マロ


「ぼくは、ケロケロ湖から来た カエルの『マロ』 といいます。
 カエルだけど ジャンプが まったく 苦手なんです。」

任天堂とスクウェア(現スクウェア・エニックス)が共同制作したゲーム『スーパーマリオRPG』に登場するキャラクター。
お遣い途中での一難をマリオに救って貰ったことが切っ掛けで最初に仲間になる男の子。
カエルを自称するものの、白くてフカフカなマシュマロのような体自在に手が伸びる等、
「お前のようなカエルがいるか」と突っ込みたくなる外見なのだが、
赤ん坊の頃にカエル仙人に拾われ育てられたという生い立ちから、本人は自分のことをカエルだと思い込んでいた
(ちなみに出生を明かされた時、カエル仙人の元にいたオタマジャクシジュゲム達は物凄く驚いており、
 一緒に生活していた彼等もマロをカエルだと信じていたようである)。
自分をカエルだと思い込んでるマシュマロマン
泣き虫で大変臆病な性格をしており、よく転ぶなどドジな面が多い。泣き出すと雨を降らすという不思議な力を持っている。
自分の出生を明かされてからは、本当のパパとママにフカフカしてもらうためにマリオの旅に同行することを決心する。
それ以降は少しずつ勇気のある面も見せるようになっていった。でもやっぱりよく転ぶ。
作中では妙に喧嘩っ早く暴走しやすく、プライドが傷付けば子供ですら殴ろうとするマリオクッパのストッパー及びツッコミ役であり常識人枠

+ ネタバレ注意
その正体は、雲の上にある王国「マシュマロの国」の王子様。
赤ん坊の時に雲から落っこちて、親と離れ離れになってしまっていたという過去が明らかになる。
物語後半にて一行はその王国に立ち寄ることになるのだが、その際に数年間行方不明であった王子の偽者を手配し、
その王権によって国を支配しようとしている者の存在を知ることになる。
住民や城内に閉じ込められていた使用人の助けもあり、マリオ達は見事撃退に成功。
その後、マロは改めて城に入城して両親との再会を果たし(この時雨が降る演出が挿入され、外で待機していたマリオが傘を差す)、
エンディングでは無事に王子として迎え入れられた。


原作での性能

戦闘では主に天候変化の力を使った魔法使いタイプの戦い方をする。
序盤における救済キャラであり、早い段階から全体魔法、回復技を覚えるため序盤~中盤は重宝する。
反面強力な対抗馬がぞろぞろ仲間になる中盤以降は、自慢の魔法の面でも影が薄くなりがち。
初期から覚えている全体攻撃のFP(所謂MP)は非常に軽く、次に安い技はFP6、他は全て2桁の所をたったの2で使えるのは大きな利点だが、
HP・攻撃・防御は全キャラ中最低で、物理攻撃・防御共に不向き。所謂である。
魔法能力も属性の影響を受けやすく、相手の弱点や無効をよく知っている必要がある。
味方で属性・属性の魔法を使える持つ唯一のキャラクターなので、効果的に使えば敵の弱点を突いて大ダメージを与えることも可能だが、
当然ながら該当の属性が無効の相手には全く効かない。
一応カジオー軍団のボス達は金属っぽい外見通りに雷属性弱点の連中が多いのだが、
メカメカしく斧がモチーフなのに無効のオノフォースなど、意外な奴もいるので注意。
また、ラスボス(戦闘中に形態変化する)は1つを除き物理防御が高く、雷弱点の形態と氷弱点の形態があるのだが、
攻撃1.5倍ダメージ半減の超バフとか毎ターンベホマズンみたいな対抗馬との席の奪い合いに勝てるかというと……。
そもそもそいつらにウリの魔攻や魔防でさえ負けていたりする。
ついでに雷属性はともかく氷属性の魔法の方は威力も燃費も微妙な上に、道具を使えば誰でも使えてしまう。
最終技の「キラキラおとし」は無属性全体攻撃なので安定したダメージ源にすることも可能…なのだが、最終技で一番威力が低い上に、
最大威力を出す場合はアクションコマンドを16回も決める必要があり、エフェクトがとんでもなく長くなるのでテンポも最悪。
さらに追い討ちをかけるかのごとくマリオ以外の最終技は全て無属性全体攻撃な上、ピーチの最終技にも威力で劣り、
ジーノの中盤技の方がより低FPながら近い威力を出せてしまうという…。
ちなみに回復魔法の方も序盤こそ頼りになるものの、ピーチのそれと比べ単体のみ・低威力・状態異常回復不可と言う三重苦なので、
彼女の参戦と同時に回復役としてはお役御免となる。

2023年に発売されたスイッチ版においてはステータス的な基本性能は変わらなかったものの、
  • 計算式の変更で序盤の物理火力が改善
  • 「なにかんがえてるの」で敵の弱点を察知できるようになった
  • 戦闘中にパーティメンバー交換が可能になった
  • 敵の弱点を突いたときにきちんと弱点でダメージが跳ね上がったことが表記されるようになった
  • クリア後に入手できる新武器が全武器で唯一魔法攻撃力に補正がかかる
という仕様変更がなされたことで「一人で複数の属性技を使いこなせる」という長所が活かしやすくなった他、
「とっさの回復の際にはピーチに任せる」といったプレイングが可能になったため、
中盤以降も戦力として十分活躍できるようになった。
戦力とはまた別だが、本作で新規実装されたモンスターリストにおいて「なにかんがえてるの」がコンプリート要素の一角となったため、
スタメン起用される頻度も上がっている。
ちなみにレベルアップ時にはレベルが上がったキャラ以外の4人が、周りでステップを踏んだりしているのだが、
マロの場合満面の笑みで両腕を振って踊っており、これがかなり可愛い。

武器はシンバルなどで、防具はパンツ。…パンツ!?いや、だってそりゃ他に何も着てないもの。
いけますって!ちょっとのお金と明日のパンツさえあれば!
あとRPGで防具がパンツのキャラは『ファミコンジャンプII』で既にいたので残念?ながら初ではない
ちなみにあるパンツはマロ以外も全員装備できる。無論ピーチも

+ なにかんがえてるの
敵単体の残りHPを解析するマロのスペシャル技…という、一見すると普通の補助技で特に際立つような性能ではないのだが、
その真価は「アクションコマンドを決めると敵の考えていることが分かるという所にある。
大半の内容はゲームの世界観に合ったほのぼの・ほんわかしたものなのだが、
時に敵キャラの特徴を突いたネタ、唐突な悩み告白、赤裸々な疑問、過激なメタ発言が散見され、
仕舞いには有名な作品のパロディが惜し気もなく入れられたり下ネタも含まれたりと、
非常に首を捻らずにはいられない凝った作りになっている。
SFC版その1
SFC版その2
SFC版その3
リメイク版。
所々変更点もあるが、モンスターリストの説明文にも注目

お遊び的なオプションとしては妙に力が入っていることから、使用者であるマロを差し置いてよく話題に挙がるほどである。
プレイ経験のある方なら、わざわざにマロを参加させた人も多いのではないだろうか。
「なにかんがえてるの」とはマロ本人よりもプレイヤーの台詞かもしれない


MUGENにおけるマロ

+ 達氏製作 手描きドット
  • 達氏製作 手描きドット
達氏による手描きドットのマロ。
現在は海外サイト「MUGEN Database」にて代理公開されている。

やや防御力が低いが、デフォルトのATKやDEFの値は100%ではない。
身長が低く、伸びるパンチやシンバルなどを活かした中距離戦が得意。
原作の効果音勝利ポーズ、スペシャル技の数々まで再現されている。
ちなみにスペシャル技を出す際のマロの色に注目していれば、何の技が来るのか予想することが可能となっている。
また、ATKが1.5倍でゲジマシ状態になる「ダークマロ」という特殊カラーもある。
AIは11段階に調整可能なものがデフォルトで搭載されており、中々強い。
参考動画

+ 技説明
必殺技 コマンド 備考
ケロケロの杖 (↓→ x)(↓→ y) 飛び込んで叩く。隙は無いに等しいが、しゃがまれると当たらない時がある。
ゲコゲコの杖 (↓→ a) 飛び込んで叩く。ケロケロの杖と比べると、隙が少し生じるだけでほぼ一緒。
だが当てた時の相手ののけぞりは、こっちの方が大きく長い。
シンバル (↓← x)(↓← y) シンバルを持って叩く技。隙は無いに等しく、相手ののけぞりも長い。
ソニックシンバル (↓← a)[空中可] シンバルの強化版。隙は少しだけ生じるが、シンバルを叩いた後に音波で攻撃する。
相手の仰け反りは長い。ダウン相手にもHITする。
空中時の隙はほとんど無い。空中でのスペシャル技が無い分、切り返しに重宝する。

超必殺技 コマンド 備考
でんげきビリリ (↓→ ↓→ x)[空中可] 1ゲージ。全体攻撃。出は早いが威力は弱め。色は「緑」。
かいふくシャワー (↓←↓← x or y or a) 1ゲージ。使用すると後方から雲が出現、キャラが真下に来るとそのキャラの体力を少し回復する。
チーム戦の時、雲が来れば味方キャラにも効果がある。相手キャラは通過する。
ただし、一つの雲で回復するのは一人だけである。色は「青」。
かみなりドッカン (↓→ ↓→ y) 2ゲージ。相手の真上から雷を落とす技。威力は2ゲージにしては高い。
ただ、相手が居る位置を目標にしてから落ちるのに時間が掛かるため、
相手が動くと当たらない。色は「黄色」。
ユキやこんこん (↓→ ↓→ a) 2ゲージ。相手の真上から雪だるまを落とす技。威力は低いが、防御不能。
相手に当たると少しの間凍結させて動けなくする。この間に連続技を決めることが可能。
ただ、相手が居る位置を目標にしてから落ちるのに少し時間が掛かるため、
かみなりドッカンと同じく相手が動くと当たらない。色は「白」。
キラキラおとし (→↓←↓→ a) 3ゲージ。相手の真上から星を落とす技。一発の威力が高いうえに計三回バウンドする。
バウンド毎に相手を追尾するので、相手は防御するしか回避方法は無い。
故に相手にとっては、当たってしまうと次のバウンドは必ず当たることになる脅威の技。色は「赤」。

この他に、Superteletubbies64氏による改変版も公開されている。

+ 高崎舟氏製作 『スーパーマリオRPG』ドット
  • 高崎舟氏製作 『スーパーマリオRPG』ドット
『スーパーマリオRPG』のドットを用いて作られたマロ。
ケロケロの杖やシンバルを用いた通常攻撃、スペシャル技の「でんげきビリリ」「かみなりドッカン」「かいふくシャワー」など、
原作で披露していた技を使用可能。何気にブリス技にも対応している。
さらに移動技に加え、よろけ効果のある「びびりだま」、爆発のタイミングが調整できる「かえんだま」、
設置技の「こおりだま」といった、原作のアイテムを用いた攻撃も所持。
また、タイミングよくボタンを押すと追加攻撃が出たり、技性能が上がるといった「アクションコマンドシステム」、
予め用意されたアイテムを使用すると一定確率で消費されない「当たり」システムが再現されている。
他にもアシストキャラとしてカエル仙人を呼び出すことができ、一定時間上空からプチパックンやボム兵、
マロが触れると回復効果のあるキノコやフラワーをランダムに投下して援護してくれる。
AIはデフォルトで搭載済み。
技紹介動画(0:59~)


「なんと! ぐうぜんにも ぼくと同じ名前の 王子さまが いたんですね!」

出場大会

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削除済み


最終更新:2024年03月24日 21:03