黄泉






「見せるならさらに奥の手を持て か」
冨樫義博の漫画『幽☆遊☆白書』の後期に登場する人物。アニメでの担当声優は 江原正士 氏。
魔界において三大巨頭の一人と目されている妖怪。魔界において独自の巨大国家を築いている。
他の2人の巨頭である雷禅や軀と違って年齢もキャリアも若い(とはいえ黄泉も1000年以上生きている)が,
雷禅達の魔界双頭時代から加わって三大巨頭と言わしめるまでになったのは、彼の才能の賜物だろう。

かつては妖狐蔵馬と一緒に盗賊として魔界を生きていたが、あまりにも身勝手でわがままな性格だった。
その性格故に蔵馬から見下され、蔵馬は冷酷にも彼に刺客を向けて暗殺する計画を立てた。
黄泉は命からがら逃げたものの、刺客の襲撃の際に負傷し視力を失ってしまう。
しかし、この出来事は黄泉に多大な影響を与えた。

視力を失った代わりに聴力を鍛え(黄泉は自分の国の中で会話している人達の全ての会話が聞き取れる)、
粗暴だった性格は慎重で執念深い性格に(黄泉は900年以上かけて、自分から視力を奪った刺客を見付けて復讐した)、
そして自分を殺そうとしていた蔵馬の弱味に付け込み、敢えて自分の仲間に加えようと交渉する強かさを得ていた。
黄泉は蔵馬の目の前で、視力を奪った刺客を殺す瞬間を見せ付け「お前のおかげで俺は賢くなれた」と言い放つ。
復讐心よりは蔵馬の頭のキレを優先し、蔵馬を自分の国家の軍事参謀にまで登用して蔵馬の手腕を評価した。
蔵馬の「切り札は先に見せるな」に対する上記の彼の台詞は、名シーンの一つである。
だが雷禅が「黄泉には気をつけろ。組むなら軀にしろ」と言っていたように、作中で黄泉を好む魔界の妖怪は少ない。

「組織のカギは副将が握る お前の持論だったな」

……と、ここまで書くと策謀タイプの食わせモノな独裁者だが、浦飯幽助の「魔界統一トーナメント」が切っ掛けで吹っ切れる。
はじめは幽助の魔界統一トーナメントも、自分の息子の修羅の育成など、裏で色々と画策しようと計画していたが、
死んだ雷禅の旧友たちが、雷禅の葬式の手向けとして放った特大の妖気に驚愕。
雷禅の友人達が、自分と互角以上の妖気を持ちながら、自分とは違い何の野心も持たず魔界で平穏に暮らしていた事に、
「純粋に戦闘を手合わせしてみたい」という昔の自分の感情を思い出し、その勢いで自分の国を解散させてしまう。

その後は自分の息子の修羅と修行の日々に勤しみ、国家解散から100日後に行われた「魔界統一トーナメント」では、
修羅に振り回されるパパとしての一面(というか、ぶっちゃけ親馬鹿)を見せながら、純粋にトーナメントに臨むと幽助に話すまでになっていた。
尤も、この豹変については流石に幽助もすぐには信用出来なかったようだが
(この後の会話で「黄泉はともかく、軀は信用できると思う」と発言している)。
トーナメントでは本戦の3回戦で幽助とあたり、60時間にもわたる大激闘を繰り広げた。
アニメではその後、修羅と一緒に修行の旅に赴き、事の発端となった蔵馬に「お前に会えてよかった」と別れを告げている。


MUGENにおける黄泉

ssw777氏によって、SFCソフト『幽遊白書FINAL 魔界最強列伝』を再現したものが存在していた。
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅し、残念ながら現在は入手不可。
飛び道具吸収によってゲージを増やす「魔古忌流(まこいりゅう)」「煉破反衝壁(れんぱはんしょうへき)」を駆使して戦っていく。
また、HPが250を切ると覚醒モードに入り、超霊撃が使用可能になる。
AIもデフォルトで搭載されている。

出場大会



「やはり俺もバカのままだ」


最終更新:2021年10月12日 20:58
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