ズフィルード


「さあ、いでよ…バルマリィの創世神、ズフィルードよ…!」

バンプレストの『スーパーロボット大戦』シリーズに登場する、ゲームオリジナルのロボット。
その名はヘブライ語で「監視」を意味する。
作品設定上は「ズフィルード」とはバルマー星における創世神の呼び名。
神とされる霊帝の事でもあり、また霊帝が駆る神体(ゲベル・ガンエデン)の事でもある。
そして「7つのバルマー艦隊が目となり手となり剣となる神の在りようを、艦隊1つに当てはめる」というコンセプトにより、
この機動兵器も創世神ズフィルードの名を冠している。

デザインは天のゼオライマー等を担当した森木靖泰氏。
初出はこいと同じく『新スーパーロボット大戦(以下新スパロボ)』で、宇宙編のラスボス。以後、様々な作品で登場する。
しばしば「ズフィールド」と誤植されるが、「ズフィルード」が正解なのでお間違えなく。

バルマー帝国(ゼ・バルマリィ帝国)最強の機動兵器と呼ばれる機体。バルマー帝国の超大型母艦「ヘルモーズ」に一機ずつ搭載されている。
その形は定まっておらず、メギロート等の偵察兵器が敵対勢力の情報を採取し、
体を形成している物質「ズフィルードクリスタル」(DG細胞のようなもの)が自らの形を得た情報を元にした姿に変えていく。
『新』の地上編のラスボスであるデビルガンダムと対をなす、
「自己再生」「自己進化」「自己増殖」を備えたスパロボオリジナル版デビルガンダムとでもいうべき存在。

『α』では幾度もSDF艦隊と戦ったため、魔装機神サイバスターや真ゲッターマジンカイザー等の情報を参考に形成された人型タイプ、
αの文中、そして第3次αに登場したズフィルードは、
ゼントラーディの艦隊と争っていたため、顔が正面に付き体が大きなクリスタルの塊となる戦艦タイプ「ズフィルード・エヴェッド」であった。
その性能は、たった一機でゼントラーディの一個艦隊を壊滅させられるほど。

『α』の人型タイプは準ラスボスポジションだけあって非常に性能が高く、火力面では前哨戦のヘルモーズ共々極悪な攻撃力を持ち、
特に必殺武器の「ジーベン・ゲバウト」は、装甲とHPをフル改造したスーパーロボットでも一撃で即死or瀕死に追いやるほどだった。
『第3次α』の戦艦タイプはHPが高く、さらにバリアや移動後使用可能なMAP兵器を持っているものの、『α』ほどの厄介さは見受けられなくなった。
あとデザインが非常にダサい

パイロットは主にラオデキヤ・ジュデッカ・ゴッツォ(CV: 速水奨 )。
ゼ・バルマリィ帝国辺境銀河方面監察軍所属の第7艦隊司令官であり、ヘルモーズの艦長も務めている。
副官のユーゼス・ゴッツォと共に地球圏にやってきて、念動力者「サイコドライバー」や、数々の超兵器を発掘・採取するために地球へ偵察・攻撃を仕掛けてくる。
非常にカリスマ性が高く、数々の部下に加え、地球圏の名高い人物達を味方に引き入れる手腕を持つ。
+ その正体(αシリーズ設定)
その正体は、ユーゼス達ゴッツォ家によって作られた人造人間「ハイブリット・ヒューマン」。
艦隊指揮官となるべく優れた能力を有する「ジュデッカ・ゴッツォ」タイプの内の一体である。
さらに言うならば、オリジナルの「ラオデキヤ」は作中より10年前、ゼントラーディ軍との戦いで戦死しており、
αに登場するラオデキヤは、副長ユーゼスによって都合よく調整を受けたデッドコピーである。
そのため、オリジナル程の力を出す事が出来ず、ズフィルードの真の力は引き出せていないらしい。
作中ではラオデキヤが討たれた後に、ユーゼスと共にズフィルードクリスタルのリミッター解除で増殖した4体のズフィルードとラオデキヤが現れ、
全ての黒幕はユーゼスであり、ラオデキヤはただの傀儡でしかなかったという事が明かされる。
ちなみにこの一連のネタばらしの際にユーゼスが言い放った台詞こそ、かの有名な それも私だ である。

+ ところが…
ドリームキャスト移植版である『スーパーロボット大戦α for Dreamcast』における、
「『α』がシリーズを重ねず一作目で全て完結する」というコンセプトで作られた特別ルートにおいては、
ラオデキヤに自らとどめ刺したことで帝国に対して反乱を企てた形になるユーゼスに対して、反乱対策の仕掛けが発動。
ズフィルードの部品として組み込まれていた、霊帝自らが造り出した7人存在するオリジナルの「ジュデッカ・ゴッツォ」の1人、
真のオリジナルのラオデキヤが目覚め、反逆者であるユーゼスを逆に粛清した。
ある意味で雪辱を果たした形にはなっている。黒幕(笑)になったのも私だ
しかし、ズフィルードの真の力を引き出したこのオリジナル「ラオデキヤ」も結局SDF艦隊に敗れ、
巡り巡ってラスボスになったのは結局こいつだった。

また後の『第3次α』に、コンパチ色違いのエペソ、ヒラデルヒア、サルデスの3名のジュデッカ・ゴッツォが登場する。
それぞれがヘルモーズとズフィルードを所持していたが、時を経て力を付けたSDF艦隊改めαナンバーズに敗北する。
しかし、最終的にはエペソ以外の2名は生き残り、αナンバーズの味方側になる(あくまで味方側なだけで仲間にはならないが)。
『α for Dreamcast』のオリジナルジュデッカ・ゴッツォの設定などは無かった事になり、ズフィルードも広域殲滅型形態との事だが、
プレイヤーからは『α』の時より明らかにデザインと性能が劣化しているという声も多い。
まぁ、初出の『新』で見せた「敗北後に何故かフラフラとヘルモーズ主砲の前に出て自滅する」という醜態よりかはずっとマシであろう。


MUGENにおけるズフィルード

hyuga氏による『α』のスプライトを使用したものが公開されている。
元のスプライトがかなり古いが、MUGEN上であまり違和感なく動かされている。
氏のキャラ特有の派手なカットインやエフェクトももちろん搭載され、戦闘が非常に賑やか。
攻撃中にはスーパーアーマーが付与され、単発火力が非常に高いボス仕様となっている。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会

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最終更新:2022年08月10日 14:51