドローム』のスプライトを使用して作られた神キャラ
一定時間経つと自滅するが、自重解除Lv2のマシロふぁんぐの攻撃に耐えるほど耐性が高い。

+ はしぶとがらす氏製作 サヤカ・キシン
  • はしぶとがらす氏製作 サヤカ・キシン
マクシーム・キシンをベースにしたさやか。製作者ははしぶとがらす氏。
リードミーとディスプレイネームは「SAYAKA.M.KISCHINE」、動画の投稿者コメントでは「サヤカ・キシン」となっている。
発想の切っ掛けとなった元ネタ(TAS動画)

スプライトや技の内容は「悪魔城ドラキュラ」と二次創作ゲーム『 またぎ☆マギカ 』を基にしており、
剣を振るったり投げ付けたりする他、マクシームと同じく3段ジャンプやスライディング、回転アタックに分身で攻撃を行える。
ストライカーはキョウコ・ヴェルナンデスとマミバスの2名。
パワー100(0.1ゲージ)で呼び出せるが、彼女達が攻撃を受けると被ダメージ×5のパワーが減少するので注意。
その後の更新で回復技と色即是空を搭載、マミバス、キョウコ、ホマーの操作が可能になった。
いずれも操作中に300以上のダメージを受けると倒されて、全ての操作可能ストライカーがその試合中は呼び出せなくなる。
マミバスとキョウコの場合は、該当する通常ストライカーも呼び出せなくなるが、
代わりにマドカ・ラーネッドが呼び出せるようになる。

12Pカラーは影の魔女戦がモチーフになっており、
ストライカーが呼べない代わりに、一部技の回数制限が無くなり、ダメージを受けても怯まなくなる他、
人魚の魔女に変身して攻撃する2つのオリジナル必殺技を使う事が出来る。
1つ目は車輪を射出すると共に突進する技。
巨大な姿をしているが攻撃判定は足元(と車輪)にしか無いので、ジャンプすればかわせる。
なお攻撃後は何事もなかったかのように元の姿に戻る。
2つ目は暫くの間人魚の魔女の姿のままでいる技。
変身中は無敵だが移動出来ず、常時パワーが減少していき、無くなると元の姿に戻る。手動で変身を解除する事も可能。
剣、車輪、つかみ攻撃が出来るが、移動出来ないので距離を取られると車輪しか当たらない。
現時点でAIとsndファイルと大ポトレは入っていない。最新版は2012年1月公開だが、現在は削除されている。

+ お家氏製作 さやかちゃん
  • お家氏製作 さやかちゃん
かわいいさやかちゃんだと思った?残念!オクタヴィアちゃんでした!
『グリーフシンドローム』のスプライトをベースにして作られたさやか…と銘打った人魚の魔女
ボスキャラとして製作されており、難易度や行動頻度なども設定出来る。

+ Murdertroyd氏製作 Oktavia Von Seckendorff
  • Murdertroyd氏製作 Oktavia Von Seckendorff
現在は公開停止。
同じく『グリーフシンドローム』のスプライトをベースにして作られた人魚の魔女。
こちらは原作再現として製作されているようで、技の種類は多くないが攻撃力は高い。
特に剣の振り下ろしは即死級の威力を誇る。

+ gazelle氏製作 オクタヴィアさやか
  • gazelle氏製作 オクタヴィアさやか
グリーフシンドロームのドットをベースに新たに作られた神キャラ
氏のサイトは既に閉鎖されてしまったが、公開先のアップローダー自体は健在なので、現在も入手可能。
上記のDさやかとは異なり、Vまどか同様殺傷力上位を目指した真っ当な神キャラである。青を基調としたエフェクトが特徴。
低カラーは狂クラスだが、11Pと12Pは前述のように殺傷力上位を目指して作られている。
最近の上位神御用達の親変更こそ持たないものの多くのキャラを撃破可能であり、少なくとも親変更未満ではトップクラス。
鬼巫女X、ヘブンズゲート、女神天子R等の有名な上位神や親変更を持つ多くの神キャラと渡り合える程であり、今後の活躍が期待される。

この他にも、yameteoke氏によるシン用の改変ボイスパッチも存在していたが、現在は公開停止中。
「そのゴツイ見た目でその声かよっ!」というツッコミはさておき
「報われない愛に生きた」といった所が両者非常に似通っており、さやかは戦闘シーンが多いという事もあってか、
攻撃の掛け声も殆ど違和感を感じさせないなど、妙なミスマッチである。
他に七星ゲージがソウルジェムの色だったりと、勝利ポーズの時はユリア人形ではなく車椅子に乗った恭介に、
「あたし、最高に幸せだよ……」と言うなど細かい所で改変が施されているが、特に一撃必殺技が決まった時の演出は一見の価値あり。
ネタバレ要素もあるためここでは細かく記述しないが、簡潔に言うと非常に怖い。
参考動画
2:40あたりから。
他の魔法少女も大概な事になってるが何、気にすることはない

yameteoke氏及びカサイ氏により専用ステージも製作されているが、
前者はMUGEN1.1専用で、後者はバージョンの影響こそないが、改変元の意向により動画での使用を禁止されている
しかも両方とも魔女化後である

また、ヤン氏製作のキュゥべえのストライカーとしても人魚の魔女が登場している。

この他、MUGEN関連ではお馴染みの製作者ドロウィン氏が執筆した同人誌『お餅少女おもち☆まどか』も登場。
変身時は裸マントというニッチでエッチな姿になるが誰も恰好にツッコミを入れず、本人も気にしていない。
更に水着回では全裸で遊泳し、クラゲに刺された際は尻が丸出しになった。
武器は刀の他に遠距離攻撃用の手裏剣を使うが、で出来ているため雨の日は戦えないというポンコツ設定になっている。

出場大会

+ 一覧
シングル
タッグ
チーム
その他
更新停止中
凍結
  • 「[凍結大会] [美樹さやか]」をタグに含むページは1つもありません。
削除済み
非表示
【Oktavia Von Seckendorff】

出演ストーリー

プレイヤー操作



*1
しかし、この性格は暁美ほむらによって、
「度を越した優しさは甘さに繋がるし、蛮勇は油断になる」「魔法少女としては致命的」と酷評されていた。
後の顛末を考えれば的確な分析ではあるが、この世界の魔法少女って…。

*2
グリーフシードを持たない使い魔を狩っても魔力を無駄遣いするだけであり、
一般的な魔法少女としては杏子の言い分の方が正しい模様。
これに関して、キュゥべえは「マミのようなタイプは珍しかった」と語っている。

*3
+ 『魔法少女まどか☆マギカポータブル』ネタバレ
余談だが、その後まどかはモバゲーで杏子の、『ポータブル』でマミのソウルジェムを投げ、
結局「ほむら以外三人のソウルジェムを全部投げる」という偉業を達成した。
そして『ポータブル』では杏子がマミのソウルジェムを投げ、さやかは自分のソウルジェムを投げ…
???命は投げ捨てるものではない!」

*4
小説版の挿絵に小学5年生のさやかが描かれているが、外見は少年と言われても通用しそうなボーイッシュな印象の少女だった。
男子に混じってスポーツをしていた描写もあり、様々な習い事をこなす「お嬢様」であった仁美と比較して、
さやか本人も分が悪いという認識はあったようである。
+ 小5時代のさやか&まどか(小説挿絵より)
ちなみに当時のまどかは、最初に声をかけられた段階では相手が男子なのか女子なのかはっきりと判別出来ず、
背負っていたランドセルが赤いのを見てやっと女子だと気付いたという有様だった。

*5
「ゾンビ」とは杏子や本人の言だが、実際にはキュゥべえがソウルジェムを通じて苦痛を与えて説明するまで変化を自覚する描写は無い。
つまり戦闘中問題になる(痛みが強すぎて動けなくなる等)レベル以下の感覚は調整されていないと考えられる。
キュゥべえの主張通り不自由がある訳ではないが、重要なのはむしろ、
キュゥべえにとっては理解出来ない「魂の在り処」だと考えた方が妥当だろう。

*6
このやり取りの結末について、脚本家である虚淵氏は「(殺したかどうかは)どちらとも取れる内容にした」と語っており
(書籍『The Beginning Story』収録のシナリオ決定稿でも、描写的に明示されてない形となっている)、
アニメ版の監督を担当した新房昭之氏は、雑誌インタビューにて「殺していない」と明言している。
逆に、ハノカゲ氏の漫画版ではさやかの台詞が追加されており、彼らを手に掛けた事を暗示する描写がなされている。

なお、ホスト達の会話は虚淵氏が実際に電車の中で聞いたものであると雑誌インタビューにて明かされている。
なんという公開処刑
また、声優が無駄に豪華なのは「シーンの関係上、演技力が必要とされる場面であったから」との事。
ただし『ポータブル』では予算の関係から声優は他のモブキャラ同様メインキャラを演じている人が兼任しており、会話の内容も変更されている。


最終更新:2023年07月31日 23:08