ゴーデス


「ゴーデスは全ての破滅を願っている。
 生き抜く事が奴への抵抗なんだ」

1990年に円谷プロがオーストラリアで製作した特撮作品『ウルトラマンG』に登場した怪獣。別名「邪悪生命体」。『スターフォース』の浮遊大陸では無い。
この作品の第一部である第1話から第6話においての怪獣出現の元凶。
他の生命体に細胞を憑依、感染させて狂暴な怪獣へと変異させてしまう性質がある。
この能力を使ってブローズゲルカドンバランガスといった怪獣を生み出し、
生物かも怪しい風の精霊デガンジャにも感染して操っている。
それでも高い生命力を持つギガザウルス相手ではコントロールに失敗している。

第1話において火星で宇宙飛行士ジャック・シンドーとスタンレー・ハガードを襲撃するも、ウルトラマングレートに妨害される。
それでもグレートを気絶させ、スタンレーの乗った宇宙船を破壊。
最後は火星上でグレートに倒されたが、死んだ体は緑の粒子になって地球に飛来し、怪獣を出現させることになる。
さらに殺したスタンレーの体に寄生して、スタンレーの体で地球に潜伏し暗躍
ジャックの良き理解者であったジーン・エコーをもゴーデス細胞に感染させるなどしてジャックを苦しめた。
最終的には第6話にて地球上の地熱などのエネルギーを吸収し、グレートの2倍近い巨大怪獣に変貌して復活した。

怪獣デザインはバガンバトラスペースゴジラといった東宝怪獣を手掛けた吉田穣氏のデザインである。

第1形態


体長83m、体重12万7千t。
火星でジャック達を襲撃した姿で、ナメクジのような下半身に触手、剥き出しになった脳と不気味な姿を持つ。
主な武器は両手の2本の鞭状の触手で、この触手をグレートの首に鞭のように叩き付け、一度はグレートを気絶させてしまった。
最後には光線技で倒されたものの、死体から緑に発光する細胞を分離させ脱走、地球に到達した。

第2形態


体長107m、体重34万6千t。
地球で復活した形態。イモムシのような太い体に太い触手を有し、頭部も甲羅で覆われるなどパワフルな姿になっている。
イモムシのような長い体のせいで非常に巨大でボリュームがある。
地熱や防衛隊の攻撃といった各種エネルギーを吸収する能力を持ち、どんどん強大になっていった。
戦闘能力も巨体に見合った高さを誇り、グレートの光線技も吸収してしまえるのか全く通用しなかった。
目から連射する赤い光線を得意としており、全身から放つ赤いオーラのような光で接近したグレートを弾き飛ばし、
そのまま紫の光のバリアに閉じ込めたグレートを体内に吸収
更に今までに登場したゴーデス怪獣の幻覚を見せて幻覚と戦わせグレートの気力と体力を奪い、
あらゆるものを吸収、一体化して全てが統一された「素晴らしい世界」を作ろうとグレートに問いかけたが……
+ 原作ネタバレ注意
……が、グレートと一体化したジャックの
「全宇宙を吸収した時、お前はどうするつもりだ。友達すらいない世界でたった一人で生きていけるのか」
という言葉に動揺、力を乱されその隙を突かれて、体内からグレートに体を突き破られて倒された。
なんという豆腐メンタル
字幕版では「お前は食いつくすことしか知らない、可哀相な奴」とジャックに半笑いで挑発され、
激怒した隙にグレートに破られた。どっちにしろ豆腐メンタルじゃないか

島本和彦氏による漫画版でも字幕版(=原語)と同じようなセリフで隙を突かれグレートに敗れる展開になっているが、
挑発と言うよりは、破壊しかできないゴーデスの在り方に同情するような表情、セリフ回しとなっており、
ゴーデスの反応も怒りや動揺ではなく無言で考え込むような風に描写されている。
感傷的ないい話っぽいのだが、今度はグレートが卑怯に見えてくる不思議

『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』ではゴーデス細胞が登場。
スラン星人がウルトラマンマックス相手に使用し、マックスをマガオロチへのエネルギー供給源にしようとした。
その後マックスはウルトラマンヒカリの開発した抗体で治療され、細胞を利用したスラン星人もグレートのバーニングプラズマで戦闘不能になってしまうが、
マガオロチを強化させることは達成した。

他にも漫画作品『ウルトラマン超闘士激伝』に登場。
グレートに寄生して潜伏し、撒き散らしたゴーデス細胞で他のウルトラ戦士や怪獣のエネルギーを奪う。
奪ったエネルギーは伝説の怪物であるコダラーシラリーの復活に使われた。
……が、復活させた2大怪獣はゴーデスの命令を聞かず、シラリーの絶命光線で石化して砕け散る末路を迎えた。

海外でSFC用に発売されたゲームにも第1、第2の両形態が登場。
日本のSFC版ウルトラマンとは違い敵怪獣に投げ技が無い仕様もあって、
技のバリエーションが乏しく、両形態とも技は手の触手と尻尾攻撃、遠距離技の3つしかない。
第1形態は、原作に無かった飛び道具技として口からの光弾を使ってくる。
特に第2形態は中盤の強敵で、高い攻撃頻度と、角度を撃ち分けられて広範囲を攻撃できる飛び道具が強力だった。

ソーシャルゲーム『ウルトラ怪獣バトルブリーダーズ』では第2形態が登場。
属性は「技」でステータスはHPと防御力が高く、攻撃力や回避力は低い。継承スキルも防御系が揃っている。
必殺技の「エネルギーボール」は使用時の消費SPが例外的に少ない特性を持ち、
使用すると自らのHPを中アップしつつ命中した相手を超確率で混乱させる。
固有スキル「全宇宙の生命との融合」は敵の攻撃を受けた際、攻撃してきた敵のHPを大吸収しつつ、
必殺技攻撃力が中上昇、更にスキル覚醒で混乱している敵からSPを吸収する。
このHP吸収が非常に強力で、防御力を高めた個体なら受けたダメージより吸収量の方が上回る事が珍しくない。
必殺技も使用しやすいうえに効果が強力なので、敵主力を混乱させ自滅に追いやる戦術を執れる。
また、「技」属性の味方防御力をアップする継承スキルを持つため複数体のゴーデスを編成する戦術も有効。
特に対人戦モードの「アリーナ」では4体のゴーデスで相互に防御力を高めたゴーデス艦隊が猛威を振るった。


MUGENにおけるゴーデス

ウルトラ怪獣などでお馴染みのmuu氏が製作したものが2011年11月3日に公開された。
海外で発売されたSFCゲーム版のドットを使用しており、AIも搭載されている。
ファイルは一つだが、第1形態と第2形態の2つ分のdefファイルが用意されており、両方のキャラを使うことが可能。
どちらの形態も非常に強力な性能を誇る凶キャラとなっている。
デフォだと速度は遅いものの、原作ゲーム通りライフ自動回復まで用意されている。
なおreadmeに書いてあるようにライフの回復は調整可能だが、オフにしても十分凶キャラとして活躍可能。

+ 第1形態
  • 第1形態
ガードは存在するが、殆どニュートラルとモーションが同じなので、若干ガードしているかが分かり難いかもしれない。
攻撃面は強力で、ゲーム版で使用していた光線技を乱射してくる。第1形態だと光弾を放つ。
これらを前方のあらゆる方向に乱れ撃つゲージ技も搭載されており、攻撃範囲が非常に広い上威力も高く、
第1形態でさえ全弾ヒットだとダメージは500近くにもなる。

+ 第2形態
  • 第2形態
基本的な技構成は第一形態と同じだが、威力が大幅に上がっている。
さらに原作ゲーム通りの無敵付きの避け動作が追加されており、かなりの反応精度で出して来るので中々ダメージを与えられない。
またライフも通常のキャラより多め。
また特殊なアーマーの仕様になっているらしく、投げ技は当たるが怯まない。
そのせいか一部のアーマー殺し技を食らうと被ダメージが跳ね上がり即死することもある。
光線技は、第2形態だとグレートを閉じ込めた紫のバリアーを繋げた様な光線を使うようになっている。
前方のあらゆる方向に乱れ撃つゲージ技はさらに威力が増加しており、全弾ヒットで700近いダメージになる。
相手を体内に吸収する技も搭載されている。


「私に全てを任せろ!
 私が人間を滅ぼす事で、この星はまた美しさを取り戻す事ができるのだ。
 見るがいい!人間が大気を汚したために、
 ウルトラマンは肉体を保つ事さえできず苦しんでいるではないか!!」

出場大会

【第1形態】
【第2形態】


最終更新:2023年11月04日 21:03