「真剣勝負は技量にかかわらずいいものだ
 決する瞬間互いの道程が花火の様に咲いて散る」

冨樫義博氏の漫画『幽☆遊☆白書』の魔界編に登場する妖怪。「むくろ」と読む
アニメ版での声優は 高山みなみ 女史。
モデルは一説によると、『風の谷のナウシカ』のクシャナだとか。冨樫氏の中でもお気に入りのキャラだったらしい。

魔界三大妖怪の一人であり、500年以上雷禅黄泉と膠着状態になっていた。年齢で言えば黄泉よりも長く魔界で生きている。
3大勢力の中で最も軍事力があると言われており、特に77人の厳選された直属戦士がいる。
77という数字は特に深い意味は無く、単純に7という数字がいいという軀の好みの問題らしい。
普段は顔を包帯でぐるぐる巻きにし、更に謎の封印のお札を張り付けている。また、両手を縛り、不自由な格好をしている。
その理由は「顔が売れると動きづらい」から。決して拘束プレイが大好きなドMではない
黄泉の諜報員によると、体力と攻撃力以外の数値が最強。しかしメンタルのバイオリズムに戦闘能力を左右されやすいらしく、
駆け出しの頃は手当たり次第、目の前に映るもの全てを倒してきたようだ。
服装のことに触れた飛影に「お前の親父なんてオチはない」と聞かれもしないのに冗談を言ったりと
がんじがらめの見た目の割にはノリが良く、飛影には「よくしゃべる野郎だ」と言われるほど愛想がいい。
魔界三大勢力の中でも、現状維持をモットーとしている。霊界にも人間界にも特にどうこうするつもりは無い。
ルールの無い世紀末でカオスな魔界がこのまま続けばいいな、と望んでいる。
そのため、雷禅には対立しながらも一定の理解を示していた(雷禅は、幽助は軀と気が合うかもと予言していた)。
一方で、魔界の勢力を霊界や人間界に伸ばそうと考えている黄泉とは全く馬が合わない。

原作の漫画では、雷禅がもうすぐ死ぬ事で黄泉と一騎打ちになるかもしれないと考え、戦力強化のために飛影をスカウトした。
ところが幽助の魔界統一トーナメントという妙案に毒気を抜かれ、自分の権力と立場を放棄した。
その後、雷禅の墓前に花を手向けにきている。「バカめ」と幽助に言伝を頼んでいたので、軀なりに思う所があったようだ。
ここ最近はすっかり落ち着いてしまった(250年前に部下になった、軍のナンバー2の発言より)らしく、
和やかで穏やかな雰囲気だった魔界統一トーナメントでは、本来の実力の半分程度しか実力を発揮出来なかったという声もある。
しかし、誕生日の前後になると酷く鬱になり不安定になる。この時にたまたま口答えした当時のナンバー2(上記とは別人)はうっかり瞬殺されたとの事。
それを知っていて敢えて挑発するような言動を取った飛影も、殺されこそしなかったものの移動要塞の中から外まで吹っ飛ばされる羽目になった。
飛影曰く、この時の力を常時出せていれば大会で楽に優勝出来たという。それで腹に大怪我をする程度で済む飛影も大概だが。

トーナメントを終えた後は、飛影を含めたかつての部下達と魔界のパトロールをしているようだ。
+ 軀の秘密 ネタバレ





「今ではこの右半身は俺の誇りだ
 治す気もない」

その前身は、奴隷商人の痴皇(ちこう)の娘。
正確な血縁関係は不明だが、産まれてすぐ腹を改造されて弄ばれる日々を送っていた。
少年誌故にはっきりとした描写はされなかったが、筆舌に尽くし難いほどの酷い目に遭っていたようだ。
7歳の誕生日に自ら体に酸を浴び、痴皇からの興味を失う事に成功し捨てられた。
画像では生身に見えるが、酸のせいで右半身が焼け爛れており、腕と太腿の部分は機械の義手、義足になっている。
自由を得た軀は「呪うことだけで強くなった」と、当時の自分を回想している。
気が付けば三大勢力の1つにまで伸し上がり、雷禅と肩を並べる魔界二大巨頭時代を築いた。
この時に贈られた貢ぎ物の中に飛影の「氷泪石」があり、それを持つと憎しみが癒されたという。
軀は飛影と出会うまで氷泪石を体内に飲み込んでいた(本人曰く「救われた」)。
その後は飛影の計らいにより、誕生日に神経質になる原因が解消へ向かう“プレゼント”を贈られている。

「お前になら全てを見せられる
 今度は俺の意識に触れてくれ
 生きろ飛影! お前はまだ死に方を求めるほど強くない」


MUGENにおける軀

ssw777氏による、SFCソフト『幽遊白書FINAL 魔界最強列伝』を再現したものが存在していた。
2019年のYahoo!ジオシティーズ終了によりサイトが消滅し、残念ながら現在は入手不可。
ライフが250を切ると「この半身は…」という台詞と共に体が点滅し、超霊撃が使用可能になる。
簡易的なAIもデフォルトで搭載されている。


「実戦に勝る修行はない
 俺と当たるまでに せめて互角くらいに力をあげろよ」

出場大会



最終更新:2020年09月17日 21:24
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