ゴロザウルス


「ロンドンにはマンダ。パリにはバラゴン。」

東宝映画に幾度か登場する怪獣。初出は1967年公開の『キングコングの逆襲』。
別名「原始恐竜」。体長35m、体重8千t、尾の長さ15m。
名前の由来は「アロサウルス」+「ゴルゴサウルス」といわれる。
設定上もアロサウルスの生き残りが怪獣化したというものになっており、モチーフが当時のアロサウルスの復元図で、学名もアロサウルスである。

光線などの特殊能力は持っていないが俊敏に動き、噛みつきの他、
カンガルーキック」と称される、尻尾を支えにしての両足蹴りを得意とする。
なお、似たような技は既にゴジラが奇しくもキングコングとの戦いで使用していたが、
後述する『怪獣総進撃』における活躍故か、ファンの間ではカンガルーキックといえばゴロザウルスという印象が強いようだ。

初登場作の『キングコングの逆襲』では、モンド島に生息している怪獣として登場。
モンド島に上陸した女性スーザン(この映画のヒロイン)の前に現れ、スーザンの悲鳴を聞いてやってきたキングコングと闘う。
カンガルーキックや噛み付きでコングを手こずらせるが、パワーでは劣っていたため怪力でねじ伏せられた挙句に何度も殴られて気絶。
その後一度は目を覚まして油断したコングの不意を突いて脚に噛み付くが、怒れるコングに口を裂かれて絶命した。要は噛ませ犬である
この闘い自体が1933年公開の『キング・コング』における「コング対暴君竜」のシーンへのオマージュとなっている。

後年の『怪獣総進撃』にも登場。怪獣ランドに住む怪獣として登場し、キラアク星人に操られパリの凱旋門を破壊した。
……しかし、劇中のアナウンサーからは「パリにはバラゴン(が現れた)」と勘違いされている。
実は元々パリ襲撃シーンにはバラゴンが登場する予定だったのだが、
長年酷使された着ぐるみの修復が間に合わず、代わりにゴロザウルスを使用して撮影したという裏事情が存在する。
恐らく脚本を修正しないままアナウンサーの台詞が収録されてしまったのだろう……。
富士山麓でのキングギドラとの戦闘シーンでは、首に噛み付きそのまま単身で引きずり倒したり、得意のカンガルーキックを背中に当てて倒すなど、
2度に亘りキングギドラを地に叩き付け、怪獣達が勝利する決定機を作るという前作とは大違いの活躍を発揮した。
「ポスターやスチール写真では地球怪獣が大集結してキングギドラを迎え撃つような構図になっているのに、
 いざ映画を見たらゴジラ・アンギラス・ゴロザウルスくらいしかまともに戦っていない」
と、よくツッコまれる本作だが、ゴジラとアンギラスは本作用に着ぐるみを新造しており、
それ以外の怪獣はゴロザウルス含めて倉庫の中に眠っていたお古の着ぐるみを改造・流用している。
出身作では前座の脇役怪獣に過ぎなかったはずのゴロザウルスの大健闘ぶりも、
恐らく『キングコングの逆襲』一作でしか使用されてなかったが故に着ぐるみの劣化が少なかったのに加え、
スタンダードな恐竜のビジュアルが功を成してアクションさせるのにもってこいだったという理由があると思われる。
ちなみに上記画像の様に凱旋門の前を突き破っているのだが、怪獣ランド(所在地:硫黄島)からパリまでは、
直線距離でも15000kmを優に超える……そしてどう考えても土中を進むには向いていない四肢などを鑑みるに、
実はゴジラをも上回る実力の持ち主なのでは……?と書籍『ゴジラVS柳田理科雄』ではツッコまれ説明されていた。

また、『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』では、
前述の映画2作のフィルムを流用する形で登場している。

この他、『おはよう!こどもショー』内の5分間番組『行け!ゴッドマン』にも登場。
スーツの劣化のせいか下アゴがだらしなく垂れており、そこを執拗にゴッドマンに攻撃されていた。

(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)

解説動画

+ 映画作品以外でのゴロザウルス
2013年刊行開始のアメコミ『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』では古代から地球に生息していた怪獣として登場。
小美人が地球怪獣が出現した際は調和を取るため別の怪獣が出現する事を、テレパシーで人間に見せる中での登場で、
中生代に怪獣サイズのゴロザウルスが恐竜を捕食していた様子が描かれている。
この時はゴロザウルスの出現に呼応するようにメガギラス、カメーバが出現し戦闘したようだが、
なんとゴロザウルスは得意のカンガルーキックで飛行するメガギラスを叩き落とすという派手な攻撃を披露している。
本作は2017年に株式会社フェーズシックスより日本語翻訳版が刊行されており、ゴロザウルスは日本語版では2巻に登場する。

小説『GODZILLA 怪獣黙示録』でもパリを縄張りにした怪獣として登場。
恐竜に似た外見からジラとの類似性が指摘されている。
宇宙人との同盟・技術供与により結成された地球連合軍の欧州派遣部隊「Gフォース」と交戦し最終的に撃破されたが、
高いジャンプ力を活かしてGフォース側の空中要塞スーパーXや、移動司令部を撃沈する活躍を見せている。
なお、この時ゴロサウルスを撃破したGフォース地上部隊の主力はマイナー映画が元ネタの「電磁砲塔式多脚戦車G-HED」であった。


MUGENにおけるゴロザウルス

+ ゴロザウルスとゆかいな仲間たち
                         
     
     
ミニラジェットジャガークモンガなど昭和の東宝怪獣を製作したカーベィ氏による物が存在。
スプライトは『ゴジラトレーディングバトル』のものを使用している。
怪獣スレ2、MUGEN関係ファイルうpろだでの公開を経て、最新版は製作者のサイトで公開されている。
さらにそれを改造した「改造ゴロザウルス」も同作者の手によって製作された。
また同じくカーベィ氏によって作られた「ゴロカー」も2021年に公開されている。
また2022年にはゴロザウルスのレン改変として「ゴロレン」が、
劇中の動画を使用して作られた「びっくりゴロザウルス」が公開された。
そして2023年にはゴロザウルス56周年を記念して同じくカーベィ氏によって「ゴロザウルス対戦格闘ゲーム」が公開、
多数のゴロザウルス関連キャラが公開される事態となった。
余談だが、ここまで見れば分かる通りゴロザウルスは製作者のカーベィ氏のお気に入りの怪獣とのこと。

+ ゴロザウルス
  • ゴロザウルス
2012年に公開されてから何度か更新が行われていたが、2020年3月28日に一から作り直された最新版が氏のサイトで公開された。
最新版ではスプライトが綺麗なものになっていたり、アニメーションや中割が増加しているなど、ほぼ別キャラと言ってもよいぐらいの違いがある。
技には噛みつきや尻尾攻撃などイメージに合った肉弾戦用のものが揃っており、元が一枚絵のゲームとは思えないほど動く。
「カンガルーキック」もちゃんと搭載されており、必殺技や超必殺技で原作同様の動きを見せてくれる。
特に超必殺技の「必殺カンガルーキック」は前方に大きく飛んで相手をキックするというもので、使いやすい技である。
また、投げ技は相手の背後からカンガルーキックを行うものとなっており、原作再現度もさる事ながら威力も申し分ない。
この他に、地面に潜る無敵の移動技「地底潜行」も所持しているので、上手く使って相手を翻弄していこう。

AIもデフォルトで搭載されており、相手に積極的に接近して素早い攻撃を行うキャラとなっている。
前述の投げ技も積極的に狙っていくので、アンギラス等の飛び道具をあまり持たず、接近しやすいキャラとはいい勝負を見せてくれる。
一方で、原作同様自身が飛び道具を持たず近接技が多い関係上、キングギドラメカゴジラ等の飛び道具を多用してくるキャラには、
一方的にやられてしまう事も多いので注意が必要である。
ゴロザウルス本人による紹介動画
プレイヤー操作

また同じくカーベィ氏によって改変キャラの「ゴロザウルスチョコ」も公開されている。
基本的な性能は同じだが、攻撃時には相手にチョコが付与されるのが特徴。

+ 更新前の性能
以前の性能は火力が少し高く、2段ジャンプができる。
技には劇中で使用したカンガルーキックや噛み付き、尻尾攻撃など肉弾戦が多い。またストライカーが多数存在する事が特徴である。
「キングギドラ」キングギドラを蹴って相手にぶつけるという強力な技である。
「キングコング」はどこからともなくキングコングが来て、周囲を衝撃波で攻撃する。クリーンヒットすると痛い。
そして特徴的なのがバラゴンがランダムに相手の真下に出てくるという事。少々癖があり偶に連続で出てきたりする。
バラゴン自体は無敵で、前触れもなく真下から出てきてダウンさせていくので中々厄介である。
ただ、飛び道具にはゲージが必要なため、飛び道具を多用してくるキャラには弱い。

長らくAIは未搭載だったが、2013年5月25日にAIが搭載された。
怪獣キャラの中では珍しく素早い動きで相手に攻撃を仕掛ける。
2014年1月8日の更新でしゃがみ動作や下段攻撃が追加された。
2018年9月4日に更新が行われた。内容としては技構成の変化や、エフェクトの追加、ランダムに登場するバラゴンが削除された事、
必殺技が「必殺カンガルーキック」と「地底怪獣」の二つになった事が挙げられる。
「必殺カンガルーキック」は更新前とほぼ性能は同じだが、
新技の「地底怪獣」は自らが地面に穴を掘り相手の真下から飛び出す、というダイナミックな技となっている。
必殺技の変更により飛び道具が無くなり、原作同様肉弾戦で戦うキャラになったと言えよう。
プレイヤー操作(6:05~)

また、このキャラを狂改変した「アレンジゴロザウルス」もサメ竹輪氏によって公開されている。
+ 改造ゴロザウルス
  • 改造ゴロザウルス
キングコングに敗れたゴロザウルスをブラックホール第3惑星人が改造したという設定のオリジナルキャラ。
見た目としては右足・尻尾・右腕・頭部が機械のパーツになっているのが特徴。改造パンドンのようにも見える。
2段ジャンプができない、足が遅いなど元のゴロザウルスに比べて移動性能は落ちているが、その分改造前にはなかった飛び道具が搭載されている。
腕はメカゴジラと同型のため、フィンガーミサイルを発射する事ができる。
頭部からは「デストファイヤー」が発射でき、これも元と同じように多段ヒットする。
一方で通常攻撃やカンガルーキック等改造前と同じモーションの技も搭載されているが、威力は低下している。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ 更新前の性能
基本的な設定は同じだが、現行バージョンとは異なり両腕が機械化されているのが特徴。
腕はメカゴジラと同型のため、フィンガーミサイルを発射する事ができる。地上・空中で打つ方向や威力が変わるので注意しよう。
頭部からは「スペースビーム」が発射でき、これも元と同じように多段ヒットする。
必殺技の「全兵装攻撃」は元のメカゴジラよりも強力な技になっているが、発動中は自分の体力がどんどん減っていくので注意。
2014年1月8日の更新により、しゃがみ動作や下段攻撃が追加された。
プレイヤー操作(5:31~)

+ ゴロカー
  • ゴロカー
ゴロザウルスが車に乗っているという謎の海外産フィギュアの画像で作られたキャラ。何故作った
基本的に一枚絵キャラであり、のりものに近い。
その姿や動く度にF1のエンジン音が鳴る辺りネタキャラの部類である。
技も運転手ゴロザウルス同様飛び道具の類は一切無く、体当たり等の肉弾戦のみ。
AIはデフォルトで搭載されている。
参考動画

また、2024年のエイプリルフールには同じくカーベィ氏によって画像が差し替えられた「ゴロカー2」も公開された。
こちらはかまぼこサイハ氏による外部AIが公開中。
ちなみにガワ替えキャラなので、上記のゴロカーのAIとしても使用できる。

+ ゴロレン
  • ゴロレン
ゴロザウルスの背中に被り物と尻尾を生やしたレンが乗っている…というキャラ。
設定上はゴロザウルスの化身だの擬人化だの並行世界の同一人物という訳ではなく、単にゴロザウルスが大好きな女の子とのこと。

ゴジレンから続く怪獣レン改変シリーズの一体だが、他とは違いこちらはレンではなくゴロザウルスをベースに作られている。
そのため通常技や必殺技、その他性能もゴロザウルスとほぼ同じになっている。
AIもデフォルトで搭載されている。
参考動画


+ びっくりゴロザウルス
  • びっくりゴロザウルス
『怪獣総進撃』におけるゴロザウルスの映像を基に作られたキャラ。
やたらとヌルヌル動くのが特徴。
技もゴロザウルス同様飛び道具の類は一切無く、体当たり等の肉弾戦のみである。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ カンガルーキック
  • カンガルーキック
2023年ゴーロデンゴールデンウィーク1日目記念に作られたキャラ。
やはり飛び道具は無く肉弾戦メインの性能をしている。
超必殺技は「必殺カンガルーキック」と一定時間ガードができなくなる代わりにアーマーが付き、攻撃力・防御力・運動能力が上昇する「原始回帰」。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ ちびゴロザウルス
  • ちびゴロザウルス
2023年ゴーロデンゴールデンウィーク3日目記念に作られたキャラ。
サメ竹輪氏が描いた絵を基に作られており、性能も元のゴロザウルスがベースになっている模様。
一方でデフォルメの関係上尻尾のリーチが短くなっているなどの変更点も存在する。
AIもデフォルトで搭載されている。

+ シン・ゴロザウルス
  • シン・ゴロザウルス
「ゴロザウルス対戦格闘ゲーム」に同梱されたキャラ。
改変元のシン・ゴジラと基本的な技や性能は同じだが、
機動力が上がっていたり一部技が変更されているのが特徴。
AIもデフォルトで搭載されている。


この他、カーベィ氏が製作したコンプゲー『AIメカゴジラ対戦格闘ゲーム』には、メカ化した「メカゴロザウルス」が参戦している。

出場大会

【ゴロザウルス】
削除済み
【改造ゴロザウルス】
【ゴロカー】
【ゴロレン】

出演ストーリー

プレイヤー操作

【ゴロザウルス】
MUGENキャラをさっくり触ろお!!(さまざま49操作キャラ、さまざま50)
水没&逆流withとっつき娘(mission83、旧バージョン)
【改造ゴロザウルス】
水没&逆流withとっつき娘(mission122、旧バージョン)


最終更新:2024年04月16日 20:22