エヌアイン







「ボクが全てを正す…!」


SUBTLESTYLE製作の格闘ゲーム『エヌアイン完全世界』の主人公。
声を担当しているのは西村愛菜(現・安國愛菜)女史(2023年から稼働の『Anastasis』では現名義に変更されている)。
名前のスペルは「EN-Eins」で、「Eins(アイン)」はドイツ語で「1」という意味。ファンからは「EN1」と略されることが多い。
+ ゲーム中のカットイン


設定


「ボクを呼ぶ声……行くしかないのか あの場所へ──」

20XX年、チベット・ツァンポ峡谷での崩落事故が小さく報じられた。その崩落現場にて瓦礫の上に立ちつくしていた謎の少年。
ある者に呼ばれていることを感じ取り、新聖堂騎士団を追って南極へと向けて動き出す。

金髪で赤眼であり、髪の毛は長くはないが耳が隠れるほどの量で切り揃えられているため「おかっぱ」扱いされることも。
水色のズボンに濃い青色の上着を着ており、赤色の手袋をはめている。
また、公式イラストでは手袋の掌には「田」を45°傾けたような◇の中に×のマークがある完全教団のマークが浮かんでいる。
プロフィールなどでは何度も「少年」とされているが、ドット絵では結構背が高く細身で手足が長いためそういった印象はあまり無い。
しかし声は高く、顔も童顔である。
なお、公式設定では身長169cm、肉体年齢は14歳前後だそうである。
結構背は高い(というかよりでかい)が、これでも男性陣では一番低い(二番目は不律で172cm)。

格闘能力については不明で、アカツキエレクトロゾルダートと違い電光機関も所持してはいないがを扱うことが可能。
パイロキネシス(発火能力)では紫色と黄色が混ざったような独特の色の炎を主に扱う。
また、テレポート(瞬間移動)やテレキネシス(念動力)、掴んだ相手を沸騰させるなどその能力は多岐に亘る。

勝利メッセージ(ページ下記)からは人を平気で見下す、主人公なのにものすごい嫌な奴な印象を受けるのだが、
一方で台詞に「やるしかなかったんだ…」「ボクは逃げられない」など自ら好んで戦っているわけではないような発言も見られる。
…まあ、台詞には「余裕…」とか「終わる…?このボクが…?」とか、ちょっとナルシスト気味な印象を受ける物もあるのだが。

+ その正体(ネタバレ注意)
その正体は完全教団によって作られた複製體である。「エヌアイン」とは「神の現実態(エネルゲイア=アイン)」の意味。
つまり完全者の望む「新世界(ノイラント)」にて人々を導くための「神」の器として作られたものである。
また、その候補として作られたのは彼だけではなく他にも数体のクローンがいたようだ
(エヌアインの発言によると「実験で皆死んだ」らしい)。
アカツキは「複製體のようだが電光機関なしでなぜこのような力を・・・」と疑問を持っており、
複製體の研究の中心にいた不律も「おぬしまさか複製體… いやなにか違う…」と述べていることから、
作中の他のクローンとは違った方法で生み出された存在である可能性が高い。
旧人類について「人間以下」という発言をしているのはこのような事情があるため。

「神?孤独の極致じゃないか」

しかし本人は神になることを「孤独の極致」と感じて拒否。
見下してる旧人類についても「役目を終えたが抹殺の理由にはならない」ということから、
争いに包まれた世界を全て正すべく完全教団に対して反旗を翻した。

「エヌアイン…何故逆らう 世界はお主のものになるのだぞ」
「確かに旧人類は役目を終えた… だが抹殺の理由にはならない」
「失敗か……ではそこに直れ、旧人とともに処分してやる」

+ そして…
遂に「旧世界に死をもたらす神」であるヴァルキュリアを撃破したエヌアイン。
南極には古代文明の遺産が眠っている。それを手にすればエヌアインは「神」となれるのだが……。

「ボクは孤独だ…兄弟も実験で皆死んだ…
          せめて残った人々と生きたい」

こうして、旧人類との共存を望んだエヌアインは永久凍土を砕き、地下へとマグマを流し込むことで、
古代文明の遺産を葬り去った。
人類を見下してる割には孤独を嫌って一緒に生きようとする等、意外に寂しがり屋なのかもしれない。

前作『アカツキ電光戦記』のキャラと比較すると正統派に美形なキャラで、服装などのデザインも無難で色も原色多めなこと、
勝利メッセージ
などから発表当時は「媚びている」だの「嫌な奴」だの散々な評価を受けていた様子で、
さらに新キャラということから使用キャラとしても受け入れられるのかという不安要素もあったが、
いざ稼働してみるとどことなく幼さ・かわいらしさも感じられる声や、スマートな体格にやたら反り返る中二病的なモーション
上記のストーリーでの事情、あるキャラのEDなどから受け入れられるようになり、
使用キャラクターとしても完全新規ながら主人公らしく扱いやすい性能で、その強さも相まって徐々に使用率は上がっていった。
媚びているという意見も媚びすぎて逆にイロモノと化したカティの存在が大きすぎていつしか言われなくなった。
ついでに言うと『エヌアイン完全世界』はキャラの半数以上がイロモノというとんでもない作品の続編だということもあり、
あの程度の個性ではビクともしなかったということもあるだろう。
尤も、主人公までもイロモノだったらそれはそれで困るが。
なんだかんだで主役交代には成功したと言えるだろう。かといってアカツキの印象も薄れておらず、
対戦格闘ゲームの続編という立場でありながら、前作主人公共々(笑)扱いされないというのは結構珍しいのではなかろうか。
本作がマイナーだからとか言うな

しかし一方他のキャラのストーリーではどうかと言うと、CPU戦は全8ステージで中ボスとラスボスのヴァルキュリアを除けば6ステージ。
エヌアインはほとんどのキャラで中間となる4ステージ目に登場する。流石は主人公。
…と、言いたい所なのだが、実はエヌアイン相手に特殊勝利メッセージを持つキャラというのは結構少なかったりする
アカツキ・ゾル・不律・戦車ぐらいか。あとは全員汎用。カティとに至ってはステージ1の相手でもちろん汎用勝利メッセージ
ストーリーの簡略化がされているとはいえ、前作はアカツキに対してほぼ全員特殊な反応を示していたのに…。
電光機関のような目に見える形で奪って利益にできるものがないのが問題なのだろうか。
とはいえ彼との戦闘で影響を受けるキャラが全くいないわけでもなく、特にゾルダートとテンペルリッターと戦車は
その後のストーリーに大きな影響を及ぼしている。テンペルリッターはエヌアインじゃなくてもなりそうな気がするが
なお、彼でプレイするとステージ4はアカツキとなる。しかし勝利メッセージは汎用である
まあエヌアインからすれば教団のトップ(完全者とヴァルキュリア)以外は「誰コイツ」な感じなのかもしれないが…。
続編である『エヌアイン完全世界 Anastasis』においてはその辺りも手が入っており、
アカツキに勝利するとお互いの目的が合致することを察したようで、
「キミは…!そうか、あとは僕に任せてくれ」とアカツキの目的も引き継ぐ形で戦い続けるという流れになっている。

+ そんな彼の2012年クリスマス

       。  。  ポーン!
      /  /
     ( Д )

……ここまで特にイロモノ扱いされてなかったのにここにきて公式が病気である。SUBTLESTYLEよ、どこへ行く。
冗談抜きで似合ってしまうから困る

+ 『エヌアイン完全世界 Anastasis』において(ネタバレ注意)
なんと続編の『Anastasis』において、彼のかつての知り合いであるというキャラクターが新しく登場した
新キャラクターとして追加された「一式電光兵イナヅマ」は、実は前作において既に死んだとされていた「兄弟」の生き残りであるらしく、
ラストステージで再会を果たした彼らは互いに面識がある事を示した。
さらにこの時、エヌアインは彼から「アインス」と呼ばれ、
逆にエヌアインも彼を「ノイン」と呼んでいる(それぞれ独語で数字の「1」と「9」を意味する)辺り、
その設定に「神の現実態(エネルゲイア=アイン)」という無印での設定にも非常に深く関わっている事が窺える物語のキーパーソンである。
尤も、再会を果たした彼らの関係は友好的とは程遠いものであり、「新世界の神」の座を巡って例の如く殺し合う事になるのだった。


性能

主人公らしく波動昇龍タイプなのだが、アカツキやアドラーと比べると若干癖がある。
テレポート技やボタンで派生する技など若干トリッキーでテクニカルキャラとしての側面も持つ。
上記二体と違って特殊技中段が無い上、肝心の6C「ENテレポートアッパー」は癖があって使いづらい(当てるのが難しく隙も大きい為ほぼ奇襲用)。
とはいえ全体的な操作感はそこまで複雑ではなく、通常技の性能も高いことから少し慣れれば初心者でも扱いやすい。

性能については「爆発力のアカツキ、安定性のエヌアイン」と称されるように立ち回り性能が高い。
素の移動速度が速い上にジャンプの軌道が鋭く、2段ジャンプの移動距離も長く、そしてこれまた速い。
通常技だけでも牽制技、対空手段、飛び込みに向いたジャンプ攻撃と、基本はすべて押さえた技構成を持つ。
必殺技・特別攻撃も優秀なものが揃い、特に後述する無敵昇龍「ENレヴィテイタ―」の反撃能力、二種類の特攻技の安定した火力は大きな持ち味となっている。

+ エヌアイン完全世界での性能
ぶっちゃけ作中でも最強クラスの性能

まず通常技は特に優秀なものとして2B(しゃがみ中攻撃)がある。
この技、リーチこそ平凡である*1ものの、
  • 発生が平均的な2Bより1F早い下段技
  • 先端でも安定して当たる必殺技との組み合わせにより、ヒット確認も容易
  • 異常に姿勢が低く、一部の飛び道具すかして攻撃可能
  • しかも微妙に上への判定が強いので飛び込みが弱いキャラには対空にも使える(おまけに下段技なので空中攻性不可)
という恐るべき技であり、これ一つで牽制・対空・反撃をこなせてしまうとんでもない万能技である。
さらに2B以外にも、地対空に使える立ちC、飛び込み・めくりに使えるJB、空対空にこれ一本だけでも十分なほど強いJCと優秀なものが揃う。
ちなみにこれら強い技はいずれも足技であり、武器を持ったキャラより半身位あるそのリーチから、
エヌアインを相手したプレイヤーからは「脚もげろ」という声が常に絶えない

また今作のエヌアインを特徴付ける性質として地上での通常投げも一人だけ威力が高い*2という謎の仕様があり、当て投げも結構強い。
その分投げスカリ動作は他のキャラよりゆっくりなため、外した時のリスクは高いのだが、
通常技のダメージが平均より若干低いエヌアインにとってはまさに択攻撃の切り札。
ゲージMAXによって+15%底上げされ、更には要撃(攻性防禦を投げた時のカウンター補正)が加わるとその威力は恐ろしいことになり、
対戦相手にとって決して軽視できないダメージを与えることができる。
その威力が割と顕著に出ている試合(1:20~)

必殺技は飛び道具の「ENパイロキネシス」こそ扱い辛い(それでもダウン追撃としては良く使われる)ものの、
連続攻撃技「ENテレポートレイダー」と無敵対空「ENレヴィテイタ―」の二つがそれを補って余りあるほどの性能。
「ENテレポートレイダー」はボタンによって攻撃手段が異なり、
攻撃のヒットorガード時に対応する攻撃ボタンを押すと、テレポートしながら2段目、
3段目の技へと派生する(最初に出した強さで派生パターンは決まっている)。
特によく使われるのは1段目だけなら隙も少なく、ある程度ディレイが効くのでヒット確認も容易なAで、
2段目から特攻技に繋げてダメージとダウンを奪うのがセオリー。
上記の2Bからキャンセルすれば余程先端で2Bが当たった時以外、まず繋がってくれるのも嬉しいポイント。
この技のボイス「突きぬけろ!」が結構良く響くので耳に残りやすいということもあり、エヌアインを象徴する技になっている。ツキヌケロッ
無敵対空「ENレヴィテイター」もA~Cの発生からA~Cのどれにも派生可能(テレポートレイダーと違い派生は選べる)で、
無敵対空としては優秀な部類の発生とリーチを持つ。というかこの技もゲーム中最強クラスの無敵対空である
どのボタンで出しても単発ヒット技故に、読まれると(空中)攻性されやすいのが数少ない欠点ではあるが、
特にC版は2キャラ分くらい離れた相手にも届く無法なリーチを持つ上に無敵があり発生も速く
相手を高く浮かせる上に離陸前なら地上技での特攻キャンセルが可能なため、特攻による追撃で大ダメージが狙えるという素敵過ぎる性能を持つ。
他のゲームに例えるならK'の強クロウバイツが弱の発生で突撃してくるような技とでも言うべきか。
ガードされた時はフォローが効きにくく、ほぼ背面攻撃を貰ってしまうためリスクは高いものの、Aレイダーと並ぶエヌアインを象徴する技。
おまけにヒットすれば派生技で左右を入れ替えつつ叩き落とし、
位置はそのままで叩き落とし、大きく吹き飛ばして仕切り直しと、その場の状況に応じて柔軟な対応が出来る。
そしてこの技、おもっくそ下から突き抜ける関係上昇竜なのに何故かダウン追い打ちが出来る
その上派生技の叩き落としまで出せば密着状態で起き攻めが出来るのでこれまたゲージ回収やコンボの締めに多用される。
……ちなみにもう一つ、空中技「レヴィスラッシャー」という必殺技もあるのだが、
これだけは非常に微妙な性能でほぼ忘れられており、「空中で出せる技があるだけマシ」というぐらいの立ち位置。

特別攻撃も非常に優秀で、特攻テレポートレイダーはロック式であり、初撃さえ当ててしまえばまず乱舞に移行でき
(相討ちになってしまうのはガイストを付けたアドラーなど、特殊な一部の状況ぐらい)、
発生が早めでリーチも長いので確定反撃に使える。しかも強制ダウンなので追撃可能。
距離が離れるので二段ジャンプを駆使して詐欺跳びも可能。キッチリJCを重ねれば、発生が4フレーム以上かかる無敵技で返されることは無い。
特攻レヴィテイターもロック式で、ヒットすればこれまた乱舞後に密着で強制ダウン。
詐欺跳びはできないが威力はこちらの方が高く、やはりこちらもダウン追い打ち可能。
これら二つの特攻技をあらゆる状況から狙っていくことで、エヌアインの真価は発揮されるといっても過言ではない。

そして最終特別攻撃「ENサイコキネシス」もやはり優秀。手から波動を出した後、ヒットした相手を念力で持ち上げて攻撃する。
締めには完全教団のマークと共に「PERFEKTE WELT(完全世界)」の文字を背景に出すので魅せもばっちり。
威力こそ控えめではあるが、攻撃判定発生まで無敵あり・長いリーチ・ロック技なのでカス当たりしない・発生早めと至れり尽くせり。
コンボにはあまり使われない一方、確定反撃に使用する技としては最も優秀な部類である。

完全神殺「ENエクスキューショナー」はいたってシンプルな2段技。
追撃は出来ず、ガード・攻性で防がれると反確なので総合的にはゾルダートの物と並び弱い部類。
とは言え相手の完全世界発動を封じられ、長い無敵を持つという利点があるので割り込みや2Bヒット確認から当てられる。
一応ガークラ連携も可能である。

…と、ここまで見てきたように何もかもが強い、ハイスタンダードキャラとしか言いようがない
一応弱点を上げるとまずは「有効な単発中段技が無く崩しが弱い」事と、それにより「攻めが単調になりやすい」所。
まあこれは単調な攻めに相手を慣れさせて、6Cのビックリアッパーことテレポートアッパーを当てたり、
攻性を誘って投げを掛けたりと言う読み合いに持って行ける分そんなに悪くはないが、
もう一つの弱点である「最終特攻の威力が低いので最大火力が伸びない」ことはかなり頭の痛い問題で、
ロック技を豊富に持つ割に対戦相手の完全世界発動による延命を許してしまいやすい。
さらに「ノーゲージ時の火力が低い」「溜め能力は平均レベルなので、ゲージマネジメントがやや難しい」という点も抱えている。
3ゲージ使用後や完全世界終了後の火力は悲惨な事この上なく、放出した際の反動が非常に大きい。
出来るなら常に1ゲージは保持しておきたいのだが、エヌアインは立ち回りこそ秀でるものの、
本作で最もゲージを回収しながら効率よくダメージを与えられる「貼り付けコンボ」がやや狙いにくく、状況が限定されがち。
ゲージ依存がとにかく高いキャラであるため、溜めることを意識しないと枯渇状況を招き易い。
はっきりいってシステムとの噛みあわせが悪く、
タイトルが『エヌアイン完全世界』なのにエヌアインが完全世界と相性最悪なのは皮肉めいたものがある。
とどめに防御力が平均値よりも低く、アドラーやマリリンアノニム・ガードと同じ数値である。
これらの弱点を完全に補って余りあるほどの性能を有してはいるものの、
爆発力の高いキャラに攻められると1チャンスから死ねるというのも難しい所である。

キャラランクでは当初はあまり評価されていなかったものの、研究が進むにつれて上記の強みを発揮できるようになり、
現在ではアドラーと並び最強候補の一角となっている。
相手を押し込みペースを完全に握るタイプの塞、とにかく攻めて一気に体力を奪う爆発力のアドラー、一度引っ掛けたら地獄のN択を仕掛け続ける鼎、
そして安定した立ち回りでじっくりいくエヌアイン…と、上位陣でも戦い方がまるで異なるのは評価したい所である。
理論上は他の上位陣にも有利が付くと言われているが、
他3名が最強クラスの爆発力と実践値を持っているのでプレイヤーの力量次第に負う面が大きい。
それにしても、前作のアカツキ、近作のエヌアインと主人公が最強ランクに位置しているのは狙ってやっていることなのか。

総合能力・反撃力に優れるキャラであるため、下位クラスのキャラには特に強く、反撃精度次第でかなりの優位に立てる。
アノニムガード・電光戦車・テンペルリッター辺りは、きっちりエヌアインに立ち回られるとどうにもならないことも多い。
当初は特にエレクトロゾルダートに大きな有利を付けると言われ、飛び込みを潰せる2Bに手出しが難しく
その性質などから「ゾルダートの上位互換」と呼ばれることもしばしばあったが、最近では対策が進みゾルの評価も見直されるようになって、
以前ほど厳しい戦いを強いることはできなくなっている。それでもまだエヌアイン側が有利だが。
一方で、高い機動力と立ち回り能力、そしてエヌアインが主に立ち回りで振る技に確定反撃技を持つムラクモ相手には、やや相性が悪いとされている。
一説にはムラクモは唯一エヌアインに有利付けられるキャラとの評価も。
リーチで負けており、リードを取るためにエヌアイン側から攻めにいかなくてはならない完全者やカティも中々面倒。

スペックは高くお手軽な戦法もあるが、決してそれが絶対的な差となっていない、中々の良調整を施されたキャラと言えよう。

+ 『エヌアイン完全世界 Anastasis』での性能
続編である『エヌアイン完全世界 Anastasis』では、基本的な部分は他キャラと同様にほとんど変更は無いものの、
投げの威力が標準値になり(威力が高いのは不具合によるものだったらしい10年以上も放っておいたのに余計な修正を…)、
2Bの上判定が弱体化するという、かなり致命的な下方修正を受けてしまった。
一応その代わりとして中段技のCテレポートレイダーの硬直が減り、多少気軽に振れるようになった事で崩しやすくなってはいるのだが、
元々の戦い方から大きく弱体化した感は否めず、より立ち回りの精度が求められる性能になってしまった。


MUGENにおけるエヌアイン

森ノ中氏が製作したものが公開されている。
原作のドットは使われておらず、『KOF』風の手描きD0スプライトである
(というか現状として使えない。基板勢の協力あって初めてMUGEN入りを果たした完全者と同じ事情である)。
操作体系はHM氏のエヌアインキャラと同じで、概ね原作の動作を再現しており、全ての技が搭載されている。
ただし完全神殺は「ENエクスキューショナー改」となっており、オリジナルの神殺になっている。
無論原作ボイスなぞあるわけがないので、代わりにBLACK氏によるボイスが使用されている。とはいえちゃんと少年らしいボイスに仕上がっているのでご安心を
(2013年1月の更新でピッチ調整が施され、本来のボイスに近い声色になった。それ以前のボイスも同梱されているのでお好みでどうぞ)。
AIはH.A.L.L.氏改変のものがデフォルトで搭載されており、AIレベルと攻性レベルを10段階に調整可能。


「超人? 違うな… ボクらが人間で

          キミたちがそれ以下になったのさ」

出場大会

出演ストーリー

なこるる茶屋(105話)


*1
具体的にはアカツキの2Bと同じ。
……なのだが、実はこの技「リーチも長い」と非常に長い間誤解されていた経緯があったりする。
当初より姿勢が低く強い技というイメージが先行していた事や、
エヌアイン自身の体を思いっきり後ろに反らしている=足だけが前に突き出ている見た目などもあり、
「実際のリーチは長くない」と言っても中々浸透しなかったのである。
この事を受けてなのかどうかは不明だが、なんと開発元であるSUBTLE STYLEの公式ブログにおいて、
非常に珍しく判定ブロックの画像付きでこの件が触れられる事態にまでなった。
逆に言えば、公式としてもこのリーチは2Bという技の数少ない良心として設定されたものなのかもしれない。

*2
基本的に通常投げのダメージは約2000なのだが、エヌアインだけ1.25倍の約2500。
も通常投げ(レバーニュートラル版)のダメージは2200と密かに高いのだが、コマンド投げを常に狙うキャラ特性上意味が薄い。
なお投げのダメージが一番低いのは完全者で、その代わり投げダメージに比例したライフ回復効果がある。


最終更新:2023年09月09日 02:28