バラは僕らの女王様へ 悪いお花はギロチン送り
ヤァ!チョンと切れ ヤァ!切り落とせ
──使い魔たちの囃し歌より
薔薇園の魔女。性質は不信。なによりも薔薇が大事。その力の全ては美しい薔薇のために。
結界に迷い込んだ人間の生命力を奪い薔薇に分け与えているが、人間に結界内を踏み荒らされることは大嫌い。
──公式サイト「魔女図鑑」より
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する
魔女。公式な名称は「薔薇園の魔女」であり、
“GERTRUD”は本編登場時に表記された文字列(通称「魔女文字」)を、有志が製作した対応表により解析したもの。
書籍『魔法少女まどか☆マギカ 設定資料集』によると、読みは「
ゲルトルート」。
同作における「魔女」の定義は
キュゥべえや
ワルプルギスの夜の項を参照。
アニメ本編において最初に登場した魔女であり、
粘液と薔薇に塗れた頭部に加えて巨大な蝶の翅、無数の触手と醜悪さを押し出した外見は、
視聴者に『まどか☆マギカ』における“魔女”がどういうものかを一見で理解させた。
*1
カイゼル髭を生やした
毛玉のような外見の使い魔“Anthony(アントニー)”並びに“Adelbert(アーデルベルト)”を操る。
原作においては第2話「それはとっても嬉しいなって」に登場。
第1話の時点で使い魔に
鹿目まどかや
美樹さやかを襲わせたり、OLを自殺未遂させたり暗躍したが、
巴マミに自身の結界に侵入されてしまい、直接対決の末に彼女に討ち取られた。
なお、設定資料によると性質は「不信」であるにも拘らず、魔女の中で最も使い魔思いの魔女であるとされ、
一度に三種類(Anthony、小さなAdelbert、大きなAdelbert)も使い魔を持つのはこの魔女だけで、
彼らのお髭を整えてあげるのも魔女自身がしており、劇中でも使い魔が殺された際に初めて動き出すなど
この一派の仲の良さは随所に見られる。
+
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その正体 |
第8話にて魔法少女が絶望すると魔女になることが明らかになり、それによって魔女達にも悲惨な過去があることが窺える。
以下はそれに対するファンの予想ないし妄想である。
薔薇が大好きな少女。だが人間不信であり、花だけが友達であった。
その願いも魔女時の行動性質から花を救う、または守るためのものだったと推測される。
そして人間不信から人に絶望し、花のためだけに存在する魔女になったものだと思われる。
別説として、ドロドロの顔に過剰なほどの薔薇の装飾がなされていることから、「 美しくなること」が願いだった可能性も…?
自分の庭を薔薇で気飾り、他人に立ち入られることを嫌うこの魔女は、ありのままの自分を晒すことを恐れていたのかもしれない。
また、「薔薇園」「不信」「部下には優しい」といったキーワードから、
外伝『おりこ☆マギカ』の主人公・美国織莉子こそがその正体なのではないか…との考察もあるが、こちらも考察の域を出ていない。
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また、使い魔の“Anthony”はスタッフ・キャスト達に「キモカワイイ」と評判だったらしく、最終話にもちょっとだけ再登場している。
ちなみに、ページ冒頭の囃し歌は魔女文字の解読の切っ掛けとなった。
ドイツ語の歌と一緒に表示される魔女文字が、歌詞と対応していたのだ。
MUGENにおけるGERTRUD
ワルプルギスの夜の作者である、にんにく氏によって製作されたものが2011年8月23日に公開された。
原作の性質同様、
試合開始時は相手をガン無視し、攻撃されるなどして初めて敵意を向ける。
ハイパーアーマーを常備しており、攻撃速度はゆっくりしている反面、威力は高い。
「肉質」「薔薇園」「怯み」など、様々な要素の変化によってスペックが変化する仕様となっている。
また、大きさによって強さが変わるため、普通のキャラと戦わせる時は適宜調整して戦わせるといいだろう。
ちなみに通常サイズの時点で画面に入り切らないほどであり、恐ろしく強い。
他には
コイツのストライカーとして登場したりしている。
出場大会
出演ストーリー
*1
「シナリオには彼女を見た
さやかが『うわっグロい』という台詞があるのに
実際には見た目が可愛いらしいので、どうしたものかとシリーズディレクターに相談したのですが、
とくに誰も疑問は感じてくれなかったみたいで残念でした」
(公式ガイドブック内 劇団イヌカレー両氏のコメントより)
……あえてコメントは差し控えたい。
最終更新:2023年06月03日 00:34