黄飛鴻




「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ! ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ!」

台湾のゲームメーカーIGSの対戦格闘ゲーム『黄飛鴻(Alien Challenge)』の主人公
同名の実在人物がモデルとなっており、ゲームに出ているキャラとしてはハンゾウ伊達政宗のようなポジションか。
英語表記では「NIC-SAN」。

黄飛鴻(ウォン・フェイフォン)は清朝末期に活躍した著名な英雄で、彼を主人公にしたカンフー映画も多数存在する。
中でもジェット・リー氏主演の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズは有名で、
格ゲーにおいてもこいつをはじめ、李烈火や後述のマスターファンといったキャラのモチーフになったり、
それ以外では『ゼノギアス』の主人公名としても冠された。

主人公だけあって対空技や遠距離攻撃などオーソドックスな技を持っているのだが
そこは奇人変人だらけのこのゲーム、主人公もまともではなかった。
何も持ってないはずの手から無限に把雨傘を投げまくったり、エドモンド本田ばりの百裂張り手っぽい技を使ったり、
辮髪で殴ってきたり、どこに当たり判定があるか分からない対空技を使ったりといちいち怪しい。
まぁ、無限の投擲武器とか格ゲーだと結構あるし、そもそも他の超イロモノ共に比べればぜんぜんマトモな部類である……、
だが弁護不可能なのが勝利ポーズ
辮髪をゆっくり振り回しながらカメラ目線で笑うというものなのだが、この笑いが凄く悪役っぽい。
鼻にかかった高めの声の「ヘヘヘヘヘヘヘヘヘ」といった感じの笑い声と、妙に悪者っぽいニヤけた表情のせいで、
なんというか、まるでチョイ役のチンピラみたいな感じになる。
本当に主人公なのだろうか、これで……。
主人公(笑)って笑い方が独特な主人公って意味じゃねえから!

一応元ネタの映画に傘で戦闘するシーンがあるため、戦闘時に傘を使用するキャラになったものと思われる。
まあ流石に映画では無限に傘投げたり悪そうな笑いはしなかったけど。
ちなみに(おそらく)きちんと版権を取得していたらしく、師父のステージBGMは映画のテーマ曲だったりする。
映画でお馴染みのあの曲

彼の専用ステージは春節祭の最中と思しき街で、本人の怪しさとは無縁の平和な光景である。
……と言いたいが、獅子舞を先導しているキャラクターの着ぐるみが不気味だったり、
ギャラリーに力士忍者が混ざっていたりと、やはりどこか怪しかった。
ここ中国じゃないのか。

+ 作品解説

黄飛鴻(Alien Challenge)とは

IGSの初期タイトルで、格闘ゲーム第一弾。本国台湾でもほとんど知られていなかったマイナーゲーで、
本当に「黄飛鴻」というタイトルだったのかすら定かではないほど。
本土では『星宿會戰』とも呼ばれるようだが、表記揺れが激しい。日本国内での通称は『エイチャレ』もしくは『AC』。

主人公の黄飛鴻を筆頭に、登場人物は歴史上の英雄や現代著名人のパロディで揃えられている
挙動があまりにもアレなので「こいつら本当にエイリアンなのでは」とたびたび言われてきたが、
どうもキャラ設定やストーリーを調べてみると全員地球人らしい

進むほどにCPUの反応が鋭くなっていき、後半は超難度となる。

登場キャラクター

黄飛鴻(拳法家)、花木蘭(女将軍)、霹靂豹(フットボーラー)、黒傑克(ピエロ)、神龍(忍者)
灰狼(狼男)、火狐狸(炎の化身の妖怪)、千面人(T-1000)、仙翁(仙人、ラスボス)

MUGENでは、ですからー氏製作の黄飛鴻、霹靂豹、黒傑克、神龍、灰狼、火狐狸、仙翁、
NGI氏製作の黒傑克、mass氏製作の花木蘭と千面人が存在する。
なぜか全キャラクターが出揃っている他、各キャラクターの専用ステージがReginukem氏によって公開されている。

OP
超必殺技(とコンティニュー画面のやられ顔)集

+ ストーリーデモ(英語)

Long time ago, eight arrogant gods always found each other's faults which annoyed the celestial world.
Finally celestial the age demoted and excelled them as eight fighters in the mundane world.
They were expected to discipline themselves with enormous mundane experiences and challenges them serve as eight loyal guards in the celestial world after completing their toils.

(邦訳)
遙かな昔、8柱の傲慢な神が互いにいがみ合い、天界を悩ませていた。
ついには天界から降ろされ、人界で8人の優れた戦士となった。
彼らは苦難と修行の末、天界の守護者となることを期待されていた。
……という感じだろうか?つまりタイトルの「エイリアン」とは異星人ではなく異世界人、天界人のことと思われる。
(その割にはキャラセレ画面の背景は宇宙っぽいのだが……)

冒頭でゲームのストーリーらしきものが確認できる動画

なおIGS社は後に黄飛鴻を主役にした格ゲー第二弾『形意拳』を開発している。
黄飛鴻への熱い想いを感じられるメーカーである。
このゲーム自体は非常にアレな内容だが、
続編の師父同じ会社が作ったとは思えないほどまともなキャラに仕上がっている
真っ当な路線になったのは素直に喜ばしい事なのだが、一体IGS社に何があったのだろうか。


MUGENにおける黄飛鴻

ですからー氏による師父が公開中。
原作ドットを使用しており、性能についても大方原作を再現しているようである。
戦闘開始前に傘をさしながら空からバタ足で降りてくるイントロが追加されている。
超必殺技ゲージ消費ではなく、体力が減少して体が光っている時のみ使用可能。
11段階に調整できるAIもデフォルトで搭載されている。

ちなみに、ですからー氏はマスターファンも製作している。
IGS同様、氏もまた師父が大好きなようである。

斑鳩氏が外部AIを公開している。
氏が黄飛鴻を操作して判明したヤバい点を存分に押し付けてくるゲスいAIである。
具体的にはジャスティスすら打ち倒す凶最上位~台パンクラスの強さである。
+ 発覚した師父のヤバい点
  • 無影脚は発生1Fの上、空中だろうがガード中だろうが当たる(原作ではちゃんとガード可能な模様)
  • 空中肘打ち(「煮えきった!」)も発生1F、しかも連発で永久可能
  • 肘がガードされても大幅有利で、なおかつ無影脚が確定する
  • その結果、肘が刺さったら永久、ガードしたらガード不能連携が確定してしまう
……などと、もはや、そんじょそこらのボスキャラを凌駕しかねないポテンシャルである。
プレイヤー操作
後の更新で、「師父がマグロのように跳ねながら前進するだけ」モードが追加された。
その名の通りスイッチをONにすると飛び跳ねながら空中肘打ちをひたすら繰り返す事しかしなくなる。
あくまで「ネタスイッチ」との事で、行動が肘打ち一辺倒になるため通常設定よりも強いとは限らない。

さらに動画出場に際しても、師父愛に溢れた投稿主によって(でなきゃこんな奴出さない)多くの同一人物達と同時出場を果たしており
マスターファン、李烈火と合わせて「師父三人衆」、さらにチンタオを加えて「師父四天王」とも呼ばれている。
現在の所作品別大会でエイチャレチーム大将としての出番が主だが、
今後同一人物達と「黄飛鴻チーム」や「無影脚チーム」を組む日が来るかもしれない。
アレなキャラになるほど強いのがまた嫌な話だが
有志の師父ファンによるMUGENMAD動画(18:20~)

何故傘をさしながら足をバタバタさせるのか!?その謎に迫る!!
完全に一致の証拠は22:17あたりから
何故作ったし!?

MUGEN入りしたのは比較的遅めだが、その主人公とは思えないインパクトあるキャラや異常な強さを持つこともあり、
「師父」「ゲス師父」等と呼ばれ愛されている。
ちなみに傘を飛び道具や投げ(と言っても浮きながら蹴ってる訳だが)として扱っていることもあり傘勢の候補としても挙げられる。

また、かんぜんしゃマカマカ総統を製作したAMASO氏による狂改変版も存在する。

+ 大会ネタバレ
紅白作品選抜合戦にてエイリアンチャレンジ代表として白組4位で参戦。
初戦は1ラウンド目こそ圧倒されるが、2ラウンド目以降は傘や辮髪、対空蹴りを駆使してラウンドを連取し撃破する。
ここから彼の快進撃は始まり、脱落リーチの相手とばかり当たるもののこれを次々と沈めていき、「処刑人」として視聴者から恐れられた。
遂には白組最後の生き残りとして紅組3位と激突、1ラウンド目は勝利したが次のラウンドを落とし脱落。
最終成績は奪ラウンド数8、撃破人数6人とトップクラスの結果を叩き出した。
撃破キャラの中には1位が含まれていたり、同じ奪ラウンド数仲間は全員アーだったことを考えると、
間違いなく白組のMVPとして相応しい活躍だったと言えるであろう。
また、大会ルールによって強制的に同作品対決となった試合では地味ながらも噛み合った熱い戦いを魅せ、視聴者からは謎の名勝負と評された。
初陣は2:07~、同作品対決は12:10〜

ファイナル最終鬼畜作品別全部全画面判定トーナメントではAlien Challengeチーム大将として神龍と共に出陣。
上記の斑鳩氏AIのゲスい強さを全部全画面という特殊ルールにおいて最大限に引き出すため、
通常モードと「師父がマグロのように〜」モードを組み合わせたハイブリッド仕様で参戦した。
ただでさえ凶悪な性能だった肘打ちが全画面判定になった事でもはや跳ねて移動しようとするだけで確定するようになり、
初陣からエクストリーム戦国陸上コンビこと戦国BASARA Xチームをストレートで下し、その底知れないポテンシャルを示す。
対BASARAチーム戦は9:59〜
東方Projectチーム戦では、
ガードを固めたまま動けないメイド少女を辮髪と忍者が二人がかりでリンチするという酷い絵面を展開
(魔法使いの少女の方は全画面肘ではるか空へと打ち上げられていった)。
そのひたすら飛び跳ね続ける様がさながらバッタのようにも見えてくるため、
視聴者からは「こいつレミリアじゃね?」とコメントされた。
前々々大会でリストラされネタにされていたとはいえ、レミリア本人にとっては風評被害以外の何物でもない。
妖怪大戦争対東方チーム戦は6:24〜
最終的にAlien Challengeチームは予選落ちという結果に終わってしまったものの、
先鋒・中堅・大将のどのタッグを取っても全画面トーナメント新人としては申し分ない活躍を果たし、
そして今までエイチャレという作品を知らなかった視聴者達に強烈な印象を刻み込み、嵐のように去っていったのだった。

出場大会

+ 一覧
削除済み
更新停止中

プレイヤー操作

単発!良キャラ発掘絵巻(part113、part181)
両儀式OR VS ○○(Part12)


最終更新:2023年03月24日 20:15