スペリオルドラゴン

かつて、一つであった心が二つになった。
   一つは正義の騎士(ナイト)に、一つは悪の魔王(サタン)に…
      そして時を得て、二人のガンダムは今再び一つになろうとしている。
         その姿は以前を遥かに凌ぐ「超越の龍(スペリオルドラゴン)」へ――!!

光が…俺に…つげている…!
バーサル騎士ガンダムとネオブラックドラゴン…
心を一つにして悪をたおせ!と…
我はスペリオルドラゴンなり!


バンダイが展開している「カードダス」におけるシリーズ『SDガンダム外伝』のキャラクター。
ファンからの愛称は「スペドラ」「SD」。
+ 「お騒がせ神」「迷惑竜」「迷惑神」とも…

「スダ・ドアカワールド」(カードダスの舞台である世界)の神々であるスダ・ドアカ十二神の内の一柱で、より正確に言うならば神である黄金神の「核」たる存在である。
スダ・ドアカ十二神とは「ガンダムワールド」を創造した創世神を始祖としてその後継を目指し、あるいは新たな地平を拓かんとして生まれた神々である。
神の条件とは創世神にならいリアル頭身の身体・体内に思考を持つ核(コア)・核と融合した操者によって構成されること。
古い時代、武闘神デュエルカイザーの世界を引き継いだスペリオルドラゴンは伝説の勇者ガンダムを操主として宿し「スダ・ドアカワールド」を創造後、神の座を狙う暗黒卿マスターガンダム、異世界から侵攻してきた古代神バロックガンと戦いこれらを封印した。
しかし、その戦いにおいて深く傷ついた黄金神は操主を失ったことで神としての存在を保てなくなり、残された核は黄金神の意志たる魂・無垢なドラゴン・黄金の鎧の3つへと分離してしまった。
そこでスペリオルドラゴンが新たな操主として別の世界から転移してきた武者頑駄無真悪参を選ぼうとするも、バロックガンの横槍によってスペリオルドラゴンから更に騎士ガンダムと魔王サタンガンダムに分裂してしまう……というところから、騎士ガンダムの物語は始まる。
以降、数多の戦いを通じてさまざまな騎士達に力を貸しながら、自身も力を取り戻してゆき、最終的には黄金神スペリオルカイザーZとして完全復活。
同じく復活した古代神バロックガンと戦い、これに勝利。バロックガンが新たなる神サンボーンに新生した事で黄金神と古代神の戦いは完結を見ることとなった。
そして『SDガンダム聖伝』の舞台である異世界リオン・カージと融合し生まれ変わったスダ・ドアカワールドを守護神の座を譲り受けたサンボーンと騎士達に託し、別の世界へと旅立った。

その際に「騎士ユニコーンガンダム」と「黒騎士バンシィ」を生み出し、スダ・ドアカワールドの歴史の守護者としての役目を与えているのだが、
黒騎士バンシィは魂なき自分自身の存在について苦悩の末に裏切り、逆に歴史を乱す存在となって各時代を荒らし回っている。
…あれ?やっぱり最後の最後で迷惑な神じゃね?

ちなみに名前の頭文字を取ると「 SD 」となり、 SD ガンダム外伝における中心的存在となっているのもうなずげる。
LEGENDBBでは兜を取り外した額に「SD」の刻印があることが確認できる。

比較的若い神らしく「神も人間もMSも平等である」という思想の持ち主であり、シャッフル騎士団の一員として地上の騎士たちと肩を並べたり、黄金神話と鎧闘神戦記でガンダム族以外の種族にガンダムとなる力を授けたり、スダ・ドアカワールドが人間とMSが平和に共存する理想郷となっているのはその現れである。
それ故に、人間を滅ぼし新たな世界に変えようとする闇の皇帝ジークジオンやバロックガンとは対立する宿命にある。
しかし倒して完全に消滅させるという手段はとらず、浄化して新たな生へ生まれ変わらせており、
劇場版『聖機兵物語』では「邪悪な」ネオジオン族の軍勢を一瞬で光に消し去り全滅させたが、跡形もなく蒸発した機兵の中に乗っていた兵士の何人か(=良心を持つ者)は無傷で助かっているところにその慈悲深さが見られる。

復活過程での戦いの詳細は騎士ガンダムの項目も参照のこと。

なんといっても最大の特徴が全身まばゆい黄金のボディ。
元祖SDガンダムでもバブル時代らしくメッキパーツをふんだんに使用した豪華なキットで再現されており子供たちの憧れの的だった。そのため未だに当時品にプレミアがついている。
BB戦士では出なかったので安価で手に入らないのも要因か。
しかしSDXでは見本と違い、手首や間接などに黄土色の成型色が使われて非常に悪目立ちし見栄えが悪かったため「う○こ色」 「サンプル詐欺」 と呼ばれ評判が悪かった。
そしてSDXのスペリオルドラゴンSRは武器持ち手以外ほぼ完全に美しいメッキ塗装になったが、こちらは 「メッキが剥がれやすい」「パーツがすぐポロリする」 という欠点を抱えているため、換装や変形に神経をすり減らす羽目になるのだった。
SDXスペリオルカイザーでは部分メッキで塗装で黄金を表現したことに賛否が分かれたものの、フルメッキだと価格が 6万円を超える という試算である。

+ スペリオルドラゴンの変遷

声は騎士ガンダム、サタンガンダムと同じ松本保典氏。
OVA『SDガンダム外伝』では一言も話さなかったが、劇場版『聖機兵物語』では神らしく抑揚のない口調で話した。
スペリオルドラゴンを演じた松本氏は、後に『機動戦士ガンダム00』でアレハンドロ・コーナーを演じるのだが、
アレハンドロの乗機は 金色のMS アルヴァアロン」(と強化パーツをつけたMA「アルヴァトーレ」)だった。
偶然と思われるが、騎士ガンダム世代には因縁めいたものを感じずにはいられない。
金髪の男性を演じることが多いことで知られる松本氏だが、ガンダムでは黄金のMSに縁があるようだ。

劇中劇の映画ではアルヴァアロンに黄金神スペリオルカイザーの尻尾がついている。
『機動戦士ガンダムUC』ではSD戦国伝の黒魔神闇皇帝がモチーフのMAが出た例があるので、やはり狙ってやったのか…

また『SDガンダム アルティメットバトル』ではアルヴァトーレ・アルヴァアロンがカイザーワイバーンの一形態として登場している。

+ メタ的な話

なお、横井画伯の漫画『元祖!SDガンダム』では毎年クリスマスには サンタガンダム になるのが定番になっていた。コレも大事な神様の仕事なのである。
(この漫画のSDガンダム外伝・ジークジオン編ではサタンガンダムをサンタと間違われるのがお約束になっていたため)
聖機兵物語の頃に描かれた漫画では盗賊にプレゼントを狙われたりさえしている。この時期にはまだ本編で大層な設定が組まれてはいないとはいえなにやっとんじゃ神様
まぁ、聖機兵物語では異国の神が創ったガンレックスの中からぶっ放されるという唐突かつ意味不明な登場してたし…
スペリオルクロニクルでは「ジムヘンソンJr.が魔王サタンガンダムと交わした約束を果たすためにクリスマスプレゼントを贈りに来た」という後日談が正史となっている。
ちなみにプレゼントはザクレロキャットだったそうな。ジークジオンじゃねーか!何でこんな物を渡すんだ!!…時々よかれと思ってこういうことをする辺りが、一部ファンから迷惑神呼ばわりされる所以である。
番外編のネタかと思いきやこのザクレロキャットに端を発する(『元祖!SDガンダム』では 家を壊された )『インディジムヘンソンJr.の冒険』が始まり、
聖機兵物語ではラクロア騎士団のインディガンダムとして再登場したので、しっかり本編とリンクしている。
それから数年後、インディガンダムが旅に出て両親も夫婦水入らずで旅行に出かけている時に来てしまい、待ちぼうけを食らう神様の姿があった……。

『SDガンダムフォース』ではラクロアの禁断の聖地・王家の園にある精霊の系統樹に描かれていた伝説の存在として「精霊王スペリオルドラゴン」の名が語られる。
精霊フェザードラゴンとスティールドラゴンが融合することで生まれるというが、その姿を明かすことはなかった。
ジェネラルジオングとの最終決戦ではスペリオルドラゴンの紋章が現れ「ガンダムと人とが手に手を取り合い、一致団結した時に初めて現れる奇跡の力」とされた。
ちなみに闇の騎士デスサイズは「系統樹の図を人をガンダムに、ガンダムを人にする力を持つ」と判断し自身が人になるために追い求めていたが、それは勘違いとのこと。
他にもいろいろと深い設定があったものの、監督が「続編を想定した伏線として残した」ことが原因で大部分がカットされている。
なお、本作における「SD」は『Superior Defender(スペリオルディフェンダー)』の略称である。

また、真悪参の子孫である真駆参が結晶鳳凰に選ばれた姿である真駆参大将軍はスペリオルドラゴンによく似ており、
DXボンボンの漫画「武者ガンダム風雲録」では「別の世界での仕事があるので力になれない」「銀の盾は元々この世界のものなので置いていく」
などスペリオルドラゴン本人であるかのような発言をしている。(BB戦士付属の漫画にはそのような描写はなく、
真駆参は天宮の国に留まっている)
また、真の大将軍となるのが烈光頑駄無であることも見抜いている。

コミックボンボン・ガンダム誕生20周年記念特別作品『SDガンダム列伝 ガンダム騎士団(パワーズ)』の主人公「騎士アルフガンダム」はスペリオルドラゴンの転生体である。
旧シリーズとはパラレルの世界設定だが、最終話で本作の世界である「エレナ・ルウム」を「スダドア・ ・ワールド」に改名するというサプライズもある。
ただしシリーズ歴代キャラ達が登場しては無惨に死んでいくという内容故にファンからの扱いも公式の扱いも黒歴史
アルフガンダムにモチーフはなくほしの竜一氏のオリジナルだが、どことなくエクシアに似ていてタイトルも「パワーズ」という偶然が興味深い(98年の作品なので当然まだ00は存在しない)。
近年になり『SDガンダムレジェンドバトル』にて異世界に飛ばされた勇者ガンダム(エクシア)がアルフガンダム(クアンタ)であるといういつもの後付け設定 横井画伯のラフ設定画 が公開され、ついに公式に組み込まれることになった。
黒歴史じゃなくて良かったと思うべきか、黒歴史のままにしておいてほしかったと思うべきか…

『超戦士ガンダム野郎』ではダルタニアン岡崎こと岡崎指導員の機体として登場。
炎の竜に変化する「ファイヤードラゴン」及びその正体である三ツ首龍形態によりG研の3大エースをも苦戦させるが、
3人のスピリットを結集させ合体した「武者空陣 浮羅威矢」に倒された。
まだ本編で登場する前の「元祖SDのキット」としての登場だったため、カードダスのHPは反映されていない。
(「SDスピリット指数=カードダスのHPの1/10」の法則が初登場したのは次の次のガンキラー編である)

+ ゲームにおけるスペリオルドラゴン


MUGENにおけるスペリオルドラゴン

味塩平八郎氏による手描きのものが存在。
アルガス騎士団の4人(剣士ゼータ闘士ダブルゼータ法術士ニュー、騎士アレックス)をストライカーとして召喚。
騎士ガンダムで好評だった迫力の全画面アニメーションカットイン演出がふんだんに盛り込まれている。
一度見ると2回目からは演出が簡易版になるので繰り返しすぎて見飽きることもない。
騎士ガンダム同様、玩具のギミック、漫画・アニメの1シーン、ゲームの技など色々なところからアクションを取り入れており、元ネタがわかるSD世代にはたまらない再現度となっている。
一部、SDガンダムとは関係のない別ゲームなどの要素も加えているが、それもパロディ何でもありのSDガンダムらしいといえる。

地上技が少なく、空中前後ダッシュの速度が非常に速く何回でも可能。
ジャンプ上昇中は無敵、ジャンプも3回まで可能と空中戦に特化した性能になっている。
昇り超低空ダッシュは相手をすり抜けつつ瞬時に着地するため 動作中無敵 のジャンプ強攻撃と拘束時間の長いジャンプ中攻撃と合わせて主力となる。
このループはバックダッシュでも可能で、ノックバックがないのでを背にして行うと永久になる。
そのため「スペリオルドラゴンを壁際に追い詰めてハメようと思ったら逆にハメられていた」ということになることも。

攻撃性能は相手に反撃の暇を与えないほどの制圧力はあるが、下段攻撃が少ないのと、ゲージがないと敵との間合いを大きく離す技が使えないため、一度攻め込まれた際の切り返しの手段に乏しいのが弱点。
上位特殊カラーなどもなく、狂以上のランクの相手には通用しにくい。
騎士ガンダムとは総じて対照的なキャラ性能となっている。

見所はなんといっても「騎士アレックス召喚」。
実質3.5ゲージ消費技だが、その分、相手の位置サーチ・発生が早い・高威力と条件に見合って非常に優秀。文句なしの最強技である。
自分の技が最強技じゃないのかよ
…しかし、コンボ補正がないので低ダループだけやってれば十分強い。ゲージはその合間に制圧力のある法術士ニュー召還とEXビットに回せばいい。
だがSD世代ならば貴重な団長の雄姿が見たくて狙いたくなる……という意味で実用性があるのにロマン技

AIは搭載されていないがmedesu氏による外部AIが公開されている。
たまに空中前後ダッシュを人間には不可能な速度で繰り返してホバリングするが、バグではない。
空中火竜砲など無敵になる行動を積極的に使い、ビットを設置しながらの低空ダッシュ攻撃ループを軸にしたスキのない猛烈な攻めは圧巻。
並の相手では長く持ちこたえられず、またタッグでは相方のためにゲージを1本残すようになるので騎士アレックス召還は滅多に見られないだろう。
AIの挙動の解説(3:14~) AIのダウンロードはこちら

+ 技表

光の騎士(ナイト)たちよ! 我に力を!
光の(ドラゴン)よ、我に極限力(きょくげんパワー)をあたえよ!!



「あの時落ちてきた光が、……昇ってゆく……」
    (あれはきっと騎士ガンダム…)

――星降る時、現われし勇者、ガンダム。
         この世の終焉を問う空の裂け目が、語る者を無くし
           その口を閉じし時、一条の光と共に天に昇る――


出場大会