アイリ








 身長:161cm
 B:86
 W:56
 H:83
 職業:メイド
 武器:鎌
 防具:特になし
 好きなもの:美女の精気
 嫌いなもの:この世から消えてしまうこと
 趣味:ダンス

「お帰りなさいませ、御主人様。今日は3人、冥土にお連れいたしましたわ」

ホビージャパン社より発売されている美少女イラスト集対戦型ゲームブック『クイーンズブレイド』に登場する美闘士の一人。
それっぽい肩書だが女神アフロディーテに仕えているわけではない
(そもそも本作の「美闘士」とは、
 「女王決定戦クイーンズブレイドに参戦した女性」「強さと美しさを兼ね備えた女闘士」と言う意味でしかないので、主義主張や所属は関係無い)。
南斗水鳥拳伝承者の妹でもない…が、大会では名前をネタにタッグを組んで出場してることも。
同作のアニメ版とPSPのSRPG『クイーンズブレイド スパイラルカオス』にも登場している。
キャラクターデザインは『まほろまてぃっく』アニメ版のキャラデザを務め、『ストライクウィッチーズ』では監督を務めた高村和宏。
アニメ版での声優は『とある科学の超電磁砲』の佐天涙子役や『真・三國無双』シリーズの王元姫役などの 伊藤かな恵 氏。

キャッチコピーは「冥土へ誘うもの」で、それを含めた「冥土へ誘うものアイリ」が正式名称。
異界の住人や不死の魔物を使って大陸支配を目論む“沼地の魔女”に仕える召使いで、
異界から召喚された死霊(レイス)で、魔女に服従の魔法をかけられている。
しかし本人はこき使われていることに対して不平も言わず、ただただ健気にご奉仕に励んでいる。
死霊といってもアイリの肉体は所謂霊体ではなく、この世で完全に実体化している。
服だけはアイリの思念が生み出すイメージであり実体ではないが、普通の者の目には実体であるかのように映る。
アイリは生者の精気を吸収し続けないとこの世に留まることができない。生き物の身体に直接触れることで、精気を吸い取ることができる。
手下の“低級霊ブラザーズ”を絡みつかせて犠牲者を動けなくした後、恐怖を味わわせながら吸い取る精気が特に美味らしい。
また、アイリの感覚は少々変わっていて美女がおいしそうな食べ物に見える(特上ステーキとか生きのいい魚とか)という。
相性の悪い聖職者は脂がのりすぎていると見え、実際精気を吸うと悶絶してしまう。
魔女は手っ取り早く大陸を支配するために、クイーンズブレイドに軍団の精鋭を送り込んだ。
美女の精気を好物とするアイリは、大喜びで御主人様のためにご奉仕するのであった。

所謂「冥土のメイド」というオヤジギャグ駄洒落がそのままキャラクターになったもの。
「どうせやるなら名前はミヤゲだろ」と突っ込まれたりもしている。
メイドだけあって「○○ですわ」とお淑やかな口調と立ち振る舞いをする。
特殊能力は素手で触った、あるいは触られた相手の精気を吸い取る(ただし生者のみ)事ができ、姿を透明にすることも出来る。
ただし、その多芸さに反し初期HPは低め、頭を使う立ち回りが要求される上級者向けキャラとなっている
上記の通り服は自身のイメージ、つまり実体化していないため服だけ鏡に映らない。またその気になればどんな服にする事も可能。
原作でも鎌に写った姿が裸となっている(刃の大きさの関係で胸より上しか写ってないけど。乳輪が見えてる気もするが鎌の錆だそうな)。
そして「ダメージを受けた」と認識すると破損… というかぶっちゃけ脱げる
まあ他のキャラクターもダメージを受けると景気よくガンガン脱げていく作品なのでアイリに限ったことではないが。

ゲームブックにおいては、回復技が豊富だが初期HPが低く格闘も苦手なため、ダントツで最弱
「取れる行動の広さ」「攻撃判定の強さ」と言う『クイーンズブレイド』において最も重要な要素2つが両方欠けているため、
全回復という掟破りの技を持つにも拘らず勝てる要素が存在しない。
初心者相手ならわからん殺しが出来なくもないが、中級者以上同士の戦いならこの辺りを通り越してこの辺りである。
ただし生気を吸い取る特殊能力は、上記の通り触れられても(攻撃を受けても)発動するため、
素手でしか攻撃できない相手とは非常に相性がいい……剣と魔法の世界だが
(また、アンデッドゴーレム等の「生気が無い(生きていない)」相手には当然無意味)。

しかも、地力がほんっとうに低いので、素手の相手にも結構負ける。
例えばメローナは「自身の身体を変形させて攻撃するので、飛び道具を除き全て接触攻撃・飛び道具は体力消耗」
と言う設定なのでアイリの方が圧倒的に相性がよいのだが、それでも負ける。

そんな残念な性能のせいか、アニメ版ではぽんこつキャラ扱いである。

『クイーンズゲイト スパイラルカオス』ではメイド繋がりという事でいろはとのFIG(合体技)がある、その名も「二人で御奉仕」
アイリの能力で二人の身体と獲物を入れ替えて攻撃をする技で、そのため鳳麟・凰嘴を持ってかなり困惑しているアイリと、
鎌を持ち低級霊ブラザーズを従えて勝気な表情をしたいろはが見られる。
なお服はイメージのはずだが、いろはが「服を脱ぐ」と認識するためかアイリと入れ替わったまま使う「夕鶴の舞」で普通に服を脱ぎ捨てる。
ただしいろは自身に下着の概念が無いためか下着は脱がなかった。それ以上脱いだら色々と面倒になるからとは言ってはいけない。
鶴には変身できないため鳳麟・凰嘴で斬り付けるだけである。
2:31~

+ 元ネタ
『クイーンズブレイド』シリーズは、米フライング・バッファロー社の対戦型ゲームブック
『ロストワールド』(某恐竜映画とか神出鬼没の強欲商人とは関係ない)を原型としている。
原型作品自体も1985年には日本語版が出版されたものの、日本ではブームになれずに8冊で終了している。
一方、本家アメリカでは新作が作り続けられている歴史あるシリーズである。
ちなみにシステムは同じなので、『クイーンズブレイド』と『ロストワールド』での対戦も可能。
対戦バランスは補償しないが(クイーンズブレイドのキャラクターは元ネタより強化されている*1)。

『ロストワールド』にも女性キャラは居るが向こうのデザインなので基本的にムキムキマッチョ。
(『クイーンズブレイド』にも筋肉女が居ない訳では無いが、案の定、人気が無い)
『クイーンズゲイト』はトレジャーハンターのアリス(扉を開く者アリス)が異世界を繋ぐ扉「クイーンズゲイト」を開いた事により、
他社のキャラが参戦して来たと言うシリーズ。当然、服を破かれても版権元が文句を言わないキャラクターが参戦している。
おかげで彼女等が参戦しても、清楚キャラの彼女は無理とも言われている。彼女は話題にも上らないが。

システムは、ぶっちゃけ複雑なじゃんけん。
お互いの行動を同時に宣言し、表から結果を出してダメージが決まる。さらに次の行動にボーナスや制限が加わったりもする。
表から飛ぶ結果のページには、皆さんお待ちかねのエロい絵が描かれている。
なお、本の絵は自分から見た相手の姿を描いているので、お互いの本を交換してプレイする。
つまり自分がアイリなら、本を渡された相手がアイリの姿を眺めるのである。勿論自分は相手から渡された本を見る。
ニコニコでは唯一の原作プレイ動画(ただしアイリは出ていない)

生憎、ニコニコでは絵の鑑賞動画意外は、アニメやスパイラルカオスばかりである。
動画向きでないから仕方ないとも言えるが、カードゲーム版の方がゲームブック版より多かったりするのは悲しい所。
美少女イラスト集扱いであって、ゲームブックとして遊んでいる人間は極少数と言ってはいけない

実はクイーンズブレイドの第一期作品は「ロストワールドのキャラクターの絵柄を変えただけ」というキャラクターが多く、
アイリもその一人で、元シリーズ中の「ゆうれい男(Wraith with Sickle)」が彼女の原型にあたる。
…日本の萌え文化、パねぇ。まぁ美少女死神がわんさと居る業界だし。
尤も、そのおかげで1985年版と違い、日本でも人気シリーズになったのは事実。
その姿を見た大抵の外人は「なんでこんなに目のでかい奴ばかりなんだ?」と思ってるとか思ってないとか。
1分24秒で分かる海外から見た日本の文化(18禁注意)

ちなみに、第二期以降の作品は完全新規キャラも増えたが、ゲームバランスが変わったため、
彼女に限らず第一期キャラの殆どが弱キャラとなってしまった。
ただし原作ゲームブックだけの話で、アニメやスパイラルカオスなら強キャラだったりする場合も。
でもアイリ達は敵役(しかも中ボスクラス)なので、噛ませだったりする場合があるが。
まあ、元々第一期の時点でも弱キャラと強キャラの格差は激しかったのだが……。
尤もロストワールドの原作者はあまり対戦バランスを気にしていないらしい。
そこは格ゲー補正を効かす対戦格闘ゲームと、RPG的な世界観をしている当シリーズの違い、
もしくは「弱いキャラを使うほうが悪い」と言うアメリカ人的な考えである。
クイーンズブレイド第一部のラスボスも、一人だけGANGAN必殺技(条件は相手体力を5(3~5割)減らすだけ)を使うし。

……そもそもキャラ間のバランス以前に、ゲームとしての基本システムがいろいろと不備だらけで、
「熟練すれば熟練するほどつまらなくなる」ようなゲームだったりする。
ゲームと言うより画集と考えた方が良いし、実際購入者も大体そういう扱いをしている。

二次創作界隈だと、原作における同僚のメローナと比較的絡むことが多い。
また、アニメ版二期以降に一時的に同行したことからカトレアの息子ラナの相手役を務める機会も多め。主にR-18的な意味で
……というかOVAでもショタっ子との絡みを用意されるなど、公式でもそういう立ち位置になりつつある印象も。


MUGENにおけるアイリ

muko氏(無虚氏)による『クイーンズブレイド スパイラルカオス』のグラフィックを使用したものが公開されている。現在はβ版。
氏のサイトは2019年のYahoo!ジオシティーズ終了に伴い消滅してしまったが、OneDrive自体は健在なので現在も入手可能。
殆どの行動をAPゲージを消費して行う。APの最大値は100。APが半分以下の場合相手が受身を取れるようになる。
AP量が足りなくても技の発動は出来るが、その場合赤い点滅状態となり、一定時間のペナルティが発生しAPが溜まらなくなる。
APゲージが溜まる条件としては、APを消費する技以外の行動を取ると溜まっていく(食らい中も溜まるが上昇率は減少する)。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会



*1
単純に数値等が強くなっただけでなく、薄着になったおかげで強くなったというのもある。
これはロストワールドの追加ルールに、薄着キャラには鎧を着せる事が出来るオプションがあるため。
クイーンズゲイトのキャラクターは元ネタが鎧を着ていてもエロ重視のため薄着なキャラが多い。
ならば素の防御力が低そうだが、お供の猿が守ってくれたり、お札で結界を張っていたりで、
防御力が元ネタと変わらなかったりするから問題。
しつこいが、クイーンズブレイドで遊んでいるのは極少数だし、ロストワールドまで持っているマニアは更に少ないし、
和訳されていない追加ルールまで持っているマニアは更に更に少ないけどね!


最終更新:2023年08月27日 01:08
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