カマキラス


東宝映画の『ゴジラ』シリーズに幾度か登場する怪獣。初登場は1967年公開の『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』。
別名「両刀怪獣(勿論そういう意味ではない)」または「かまきり怪獣」。体長58m、体重2800t。
名前の通り「巨大な蟷螂の姿をした怪獣である。

その体形からいずれの作品も着ぐるみではなく、操演技術やCGによって表現されているが、
操演による昭和版のカマキラスの動きはかなりリアルで、その技術は今なお視聴者から高評価を得ている。

初登場の『ゴジラの息子』では、クモンガミニラと同様に南太平洋のゾルゲル島に生息。
元々は程度の大きさだった(それでも充分巨大だが)が、気象コントロール実験の失敗による、
異常高温と合成放射線の影響下に置かれた島の異常環境に適応し、怪獣に変貌したとされている。
武器は槍状の右手と、鎌状の左手。器用に岩を持って投げることも出来る。またマッハ0.5という高速で飛行することも可能。
劇中では3匹が登場し、卵から孵ったばかりのミニラを襲うも、駆け付けたゴジラに二匹が倒される。
残る一匹はその場から逃走するも、クモンガと鉢合わせてしまい餌食にされてしまった。

『ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃』にも登場。
本作では、タイトルに名前がある3体以外の怪獣達は殆どが過去の作品の映像を流用しているのだが、
カマキラスだけは主人公の一郎少年が穴に落ちたのを覗いて立ち去るという、わずかながら新撮のシーンが用意されていたりする。


『ゴジラ FINAL WARS』では、体長90m、体高40m、体重2万tにまでスケールアップして登場。
昭和作品と異なり両腕が鎌状になっているなど、より普通の蟷螂に近付いたデザインとなっている。
本作のカマキラスはCGと造形物の併用で、背中の翅で高速で飛び回るなど昭和版では見られなかった動きも見せる。
劇中ではフランスのパリで地球防衛軍の空中戦艦エクレールと激突。当初こそ決着は付かなかったものの
X星人のコントロールを受けての再戦では戦艦を圧倒、前足の鎌で切り刻む「ハーケン・クラッシュ」で撃墜する。
その後、復活したゴジラのガイガンジラクモンガに続く対戦相手となり、日本に上陸したゴジラを真鶴の海岸で迎え撃つが、
山の木々に擬態して隠れていた所を放射熱線で炙り出されてしまい、そのまま飛びかかるもあっさり投げ飛ばされ、
高圧鉄塔に刺さって絶命してしまった。

(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)

アニメ映画『GODZILLA 怪獣惑星』の前日譚にあたるスピンオフ小説『怪獣黙示録』にも登場。
本作では1999年以降地球が度重なる怪獣の襲撃に見舞われ、それらによって絶滅寸前となった人類が宇宙への移民を余儀なくされるまでの顛末を描いているが、
最初に人類の前に姿を表した怪獣としてカマキラスが抜擢されており、
アメリカのマンハッタンを襲撃した様子が生還した1人の銀行員の回想で描かれている。
地下鉄が襲撃され混乱に陥る中、乗り合わせていた彼と陸軍大尉と警官の3人による誘導で蒸気パイプを斬らせ、なんとか仕留めることに成功する。
しかし、その後地上へ戻ってきた3人が目にしたのは…先程撃退したそれよりも遥かに大きなカマキリの怪獣だった
(銀行員は親子だったのだろうと推測している)。
カマキラスはその鎌でワールドトレードセンターを切り裂いて倒壊させ、3日に渡り周囲330キロを蹂躙。
最終的にはバンカーバスターによって撃破されるが、それまでに250万人もの犠牲を出すという大惨事を引き起こしたのだった。

実は、『ゴジラ・モスラキングギドラ 大怪獣総攻撃』の初期案では、
本作で監督を担当した平成ガメラシリーズでお馴染みの金子修介氏によればこのカマキラスがゴジラの対戦相手になる予定だった。
結局この案は没になったが、もし実現していたら白目ゴジラとタイマンを張るカマキラスが見られたかもしれない。
ちなみに金子氏が友人に「今度ゴジラとカマキラスが戦う映画を作る」と話をした所、「カマキラスって何?」と返されてしまったらしい。
これでは没になっても仕方がないと言うべきか…

大カマキリ

後述するようにMUGENキャラの大カマキリもこのページで扱うため、大カマキリについてもここで述べる。
1957年公開の『極地からの怪物 大カマキリの脅威』に登場する巨大生物。
見た目はカマキリがそのまま巨大化した姿をしているが、
同時代のモンスター映画によくある核の影響で巨大化した怪獣ではなく、元からこのサイズだったとのこと。
北極の氷の中に数百万年間閉じ込められていたが火山噴火の影響で復活し南へと移動を開始。
その道中軍隊の攻撃を受けるも有効打にはならずアメリカ本土への上陸に成功し多数の被害をもたらす。
最終的にはマンハッタンにてトンネルに追い込まれ、特殊ガス爆弾によって退治される最期を迎えた。

同時期のモンスター映画と比較しても大カマキリ自体の造形は抜きんでており、また操演もゆったりとした動きながら巨大感を感じられるものとなっており評価は決して低くない。
特にラストのトンネル内での撮影は1/1スケールの造形物が使用されており迫力あるものとなっている。

MUGENにおけるカマキラス

     
元々Battora氏が製作したカマキラスが存在していたが、スプライト不足による未完成状態が続いていた。
その後、パチモン怪獣などを数多く手掛けたカーベィ氏により、Battora氏製を改変したカマキラスが製作された。
その後2023年1月6日にkMIKEj氏の素材を使用したキャラとして更新された。
以下はカーベィ氏のものについて解説する。

初公開は2011年11月24日、同氏製作のクモンガミニラと一緒に『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』出演組として、
無限ロダにおいてセットで公開された(カマキラス以外の二体は既存分の更新)。
同所の閉鎖後はMUGEN関係ファイルうpろだに移るもそちらも閉鎖、最新版は製作者サイトで公開中。
2014年9月23日に一から作り直され、技なども別になったものに更新された。
また2018年9月3日にはエフェクトの追加や技構成の変化などの更新が行われた。

動きは一通り揃っており、怪獣キャラの中では素早く動くことができる。
必殺技には『ゴジラ FINAL WARS』で見せた「保護色アタック」や、初登場作品で3体で行動していたことから二体のストライカーを呼ぶ技が搭載されている。
原作同様にミニラクモンガなどと戦わせてみるのもいいかもしれない。
AIもデフォルトで搭載されている。

また2023年1月6日には同じくkMIKEj氏の素材を使用した『FINAL WARS』版のカマキラスも公開された。
性能等は同じものとなっている。

また2023年3月16日には同じくカーベィ氏によって上記のカマキラスを改変した大カマキリも公開された。
性能等はほぼ同じであるが、ストライカーを呼ぶ技が「捕食」へと変更されている。
またこれに伴ってこれ以前に公開されていたパチモン怪獣仕様の大カマキリは旧版として別ファイルとして公開されている。
+ 旧版の性能
一枚絵を元に製作されており、巨大で上半身しか画面内に映らない。
移動不能の常時アーマーキャラであり、投げなどのステートを奪う攻撃は無効。
元が一枚絵なので頭と体は全く動かないが、腕は割とよく動き鎌を使った7種類の攻撃を使ってくる。
プレイヤー操作

出場大会

削除済み

出演ストーリー

ネクサスまてぃっく(EX6話に登場)
ホル・ホースの銃喫茶(うp主の分身)


最終更新:2024年03月16日 20:29