オルガ

候補が複数存在します。
  1. ゴジラ』シリーズの怪獣「オルガ」 → 本項で解説
  2. 『鉄血のオルフェンズ』の登場人物「オルガ・イツカ
  3. キャベツ太郎氏作のオリジナルキャラ「オルガ・スミェルチーロ



1999年に公開された映画『ゴジラ2000 ミレニアム』に登場した怪獣
別名「宇宙怪獣」。身長75m、体重4万t。

元々は6千万年前にUFOに乗って地球に飛来した宇宙人「ミレニアン」だったが、海底に沈んで活動を永らく停止
そして、遥かな時を経た西暦1999年、鹿島灘沖にて探査艇が当てたサーチライトの光で復活する。
長い宇宙航行に耐える為に量子流体化してしまった肉体を取り戻すため、ゴジラが持つ特殊な細胞小器官「オルガナイザーG1」を狙い、
東海村上空での自衛隊との三つ巴戦を経て、新宿にて遂にゴジラから細胞を吸収することに成功する。
しかし、オルガナイザーG1はゴジラ以外の生物には制御できず、一時は元の姿を取り戻したもののすぐに崩れてしまい変異
怪獣オルガの姿へと成り果ててしまった。

オルガに変化して以後は、左肩から放つ波動攻撃や、周囲の物体を宙に浮遊させる超念動を攻撃手段として用いる。
また、オルガナイザーG1を取り込んでいるため非常に再生能力が高く、左肩部を丸々吹き飛ばされるほどの重傷を負っても瞬く間に再生してしまう。
ただし、オルガ自身はオルガナイザーG1を生成できるわけではなく再生する度に消費している。
ゴジラとの激戦の最中、噛み付いてエネルギーとゴジラの細胞を吸収し、身体に鱗を生やすなどして更に変異、
最終的には大きく裂けた口でゴジラを丸呑みして背ビレまで生やしながら完全な同化を図ったが、
ゴジラの体内放射で消し飛ばされ、吸収したオルガナイザーG1も根こそぎ焼かれたため再生できず、
そのまま炭化する最期を迎えた。

(以上、Wikipediaより抜粋・改変)

ゴジラ由来の細胞組織をベースに生まれるというあたりはビオランテを思わせるが、まさかの死因まで一致というのはなんとも因果を感じる
(ビオランテも丸呑みを試みて体内からの攻撃で爆散)。

ちなみに海外だと、『2000』が劇場公開されていたということもあってかオルガの人気はかなり高いようである。
もとは海外製のゲーム『ゴジラ怪獣大乱闘』シリーズにもGBA版を除く全てに登場していることからもそれが窺える。
また余談だが、2014年版『GODZILLA』に登場する怪獣・ムートーは、オルガに似たシルエットをしていたりする。
ついでに言うと倒され方も微妙に似てる気がする

+ 変身前のミレニアン
……どう見てもタコです、本当に(ry
ゴジラシリーズの宇宙人としては珍しくまともな地球語を話さず、コンピューターの画面に、
「支配」「千年王国」などの単語をランダムに表示して宣戦布告を行った。
ちなみに映画では宇宙船に潜んでいたミレニアンは上記画像の一人だけであったが、
劇場公開当時に「別冊コロコロコミック」にて連載された龍村もんど氏の漫画版では、
数十~数百人規模の複数人が肉体を失い、一つの液状へと混じり合って眠りに就いていた描写がなされている。
外見も地球人に似たヒューマノイドタイプの異星人だったが、結局映画同様にオルガナイザーG1に適応できず、
その上UFOをゴジラに破壊された怒りの衝動から、全てのミレニアンが混ざった状態でオルガに変貌している。
こちらでは人語を解し「個人の欲望を捨てた自分こそ地球を支配する資格がある」と主張していたが、
結局個人の肉体に執着する様子に宮坂から呆れられている。

……ところでこのタコの顔、前年に公開されたハリウッド版ゴジラを監督したローランド・エメリッヒの代表作、
『インディペンデンス・デイ』のエイリアンに若干面影が似ているような……?
というか、実を言うとオルガのデザインがそっちのマグロ食ってるようなイグアナゴジラをモチーフとしており、
「日本のゴジラがアメリカのゴジラを倒す」という意識もあったとのことなので、もしかしたら…。

なおその5年後、本当に日米のゴジラが映画の中で戦い、言うまでもなくアメリカの方が秒殺されるという展開が起きるとは誰が予想出来ただろうか。

+ 映像作品以外でのオルガ

アメコミ作品『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』版オルガ


2013年刊行開始のアメコミ『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』では侵略宇宙人の配下の怪獣として登場。
ガイガンとのタッグでゴジラとMOGERAと戦うが、途中乱入したジェットジャガーの意外な戦法の前に敗北する。
敗北した細胞はUFOに回収され、その優れた再生能力で再生しつつあったが、
ビオランテの襲撃を受けた際に侵略宇宙人母艦から排出、宇宙へと飛んで行った。
本作は2017年に株式会社フェーズシックスより日本語翻訳版が刊行されており、オルガは日本語版では2巻に登場する。

小説作品『GODZILLA 怪獣黙示録』、『プロジェクト・メカゴジラ』版オルガ

アニメ『GODZILLA』3部作の前史小説『GODZILLA 怪獣黙示録』設定上で、
トルコのイズミルに出現した怪獣で、その後アンカラも襲撃したと語られている。
推定死傷者数は約115万人で、これは怪獣災害の中でも軽い方とされているが、
実際にはイズミルは当時地球で最大規模の難民キャンプがあり、上記の数はその難民の死者を含めていない数値である。
当時のトルコ政府は難民を巻き込む攻撃を躊躇したためオルガへの対応が遅れており、
辛うじて生還した小説の語り部は「難民を含めれば1千万人ではとても足りない」と語っている
(難民の流出を防ぐためか、介入したロシア艦隊が兵器を使用したのはオルガではなくて難民が標的であったという話も存在する)。

本来、トルコ政府と難民の代表達は何とか協力して怪獣災害に対抗すべく連合する話を詰めていたのだが、
オルガの出現により大勢の人材が失われ、頓挫してしまった。

+ イヤな余談
この作品のオルガが宇宙怪獣かどうかは明かされていない(数少ない生還者にも直接オルガを見た者は確認されていない)。
一応、その後の研究では、死骸から採取した体組織から宇宙由来の成分が発見されたため、
宇宙生物ではないかという仮説が出ているとのことだが断言はされていない。

時系列的には、オルガの件で大量の人口が失われたうえにトルコの救援を巡り各国が対立、
その後最大の難敵であるゴジラの存在が確認された後に、
地獄に仏と言わんばかりに、異星人である「エクシフ」と「ビルサイド」が地球人と接触することになるのだが、
この二つの異星人のモチーフは昭和ゴジラで地球を侵略した異星人であり、
かつ、「FINAL WARS」を知るファンからは原作のオルガが宇宙怪獣ということもあって、
「地球人主導の地球連合を防ぐために当時の地球最大の人口密集地であったトルコに、作為的にオルガが差し向けられたのではないか」
と考察されている。

ゲームにおいては『ゴジラ怪獣大乱闘』シリーズに登場。
一作目は隠しキャラ、次作『ゴジラ怪獣大乱闘 地球最終決戦』では通常時の最終ボスと割と重要ポストを任されており、
操作キャラではないものの『地球最終決戦』一部ステージではミレニアンも登場する(何故かミレニアンの方がサイズがでかいが)。
また、海外でのみ発売された続編『Godzilla: Unleashed』でも参戦しているが、ゲームボーイアドバンス版では容量の都合で削られ不参戦。
キャラ性能としては動作は鈍いが、大振りで攻撃範囲に優れた豪快な攻撃を持ち、投げ技も得意。勿論、波動攻撃も使える。


MUGENにおけるオルガ

ザ・ネクスト等の作者でもあるnamasu氏により、手書きキャラとして製作されたオルガが無限ロダで公開されていたが、
現在は同所の閉鎖により入手不可能。
氏曰く「ミッシングパワーカンフーマンの差し替え+流用なので、CNS以外は改変公開OK」とのこと。
AIは簡易なものらしいが、本体の攻撃力が非常に高い上に、同作者のネクスト同様に動きが素早いため、
並キャラ相手なら良い勝負をすることもある。
また、更新によりナイトメアガメラのライフ自動回復が実装され、より手強くなった。

ちなみにオルガ公開前に同氏による未完成版が「ちびオルガ」として無限ロダで公開されていたが、後に削除されている。

出場大会



最終更新:2023年09月25日 18:35