ゲッコー・モリア

「キシシシシシシ!!」

「早くおれを海賊王にならせろ(・ ・ ・ ・)!!! ()ぐに!!!」

『週刊少年ジャンプ』連載の漫画『ONE PIECE』の登場人物。

条件付きではあるが世界政府によって海賊行為を公認された『王下七武海』の一人。
身長 6m92cm 、年齢48歳の大男で結構高齢。七武海に入る前の懸賞金は3億2000万ベリー。
「他力本願」*1がモットーで好きな言葉は「お前がやれ」であり、大体の事は部下に任せている様子。

10年程前、新世界において現在の七武海・海軍本部と並ぶ三大勢力の一つ四皇の一人である『カイドウ』と渡り合ったとまで言われたが、結果はモリアが全ての仲間を失う形(恐らく全員死亡)で大敗している。
この体験からか、「仲間なんざ生きているから失う」と仲間を失うことに対してトラウマ染みた考えを持つようになり、
「死んでも代えの利く無限の兵士」であるゾンビを主な部下とするようになった。
そんなトラウマを抱えつつも似たような状況のサー・クロコダイルと違い海賊王への夢は諦めていない。
スリラーバーク編以降も再びゾンビ軍団を結成しようと考えるなど、中々諦めが悪い性格のようだ。
実は海賊王を志すと明確にしているキャラは意外と少ないので、まだこれから何か起こすつもりなのかもしれない。
実際、「海賊なんだ、海の上ならどこでもいい」や「本物の海賊には『死』すら脅しにならねぇ」といったセリフや、『自分が「麦わら」に倒されると世界政府が危惧している』と知ったときに本気で怒っていたりと、意外にも海賊の誇りを持った性格である。

「カゲカゲの実」の能力者で自分の影を自由に操る事が出来る
影を武器に変えて攻撃したり影を身代わりにしたりとその用途は多彩。
また、影は「本体に常に付き従う『もうひとつの魂』」であり、他人から切り取った影を死体に入れる事でそれを部下とできる(影は『影の支配者』であるモリアに絶対服従する)。こうして生み出された部下はゾンビと呼称された。
ゾンビの戦闘能力は影の持ち主の戦闘力に、ゾンビの強靭さは影を入れる肉体の強靭さに比例するため、
強力な戦闘能力を持つ持ち主の影と強い肉体を組み合わせれば、影や死体の元の持ち主よりも強いゾンビを作り出すことが可能。
更にゾンビなので不死身であるという、かなり都合の良い兵士を量産できるという恐ろしい能力である。
ただしゾンビは塩とが弱点で、塩を体内に放り込まれる、炎で死体を燃やされるなどされると、影はモリアの支配下から外れてしまう。
前述の理由からゾンビが部下の大半を占めるが、そうでない部下も3人だけいる(後述)。その3人とモリア自身をあわせ、『スリラーバークの4怪人』と呼ばれた。

+カゲカゲの実の詳しい能力。ネタバレ要素多数
  • 影法師(ドッペルマン)
モリア自身の影を実体化させ、自らの分身を作り出す。影法師は本体の意思で自由自在に動き、飛行・変形はお手の物。
関節技や物理技などありとあらゆる攻撃に対して無敵で、威力の高い攻撃を受けてバラバラになっても
すぐさま元の状態に戻ることが可能。この影法師を変形・利用することで後述する多彩な能力を発揮できる。

  • 欠片蝙蝠(ブリックバット)
影法師を無数の小さな蝙蝠に変形させ、相手にかみつかせて攻撃する。血は吸わない。
原作ではバラバラになった状態でルフィのゴムゴムのガトリングを全て受け止め、欠片蝙蝠で反撃したりするなど、
カウンター気味に使うことが多い技。

  • 角刀影(つのトカゲ)
影法師を先端の鋭利なトカゲ状に変形させ、相手を貫く大技。その威力はすさまじく、
後述する巨大ゾンビのさらに倍はあるといわれる巨人族のオーズ.Jrの胸部を容易く貫通させ、瀕死に追い込むに至った。
余談だが、原作コミックではSBSと呼ばれる1話と1話の間に読者からの質問コーナーがあるのだが、
57巻556話の手前にあるSBSにおいて、「ルフィが殺すという表現を使わないのに理由はあるのか?」という質問に対し
「悪~い敵の場合使いますけど、悪い言葉だな~と思って使ってます」
と書かれた直後のページにでかでかと角刀影でオーズ.Jrを貫き、「キシシシ!!!見ろこうやってスマートに殺すんだ!!!」
と言っちゃってるあたりモリアは相当悪いキャラに分類されるのかもしれない。

  • 影箱(ブラックボックス)
影を変形させ、巨大な箱を作り、相手をその中に閉じ込める。
島を割るほどのパンチを受けてもなおギリギリ原型を留めるほどの硬さを持っている。
スリラーバーク編ラストでは影箱にルフィを閉じ込め、島を割るほどのパンチを入れ、
その後足で踏み潰したが、打撃攻撃が効かないルフィに対しては効果が薄かったようだ。

  • 位置逆転
影法師とモリアは常に表裏一体の存在であり、モリアはいつでも影法師と位置を逆転することができる。
影法師自体は無敵であるため、相手の攻撃に合わせて影法師と入れ替わることで超人系(パラミシア)の悪魔の実でありながら
自然系(ロギア)級の防御力を発揮することができる。
さらに、影法師の飛行・変形能力によりあらゆる場所に潜り込むことができ、
ルフィに追いかけられていたはずのモリアがいつの間にか客室で同じ七武海の一人バーソロミュー・くまと対峙していたり、
そのくまと会話していたはずのモリアが突然後述する巨大ゾンビオーズの腹の中に納まっていたりするなど、
神出鬼没な立ち回りができる。

  • 影革命
「影は常に実体と同じ形をしている」という原理鉄則の下、影法師を影に潜り込ませ影の形を変形させることで、
影の持ち主の体を伸ばしたり丸くしたりする等自在に変形させることができる。
本来「実体に合わせて影が変化する」はずが「影に合わせて実体が変化する」ので影の革命、というわけである。
変形させられる側の負担は少なからずあるようだが、本編ではゾンビに対して使っており、
ゾンビは痛みを感じることはないためそこらへんに注目されることはなかった。
なお、影の支配者であるモリアは「影は常に実体と同じ形をしている」という原理鉄則の対象外のようだ。

  • 影切り(カードでは影戯大鋏とも)
相手の影を地面から剥がし、どこからともなく出した挟みで本体から影を切り取る。
影を切り取られると最低3日は昏睡状態に陥り目覚めることはない。
(ただしハゲタカに突かれて目覚めたブルックの例を見るに、外部からの刺激次第では目覚めることもあるらしい)
切り取られた側は影が無くなり、鏡に映らなくなる。更にその状態で太陽の光を浴びると吸血鬼のように 消滅 する。
恐らく影革命の原理が絡んでいるものと思われる。
切り取った影はモリアの所有物となり、モリアと記憶消去や絶対服従の契約をすることで完全な支配下になる。
その影を後述のホグバックの手により作られる「没人形(マリオ)」に入れることでゾンビを生み出すことができる。
影には持ち主の戦闘力(剣術等の技術)が備わっており、強力な影を強力なゾンビに入れることで
より強力なゾンビを生み出すことができ、その最たる例が 魔人オーズ である。

オーズは巨人族(人間の数十倍のサイズと長寿を持つ人型の種族)の中でもさらに倍はある大きさで、
500年前に、滅ぼした島をそのまま持ち帰るという“国引き伝説”を作った張本人。
氷の国で死体が冷凍保存されていたところをモリア一味が回収、ホグバックの手により故障個所を修繕し、
スリラーバーク編においてルフィから奪った影を入れゾンビとして動き出した。
その強さは凄まじく、ルフィを除く麦わらの一味を一時全滅まで追い込むほどだった。

また、まだ生きている人間に切り取った影を入れると、10分程度で抜けてしまうものの影を取り込んでる間影の戦闘力を利用することができる(ただし常人では精神力がもたない)。
作中では100体分を取り込みオーズを圧倒したルフィ(「ナイトメアルフィ」と呼ばれた)と、
後述の「影の集合地」により1000体分を取り込んだモリアが登場した。

  • 影の集合地(シャドーズ・アスガルド)
影法師を無数の紐状に伸ばし、自分の支配下にあったゾンビに付け、影を抜き取り自身に吸収する。
スリラーバーク編では、最後の奥の手としてこの技を利用し、
スリラーバーク内の900体のゾンビ+恐らくストックしていたであろう100体の影をあわせ、合計1000体もの影を吸収し、
オーズと同等か、それ以上に巨大化したモリアはその腕力によりパンチ一発で島一つを真っ二つにするほどの力を手に入れた。


等々、とても一つの悪魔の実で行われる所業とは思えないほど多彩かつ強力な能力の数々は流石は元王下七武海といったところ。
スリラーバーク編自体が全編にわたって「カゲカゲの実の能力」との戦いであったとも言えるほど、
そこかしこでモリアの影がちらつく戦いだった。

本編ではスリラーバーク編で初登場。村をひとつ乗せた巨大船「スリラーバーク」にてルフィ一味の影を奪おうとし、一時強力なメンバーの影を手に入れる事に成功したが、
影を入れると戦闘力が加算される性質を逆に利用され、100体の影を使用したナイトメアルフィにより形勢逆転され敗北。
最終手段として「影の集合地」を使用したが、影を制御しきれずに判断力を失い(そもそもいくらパワーがあろうとゴムであるルフィに打撃は効かない)、
ルフィの猛攻によってダメージが限界点に達し、全ての影を取り戻されるという完全敗北を喫した。
その後部下達の手でなんとか生き延び、エースの処刑をめぐるマリンフォード頂上戦争にも参戦。
しかし、ゾンビ兵はあっけなく弱点をつかれたり、白ひげの援軍に打ち負かされるなど他の七武海に比べて目立った戦果を挙げておらず、
その終戦後政府の命令を受けた他の七武海により「役立たず」として殺されかける。
しかし突如消滅(おそらくアブサロムが助けたものと思われる)し行方不明となる。
世間では頂上戦争で戦死したという虚偽の報道がなされ、七武海を除名された
実際は消えた際には瀕死の状態であり、生死は不明であるが…今後の再登場に期待される。

名前は「月光」や「蝙蝠(ゲッ「コー・モリ」ア)」、「Gecko(ヤモリ)」、「モリアオガエル」など、色々掛かっているらしい。
ケッロー・モリヤ?違う違う。

CVは同作でジンベエの声も担当している宝亀克寿氏。

+主な部下達
  • ドクトル・ホグバック
天才外科医と言われていた医者で超一流の腕前を持つが、
「患者を助けるのが鬱陶しい」「人間の中身などどうでもいい」など倫理観が欠如している。
好意を寄せていた女優・シンドリーが死亡した事で落ち込んでいた所にモリアと出会い、
シンドリーを復活させることを条件にモリアに仕える。
下記のゾンビを作るために影の入れ物となる死体「没人形(マリオ)」を作り出していた。
スリラーバーク編一の外道であり、スリラーバーク崩壊後はさっさと逃げると思われたが、
意外にもモリア敗北後はモリアを連れてスリラーバークからアブサロムと共に海へと逃げ出した。
本人曰く「このまま敗北者として終わる気は無い」ようで、戦争編ではホグバックが作ったと思われるゾンビが登場している。
モチーフは「南海キャンディーズ」の山ちゃん。上記のシンドリーは「南海キャンディーズ」のしずちゃん。

  • アブサロム(墓場のアブサロム)
ホグバックの手によってライオンの顎、ゾウの皮膚、クマとゴリラの筋力を移植された改造人間。ゾンビではない。
「スケスケの実」の能力者の透明人間で、自分や自分が触れているものを透明化することができる。
能力を悪用して女湯を覗いたりするため、部下のゾンビ達からは「エロリーダー」「エロサロム」などと呼ばれている。
花嫁を探していて、本編中ではナミを花嫁にしようとした。
しかしそのことに加え「(女湯を覗くために)スケスケの能力者になる夢を潰された」というサンジ
一方的な怒りを買うことになり、戦闘では完全に叩きのめされる。
その後なんとかナミを連れ去るものの、最終的にナミの攻撃により倒れた。
二年後には神出鬼没で野郎の喜ぶ記事を多く書くフリーライター「アブサ」なる人物の噂があり、SBSにて
アブサロムだと明言された。

  • ペローナ(ゴーストプリンセス)
「ホロホロの実」の能力者の霊体人間で、自分の霊体を自在に生み出す事ができる。
触れた相手をネガティブにする、本人の分身でもある「ネガティブホロウ」を複数生み出し、島の各所や直接対決で
ルフィ・ゾロ・フランキー・サンジを戦闘不能にまで追い込む。
しかし元々ネガティブなウソップには通じず、戦闘で最終的には敗北した。
その後、オーズやルフィたちを恐れ部下のゾンビ達と共にスリラーバークから逃走を図ったが、王下七武海の「暴君バーソロミュー・くま」の能力によって遠くの国へ飛ばされてしまう。
後に飛ばされた国で、くまによって一味がバラバラにされたゾロと出会い、2年後に「約束の場所」へとゾロを送った。
ゾロのためにわざわざ道案内をしたり言いくるめるなど割といい関係になっている。

「元々モリア様には遊び感覚で付き合ってた」らしいが、飛ばされた先でモリアの名を呼んで泣いたり、
モリア戦死の報告を聞いて泣き喚く等、相当モリアを慕う節が見える。


MUGENにおけるゲッコー・モリア

Revolber氏が製作したものが公開されている。
ドット絵板の氏のイラストにダウンロード先が書いてあるのでほしい人はチェックしよう。
手書きだが枚数が多くぬるぬる動き、また音声もアニメから多数持ってきている。
その分ファイルのサイズは大きめだが相応にクオリティもかなり高い。

かなり巨大なキャラで喰らい判定がかなり大きく、「原作でジャンプしてるシーンが一度もない」ということでジャンプも出来ない。
技は原作を中心にアニメやゲーム「アンリミテッドクルーズ」からも取り入れられており、一部格ゲー的にアレンジも加えられている。
主には自分の影を操り攻撃をする。影に攻撃を当てるといったん消えるので、出が早い攻撃を持つキャラなら潰せなくは無いが
後ろから攻撃してくる技もあり簡単ではない。また本体を攻撃されると影も消えるという弱点があるので
近づかれたら移動中無敵のダッシュや当て身技を使い逃げるか、影を引き寄せて身代わりにするといった行動をすると原作っぽい。

特殊なシステムとして「影法師ゲージ」と「影吸収量」がある。
「影法師ゲージ」は画面下にあるゲージの事で一部の技を出すのに必要。それらの技を使うと消費され攻撃を当てると回復していく。
「影吸収量」は必殺技の「俺の力となれ!」を使うと増え、一時的に一部技の威力が上がる。
重ね掛けが可能で何回も使ってから攻撃を当てるととんでもないダメージが出る。

また、条件は面倒だが即死級の超必殺技を複数持っている。
AIは簡易とのことだがデフォルトで搭載されている。
2015年の11月にyanagi氏によるAIが公開された。

専用ステージも製作されている。

出場大会

その他



*1
よく誤解されているが、「他力本願」は決して「他人の力に頼り切って物事を成すこと」という意味ではない。
仏教の一宗派である浄土真宗の開祖・親鸞聖人が生前よく用いていた言葉であり、「他力」とは「他人の力」ではなく「阿弥陀如来の御力」のこと。
「『南無阿弥陀仏』と唱えれば、どんな人でも死後、仏様から救っていただける。お浄土へ行かせていただける」という意味の言葉である。
親鸞本人もこの言葉が一般大衆に勘違いされて広まったことを気にしていたらしく、
経文などでもなるべくこの言葉を使わないようにしていたという逸話がある。「仏力本願」と言い換えたりとか。
と言うわけで原義からすればモリアのモットーを表すのにこの言葉は不適切なのだが、彼が登場した時点で既に誤解の方の意味で使う者が多数となってしまっており、
「お前じゃ役不足だ」「貴方では役不足ですわ」のように誤用も定着してしまえばその意味も正しくなるのが言語の特徴であるので、今は特に間違っているとはいえない。