ロトム


          
  • 分類:プラズマポケモン
  • タイプ:でんき/ゴースト
  • 高さ:0.3m
  • 重さ:0.3kg
  • 特性:ふゆう(じめんタイプの技と「まきびし」「どくびし」「ねばねばネット」「フィールド」を無効化する)

プラズマで できた からだで いろんな きかいに もぐりこむ。
おどろかせるのが だいすきだ。

+ 担当声優
阪口大助
『ダイヤモンド&パール』
古島清孝
『ベストウイッシュ』『XY』(オーキド博士の手持ち)
水野まりえ
『ベストウイッシュ シーズン2』(ロトムたち)
矢野亜沙美
『ベストウイッシュ シーズン2』(ロトムたち)
浪川大輔
『サン&ムーン』
堀内賢雄
『新無印編』(サトシのスマホロトム)

任天堂の育成RPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンポケモンの一匹。初出は第4世代(『ダイヤモンド・パール』)。
オレンジ色の小さな本体の周囲に青白い電流を纏っていて、頭部にはアンテナのような突起が存在する。
手足は持たないが、本体周囲の電流の一部が手のように伸びている。
プラズマでできた体を持ち、電化製品に潜り込み取り付いた機械を自由に操り悪さをするという妖精「グレムリン」のような性質を持つ。
その能力から特殊なモーターを動かす動力源として長い間研究されていた。
ちなみに名前の由来はモーターの英語表記「motor」の逆さ読みと公言されている。
(ニンテンドードリーム2008年12月号掲載の『ポケットモンスター プラチナ』開発陣インタビューにおける増田順一氏の発言より)。
第7世代以降はロトムの能力を活用したさまざまなデバイスが作中に登場し始めている。

ゲーム中では、森の洋館という場所に生息しており、全国図鑑入手後(『プラチナ』では入手前から)テレビを調べる事で戦闘が可能。
作中では1体しか出現しない上に、戦闘BGMは伝説のポケモンと同じだが、それらと比較すると捕獲率が高く、
また、タマゴも生産が可能であるため、 貴重ではあるものの基本的には普通のポケモン扱いであり禁止級には入っていない。
ただし、ロトムがいる森の洋館はポケモンのなかでもホラー色が強い作中屈指のトラウマスポットなので
(主人公の位置に合わせて絵画の視線が動く、半透明の幼女や老人が出現し、音も無くフェードアウトするなど)、
捕獲する際には、ある意味相当な覚悟が必要である。

『ブラック・ホワイト』(及び『2』)では、クリア後に行ける場所にいる女性から、メタモンと交換で入手する。
このロトムは個体値がそこそこ高めなので、そのまま対戦でも使っていける優秀な個体。メタモンの厳選ついでに入手しても良いだろう。
『X・Y』では、荒れ果てホテルのゴミ箱からの出現と、とうとうごく普通に出現するポケモンになった。
ただ、出現するのは火曜日だけであるため、その点では少しレアな存在ではある。まれにフォルムチェンジ(後述)したものが現れる
(ほぼ同じ出現条件として、メガシンカできるジュペッタはポケモンの村にあるゴミ箱から出現する。こちらは木曜日のみである)。

また、ロトムは『プラチナ』以降の作品でデオキシスギラティナと同じくフォルムチェンジ(形態変化)により、
タイプ・性能を変化させるという特徴がある。
世代によって場所は異なるが、『プラチナ』では5つの電化製品、
第5世代以降(『ブラック・ホワイト』『X・Y』)ではそれが入ったダンボール箱が置かれている場所にロトムを連れていく事でチェンジできる。
この時、図鑑のロトムのグラフィックもそれぞれのフォルムのものとなる。
ちなみに、フォルムチェンジ時に入った製品にもう一度触れる事で通常形態に戻る事も可能。

+ 余談
ギンガハクタイビルにはギンガ団のボスであるアカギが幼少期に書いたと思われる古いノートがあり、
さらにナナカマド博士から、かつておもちゃのロボットに入り込んだままのポケモンが発見され、
新種として認めるかどうか議論が始まろうとしていた最中、肝心のポケモンがいなくなってしまった話が出ており、
アカギが道を踏み外した根幹には、何者かの手でロトムと別離させられた一件があったためと示唆されている。

(以上、Wikipediaより一部抜粋・改変)


原作中の性能

HP:50
攻撃:50→65
防御:77→107
特攻:95→105
特防:77→107
素早さ:91→86
(フォルムチェンジ前→フォルムチェンジ後)

第9世代現在、唯一のでんき/ゴーストタイプ。
通常形態時は特攻・素早さが高いもののHPが低め。しかしゴーストタイプの相性によってノーマル・かくとう技を、
さらに特性「ふゆう」によりでんきタイプ唯一の弱点であるじめん技を、合わせて3つものタイプを無効化でき、
実質弱点はゴースト・あくの2タイプのみであるため、耐久性はそれほど悪くない。
ただしフォルムチェンジ後と比べると、進化が確認されていないポケモンとしてはやや能力値が低い部類に入る。

フォルムチェンジするとそれぞれのフォルム時のみ使える技が追加される。
また、第5世代以降はゴーストタイプがそれぞれの家電製品に応じたタイプへと変化するようになった。
ポケモンでは珍しいモチーフのためか、この時のタイプの組み合わせも他にはない珍しいものがある。
なお、追加技は別の形態にフォルムチェンジをすると忘れてしまうため、ポイントアップを使う時は注意が必要。

ヒートロトム
変化:ほのおタイプ
追加技:オーバーヒート
スピンロトム
変化:ひこうタイプ
追加技:エアスラッシュ
ウォッシュロトム
変化:みずタイプ
追加技:ハイドロポンプ
カットロトム
変化:くさタイプ
追加技:リーフストーム
フロストロトム
変化:こおりタイプ
追加技:ふぶき

フォルムチェンジ後はHPがそのまま、素早さが下がった点以外は種族値が軒並み上昇しているものの、
場合によっては特性を台無しにしたり弱点を増やす事もあり得るため、一概に上位互換というわけではない。
だが、上記の追加技はどれも優秀である事に加え、
元々ロトムが「でんじは」「おにび」「あやしいひかり」など優秀な補助技を多く覚えるため、
組み合わせ次第でアタッカー、耐久役、サポート型など様々な役割を担える器用さを持つ。
故に戦略の幅が広がるフォルムチェンジ後の方が対戦では主に使われている。

+ 具体的なフォルムチェンジ後の解説
各フォルムの中でも一際強いのがウォッシュロトム。特性とタイプががっちり噛み合い弱点が草しかない上、
多くのポケモンのサブ草技である「くさむすび」が体重依存のダメージのため、
0.3kgのこいつには殆ど通らない。洗濯機なのに0.3kgってどういう事だよ!(まあプラズマだし殆ど質量がなくて当然なのかもしれないが)
さらに「かみなり」「ハイドロポンプ」が高火力、雨が降ってたらさらに強い、とアタッカーでも耐久でも強いという恐ろしいポケモンに仕上がっている。
単独で十分な火力になり、変化技や交換技「ボルトチェンジ」での連携も可能と、安定性の高いアタッカーとしてオンライン対戦でも人気の1体。
ただし技レパートリーは狭く、めざめるパワー無しではドラゴンに不利。さらにトリトドンなど数体居る水無効の地面には変化技して退くしかないと、
メタされた場合の分の悪さがかなり露骨に出るのが欠点。それらをメタ返ししても今度は自らの技スペース圧迫というジレンマがある。
ハイドロポンプの命中が100でないのも一応不安要素。

なお、その他のフォルムも軒並み標準以上のスペックを持ち、
耐性が優秀でじめん4倍が「ふゆう」で消えるヒート、「かたやぶり」持ちに強くウォッシュ対策にも使われるカット、
攻撃範囲の広さと対ドラゴン性能に秀でるフロストなど、各々の強みを生かして対戦でも幅を利かせている一方、
スピンだけはサンダー、ボルトロスという伝説二匹に阻まれ、やや出遅れている感がある。
尤も、その二匹は「エアスラッシュ」を覚えず、他のわざも十分差があるので一応下位互換ではない。
とはいえそのエアスラッシュの威力が他のフォルムの専用技より明らかに弱い上に、
ひこうタイプ(じめん技無効)になった事で浮遊が完全に死に特性になっているのがアレだが
(一応他のロトムと違い型破りの地面技を防げるポケモンだが、結局サンダーやボルトロスにも効かない事には変わらないので、
 特性としては全く役に立っていない)。
一応、第9世代の「テラスタル」の適正はスピン含めてどのフォルムも高く、
でんき単タイプにすれば特性「ふゆう」とのコンボで弱点をなくせるようになる。
ただしその場合スピンも「かたやぶり」で狩られる危険性が生まれるので、使う場合はプレイヤーの力量が試される。

+ 第7世代
第7世代『サン・ムーン』ではなんと、
ポケモントレーナーの旅のお供であるポケモン図鑑に同化して生きたポケモン図鑑として旅に同行するロトムが登場。
この図鑑はロトムが入りやすいように特別に作られた最新型の図鑑であり、所有者はごく僅かとの事。
また、この姿のロトムは図鑑の言語機能を操って人語を喋る事が可能になる
ゲーム中ではあくまでも図鑑扱いであり、手持ちに加わって戦闘に参加する事はできないが、
「Zワザを沢山考えた」などの台詞から、その気になればこの姿で戦闘も可能なようである。
マイナーチェンジ『ウルトラサン・ムーン』では、
前作のOパワーに相当する「ロトポン」で経験値や賞金にボーナスを与えるだけでなく、
戦闘で一度しか使用できないZ技をもう一度使えるようにする「Zロトムパワー」という能力がある。

+ 第8世代以降
第8世代『ソード・シールド』ではスマホと同化した「スマホロトム」(図鑑デバイスも兼ねている)、
ドローンカメラに入り込んでスタジアムを飛び回り、試合を間近でライブ中継する「ドローンロトム」、
モーター部分に入り込んでおり、走行で電力をチャージすると加速が使える「ロトム自転車」の他、
ポケモンセンターのパソコンに入り込んでいる個体も確認されている(いずれも非戦闘キャラ)。
パソコンのロトムは「ロトミ(ロトムインフォメーション=ROTOMi)」という通称を持つが、
本来性別がないはずの種族ながら目にまつ毛のようなものがあるなど女性(メス)的な特徴がある。

第9世代『スカーレット・バイオレット』でも引き続きスマホロトムが登場するが、
オープンワールド形式になったのに伴い、高所から落ちた時に所持者を支えて滑空するセーフティ機能が備えられている。
また、全くの余談になるが、第9世代には敵限定戦闘イベントでロトムのように改造車「スターモービル」と合体して、
能力や特性を変質させるポケモン「ブロロローム」が登場している。


MUGENにおけるロトム

GarchompMatt氏の製作したロトムが存在する。
接近戦の技はリーチがやや短いが、「シャドーボール」「エレキボール」などの遠距離攻撃の出が早いため、それをどう生かすかで勝利が決まるだろう。
「シャドーボール」は地上で打つと1発だが、空中で放つと3方向に分かれる。
また、「おにび」は一時的に地面に留まる設置技的な飛び道具になっている。
フォルムチェンジは必殺技扱いで、それぞれの姿に因んだ技を使う。
ゲームとは打って変わって、1ゲージ技「スピンロトム」は近距離攻撃でありながらガード不能の高性能な技になっている。
また、LIFE1350ATK150DEF120とデフォルトのスペックがやや高めに設定されている。
AIはデフォルトで搭載済み。

出場大会



最終更新:2024年04月23日 13:43